2021/05/14 - 2021/05/14
2位(同エリア8件中)
Halukaさん
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画家たちの村と言われているバルビゾン村Barbizonは、パリから南に60kmの郊外に位置しており、素朴な自然風景や昔ながらの情緒溢れる家々が多く残っています。画家ミレーやデオドール・ルソー、コロなど、19世紀にバルビゾン派と言われる風景画家たちが村と周辺のフォンテーヌブロー森に惹かれ、移住して来ました。今でも当時、画家たちが暮らしていた家やアトリエが多く残っており、それがまた世界中から観光客を惹きつけます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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パリ、Gare de Lyon 駅。
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出発時間まで時間があるので、駅構内有名な老舗レストランLe train Bleu をちょっと覗いてみました。
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1901年開業、内装はとても豪華。
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メニュー。
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R 線に乗ります。一番右側のホーム。30分に一本。
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おしゃれな列車、空いています。
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停車駅が表示されます。
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乗車時間38分でFontainebleau Avon に到着。ホームを出て、観光案内所すぐ横の9番バス停でバスを待ちます。
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30分の待ち時間があるので、駅付近のレストランでケバブを食べます。
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21番のバスが来ました。ほぼ1一2時間に一本、日曜、祭日は運休。
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Navigo 利用可。その場で切符購入の場合は2ユーロ。
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途中のChâteau で下車すればフォンテーヌブロー城を見学出来ます。
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森を通り、村が見えて来ました。
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バルビゾン村には全部で三つのバス停があり、これは一つ目。村の入り口。
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三つ目のバス停Trois poiriers で下車。乗車時間約25分。のどかな田園風景が広がっています。
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ここはバルビゾン村のはずれで、村の最後のバス停。
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ジャン・フランソワ・ミレーの代表作『晩鐘』を描いたと言われる草原が昔のまま残っています。名作「落穂拾い」もここで描かれました。
畑には機械を運転して農作業をしている人がいました。
農民出身のミレーが好んで勤勉な農民の姿を描いていました。死んでも農民の身分として死ぬのだと言っていました。 -
「晩鐘」L’Angélus のモザイク画が一角に置かれています。原作はオルセー美術館にあります。
「晩鐘」はミレー絵画芸術を最高峰であり、世界的に最も有名な絵画の一つ。最初は一千フランで売却され、その後五万フラン(今の9千万フラン相当)で転売されました。
しかし当初長い間ミレーの農民題材の絵画が蔑視され、ミレーの生活も苦しいものでした。 -
フォンテーヌブロー行きのバス停。
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畑の端にポツンとしたバス停。
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バス停の近くにファルマン兄弟の記念碑が建っています。イギリス人の両親を持ち、パリで生まれたアンリとモリス兄弟はユーロッパ航空の先駆者で、日本にはアンリファルマンの飛行機が保存されている記念館があります。
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モリス・ファルマンがバルビゾン村に家を持っていたため、記念碑はここで建てられています。アンリは60歳の時にフランス籍に帰化しました。ファルマン兄弟の記念碑はパリや他にもあります。
二人は飛行士、飛行記録保持者、飛行機の設計者、製造者であり、さまざまなジャンルで数々の偉業を残しました。 -
パリのトラン2号線にHenri Farmanという駅があります。
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これからバルビゾン村の中心へ。
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徒歩約五分、村中心のバス停Place de l’Angelus に着きます。帰りのバス時刻をチェックします。ほぼ2時間に一便。
バルビゾン 文化・芸術・歴史
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20メートル程歩き、村のメイン通りとなるGrande Rue(グランド・リュ)に出ます。昔ながらの木や石で造られた家々が立ち並び、情緒溢れています。
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右手にある可愛い雑貨屋さん。
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Grande Rueの道の両側にバルビゾン派の画家たちの絵のモザイクレプリカが20枚あり、露天美術館になっています。
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ミレーのモザイク絵が最多で5枚あります。嘗てサロンに受け入れられなかった貧しい農民題材の絵画が今は世界名画になり、ミレーがフランス人に最も人気がある画家になっています。
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通りの両側にはアトリエやギャラリーが立ち並びます。
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アートの村らしい。
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八百屋さん。値段はパリの安いスーパーより高い。品質は良さそう。
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優雅なホテル。
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スイス生まれの画家、版画家J.K.Bodmer [1809 - 1893]が住んでいた家。(今はホテル兼美術館。)バルビゾンに移住しフランス国籍になります。彼が描いたフォンテーヌブロー森の冬景色がとても有名で、1860年代に多くの複製品が出され、印象絵画家モネも同じ絵を描いていました。
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ホテルの中庭。宿泊者は無料で見学出来ます。
フォンテーヌブローの森および周辺の田園風景を描いた絵画作品がパリで好評され、多くの画家達がバルビゾンに集まって来ました。当時バルビゾン村には80人の農家にして120人の画家がいたそうです。 -
Karl Bodmer のモザイク画Intérieur de forêt en hiver 。
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ハンガリー画家Ladislas de Pael が嘗て泊まった宿。彼はバルビゾンで3年間住んでいました。
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Grand rue をさらに進むと、右手にバルビゾン派画家を代表するミレーのアトリエ兼住まいがあります。昼休み後、管理人さんがやって来て、ドアを開けます。
Maison Atelier de JF Millet(ミレーのアトリエ)
住所: 27 Grande Rue 77630 Barbizon
入場料: 5ユーロ -
ミレーの農民出身がパリで差別され、嫌な思いをしました。友達のテオドール・ルソー、当時すでに風景画家として成功したーと一緒にバルビゾン周辺のフォンテーヌブロー森で写生した時、この地を気に入り、移住しました。ミレーは 1849年から1875年亡くなるまでの26年間をここでで二番目の奥さんと9人の子供と生活し、傑作『落穂拾い』、『種をまく人』や『晩鐘』などを制作されていました。
ミレーのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー
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ミレーのアトリエ。当時作画の情景がそのまま保存されています。置いてある絵画作品は全部レプリカです。
全部で三つの部屋があり、一番奥の部屋には販売用の絵画がたくさん陳列しています。 -
ミレーのアトリエを出て、もっと先を進みます。村庁舎。住民1500未満の小さな村だけど、世界的に有名。
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村の端、森のそばにテオドール・ルソー Théodore Rousseau [1812 ー 1867] の風景画La cabane des charbonniers のモザイクレプリカが大きく飾られています。
ルソーはパリの裕福な裁縫師の家に生まれ、19歳で絵がサロンに入選され、若くして画家の地位が確立されていました。ルソーは初めて風景画を人物や歴史題材絵の背景ではなく、風景そのものを独立した題材とする絵画スタイルを始めました。それが大好評され、上流階級で大人気を博し、ルソーが気ままな生活を送られていました。 -
ルソーのモザイク画の向かい側の森の案内板。
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緑溢れた森の美しい風景が広がっています。バルビゾン派の画家達がこれに惹きつけられたなあと想像します。
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森に入った間もなく、巨大な岩石群が広がっています。クライミングをやっている人、劇の練習をしている人達がいました。ある大きな岩には、ミレーとルソーの像が彫ってあります。ルソーは絵が売れない時代のミレーを支援したり、画家の友達とミレーの絵を買ったりして、ミレーを支持し、ミレー一家を支えました。この彫像は二人の友情の証でしょう。
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彫像の位置。
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森をしばらく散策して、メインストリートのGrand rue に戻ります。
美しい家の中庭。 -
通り沿いのアトリエを見学。
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メインストリートの中間あたりにある教会。1836年に初めてバルビゾンに滞在したルソーが、1847年ここに移住します。今村にある唯一の教会が当時ルソーのアトリエでした。
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ルソーが描いたフォンテーヌブローの森の風景画は工業化が進み、自然な景色がだんだん失われて行くパリの住民に大人気です。
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ルソーの風景絵が最初古典派に批判されたが、1848年サロンの審査方法の変更によってルソーは1849年にサロンで金メダルを受賞し、正統派の画家とした地位を確立します。
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ルソーの家。現在は記念館。
ルソーのアトリエ 博物館・美術館・ギャラリー
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テオドール・ルソーのアトリエ。
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メインストリートの後ろ側に位置する観光案内所へ。
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通路にミレーJean-François Millet の『グレヴィルの教会』 L’église de Greville 1871-74年作。
晩年のミレーが作品が受賞し、注文も多くなったため、生活が苦境を脱し、余裕もありました。この点ではいささかゴッホより幸運と言えよう。ゴッホはミレーの「箕を振るう」と似た絵を描いていました。 -
観光案内所。地図をもらい、観光スポットの説明をしてもらいました。
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左手にトイレがあり、有料。
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メインストリートに戻ります。全長600メートルほどの道に高級車やクラシックカーなど何台も見かけました。今はバルビゾン村はすでに高級なヴィラに近い存在になっています。
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バルビゾン派美術館
バルビゾン派の画家たちが宿泊していた当時村に唯一の宿カンヌの旅籠。今は美術館になっています。バルビゾン派美術館 (ガンヌの旅籠屋) 博物館・美術館・ギャラリー
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入り口
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所在地: 92 Grande Rue 77630 Barbizon
入場料:大人6ユーロ、割引(18~25歳、65歳以上) 4ユーロ、18歳未満は無料 -
旅籠だった頃の食堂や厨房などがそのまま残っています。
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壁には画家達が宿代の代わりに描いた絵が残っております。
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映像ルームではバルビゾン派の画家達の様子を紹介するフィルムが上映されていました。日本語の字幕あり。
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美術館を出た頃、青空が広がっていました。
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アイス屋さんで一服。
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コンスタント・トロヨンの絵La gardeuse d’oies / Constant Troyon [1810 ー 1865]
トロヨンは商人の家に生まれ、動物(特に牛)、それも逆光での情景を描く技法はとても巧妙で、バルビゾン派画家の中でも優れた方でした。それらの風景画は大変人気があり、トロヨンも一流画家として名声を博しました。生涯未婚で、没後、パリの美術学生のための「トロヨン奨学金」を設立されました。 -
露天美術品を観賞しながら、Place de l’angélus へ向かい、最終便バスを待ちます。
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バスが予定時刻より15分以上遅れたため、心配したが、他にも待っている人達がたので、いささか安心。
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時刻表。日曜日は運休。
夏は9:38,11:38,13:38,15:39,17:38。 -
やっとバスが来ました。空いています。
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素敵な家々を通ります。
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村入り口の停留所。
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停留所
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駅に向かう途中、フォンテーヌ城を通ります。
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城横の停留所Château 。
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Fontainebleau Avon 駅に着きました。
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地下道を通ります。
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ホームの左側に寄せます。車両が短い場合この中間辺りが列車の最後部になるため。
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列車が来ました。
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空いています。
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コラこの行儀!だけの話ではなく、実際運行条約に靴を履いて座席上に乗せた場合、罰金〇〇ユーロとの明文がちゃんと車両に貼ってあるが、、、
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約40分、パリのリヨン駅に着きました。
バルビゾン村自体が小さな村で、2時間あれば観光スポットをまわれるが、バスの本数が少ないので、到着時に帰りのバス時刻を把握すれば効率よくいけます。
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この旅行記へのコメント (3)
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- petiteさん 2024/03/11 10:53:30
- はしめまして
- 私はフランスが好きで何度も旅行していますが、コロナ禍で4年ぶりのフランス!
今回はパリ中心で観光するのですがナヴィゴで行けるちょっと郊外を探していまして、Halukaさんの旅行記を参考にさせていたできます。(^^♪
いろいろ検討した結果、このバルビゾンに行こうかと…
3月なのでバスの運行がちょっと心配です。
もう少しHalukaさんの旅行記を拝見して、検討します。
ナヴィゴで行けるちょっと郊外でおすすめはどこですか?
- Halukaさん からの返信 2024/03/14 00:00:47
- Re: はしめまして
- コメントありがとうございます。
普通バスの本数は週末より平日の方が多い。
ナヴィゴで行ける所は、Fontainebleau が人気で、バルビゾンと一緒に行けます。
私が一番好きな所は、Rambouillet. お城、公園、農場自産品。アクセスもし易い。
中世の村Provinsも良い。中世祭りの時期に行けばなおいい。
Auvers Sur Oise、ゴッホゆかりの地。
Saint-Rémy-lès-Chevreuse. ハイキングが好きならおすすめ。一面の菜の花が堪能できます。
印象派の町Chatou, 近くにあるナポレオンの皇后ジュセフィンヌのお城マルメゾン、、、
それぞれ旅行記に書いてあります。宜しかったらご参考に。
- petiteさん からの返信 2024/03/14 15:29:35
- Re: はしめまして
- 返信ありがとうございます。
Rambouillet. Provinsも検討していました。旅行の時期が3月なので、それを踏まえて、旅行記を参考しさせていただき、検討します。(^^♪
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