日本一時帰国・コロナの水際対策で２週間の自主隔離体験記

2020/11/07 - 2020/11/22

本来なら、2020年6月に一時帰国用に取ってあったフライトチケット。

コロナでフライトがキャンセルとなり、いつ一時帰国できるのか不明に・・・。
でも、去年の休暇を消化するように、と会社からのお達しもあり、家族の理解も得られ、無事単身日本に一時帰国できることになりました。

羽田空港到着時のPCR検査で陰性となれば、空港から公共の交通手段を使わずに自宅、もしくはホテルなどで２週間の自主隔離が必須なので、一時帰国プランのあるホテルやアパートを物色し、無事2週間引き籠ることが出来ました。

尚、私の体験記は、2020年11月のものです。状況は刻々と変わっていますので、全然ご参考にならなかったらごめんなさい。

エリア 羽田(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

6月にキャンセルとなったフライトチケットは、変更手数料無料で再予約出来るとのことで、11月に帰国することにしました。でも、チケットを取り直してからも、コロナの影響で、フライトがどんどんキャンセルに・・・。

まずは羽田からの帰欧便がキャンセルになり、取り直し。その後フランクフルトからの乗り換え便もキャンセルになり、取り直し。そして、出発の１週間前、ザルツブルクからフランクフルトに飛ぶ便もキャンセルに。でも、「キャンセルのお知らせ」は来ず、単に「フライト変更のお知らせ」だけが来たので、ちゃんと確認しないと、フランクフルトまでの移動手段がなくて飛べなくなるところでした・・・（11月中、オーストリアからドイツに移動するのはとても厳しかったのです・・・）

しょうがないので、ザルツブルクからウィーン空港まで電車で行き、ウィーンからフランクフルトに飛ぶことに。これはザルツブルク発着のチケットなので、ルフトハンザが手配してくれました。

ウィーン発の飛行機に間に合わせる為、朝6時前にザルツブルク駅出発。前泊したかったのだけど、ルフトハンザがそれはダメというし、大体ロックダウン中だったので、ウィーンのホテルも宿泊出来ず・・・。早朝に駅まで行くのに、外出制限で見咎められたら・・・と心配しましたが、検問などはなく、無事乗車。（まぁあっても、特例としてOKだったはずだけど。）途中で、霧の中に昇る朝日が見られました。

ウィーン空港にて。空港駅からチェックインカウンターまではすぐですが、荷物も預けなきゃいけないし、1時間しかない乗り換えに間に合うか、ここでもハラハラ・・・混んでないのに、二つしかないカウンターでやたらと揉めてる・・・。なんとか無事、ギリギリセーフで出発に間に合いました・・・。

人との間を1.5m 以上開けるようにと、床には立ち位置を知らせるテープが貼ってあります。

フランクフルトに向かう途中、ハート型の池が！
普段使わないルートなので、珍しかったです。
（普通はザルツブルク→フランクフルト→羽田、かザルツブルク→ウィーン→成田なので。）

フランクフルト空港到着時は、降機するのも席ごと。降りてすぐのところに警察官が何人も立っていて、パスポートと乗り継ぎのチケットを見せなくてはいけません。乗客が特別な理由なしにドイツに入国するのを防ぐ為でしょうね・・・。
ドイツ入国希望者は、書類に色々書かされていたようです。

フランクフルト空港にて。EU線のターミナルは約1/3のお店が開いていて人も結構いたけれど、長距離ターミナルのお店は殆ど閉まっていて、人もいない・・・。

こんなに人っ子一人いないフランクフルトは初めて・・・。

パン屋さん2軒と、薬屋さん、そして何故か時計屋さんだけ開いてました。レストランも他のお店も全部閉店。インターネットの使えない昔だったら、時間つぶしに苦労したことでしょう・・・。

差額が8000円だけだったので、行きだけプレミアムエコノミーを予約していた私。乗客率は1/4でした。
一人で3席使えるので、横になっている人もいました。

乗客の半数近くが日本人。日本国籍を持っていなくても、永久ビザがあれば入国出来るのね。（2020年11月、ドイツ出発便の場合。）

Premium Economy だからか、メニューも2択でした。機内サービスは、やはり通常時より少ないのですが、乗務員さんも結構乗っていてびっくり。

友人から、フランクフルト空港では殆ど食べる場所がないから、お弁当を持って行くようにと忠告を受けましたが、パン屋さんは開いていたのでサンドイッチは買えました。でも、暖かいご飯はやっぱり有難い・・・。

朝食もちゃんとしてました。さすがプレミアムエコノミー！

朝も早かったし、機内では爆睡していた私。目が覚めたら他の方はもう朝食を取り終わっていたみたいで、私だけ「朝食召し上がりますか？」と聞かれました。

日本到着。最初の機内アナウンスでは、検査係員さんが機内に入ってくるとのことでしたが、ちょっと待った後再度アナウンスあり。列をブロック分けして、前から順番に降機することに。

入国審査の前を素通りし、143ゲートへ移動します。

とにかく、延々と歩きます。羽田の端から端まで歩いた感じ・・・。

143ゲートに着いたら概要説明。隣の部屋（142ゲート）で検体容器を受け取り、カーテンのない試着室のような仕切りのある所で、個々唾液を取ります。レモンと梅干の絵が貼られていたけど、梅干し知らない人はこの手使えるんだろうか・・・（笑）
唾液によるPCR検査なので、鼻腔のは痛いと聞いて怯えていた私は一安心。楽だけど、結構な量の唾液が必要なので、時間がかかりました・・・。

ちなみに、降機が13:41。検査終了が13:54でした。
（時間を見ると全然長時間ではないのね。心情的には1時間くらいだったけど。）

検体を提出した後、通路を通ってお向かいの141ゲートに移動し、個々係の人と話しながら一項目ずつ確認されます。

LINEによる健康確認が出来るのは、日本の携帯番号でLINEを登録した人のみ。メールか電話かは、こちらからは指定出来ないとのことでしたが、実家のある区役所に電話したらメールによる健康確認にしてくれました。

これも・・・機内でもらった書類かな・・・

今後の参考に、色々メモしてたつもりですが、やっぱり疲れてたのか、記憶が曖昧なところも多い～。

上の紙の裏面。結構古いリストだよね・・・。

エスカレーターで上の146ゲートに移動し、検査結果を待ちます。今日は少し混んでいるとのことでしたが、40分程で陰性結果が口頭で伝えられました。

羽田空港近辺のホテルに宿泊の人は、無料のバスで送ってくれます。普通のリムジンバスのサイズのバスに、乗客二人・・・。有難いです。

川崎駅方面行と品川駅方面行の2種類のバスが、朝8時から夜22時半まで、1時間にそれぞれ1本で運航しています。私の宿泊した羽田インのある大鳥居駅は、両方のバスが通るので便利でした。

ここが、私が15日お世話になるお部屋・・・約11平米なので、狭いですが、必要なものは揃っているし、快適でした。

物を置く場所が少ないのが若干不便だったけど、それほど必要でないものはスーツケースに入れっぱなしにして解決。

2週間、お掃除の人は入らないので、掃除は自分で、とのこと。お掃除セットや食器洗いの洗剤・スポンジがあります！

窓の外はすぐお向かいのマンションなのですが、日中は人があまりいないようなので、カーテンは大体開けっ放しにしていました。

端に近いお部屋だったので、夕日も見れて、少し気晴らしになりました。

2週間お世話になった机。ここで食事したり、パソコンで遊んだりで、あっという間に時は過ぎました。引き篭もり体質な私には、家事をしなくてよくて、かえってパラダイスでした。あと1週間延長されてもいいくらい。（笑）

あ、でもひどい時は1日に200歩も歩かず、体形的には大問題かも～。

羽田イン。1階はパチンコ屋さん、2階にフロントと朝食会場、3階以上が客室。フロント階でもパチンコ屋さんの騒音は聞こえなかったです。

すぐ近くにコンビニ2軒、お弁当屋さん2軒、少し歩けば小さいのと大きいスーパー、牛丼屋さん・・・と、買い出しにもとっても便利。最初は電子レンジの存在に気づかなくて、お弁当ばかり買っていましたが、気づいてからはスーパーのお惣菜やカップラーメンも食べられるようになり、食事には本当に不自由しませんでした。（お料理好きな人には、ホテルよりアパートがいいでしょうが。）

客室の廊下。お部屋の入り口に小さい椅子があったので、荷物持っていても鍵を開けるのに物を置けて便利。

4階には、自主隔離者専用グッズが。電子レンジ、タオル類、替えのゴミ袋、ゴミ箱。とにかく2週間、他人と接することなく過ごせます。ここで他の人を見かけたのは、2週間の間で3回だけ。みんなちゃんと閉じこもってるんですね。

買い物に行く時は、エレベーターを使わず、外階段で。ここでも殆ど誰にも会いませんでした。

ちなみに、帰欧便は、12月6日の羽田発ANA。地上スタッフさんのお心遣いが心にしみる・・・！

帰りの羽田発は深夜便ですが、羽田、ほぼ人っ子一人いない・・・怖いくらいです。

遅めの夕食・・・24時間営業のローソンが有難かった・・・！！

今回は、自主隔離中といい、この帰りといい、ローソンに大変お世話になりました。m(__)m

機内食。帰りはエコノミーだからか、深夜便だからか、いたってシンプル。SUICAと比較したラップサンドのサイズ・・・。

朝食は、もっと量があって嬉しい。（笑）　でも、普段は食事の間に頂ける軽食やお菓子がなかったので残念。

一時帰国・自主隔離体験記にお付き合いいただき、有難うございました。