火事の後の公園を散策

2020/09/19 - 2020/09/19

大半の人にとってバルボア・パークと言えばサンディエゴにある巨大公園のことですが、私達のようにロサンゼルスのバレー地区に住む民にとってはレイク・バルボア・パークのことを指すのです。

・ロサンゼルス市の公園紹介ページ
https://www.laparks.org/aquatic/balboa

・Wikipediaの情報ページ
https://en.wikipedia.org/wiki/Lake_Balboa,_Los_Angeles

ここはサンディエゴの公園に比べると小さいですが、それでも32ヘクタール（東京ドームの約7倍）ほどの広さがあるなかなかの規模の公園です。中にはクリケット場やテニスコート、日本庭園があったりします。私はロサンゼルスに来たばかりの頃、友達に何度かゴルフに連れてきてもらいました。私はどうやらゴルフとは相性がよくなかったようでその後ほとんどやらなくなりましたが、公園には動物や鳥がたくさんいるのでそれらを見に何度も訪問しています。

9月初めにこの公園で火事があり、そのうち8ヘクタールほどが焼けてしまいました。その焼け跡を歩いてきました。

エリア ロサンゼルス(アメリカ)

この公園は広い割に駐車場が多くなく、メインの入口（Balboa Blvd側)から入ったところにある駐車場は週末はいつも朝の早い時間帯にいっぱいになってしまいます。

多くの人はBalboa BlvdやWoodly Aveに路上駐車をしていますが、私はWoodlyから入って日本庭園の横を通り過ぎたところにあるBBQ広場の横か、そこからさらに進んで突き当たりのところに駐車することが多くなっています。

最近私たち夫婦は自家製アイスクリーム作りにはまっています。自称アイス博士の妻の制作熱は特にすごく、今月に入ってから試したレシピは10以上。作る度に私は味見を任されていました。土曜日の朝、妻が私のお腹辺りを見つめながら眉間に皺を寄せていたのです。なんか、前よりお腹が出ていない？と。これはまずい。もっと運動しなければ。そんなわけでなるべく歩くことが急務になっています。バレーエリアからだと、ここはグリフィスパークと並んで距離的に行きやすい自然公園の一つです。先月はグリフィスパークに行ったので今月はバルボアパークに行くことにしました。

二つのうちこちらのほうが動物とよく会える気がしますが、春から秋にかけての日中は地獄のように暑くなるのでいつもの夏は行こうとは思わない場所です。今年の夏はいつもの年のようにずっと暑い日が続くのではなく、灼熱の日と涼しい日が繰り返しになっている気がします。涼しい日に何度か顔を出しています。

駐車場から南に歩いたところ。ここから先が火事で燃えた部分です。火をつけた容疑者はすぐにつかまりました。

焼け跡を歩くサギ。

少し前まで、このあたりは大人の背の高さより高いくらいの草で一面覆われていました。それが全部燃えてなくなっています。

ところでこの公園は野鳥がたくさん見れるところとして有名で、週末はいつも白い巨大なレンズを付けたカメラを持った人たちがいっぱいいます。どんな鳥がいたかいろいろ教えてくれたりします。

このあたりで見れる鳥のリストはこちら。
https://www.sfvaudubon.org/wp-content/uploads/2018/03/SepulvedaBasinBirdChecklist2007.pdf

このあたりで地面の穴ぼこを眺めてリスが顔を出さないかなと待っていたら、横を通りがかったお兄さんが教えてくれました。さっき、Red-tailed hawkがネズミを捕まえてたよと。

バレー地区は盆地になっていてロサンゼルスの中心部より暑く、夏の日中は40度を超えることも珍しくありません。普段の年ならこの公園はこの時期の昼間はとても歩けるような状態ではないのですが、今年の今の時期はいろいろな場所でおこっている山火事の煙で日光が遮られているせいもあるのか、そこまで暑くない気温の日が多いです。

空で鷹が戦っていました。少し前に教えてもらった、ネズミを捕まえてたっていうのはこのうちの一羽かな？

ササゴイかな？

テレビで火事のニュースを見た時は、消火作業をしている消防車の周りにウサギがたくさん走り寄っている姿がありました。地上に住んでいる動物のほとんどが無事に逃げることができたと信じていますし、空を飛べる鳥は当然もっと簡単に逃げれていたと思いたいです。

ウサギ。この付近に固まって6羽くらいいました。

木の下にもウサギ。

アヒルとカモ？

ウサギがたくさん。

公園の北側には火事の影響がなく緑の草が生えている場所がたくさんあります。そっちではなくわざわざこちらに多くウサギがいるのは、焼け跡から生えてくる新しい草を食べているとかかな。

リスが木の樹液を舐めてました。

ゴミ箱をあさるリスも。

撫でたい背中。

ドングリを見つけたリス。

この日は風向きの関係か、空が比較的晴れて見えました。東のほうを見ると燃えているBobcat fireかららしき煙が多め。

燃えて穴だらけになった橋。

サッカーボールの燃えかす？

ヒメコンドルの群れが上空を旋回中。

公園の一番東にある池。

鵜の群れが泳いでいました。

ここは冬になるとカナダガンの群れがやってきます。保護区に指定されていてロサンゼルス市警が注意して見回りしているらしく、冬の朝早くに散歩をしようとして警察のヘリコプターで尾行されている人を何回かみました。

白いペリカン。

この池の中にある島にはいろいろな鳥が巣を作っているみたい。

ヒメコンドルが陰干し中。

これはBelted Kingfisher（カワセミの一種）かな？対岸で遠かったのでちょっとわからなかったです。

飛び立つ鵜。

この旅行記へのコメント （2）

• ぴこらさん 2020/09/23 16:30:54

  動物たちの生きる姿

  こんにちは。
  
  山火事が起こる原因は様々でしょうけど、当然のことながら放火は許せませんね。
  ここに暮らす動物たちがこの危機を乗り越えてくれることを願います。

  Joshuatreeさん からの返信 2020/09/23 22:52:07

  Re: 動物たちの生きる姿

  ここの火事の原因はホームレスがおこした火だったみたいです。この公園には定期的にホームレスの集落ができてロサンゼルス市が撤去して市営住宅みたいなのに移すというのを定期的にやってるんですが、コロナの影響で連邦政府から撤去を延期するようにと言われて、その後二回も火事があったそうです。今回のはかなり燃えてしまいました。早く雨季になって欲しいですね。