1歳児を連れて夏のチャーチル子連れ旅行②～3日目後半

2018/08/06 - 2018/08/11

カナダのマニトバ州、チャーチルはハドソン湾に面した辺境の町。
「シロクマの首都」とも呼ばれ、毎年秋に大集結するシロクマを見るウォッチングツアーには世界中から動物愛好家が集まります。

私も一生に一度は野生のシロクマを見てみたい。けど、ちびっ子連れで団体ツアーは厳しい、ついでに値段も高い…と悩んでいたら、子連れOKのツアーを発見したのです。
チャーチルのエコツアー会社Frontier North Adventures主催の、その名も「Summer Family Adventure」というツアーでした。
夏のチャーチルで、ベルーガやシロクマを探すツアーで、なんと年齢制限なし。
末っ子が1歳だったので、念のため申し込む前に確認したところ「大歓迎！」というお返事でした（とはいえ最年少参加者だったようです）。

夏のチャーチルは、秋のシロクマシーズンに比べて閑散期なので、ツアー料金も半額近く安い！
それでも普段の我が家の旅行予算の倍以上ですが、当時アメリカに住んでいたので、日本から参加するのに比べたら十分安いはず！と思い切って申し込みました。

こうして、2018年の夏休みは、極北の地チャーチルで動物三昧の旅となりました。

ツアー日程（★が今回の旅行記です）
8月6日　ウィニペグ前泊。個人でチルドレンミュージアムへ。
8月7日　朝の便でチャーチルへ。チャーチル周辺の自然観察ツアー。
8月8日午前　国立公園ビジターセンター見学。
★8月8日午後　午後はベルーガウォッチングクルーズ。
8月9日　午前は犬ぞり体験、午後は2回目のベルーガウォッチング。
8月10日　ツンドラバギーでシロクマ探し。夜の便でウィニペグへ。
8月11日　ウィニペグから帰宅

エリア チャーチル(カナダ)

旅行3日目の午後は、ボートツアーで要塞見学とベルーガウォッチングです。
まずはチャーチルから川を挟んで対岸にあるプリンスオブウェールズ要塞へ向かいます。

ビーバーの毛皮貿易をしていたハドソン湾会社が作った要塞です。
現在は、カナダの国立公園局が管理しています。

船着場からはお花畑を見ながら10分ほど歩きます。
よく晴れて気持ちいいです。
暑くもなく寒くもない快適な気候ですが、日差しは強かったです。

向こうに要塞が見えてきました。

1700年代に作られた要塞ですが、アメリカ独立戦争の際にあっけなく陥落してしまったそうです。

訪問時は修復中でしたが、中を見学できました。
短い夏の間しか工事ができないので、急ピッチで作業をしているようです。

要塞から外側に向けて、等間隔に大砲が並んでいます。

要塞内部の様子です。
一時は、数十人がここで生活していたとのことです。
戦争とは無縁そうな大自然の真ん中に、こんな要塞があるなんて驚きでした。

来た道を戻って船に帰ります。

船に乗って、お待ちかねのベルーガウォッチングです。
夏のこの時期、数千匹ものベルーガがチャーチル周辺にやってきます。
実はチャーチルを出航してからすでにチラチラと水面に白い背中が見えていました。

ちょうど頭を出したところ。
体が灰色なのは、赤ちゃんベルーガです。成長するにつれて体が白くなっていきます。

こっちでは大人が顔を出しています。

気がつくと、船の周りはベルーガだらけでした。

数頭の群れで行動しているようです。

後ろに見えているのは、チャーチルの町です。
視界さえ良ければ、町からでもベルーガは見えます。ただし、シロクマが出るかもしれないので、旅行者は単独で水辺に行かないよう注意されました。

ベルーガと一緒に泳ぐツアーもあります。真夏とはいえ、水温はめちゃ冷たいらしいです。
今回は子連れなのでもちろんパスしました。

ベルーガとの距離感はこれくらい。
肉眼で余裕で見えます。

ベルーガは好奇心旺盛で、ボートに寄ってくることがよくあります。
ボートと追いかけっこをするように、船尾にぴったりくっついて泳いでいました。

水の透明度が低いですが、ボートの上からでもはっきり見えました。

１頭だけではなく、群れで船にくっついてきます。