2010/06/18 - 2010/06/22
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SamShinobuさん
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2010年6月、仕事の絡みで福建省の廈門(アモイ)を訪れた。
そこは海峡を渡ればすぐ台湾という亜熱帯性気候の温暖な港湾都市だった。街には南国の花が咲き乱れ、海上の楽園とも呼ばれるコロンス島では、あちらこちらでピアノの演奏と可愛い猫が僕を迎えてくれた。
また、かつてはイギリス他列強の租界地だったので、西洋建築の名残や、華僑の手による騎楼など、その独特な街並の美しさに心を奪われた。何を見ても新鮮で、目を見張るものがあった。
しかし、それ以上にこの出張で、度肝を抜かれたものがあった。それは僕の想像をはるかに超えてきて、その異様な光景に出会った時は思わず言葉を失った。
それは、福建土楼という山岳地帯に突如として現れた要塞基地と、こんなところにあろうはずもない幻の紫禁城である。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2010年6月18日
9時55分成田空港を飛び立った全日空NH935便は4時間20分の飛行を経て、13時15分に厦門高崎国際空港に到着。
空港から厦門島中心までタクシーで25分。50元。
車は鎮海路のミレニアムハーバービューホテル(厦門海景千禧大酒店)に着いた。 -
ホテルの部屋からの眺め。ハーバービューという名前の通り、一応、海が見える。
ホテルは1992年創業。総客室数352室の大型ホテルだ。 -
中山路辺り
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騎楼
直射日光や雨を防ぐ騎楼は、独特な街並を形成している。 -
中山路付近
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海辺の遊歩道
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胡里山砲台
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清代にドイツから購入した大砲。
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舒友海鮮大酒楼(湖濱北路店)
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夕食は、海鮮料理。新鮮な魚介類を選んで調理方法を指示する。
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大きなシャコ。
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旨い!
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極めつけは仏跳墻だ。これは、アワビ、ホタテ、ナマコ等がふんだんに入った高級海鮮スープである。
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仏跳墻とは、あまりの美味しさにお坊さんも塀を飛び越えてやってくると言う意味。確かに塀を飛び越えるどころか、ぶっ壊しても食べたいくらい美味しい!
お値段もなかなかで、これらの料理、二人で合計917元(約13,000円)だった。アテンドでなければ食べれません。 -
6月19日
地元の旅行会社にガイドと車を手配してもらい、土楼見学に行く。途中ガソリンスタンドに給油に立ち寄る。 -
スタンドの売店も南国調。
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永定土桜民俗文化村。
ホテルから車で約3時間。 -
承啓楼
この土楼を車窓から目の当たりにした時は、思わず感嘆符が口から洩れた。
「なんじゃ、こりゃー!」
一瞬、異次元への入口かと思った。そんな非現実的なことが頭をよぎるほど、異様な建物だったのだ。 -
承啓楼
永定県の円形土楼では最古にして最大。直径73m、外周230m。4階建て。400年前に建て始めて完成は1710年頃。なんと100年かかったそうである。現在は江氏一族が300人ほど暮らしている。1階は台所と食堂。2階は倉庫。3〜4階は居住スペースになっている。
北方の漢民族が戦乱を避けて南下し、原住民との争いを避けるために要塞を築いて住みはじめた。匪賊や虎が襲ってくることもあったそうだ。彼らを客家人と呼ぶ。 -
福建省には20,000を超える土楼があり、福建土楼と呼ばれる円形の土楼だけでも3,000近くあるらしい。永定の付近にはおよそ100の円形土楼が群集していて、真上から見ると、まるで要塞基地のようである。1960年代には、アメリカは衛星写真を見て驚いた。核ミサイル施設のロケット発射台ではないかと勘違いしたのだ。それによって、誤爆されかけたというエピソード、好き。
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振成楼
1912年から5年かけて建てられた比較的新しい土楼。4階建て、200以上の部屋がある。林一族が住んでいる。 -
振成楼
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林一族の中でも著名な林さんの写真。
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振成楼の中で、客家料理をいただく。
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練炭で料理している。
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素朴な味が体にしみる。
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野趣あふれる料理に舌鼓を打つ。
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今日一日お願いしているガイドさんとドライバー。
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戦いを避けて南下した漢民族が、見知らぬ土地に移り住んだ。彼らは原住民からすれば招かざる客、「客家人」だったので、ここでも襲撃されてしまう。そこで客家人たちは頑強な城ともいうべき土楼を建てていく。原住民からしたら、突然外国人がやってきて、まるで宇宙センターのようなSFチックな要塞を、次から次へと建設し始めたようなものだろう。
そして彼らはここで自給自足の暮らしを数百年も続けてきたのだ。
その子孫がまだここで暮らしているのが、びっくり仰天だった。 -
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福興楼
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福興楼
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青空市場
市内に戻ってきて、市場を散策。 -
生きたアヒルや鴨、鳩までいる。
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山珍美食城(思明区蓮岳路)
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ここはキノコ鍋の店。
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僕は中国に来るとキノコ鍋屋を探す。日本では珍しいキノコがふんだんにあって、また松茸のような高級キノコも安価で食べられるからだ。種類が多いので、まず好きなキノコや具材をチョイスする。なにしろ見たこともないキノコがあるので選ぶのに時間がかかる。
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肉や野菜も注文して、ようやくビールで乾杯。
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茸は十分に煮込まないといけないものもあるようで、「これは大丈夫、これはまだ」とか言いながら、お店の子がちょいちょい世話をしてくれる。それにしても美味しい!キノコ鍋、最高!
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ホテルのバー
終日のアテンドだったので、一日の終りに一人で飲みたくなった。そこでホテル内にあった「Hollywood Bar」に入ってみる。 -
ほっとする時間。
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6月20日
フェリーでコロンス島に渡る。 -
コロンス島は、厦門島から約700m離れた海上に浮かぶ小さな島だ。面積が1.8平方キロメートル。江の島の4.5倍の大きさになる。フェリーでおよそ10分も乗れば着いてしまう。
アヘン戦争で開港し、その後14ヶ国の共同租界地になる。そのため各国の領事館が建ち、異国の風情が漂う。 -
島内の移動は、徒歩か電動巡回カートしかない。
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各国の旧領事館
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海天堂構。
フィリピンの華僑が1920年代に建てた別荘。中国と西洋の折衷建築は、まさにコロンス島を代表する歴史的建造物だ。 -
海天堂構で「布袋気偶戯」という人形劇を観る。20分くらい。
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「新八犬伝」世代の自分としては、(あえて「ひょっこりひょうたん島」とは言わない)、人形劇には思い入れがある。
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言葉は全く分からなかったが、観客にはとてもウケていた。
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海天堂構にはお洒落なカフェも併設されており、そこで暑さしのぎにアイスコーヒーを飲む。
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ピアノ博物館。
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味一番
フェリーで厦門本島に戻り、昼食は日式焼肉アテンド。 -
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同安影視城
撮影所視察に訪れた。
車を降りると、突如として目に飛び込んできた天安門に、一瞬自分が北京に瞬間移動したような錯覚に襲われた。 -
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もちろんよく見れば、スケール感、ディテール、華やかさにおいて、かなりの劣化版だと気付く。それでも中国では、清朝の皇帝を描いたドラマや宮廷時代劇が大人気なので、紫禁城のセットは重宝されているのだろう。
ここは1998年に開業したオープンセットの撮影所だ。なにしろ本家本元の紫禁城で撮影が許可されたのは、1987年の「ラストエンペラー」と2010年の「ベスト・キッド」くらいなので、まず許可が下りない。仮に下りたとしても、今度は制約が厳しすぎて撮影にならないだろう。そのため中国には紫禁城のセットが多い。有名な紫禁城のセットといえば、杭州郊外の横店映画撮影城だが、ここ廈門にだって紫禁城はあるのだ! -
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天安門をくぐると、太和殿、養心殿まである。
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太和殿の玉座。
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玉座の天井には軒轅鏡まであったが、残念ながらロークオリティだった。
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万里の長城
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頤和園の長廊
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出た!バイク4人乗り!家族でお出かけだろうか?
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領収書の宝くじ、初めて当たった!10元(140円)。換金の仕方が分からなかったので、カフェのウエイトレスにプレゼントした。
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中山路付近
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観海餐庁(鷺江賓館6階)
1958年創業のクラシックな鷺江賓館は海に面したホテルで、コロンス島へのフェリー乗り場もすぐそば。ここの6階にあるレストランで飲茶を頂いた。 -
オープンテラス席からは、コロンス島もよく見える。
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夜の屋台
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6月21日
南普陀寺をお参りする。
唐の時代に創建された千年古刹。観音菩薩がまつられている。 -
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ホテルの部屋
これからチェックアウトし、厦門高崎国際空港発に向かう。
14時10分発の全日空NH936便で帰国する。 -
厦門高崎国際空港
中国はその広大さ故に省ごとにそれぞれ違う顔を持っている。北と南、海沿いと内陸部の省では、まるで違う国のようだ。同じ海浜リゾートである青島と比較しても、廈門は全く異なる風土、景色が広がっていた。
そういった意味では廈門は台湾によく似ている。文化、気候、料理等何を取っても、そっくりだ。それもそのはず、海峡をはさんで200km対岸に位置する廈門から台湾に、清の時代移住した人が少なくなかったそうだ。元をたどれば台湾人と廈門人はルーツが同じということになる。
当時はアテンドの海外出張が多く、特に中国は数え切れないくらい訪れた。この旅もアテンド中心ではあったが、この世の楽園のような廈門に初めて来ることが出来て、十分に満喫させてもらった。
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