2020/01/26 - 2020/01/26
275位(同エリア692件中)
ハンクさん
昨年9月にオープンした高崎芸術劇場で群馬交響楽団の演奏会があるというので、日本100名城巡りの群馬県内の2ヵ所、箕輪城と金山城を合わせて訪れることにした。公共交通機関では1日で回ることは不可能なので、前日インターネットで調べると、運よく芸術劇場の隣にレンタカーの空車があるそうで、これを予約しておいた。
群響の演奏会は3時からなので、朝9時に高崎にJRで到着し、レンタカーでまず箕輪城と金山城を回った。箕輪城は高崎市箕郷町に残る平山城跡で、1512年というから戦国時代の中期、当地を支配する長野氏によって築かれた。榛名白川によって削られた河岸段丘に梯郭式に曲輪が配された平山城、しかし現存する建築物はなく、石垣・土塁・空堀のみが残る。
時間がないので急ぎ、次の金山城を訪れた。ガイドブックによれば東武線太田駅から徒歩80分、とある。1469年 新田家により築城、天守閣は現存していないが、石垣と石張りの通路が復元整備されている。日の池、月の池という水源も復元されており、籠城にも耐えられたという。金山城址ガイダンス施設は隈研吾の設計、小規模ながら素晴らしい建築だ。自然光を巧みに取り入れ、城の模型などは良くできていてわかりやすい。
渋滞にハマってヒヤヒヤしたが、何とか2時半ごろにレンタカーを返却して、高崎芸術劇場に着いた。2019年9月20日に開館した時にはニュース等でも報道されたので、ご覧になった方も多かろうと思う。アクセスはJR高崎駅東口から陸橋で直結されており、雨にぬれず入場できる。 2,027席の大劇場、412席の音楽専用ホール、スタジオシアターリハーサルやレッスンのための9つのスタジオなどを併設する複合的な芸術劇場である。池袋の東京芸術劇場や愛知県芸術劇場よりも若干小規模とはいえ、高崎市の規模からいえば贅沢な設備と言える。
この日は初めて群馬交響楽団を聞いた。私は日本の主要音楽ホールとプロオーケストラはすべて聞いたつもりだったが、群響をこのホールを聴いて確信を持って言えるようになった。この日は巨匠の域に到達した飯守泰次郎指揮でブラームスのヴァイオリン協奏曲(ソロ竹澤恭子)と交響曲第2番という彼らしいプログラムだった。群響は1945年11月、終戦直後に活動を開始したというから、日本では最古参の一つだ。地方オーケストラの雄として映画も作られたそうだ。この日の演奏は悪くはない。最近の日本のオーケストラではN響が突出しており、大阪フィル、読響、都響が後を追い、その他は一定レヴェルには到達してはいるが、あまり特徴が感じられない。その中で、群響は飯守泰次郎の要求には十分応えており、重厚なドイツサウンドを聴かせてくれた。ホールの音響は、もちろん最新鋭の音響設計技術が駆使されているとは思うが、今日の演奏会だけではその特徴を指摘することは少々難しい。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- レンタカー JRローカル 徒歩
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