世界最大級の圧倒的スケール！　USエアフォース ミュージアム

2016/03/26 - 2016/03/26

久々に北米在住時代の旅行記をアップします
(まだいろいろあるので順次アップしていきます)
現地人の友人がものすごく勧めてきたので騙されたつもりで行ってみたら、とんでもなく圧倒的なスケールで大満足のアメリカ空軍 航空博物館でした
場所は飛行機の原点を探求したライト兄弟の出身地、オハイオ州デイトンのライト・パターソン空軍基地にあります
収蔵されている航空機は全て本物です
第二次世界大戦で日本に原爆を落としたB29爆撃機と「ファットマン」と呼ばれた原子力爆弾そのもの(もちろん外殻だけの展示品です)も展示されていました
航空機ファンでない一般の人でも”戦争の歴史ミュージアム”としての視点で充分楽しめるのではないかと思う、かなりお勧めの場所でした

エリア アメリカ

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

住んでいたカナダから車でアメリカ国境のデトロイトを抜け、オハイオ州に向かいました

さすが国立の軍関係施設、駐車場だけでなく入場料も無料です！！

キラッキラの建物外観

国立アメリカ空軍博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ボーイングやマクドネル・ダグラスなど航空機分野の一流企業が名を連ねます

エントランスもガラス張りでとても綺麗な造りです

入るといきなりミュージアムショップ

帰りに寄った人は記念に一機は欲しくなっちゃうだろうなあ(それぐらい展示内容がいいです)

Tシャツもカッコイイの売ってました

大量の書籍類もあります

さて、いよいよ展示ブースに入ります
展示は“第二次世界大戦”とか“冷戦時代”などのカテゴリーに分けられており、とても見やすく解りやすく、興味深いものでした

Wright 1909 Military Flyer
やはり始めは出身地でもあるライト兄弟の挑戦からです

カクォート　タイプR観測バルーン
巨大な気球です
第一次世界大戦では約１，０００台が製造されたらしいです

旗などの解説もあります

カプロニ Ca. 36
長く大きな翼が印象的です

マーチン　MB-2

いかにも軍用的なマスクですね

ボーイング P-26A

とても綺麗なフォルムで好きです

エンジンにまでフィーチャーしており、かなりマニアックです

マーチン B-10

ノースアメリカン O-47B

「空軍の布地（Fabric of the Air Force）」
このキルトは、米国空軍の50周年を記念して作成されました

館内マップ
所狭しと航空機が展示されています
とにかく広い！展示品がデカい！！

展示品は全て本物、人と比べてもらえばその大きさがよく解ると思います

ダグラス B-18 Bolo

いろんなカットモデルが展示されており理解し易くなっています

ノースアメリカン B-25B ミッチェル

コンソリデーテッド・エアクラフト B-24D リベレーター(Liberator)

後方機銃まであります

この頃の軍用機らしい独特のデザインです

ボーイング B-17G

ホントに１機１機が大きい！

ボーイング B-17G フライング・フォートレス（flying fortress）
”空飛ぶ要塞”というネーミングどおり、この辺りは本当に大きくてカッコいいです

コンソリデーテッド・エアクラフト OA-10 カタリーナ（Catalina）

世界大戦時の各国軍服も展示されています

ドイツ軍

アメリカ軍

ボーイング B-29 スーパー・フォートレス”ボックス・カー”（Superfortress "Bockscar"）
日本で最も有名な機体だと思います

第2次世界大戦中，1945年3月10日の東京大空襲では約３００機のこのＢ２９が飛来し爆弾を落としまくったそうです

こんなのが３００機も・・・想像したくもないです

そして
写真真ん中あたりに鎮座する黄色いのがこのＢ２９から広島・長崎に投下された原子力爆弾です

通称”ファットマン”と呼ばれます

世界中の人が絶対に忘れてはいけない人類史上最悪の愚行です

原爆投下について、当時の事を淡々と説明しています

日本軍の行動もホントに淡々と
多くの人々が興味深そうにしっかり展示パネルを読んでました

川西航空機の「紫電改」
通称”George"

南西アジア戦争ブース

ボーイング B-52D ストラトフォートレス (Stratofortress)
すごくカッコいい、完成された機能美を感じます
個人的に好きな機体ベスト３のうちの１つかも

とにかくめちゃくちゃ大きくて圧倒的な存在感があります

細部までものすごくカッコいいです

パネル解説で同時になぜその戦いに至ったかなどの歴史も学べます

リパブリック　F-105G サンダーチーフ（Thunderchief）

機体下から覗いた爆弾を格納する場所

リンク・テムコ・ヴォート A-7D コルセアⅡ（Corsair II）

ジェネラル・ダイナミクス F-111A

翼が格納式です

ロッキード EC-121D コンステレーション（Constellation）

フェアチャイルド　C-123K プロバイダー（Provider）
よくアメリカのアクション映画に出てきそうな輸送機ですね
このクラシカルで独特なデザインも好きです

リアジェット　C-21A

シコルスキー HH-3E　ジョリーグリーンジャイアント（Jolly Green Giant）

ダグラス B-26K カウンター・インベーダー（Counter Invader）

機銃の生えた異様なマスクが印象的です

次は朝鮮戦争ブースです

シコルスキー・エアクラフト UH-19B チカソー（Chickasaw）

B-29の胴体カットモデルが鎮座しており、中を通り抜けられる様になっていました

”頭をぶつけない様に気をつけて”
という様に中はとても狭く、でもいろんな物がギュウギュウ詰めに上手くレイアウトされています

爆弾の格納庫
爆撃機なので格納庫の容量重視で設計されている印象でした

ノースアメリカン B-45C トーネード（Tornado）

ノースアメリカン F-82G ツインマスタング（Twin Mustang）
２機の胴体が繋がった珍しいデザインです

ダグラス C-124C グローブマスター（Globemaster）
1953年（昭和28年）6月18日に東京都立川市の立川基地を飛び立ったが、東京都小平町（現・小平市）に墜落し、乗員や米兵など129名全員が死亡した事故
という痛ましい事件があったらしいです

ミニチュアモデルが並び壮観です

記念に１つください！って言いたくなります

冷戦時代ブースのはじまり

ブースを上から見るとこんな感じです
ほんっとに広い！！！

いづれ人類は自らを絶滅に追いやるんですかね

コンベア B-36J ピースメイカー（Peacemaker）
結果として実戦には一度も投入されなかった曰く付きの大型爆撃機らしいです

ボーイング KC-97L ストラトフレイター（Stratofreighter）
大型輸送機、これも大きな機体です

B29爆撃機から発展した機体とのこと

コンベア B-58A ハスラー（Hustler）

ミサイル展示ブース

大きなミサイル達が立ち並びます

ロッキード SR-71A
本物はワシントンDCのスミソニアン博物館で見て以来、２度目です

全てが独特のデザインで忘れません

シコルスキー・エアクラフト MH-53M ペイブロウ（Pave Low） IV

ロッキード AC-130A スペクター（Spectre）
C-130 ハーキュリーズ輸送機に重火器を搭載できるように改造した対地専用攻撃機

対地専用攻撃機とのことで、たくさんの機銃が下向き配置でレイアウトされています

ロッキード F-117A ナイトホーク（Nighthawk）
”ステルス戦闘機”の代名詞的な存在で有名になりました

マクドネル・ダグラス F-15A イーグル（Eagle）
ホントにこの機体はカッコ良くて大好きです
日本の自衛隊も装備し、世界中で唯一撃墜されたことのない事で有名な信頼のおける戦闘機らしいです

ノースロップ・グラマン B-2 スピリット（Spirit）
まさかこれまで置いてあるとは！　と大感激でした
高価すぎて（イージス艦より高いとのこと）２１機しか生産されていない、ステルス戦略爆撃機

横に大画面モニターが設置され、貴重な飛行映像が流れていました
尾翼などを持たない機体は「全翼機」と呼ばれ、構想はナチスドイツなどの頃にさかのぼるらしいです（何とも気持ちの悪い独特な雰囲気を醸し出しているはずだ）

TVで初めて見た時はこの異様なデザインに漠然とした恐怖感を持ったのを覚えています
これの実物をこんなに近くで見れただけでも来た甲斐がありました

と、真剣に観て読み進めると丸一日はかかるかなというぐらいの圧倒的な収蔵量で驚きました、やっぱりアメリカはスケールが違いますね
友人がものすごく勧めてきたのも心から納得の大満足の一日でした