高校生書道パフォーマンス甲子園と金比羅山の旅

2019/08/04 - 2019/08/05

毎年四国中央市で開催される、高校生書道パフォーマンス甲子園の観戦をメインに、
のんびり金比羅ぶらりめぐりも。

エリア 四国中央(愛媛)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: ANAグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

去る8月は4日から5日にかけて、

四国は愛媛、そして香川へと行て参りました。


その目的は、高校生書道パフォーマンス甲子園観戦！


ご存知ですか？この大会。

私はまっっったく知りませんで、友人から誘われて、

へ～何や分からんけどそんなに凄いなら行くか、と気楽に腰を上げた次第。


当日、朝7時半の飛行機に乗り、ばびゅーんと松山空港まで。

機体、小さい。2列×2列のプロペラ機

でも、道中の瀬戸内の島々が物凄く美しいので、朝から興奮。

してるうちに、40分くらいで無事着陸。

愛媛といえば、伝説の蛇口みきゃんジュース

そして、バスで松山驛へ。旧字なのがいい。

ここから特急に乗り換え。

朝の光を受ける瀬戸内海を眺めながら一路東へ

伊予三島駅前到着。

ここでしばし、シャトルバスを待つ。

会場まで無料のシャトルバスを出してくれてるんですよ～

歩けなくもない距離だけど、この暑さの中はキツイ。


11時半前、会場の伊予三島運動公園体育館着。

外で早速高校生たちが、

「長野県立何ちゃら高校です！お願いします！！」

と練習してたり…青春の香り、むんむん。

頑張れ長野～～と思いつつ、会場入り。

しかし腹が減っては何とやら。
まだ何も見ていないのに、地元のお野菜たっぷりのお弁当を頂いて、
大満足。
おいしい！！！



ロビーでお弁当をむさぼりながら、中継のテレビ見てるうちに、何となくルール把握。

入場→準備の時間→本番6分→観客に見せ→最後にインタビュー

だな。


というか、本番が…すごいよ！？？


畳６畳ぐらいありそうなでーっかい紙に、

皆が寄ってたかって文字を、作品を書き上げるんやけど、

それも音楽に乗って、ダンスやパフォーマンスをしながら、

独創的な文章や、カラフルな炭を使って、

面白い作品を仕上げてる。




画面で見た埼玉の高校は、

演劇？？って思うような、制服風だけど金髪のヅラやピンクのベスト着てて、

しかも、セリフ言い始めた！

しかもしかも、よく聞いたら、「多様性を認め合おうよ」というメッセージ…

さらに、出来上がった作品にはでかでかと『書道にガチ戀』

って書かれてるーーーー！！！！！




えーーーー？何これ？なにこれ？？？

よく分かんないけど、高校生たちの真剣な想いと、

渾身のパフォーマンス、そして、号泣しながらのインタビュー聞いてたら…




涙が出ちゃうよ～～～




うん、高校生書道パフォーマンス甲子園、凄い！

まだ実際見てないけど、見に来て良かった！！！

2階の観覧席に移動して、今度は生で鑑賞。

全容、こんな感じです。

ちなみに、入場は無料。

四国中央市まで来さえすれば、見られる。

しかも、体育館と言えど空調はきいてるし、立派なパンフレットもくれるし、

何でかチオビタドリンクもらったし、美味しい四国グルメやお土産も売ってるし、

外にはフードワゴンも来ていて、至れりつくせり。


おっといけない、興奮しているうちに、作品が出来上がったみたい。

立てて、観客席に見せてくれます。

（プライバシー保護のためお顔は消しております）


てゆーか、凄くない？？？

これ、12人がかりで、たったの6分で仕上げたのよ？？

完成度、高すぎ晋作！！！！！

北斎をテーマに。

鳥取県の高校。

最初に布で皆隠れて2つの丘を作って…鳥取砂丘かーーー！！

から入り、下の方物凄い速さで何か書いてるけど、点描？

と思ってたら、まさかの…

∞すな∞

の文字で、砂丘を完成。

向こうに見ゆるは、「うみうみうみうみ…」の海か。




す　ご　い　よ　!!!




もう、感動、感動。

押し寄せんばかりの感動。感動の超大型台風。

このアイデア。

美しい文字。

そして、この短時間でこれだけのクオリティの作品を迷いなく仕上げようと思ったら、

どれだけの練習が必要だったか…それを考えると、もう涙なしで見られないよーー。

来年も、見に来たい…！まだちょっとしか見てないけど。

こちらは牛若丸パフォーマンス。

義経と、敦盛と、一ノ谷の戦いをテーマにしているので、

みんな赤（平家）と白（源氏）のカラーの衣装。

パフォーマンスも、一瞬も隙がなくて（他の学校は時々全員が俯いて文字を書いてる時間とかあった）、

いきなり一ノ谷の崖から書き始めたり、かと思えばメインの大文字を最後に書き始めて、

ハラハラさせたり。

とにかく、観客が熱狂した！この作品。

カッコいい！ダイナミック！！

色んな書体も使っているし、字そのものも美しい。

これだけ熱く盛り上げてくれた高校生たちに、手が痛くなるほど拍手しました。

休憩時間にお手洗いに行った帰り、ふと覗くと、午前中の学校の作品が干されてた！

わーー生『ガチ戀』やーーー！！！

愛羅武勇が止まらない…！ロマンティックが止まらんやないか…熱いぞ。

みんなちがってみんないい


お土産に、前年度の作品をクッキーにしたものを買い再び席へ。

ちなみにこのクッキー、地元のお菓子屋さんが作っている風でしたが、

味が…めっちゃ美味い。

プリントなしでも買いたいぐらい美味い。

１０枚で１０００円だったので、行ったら買うべし！


さあ後半。

大分の、初出場だという学校。

「見たことのないものをお見せします！」と豪語して、開始。

た、確かにーー！

裏面に何か貼ったの、ここだけ！しかも、『本』風に仕立てた！

まさかの横書き！横文字！

書体がカッコいいここは…あっ、長野県じゃないか！！！

あの、会場入る前に気合入れてた学校！

出番今だったのか。

龍の絵が迫力満点だし、篆書や隷書も効いてる。

うまい！さすが、午前中から気合満点だっただけある！

パフォーマンスが独特だった学校。

表彰式。

優勝は…長野県！
裏での努力も目の当たりにした高校だったので、何だか嬉しかった～～！

おめでとう！

ほんとにほんとに、皆素晴らしかった。感動した。ありがとう！

書道パフォーマンス甲子園、最高です！

夕暮れの瀬戸内海をうち眺めつつまた東へ

夕暮れの琴平駅前へ到着。

今夜は貸切湯でのんびりくつろいで、
讃岐名物骨付鶏に舌鼓を打ち、おやすみなさい。

翌日も快晴。
宿のすぐ近くはもう、こんぴらさんの参道。
見てこの街並み。

江戸の風情と、現代のオシャレがほどよく混ざり合い、

ちょっとしたワンダーランド。

いよいよ階段突入。

汗をかきかき、中腹まで。
振り返ればこの絶景。
最高のごほうび～～

この辺で、パラソル立てて飴を売っているおばちゃんがいるんですけど、

ここの飴がとても美味しいので、お土産用に購入。


しようとするも、おばちゃんの讃岐弁マシンガントークが止まらず、

「これ、ください」

の一言がなかなか言い出せなかったけどｗ

下の金丸座で歌舞伎の公演していた時は、毎日勘九郎さんが上がっていらしてね！

と、リアルいだてんな逸話も聞けて、

そして、讃岐弁がやっぱりめっちゃ可愛くて、我々ほっこり。

飴一個買っただけで、もっと試食し！いっぱい持っていき！と、

口いっぱい分くらいの飴ちゃんも下さり…いや、楽しかった。

ぜひ、おばちゃんから飴、買ってみて下さい。

道はまだまだ続く…

休憩もかねて表書院へ、円山応挙の襖絵を見に行くことに。

ここ、応挙に次ぐ応挙。
大作に次ぐ大作で、見ごたえ120点です。
ぜひ。

結局軟弱な我々は表書院までで引き揚げ。

ふもとへ戻って、うどんを。

帰りのバスを待っている時、
ふと迷い込んだ住宅地の先に、突如現れたこの風景。
夏の田んぼを風が吹き抜け、稲が揺れる音が幻想的。

理想的な田舎の風景がある。

やっぱり香川、大好きです！