都心の天空で、優雅にアフタヌーンティーを

2019/06/26 - 2019/06/26

東京・西新宿のラグジュアリーホテル「パークハイアット東京」のレストラン・ピークラウンジでアフタヌーンティーを楽しんできました。

今回いただいたのは正午から２時間制のショートコースで、サービス料等込みでも2,500円強程度の価格。高級ホテルのアフタヌーンティーとしては比較的リーズナブルといえましょう。30分あたり5~600円で美味しい紅茶が飲み放題・フードも付いていると思うと、なかなか魅力的ではないでしょうか。

初めての三段スタンドに心躍り、上質な紅茶と快晴の眺望――素晴らしい時間を堪能することができました！

エリア 新宿(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0

パークハイアット東京はJRなどの新宿駅からは少し距離があり、徒歩だと10分強を要します。無料シャトルバスを利用することもできるようでしたが、天気も良かったので東京都庁のビルを眺めながらてくてくホテルへと向かいます。

都庁、やっぱり存在感がすごい！

パークハイアット東京が入っているビル「新宿パークタワー」につきました。高層階がホテルで、下層はオフィスビルになっています。

地下にはリーズナブルなお店も多数入っています。

ビルの共通のエントランスの様子。よく清掃されていて洗練された雰囲気です。

さて、いざホテルのエントランスへ。（行き方が分からなくて少し迷ったのは内緒ですよ。笑）
オフィス・共用ゾーンとは違った暖色系の照明に包まれた、洗練された雰囲気の空間が広がります。

エレベータで一気にピークラウンジのある41階まで。採光の良いガラス張りの高い天井は、天空のレストランを思わせすがすがしい気持ちにさせてくれます。

41階には他のレストランも入っていますが、廊下は落ち着きのある書棚などで飾られていて、歩いてみると楽しいです。気取らず、それでいてオリジナリティのあるインテリアに美意識を感じます。

予約の時間になり、いよいよ入店します！（眺望の楽しめる席に座るためには、事前に予約していった方が確実ですよ）

三段スタンドのフードメニューです。

おかわり自由のドリンクメニューです。とても充実していて、ダージリンだけでも５種類もあります(^^;)

普段、紅茶を飲むときはせいぜい茶葉の種類を気にするくらいで、農園の違いにまで意識が及ばない私はちょっと驚いてしまいました。

ドリンクメニューの続き。
興味のあるものはたくさんありますが、2時間ではとても全部は飲み切れません笑　何から注文するか目移りしてしまいますね。

なお、このメニューの内容はピークラウンジの公式HPでも見ることができたはずです。

1杯目をどうしようかということで、店員さんに尋ねてみたところ、まずはオリジナルブレンド（ダージリン、アッサムとウバのブレンド）をと薦めていただきました。

香り高く、バランスのよい紅茶感が心地よかったです。何よりまろやかな口当たりに感動しました！必ずしも品質の良くない茶葉だったりすると、農薬感というかイガイガ感というか、そういう後味が残っちゃうんですよね。ピークラウンジの紅茶はそのようなことが決してなく、お茶の純粋な味がほんとうに美味しいです。

真打ちのティースタンドが運ばれてきました！これで1人分です。スコーン用のジャムとクロテッド・クリームも一緒に。

最上段にはサンドイッチとチップスが。量は決して多くありませんが、各料理の味がよく作り込まれていて、一口一口がむちゃくちゃ美味しかったです！笑

中段はスコーンが２つ。アフタヌーンティーといえばやっぱりこれですね。

下段にはスイーツが３種類。味はもちろんのこと、まるで宝石のような美しさがあって目で見ていても笑みがこぼれてきます。

割と暑い夏の日でしたら、続いてアイスのセイロンティーを頼みました。セイロンは癖がなくて飲みやすいです。

紅茶がなくなってメニューを見ていると、すぐに店員さんが次はどうしますかと尋ねてきてくれるので、こちらから店員さんを呼ぶ必要はまったくありませんでした。こういったホスピタリティのきめ細やかさはほんとうに感動的です。

スコーンは横に２つに割ってクリームを……事前に予習していきましたが（笑）、きれいに割るのはちょっと難しくて、こなれてない感があったかも。

次に飲んだのはライトイエローが目を引くヌワラエリヤ（スリランカのコートロッジ茶園）です。私のお気に入りの茶葉のひとつでして、あっさり、華やかというよりむしろ爽やかな香りが特徴の品種。生命感あふれる味わいの一方で変な草っぽさはない。「元気いっぱい」の雰囲気がとても好きなんです。

次は「月ヶ瀬セカンドフラッシュ」という、奈良の井ノ倉農園というところで作られている国産紅茶です。この品種はよく知らなかったのですが、店員さんから希少なものと紹介してもらい、試してみました。

一口飲んで、わりと熱めのお湯で淹れられていたのが印象的でした。コンセプトはさっき飲んでいたヌワラエリヤとは正反対でして、深めで落ち着いた、余裕のある味わい。他にはない味で素晴らしかったです。

料理の方がスコーン～デザートに差し掛かる頃で、ミルクティーが飲みたくなったのでアッサムに切り替えました。アッサムは２種類の農園のものが用意されていましたが、一方はストレート向け、他方はミルクが合うとのことでしたので、ミルク向けの方をお願いしました。

ミルクはせっかくなのでフォームドで頼んでみました。
これまでのカップやお皿もそうですが、食器もピカピカで美しいですよね！

ミルクティーで楽しむアッサムは、ケーキに大変よく合いました。
ミルクについても、紅茶の渋みを消すなどという趣旨ではなく、茶葉の味わいとミルクのまったり感が調和して高次の味わいを生み出している――本当のミルクティーというのはこういうものなんだなって、そうしみじみと感じました。

そして、こうした高品質の素晴らしい紅茶の数々を、青空に手が届きそうな眺望に囲まれながら楽しむことができるのは、素晴らしく幸せな時間です。

もっといろいろな紅茶を飲んでみたかったですが、いよいよラストオーダーの時間（30分前くらいでした）に。
ハーブティーなど、アレンジ系の紅茶にも興味があり迷いましたが、最後の締めはダージリンで。

5種類あるダージリンは収穫時期等が異なっており、春から秋にかけて次第に熟成が進んだ味わいになっていくそうです。爽やか系はヌワラエリヤで堪能したこともあり、マカイバリ茶園のオータムナルフラッシュ（秋摘み）に決めました。

これについても、本物のダージリンを初めて味わったなという納得と感動の一杯。華やかでありながらお上品、さすがは紅茶のシャンパンと擬せられるわけです。気品あふれる茶葉は、優雅なひとときを締めくくるにふさわしいものでありました！

長いようで短かった2時間、紅茶をとてもたくさん飲みましたね！

ハイクオリティの紅茶はいずれもとても美味しく、これを美味しい料理と一緒に味わえた幸せ。それぞれの品種に違った良さがあるんだなと再認識し、紅茶がますます好きになりました。

店員さんも非常にホスピタリティにあふれ、紅茶に関する質問などにも丁寧に答えてくださりありがとうございました。まだ飲んでいないメニューもたくさんありますし（笑）、ぜひまた再訪したいものです。