晩春を彩る八重桜＠新宿御苑

2019/04/17 - 2019/04/17

晩春を彩る八重桜を楽しみに新宿御苑へ出掛けました。

新宿御苑には約65種、1300本を超える桜があり、早春・盛春・晩春と長い期間にわたり、いろんな品種の桜を楽しむことができます。
今シーズンは、3月31日に劇込みの中、お花見に行きましたが、八重桜も見逃せないので再度出掛けました。
この日、楽しめた桜は、関山・一葉・普賢象・福禄寿・松月・御衣黄・鬱金・兼六園菊桜・梅護寺数珠掛桜・楊貴妃・琴平・駿河台匂です。
（表紙の桜は松月です。）

桜の解説は、「新宿御苑の桜」新サクラウォッチングを参照しています。

エリア 新宿(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

新宿御苑の桜　「一葉」

大木戸門から入園し、丸花壇の近くから桜を見て歩きます。
残念ながら曇天で、桜の花の色もちょっと冴えません。

新宿御苑 公園・植物園

新宿御苑の桜

ソメイヨシノの見頃の時は、溢れんばかりの花見客でごった返していましたが、この時期になると落ち着いて八重桜が楽しめます。
この桜の木の周りにいるのは、ほとんどが外国人でした。

新宿御苑の桜　「一葉」

江戸時代末期から関東中心に広まった品種。
花は、淡紅色の大輪八重で、１～２本の雄しべが葉のような形をしていることから名付けられたもの。
若葉は緑色で愕片に鋸歯がないのが特徴。
八重咲の栽培品種の中では比較的早く咲く。
新宿御苑にはおよそ150本もあり、多くが高さ10mを超える高木となっている。

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「普賢象」

新宿御苑の桜　「関山」

新宿御苑の桜　「関山」

明治時代の荒川堤から広まった品種で、花は鮮やかな紅色八重で、若葉が紫褐色であること、愕片に鋸歯がないことが特徴。
八重桜の中の代表的な品種であり、新宿御苑には100本以上植えられていて、普賢象とともに晩春を彩ります。

新宿御苑の桜　「関山」

新宿御苑の桜

旧洋館御休所（重文）横の「関山」

新宿御苑の桜　「一葉」

桜吹雪を全身で浴びる外国人も。
（写真の右下には花吹雪が写っていますが、ご覧いただけるでしょうか。）

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「普賢象」

名前は、室町時代から記録されるそうですが、現在の栽培品種は江戸時代生まれと考えられるそうです。
花は淡紅色の大輪八重で関山などとともに遅く咲き晩春を彩ります。
外側の花弁は淡紅色だが、内側の花弁はほとんど白色。
雄しべが長く突き出しており、この2本の雄しべと白色の花弁を普賢象菩薩が乗る白象に見立てているもの。

新宿御苑の桜　「普賢象」

新宿御苑の桜　「普賢象」

新宿御苑の桜　「普賢象」

新宿御苑の桜　「松月」

花は淡紅色の大輪八重で普賢象と同じ頃に咲く。
一葉に似て若葉は緑色で、１~2本の雄しべが葉のような形をしているが、高さ3mほどの低木で愕片に鋸歯があるのが特徴。
花弁の先に細かな切れ込みがある。

新宿御苑の桜　「松月」

新宿御苑の桜　「松月」

新宿御苑の桜　「松月」

新宿御苑の桜　「朱雀」

新宿御苑の桜　「朱雀」

新宿御苑の桜　「朱雀」

京都の朱雀にあったことに由来するそうです。
花は淡紅色大輪で一葉よりやや遅れて咲く。
黄緑色の若葉と細長くややくびれた咢筒、細長い萼片が特徴。

新宿御苑の桜　「楊貴妃」

新宿御苑の桜　「楊貴妃」

新宿御苑の桜　「兼六園菊桜」

金沢の兼六園に原木があった。
花は淡紅色で中心部の花弁の色は濃く、菊咲きで二段咲きするはなもある。

新宿御苑の桜　「兼六園菊桜」

普賢象よりも遅れて咲き、萼片は広三角形で菊桜に「にているが、開花期には葉はすでに開いており、緑色の葉の陰に淡紅色の花が隠れたような姿となる。

新宿御苑の桜　「梅護寺数珠掛桜」

新潟県京ヶ瀬村の梅護寺に原木があった。
普賢象よりもやや遅れて咲く。
小花柄が長く花は垂れ下がることと、細長い萼片が特徴。

新宿御苑の桜　「御衣黄」

江戸時代中期に京都で栽培されていた。
花は緑黄色の中輪八重で普賢象と同じころに咲く。
花弁は緑地に黄色と赤色の筋が入る。
鬱金と御衣黄は枝変りの変異と考えられるそうです。

新宿御苑の桜　「御衣黄」

新宿御苑の桜　「御衣黄」

新宿御苑の桜　「福禄寿」

花は淡紅色の大輪八重で普賢象と同じころに咲く。
正常な1本の雌しべが雄しべよりも長く突き出て、厚質の花弁は大きくねじれるように波打つことが特徴。
新宿御苑には高さ8mほどの高木4本があるが、このイギリス式庭園の脇にある福禄寿が満開となったときは他では見られない豪華な景観となる。

新宿御苑の桜　「福禄寿」

新宿御苑の桜　「福禄寿」

新宿御苑の桜　「福禄寿」

新宿御苑の桜　「福禄寿」

新宿御苑の桜　下の池に枝垂れる「一葉」

新宿御苑の桜　中の池の「鬱金（うこん）」

江戸時代中期には京都で栽培されていた記録がある。
品種名は、ショウガ科のウコン（ターメリック）に由来。
花は黄色の大輪半八重で一葉より遅れて咲く。
咲き始めの花弁は黄色であるが、散る間際には赤味を帯びて一葉などの花弁と区別が難しくなる。

新宿御苑の桜　中の池の「鬱金（うこん）」

新宿御苑の桜　中の池の「鬱金（うこん）」

新宿御苑　桜園地の桜　「関山」と「一葉」

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「一葉」

新宿御苑の桜　「琴平」

香川県琴平の金刀比羅宮の参道に原木がある。
花は白色の中輪八重で一葉よりやや遅れて咲く。
八重咲の栽培品種としては比較的小さな花が特徴。

新宿御苑の桜　「琴平」

日本庭園の上の池近くに咲いています。

新宿御苑の桜　「琴平」

新宿御苑の桜　「琴平」

新宿御苑の桜　「駿河台匂」

新宿御苑の桜　「駿河台匂」

名前は、江戸の駿河台の庭園にあったことに由来。
花は白色中輪で、雄しべが変化したような花弁を含め、花弁数は10枚以上になることもある。
普賢象と同じころに咲き、若葉の色は紫褐色で、特に強い芳香があることが特徴。

新宿御苑の桜　「駿河台匂」

新宿御苑の桜　「駿河台匂」

新宿御苑の桜　日本庭園　上の池

ソメイヨシノが終わり、静けさを取り戻した新宿御苑。
満開の八重桜をゆっくり楽しむことができました。
こんな綺麗な八重桜を見ないのは損ですよ。

（おしまい）

新宿御苑 公園・植物園

この旅行記へのコメント （2）

• たらよろさん 2019/04/25 12:39:33

  淡い八重さくら

  こんにちは、morino296さん
  
  東京の八重さくらは結構色目が淡いのかしら？
  私がイメージしている八重といえば
  どちらかというと、濃いピンクのイメージだったので、
  こんな風な優しい色合いの八重を見た記憶があまりなく・・・
  GW、雨模様の日も多そうですね。
  私は仕事だけれど・・・・(笑)
  
  たらよろ

  morino296さん からの返信 2019/04/25 22:49:14

  RE: 淡い八重さくら

  たらよろさん
  
  こんばんは。
  いつも有難うございます。
  
  東京の八重桜は色白なのでしょうか？
  
  たらよろさんのイメージされている八重桜は関山が一番近いのではないですか。
  
  桜と言えば、ソメイヨシノが一番ポピュラーですが、
  私は、淡い色合いの八重桜が気に入っています。
  
  京都では平野神社で、いろんな品種の桜が楽しめますね。
  
  ＧＷはお仕事ですか、ご苦労様です。
  このところ気温の差があって体調を崩される方も多いようです。
  気を付けてお過ごしください。
  
  morino296