冬の飯塚への旅～旧伊藤伝右衛門邸と嘉穂劇場と宗像大社

2018/02/15 - 2018/02/15

母親がテレビで見たとかで九州の伊藤伝右衛門邸で雛人形とサゲモンが飾ってあるらしいから行きたいねとポツリ。
ここは親孝行の真似事でもしようかと思いったが吉日とばかり、偶々翌日が休みだったので仕事がある妻には我慢してもらい父親と母親を乗せて一路、飯塚へ。
日頃の行いが悪いのか、生憎の氷雨が降るも、旧伊藤伝右衛門邸に着く頃には傘がなくても大丈夫なくらいの小雨になっていました。
伊藤伝右衛門の妻、柳原白蓮さんの役どころはNHKの朝ドラ「花子とアン」では、仲間由紀恵さんが演じておられ、石炭王の伝右衛門は、九州の石炭王・嘉納伝助として吉田鋼太郎さんが演じておられました。
お屋敷は、とても立派で、二階には白蓮さん以外は入れない離れまで作ってありました。
広いお宅の中には、数々の雛人形やサゲモンが並んでいて出迎えてくれました。
旧伊藤伝右衛門邸を後にして嘉穂劇場に向かいました。
こちらは由緒ある大劇場で、かつては炭鉱で栄えた街の名残のようでした。
昭和に入ってからも、西城秀樹さんや山口百恵さんがコンサートを行い、地方としてはすごい劇場だったようです。
そして、最後は御朱印をもらうために宗像大社によりました。
余談ですが、私の父親がすっと宗像大社を「そうぞうたいしゃ」と呼んでいて、私も社会人になるまでは信じていました。
正しくは「むなかたたいしゃ」ですよね。
お蔭で、赤っ恥をかいたことがあります。
無事、御朱印をいただき帰路について帰宅した頃はもう夜になっていました。

エリア 飯塚・中間・直方(福岡)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

旧伊藤伝右衛門邸に飾られていた昔の雛人形です。

柳原白蓮さんが座ったであろう豪華な応接間の調度品の数々。流石は筑豊の石炭王の財力ですね。

屋内は、広い部屋が何部屋もあり、造りもしっかりしていました。

大広間には、色々な和紙人形が並んでいて九州の風土や祭りを表現してありました。

博多サゲモンが出迎えてくれました。

サゲモンと日本人形のコラボです。

戦時中のものでしょうか、軍人を模した雛人形がありました。

屋敷の外には広大な庭が広がっています。

柳原白蓮さんの二階の離れです。障子の下に見える小さな窓から食事をお手伝いさんが差し入れし、部屋には、家人さえも入れなかったそうです。

天井は一枚板の立派な木材が使われていて豪華な造りになっていました。

外は生憎の雨でしたが少し散策してみました。

庭から見た邸宅の様子です。

それはそれは素敵な贅を凝らした日本庭園は幾らお金がかかっているんだろうと他人事ながら気になってしまいます。

嘉穂劇場です、外から見てもデカイ。今の飯塚市からは想像できないくらい栄えていたのでは無いでしょうか。

桟敷席はとにかく広い、最大で1200人入れるそうです。

別角度から見ていますが昔ながらの立派な作りです。

天井が高く開放感があります。

こちらの劇場にも季節柄、雛人形が展示してありました。

立派な雛段飾りが出迎えてくれました。

舞台裏には小道具が並んでいましたが、どれも年代物です。

仏壇の小道具までありました。

正にこの先が奈落の底です。

二階席からの景色です。ステージには巨大な雛飾りが有りました。

かつてこの嘉穂劇場で行われた公演のチラシの一部です。懐かしの藤山寛美さんの笑顔が印象的ですね。

演歌、J-POP、歌謡曲、演劇と何でもありです。本当に幅広い演芸が行われていたようで、その懐の広さと壮大さには脱帽モノです。

懐かしのスターのブロマイド、マルベル堂のものでしょうか。

今は亡き昭和の大スター、永遠のアイドル西城秀樹さんと演歌のスター、ぴんから兄弟も公演されたようです。

山口百恵さんは、引退発表後に来られて地方では、最後の公演となったとのことでした。

途中、ナビ任せにしていたら迷ってしまい大幅に時間オーバーで宗像大社に着きました。

こちらの社務所で御朱印をいただきました。

古くから神社であるようですね。

めちゃくちゃイカツイ狛犬さんです。

もちろんお参りしましたが、とにかく足早にすませちゃいました。ご利益は薄いかな。

境内に万葉歌碑が有りました。

歌碑の由来が書かれていました。詠み人知らずですか。ロマンがありますね。