クリスマス前の光輝くマニラで毎日ハロハロを食べる

2018/11/22 - 2018/11/25

マニラは、ドキュメンタリーや映画でその影の部分ばかりがクローズアップされるので、観光地として特に良い印象を持っている人は少ないかも知れません。でもクリスマスムードに盛り上がり、陽気で若いエネルギーに溢れるマニラで、この国の人たちが誇る自然、歴史、料理、音楽などをたっぷりと楽しむ事ができました。

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 自転車 タクシー 徒歩
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝４時に起きてバンコクからタイ航空でマニラまで約３時間のフライトです。

フィリピンの島々が見えてきました。

遠くにマニラ郊外の町、アラバンのビル群が見えます。マニラの空港へは海側からのアプローチになってしまったので、せっかく右側の窓際の席を取ったのに都心の迫力ある俯瞰はお預けでした。

入国審査は約１時間待ち

空港からはGrab Carでマカティのホテルへ。Grabはバンコクでもいつも使っていますが、国や都市が変わってもそのまま同じアプリで車を呼べるのが面白いなと思いました。
これがあまりに便利なので、ここに写っている電車は(乗ってみたかったのですが)結局一度も使いませんでした。

ホテルに荷物を預けて そのままマカティを散策。お約束のジョリービーを食べました。チキンは美味しいけど、骨ばかりでちょっと食べられる部分が少なかったです。スパゲティは懐かしい昔の小学校の給食の味…

ペニンシュラホテルのロビーです。クリスマスのデコレーションにわくわくします。

空が暗くなるにつれて ますます美しさを増してゆきます。

メインのクリスマスツリー
ロビーではハープなどの生演奏もありました。

ペニンシュラホテルのロビーに来た理由… それはこのハロハロです。初日にいきなりフィリピン最強のハロハロを食べてしまいました。

この季節のマニラは早い時間に暗くなるようです。６時頃アヤラミュージアムに向かいます。

この日、アヤラミュージアムではフィリピン大学の合唱グループ “UP Singing Ambassadors”によるクリスマスソングのコンサートがあったので、バンコクからチケットを予約しておいたのです。

このグループ、国際コンクールの舞台で最優秀賞などを数え切れないほど受賞している世界トップクラスの名門なのです。お馴染みのクリスマスソングの他、タガログ語のクリスマスソングなども間近で聴けて感動しました。感極まって何故か涙がこみ上げて来てしまうほどでした。
※撮影が禁止されていなかったので以下をどうぞ。
https://youtu.be/1zSCJKZGaCg

コンサートの後はグリーンベルトにあったお洒落なフィリピン料理のレストランSentro1771へ。
ここの看板メニューは、コーンビーフのシニガン。

セントロ 1771 地元の料理

グリーンマンゴーのサラダ
タイ料理の方が味のバリエーションは豊かですが、フィリピン料理は「辛さを控えめに！」と言う必要もないし、タイ料理のように口にしないハーブ類がそのまま紛れ込んでいることもないのが気に入りました。

ポークとチキンのアドボ

シシグ

ホテルに戻りました。お部屋は広々した２LDK、４人まで泊まれるようです。実はマニラのホテルで贅沢に過ごすと決めたのは、ちょうどバンコクに来ていた母の誕生日に小旅行をプレゼントしようと思ったのがきっかけでした。

寝室からの景色
東側は富裕層の集まる新都心、ボニファシオ

北側にはマカティ市北部ロックウェルのビル群

2日目
今日も天気が良さそうです。

Discovery Primea Hotel (Multiple-Use Hotel) ホテル

朝食も充実していました。毎朝ヤクルトも！

Grab Carに乗ってマカティを出発。これから旧市街方面へ向かいます。とても便利で安心ですが、バンコクのタクシーよりはかなり割高になります。

朝の下町の風景
通学中の子供たちとジプニー

タイのタクシーではよく小さな仏像が置かれていますが、こちらではキリスト教バージョン。

１時間弱でイントラムロスのマニラ大聖堂に到着しました。教会の鐘が鳴り響いていて、いわゆるアジアではない空気です。
https://youtu.be/1PWW4Rebdlk

マニラ大聖堂 寺院・教会

大聖堂の内部

巨大なパイプオルガンもありました。どんな音色か聞いてみたかったです。

ローマ法王がお出ましになったミサでは法王はこの左側の椅子にお座りになっていました。

路上のアイスクリームスタンド

サンチャゴ要塞に入りました。振り返るとマニラ大聖堂が見えました。
炎天下はさすがに蒸し暑いですが、時折涼しい風が吹いてきて気持ち良いです。

サンチャゴ要塞 建造物

本当は何時間もかけて隅々まで見るべき史跡だと思います。広い敷地でそれぞれの建物がかつてどんな場所だったのか、訪れる前にしっかりと予習をしてゆけば良かったです。勉強不足をちょっと反省しました。

ホセ・リサールが収監されていた場所

地元の中学生たちは楽しそうに社会科見学していました。

川の北側はちょうどチャイナタウンのエリアです。

続いて、世界遺産のサンアグスティン教会へ。

教会へは向かって右側の博物館から入ります。入ってすぐの回廊は人も少なく、歴史を感じる素晴らしい空間でした。

窓には一つ一つカピス貝がはめられています。
半透明の貝から差し込む柔らかい光が心地よいです。

2階に登ります。

博物館になっている建物の２階から教会の内部に入ることができます。

壁と天井は騙し絵で立体的に見えるように描かれています。

歴史を感じさせるパイプオルガン。

聖歌隊はこちらに
真ん中に巨大な楽譜が置かれています。

開くと１mを超えるような巨大な聖歌の楽譜

教会の正門

教会の東向かいの有名なヘリテージレストランで軽くパスタなどを食べて一休みします。

バルバラズ (Plaza San Luis Complex) ビュッフェ

強力な抗癌作用があるというスーパーフルーツ、グヤバーノ(サワーソップ)のシェイク。ヨーグルトのような濃厚な甘酸っぱさがクセになります。

ここでもハロハロを頼みました。
こちらも甘さ控えめ、具沢山で美味しかったです。

イントラムロスの古い町並み

この後オーシャンパークへ

巨大な魚のいっぱい泳ぐトンネルがおそらくここのハイライトかな？

動物学科卒のタイ人の友人と母はペンギンの餌付けにチャレンジ

マニラ湾の夕日
水平線近くは残念ながら雲に覆われていました。

金曜日の夕方、さすがにGrab Carもなかなかつかまらず、すぐ近くのマニラホテルでお茶をしてラッシュアワーが終わるのを待つことにしました。

マニラホテル
こちらもクリスマスのイルミネーションが楽しみです。

エントランスにはカピス貝で丁寧に細工されたパロル(フィリピンの星型のクリスマス飾り)が掛けられています。
LED電球の極彩色のものが多い中、やっぱりこのクラシックな色合いが好きです。

マニラホテルのロビー
ペニンシュラよりもフィリピンの伝統的なクリスマスをイメージしているようです。
こちらも５つ星ホテルですが、場所柄かペニンシュラの方が客層は圧倒的に高かったです。

お腹も空いてきたので、マニラホテル・ピザを。

母はマニラホテル・クラブサンドイッチ。
軽く４人前くらいありました。

３日目、早起きしました。今日はフィリピン人の友人が車でタガイタイ～タール火山へ連れて行ってくれます。

早めにホテルに着いた友人も一緒に朝ごはんを食べ(ホテル太っ腹です)、マカティを出発。

標高の高いタガイタイの町から湖畔まで一気に下り、船でタール湖を渡ります。
船代、入山料、タール火山登山の馬代、ガイド(馬の引率)代・・・何だかんだ結構お金のかかるシステムになってしまっていました。

振り返るとタガイタイの町が見えました。外輪山が湖をぐるっと一周しているのがよく分かります。写真で見るよりも雄大な景色です！

20分ほどでタール火山に到着です。

母はお馬で登ることにしました。僕たちは1000ペソをけちって歩いて登山。

フィリピン人、タイ人の若い二人(右)は登山後もケロッとしていましたが、僕は最後の10分の上り坂であまりの暑さにのぼせてしまいました。

タール火山の火口湖
活火山なので、水は所々熱湯になっているそうです。魚は住んでいないとか。

ゲータレードとコーラを飲んでやっと少し生き返りました。

大きな湖の中に火山があって、その頂上に火口湖があるという面白い地形です。

頂上でひと休み中の(変な繋がれ方をされて身動きの取れない)お馬さん

下りは楽々でした。お馬に乗った母は、下りの方がバランスを取るのが大変だったそうです。

タガイタイの景色の良いレストランでお食事です。

ここの名物料理は牛肉の煮込み「ブラロ」です。パティス(魚醤)と唐辛子とカラマンシー果汁で味を微調整して頂くのが現地流のようです。さっぱりとした牛テールスープのような味で美味しかったです。

ここでも再びハロハロ・スペシャル。
庶民的なかき氷っぽいハロハロでした。お値段に比例するように、やっぱりペニンシュラホテルのハロハロが最高でした。

お店のミュージシャンにテーブルのすぐ横でフィリピンのクリスマスソングを歌ってもらったりしながら楽しみました。
https://youtu.be/jdv2ghufMuE
下の階のお庭で結婚披露宴をやっていて別の歌が大きな音で流れていたのがちょっと残念です。

日が傾くにつれてタール火山は神々しくその表情を変えてゆきます。

タガイタイ市内のフルーツマーケットに寄り道して、お目当てのグヤバーノを買います。種を持ち帰ってタイで植えようと思います。このフルーツ、インドネシアやベトナムでも普通に売っていたのに、何故かタイでは見つけられないのです。よって自分で栽培してみるしかありません。

トロピカルフルーツの天国のようなマーケットです。

ホテルに戻ってからグヤバーノの種を採取すべく果実を頂きます。
味は良いですが、食べにくさ、食感から考えて、やはりジュースにして飲むの方が美味しいです。

もうひとつ、タガイタイの名物ブコパイ(ココナッツパイ)もお土産で買ってきました。素朴な味わいです。
大き過ぎたので、綺麗に切り割りしてホテルのスタッフにおすそ分けしました。

最終日の朝
昨日の登山疲れのため、結局ホテル自慢のプールでは泳ぎませんでした。

これがホテルです。下層階がホテル、上層階はコンドミニアムになっているようです。町のどこにいても見える高い建物なので、良い目印になりました。

ホテルのロビーにあったクリスマスツリーの飾り
バナナの繊維で作ったものでしょうか？自然な白と金色だけの大変趣味の良いツリーでした。

バンコクへのフライトは夕方なので、しばらくマカティのスーパーでお土産探しをすることにしました。
母＋ジョリービー＋警備員さん

ランドマーク地下の大きなスーパー
初日にSMモールのスーパーにも行きましたが、ランドマークの方が品揃えが豊富でした。

マンゴージャム、グヤバノジュースの素、伝統菓子などを買い込みました。

そういえば、今回ジプニーにも乗る機会がありませんでした。

大きな街路樹、電線の無い町。何となくシンガポールを思い出します。

アヤラ・トライアングル付近
マカティの中心部の眺め

少し早めに空港に到着しました。遠くにマカティのビル群が見えます。
あっという間の４日間でした。

この旅行記へのコメント （4）

• haraboさん 2018/12/01 12:41:40

  ハロハロ三昧！

  健太郎さま、こんにちは！
  
  マニラ満喫ですね。
  ボクもハロハロ大好きです。
  上に乗っている紫のウベアイスが特に好きで
  いまでも急に食べたくなっちゃいます。
  日本にも紅イモアイスありますが味がちょっと違う。
  
  かつてはマニラ空港の出国審査後エリアで
  ホームサイズのウベアイスを売っていて
  これを機内預け荷物扱いで送ってくれるサービスがありました。
  行くたびに買って、日本で味わってました。
  でも9.11後にそのサービスもなくなり・・・
  平和な頃が懐かしいです。
  
  ＞最後の10分の上り坂であまりの暑さにのぼせてしまいました。
  バンコク在住の健ちゃんでもバテテしまうとは…意外です。
  
  それでは～
  harabo
  
  

  鹿野健太郎さん からの返信 2018/12/14 02:50:41

  Re: ハロハロ三昧！

  バンコク在住は何かの間違い(笑)で 実は大の暑さ嫌いなのです。冬の寒さの中ならいくらでも歩き回れるのですが、暑いと予定の半分以上が現地で面倒くさくなって却下される始末です。今は大量に仕入れて来たサワーソップジュースやカラマンシーと蜂蜜のドリンクを毎日楽しんでいます。

• makiさん 2018/11/28 21:55:01

  今晩は！

  こんばんわ！
  初めましてmakiともうします！
  先日40年前のマニラ回想記を出しましたら
  鹿野さんのマニラ旅行記が目に付き訪問しました！
  バンコックから行かれたんですか？
  現在のマニラ綺麗ですね！
  治安はどうでしたか？
  私は写真が無いので綺麗な写真をみて楽しみました！
  有難うございざいます！

  鹿野健太郎さん からの返信 2018/11/28 22:45:10

  Re: 今晩は！

  はじめまして。投稿をお読みいただいてありがとうございます。マニラはバンコクよりも貧富の差が大きいのは街を眺めていても分かりました。でもエリアごとにかなりはっきりと棲み分けされているようで、滞在先に選んだマカティ市を拠点にGrab Carを利用して移動している分には治安は一切不安を感じませんでした。(自分がお酒を飲んだり夜遊びをするタイプではないので、そうゆう場所については分かりませんが…。)20年ほど前にフィリピンを訪れた時はどこの警備員も銃を剥き出しで持っていたように記憶しているのですが、今回それもほとんど見ませんでした。