2018/11/18 - 2018/11/18
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morino296さん
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10月2日、朝日新聞の夕刊に載った「全国神楽シンポジウム2018」の広告を見つけて、即、申し込みました。
宮崎県の高千穂へは2度行きましたが、高千穂の夜神楽はまだ見たことがなく、是非一度は見てみたいと思っていたのですが、これを東京で見せてもらえるとは有り難い話です。
今回の「全国神楽シンポジウム2018 -「神楽学」の可能性-」は、宮崎県主催、後援が國學院大學・藝能学会・民族芸能学会で、11月17日、18日の2日間、渋谷区の國學院大學で開催され、2日目の高千穂・野方野神楽公演を鑑賞させてもらいました。
コメントは、配布された神楽の資料から引用させていただいています。
- 旅行の満足度
- 4.0
-
國學院大學 百周年記念講堂の入り口に飾られた高千穂の夜神楽のポスター
開場12:30、開演13:00。
開場時間前に到着したのですが、席が確保できたのは前から10列目。
まずまずの席でしたが、写真を撮るには前に座っている人の頭が写ってしまいちょっと残念でした。 -
「全国神楽シンポジウム2018 -「神楽学」の可能性-」のプログラム
高千穂町は人工12,400人、天孫降臨の三山を有し、多くの神話・伝説の史跡とともに、神社や祠堂、また野山のいたるところに神仏を安置した石祠が祀られ、夜神楽をはじめとする高千穂特有の農耕文化が息づいています。
(中略)
2015年(平成27年)、「高千穂郷・椎葉山地域」は世界農業遺産に認定され、2017年にはユネスコエコパークに登録されました。
農林業とともに生活文化・生活信仰として継承されている「高千穂の夜神楽」は、氏神社の祭儀が農耕生活の基盤である里に移行し、民家や自治公民館を祭場として、毎年11月から2月にかけて、町内37ヶ所(夜神楽20社・日神楽17社)で催行されています。
夜神楽は、村役目、祭役目という地域連帯の中で維持され、神楽は31の保存会、小中高校生83人を含む495人の舞人により継承されています。
高千穂の夜神楽は、天照大神の天岩戸神話にちなむ舞が知られていますが、本来は山の神を中心とする祭りで、焼畑耕作と狩猟と穀種・水という生産の体系を基礎として、五穀豊穣を期待する行事として始まった祭儀です。
現存する鎌倉・室町・江戸期の文書、神楽面から、その起こりは800年以上前といわれ、江戸後期に現在の里神楽が確立したと考えられています。 -
國學院大學 百年講堂に設けられた神庭(こうにわ)
祭宿の神楽宿には、屋根に弓矢と山冠・立冠・横冠の3本の御幣が棟飾りとして設けられ、竹の器に神酒をそそいだ「かけぐり」を供えます。
庭には「山」と呼ばれる1間四方の外注連が設けられ、神楽が舞われる神楽宿の中央の部屋には2間四方の内注連「神庭」が作られます。
神々は天に近い「山」に降臨して、注連を伝わり「神庭」に舞降りるという古来の神事形態の中で神楽が奉納されます。 -
主催者(宮崎県)の挨拶
二間四方の四隅には竹と榊を立て、注連縄と「彫り物(えろもの)」が飾られ、天井の中央には高天原を象徴する「雲(天蓋)」が吊るされます。
「彫り物」の中央は鳥居、子授安産豊穣の「湯襷」、自然界の中央の土徳神、四方の木・火・金・水徳神、十干十二支等の切り絵が配され、神仏習合の陰陽五行の影響がみられます。
高千穂の注連縄は七五三で編まれ、天神七代・地神五代・日向三代を意味しています。
神庭そのものにも自然界の神々と里人の生活の絆が表現され、その結界の中で年に一度、山間で生きる高千穂の里人は神々と神遊びを行うのです。 -
第一部 基調講演
①神楽とは何か-宮中御神楽と民間諸神楽-
講師:新谷 尚紀氏(國學院大學教授)
②高千穂神楽への招待
講師:小川 直之氏(国学院大学教授・みやざきの神楽魅力発信委員会委員長)
二人から、「神楽」と「舞」の違いなど、分かりやすい解説がありました。
また、宮崎県の各地で行われる神楽は20~30年掛けて、じっくり観て欲しいとも。 -
高千穂の夜神楽 解説パンフレット
高千穂夜神楽には、5つの系統があるそうですが、三田井地区の神楽の番付は次のようです。
1.彦舞、2.太殿、3.神降ろし、4.鎮守、5.杉登、
6.地固め、7.幣神添(ひかんぜ)、8.住吉、9.太刀神添(たちかんぜ)、
10.八鉢、11.沖逢(おきえ)、12.弓正護、13.本花、14.岩潜り、
15.御神体、16.袖花、17.七貴神、18.五穀、19.武智、
20.山森、21.大神、22.地割、23.柴引き、24.伊勢、25.手力雄、
26.鈿女、27.戸取り、28.舞開き、29.日の前、30.御柴、
31.注連口(しめぐち)、32.繰下ろし、33.雲降ろし -
第二部 神楽公演 14:20~
この日の公演は、宮崎県高千穂町の野方野神楽です。
神楽の開始前に神座を拝します。
内注連の「神庭」は、神前を東と定め、太鼓の座が南。
東の神座には天照皇大神宮の「筥宮」を中心に神面(おもて様)を置き、神酒や野菜・餅等の神饌が供えられます。 -
神楽公演 4番「鎮守(ちんじゅ)」
高千穂の夜神楽には33番ありますが、
その中から7番が奉納されました。
野方野は世帯数83戸の集落で、夜神楽の運営は小集落5組の年毎当番制に分けられていて、神楽保存会員は21人。
夜神楽祭礼は毎年12月第2土曜日に野方野公民館で催行されます。 -
神楽公演 4番「鎮守(ちんじゅ)」
大屋津姫命(おおやつひめのみこと)・抓津姫命(つまつひめのみこと)
鎮守は神庭を浄め、神々の静まりを願い、村の守護を祈願する舞です。
舞の始めに太鼓の鼓口が「注連引けばここも高天の原となる集まり給え四方の神々」と歌い、袖を調べて神前に拝し、太鼓と舞人の禰宜歌が入ります。
子どもをはじめ、神楽初心者が初めに習得する神楽。 -
神楽公演 4番「鎮守(ちんじゅ)」
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神楽公演 12番「弓正護(ゆみしょうご)」
月読尊(つきよみのみこと)・天日鷲命(あめのひわしのみこと)
弓の神威で悪魔を祓う神楽。
1番に悪魔を祓い、2番に豪傑を祓い、3番に女人産所の悪魔を祓い、4番に諸人の身を祓い、5番に家内にある輩の妄念を祓い、6番に梓の弓、7番に村の為、所の為に梓の弓に弦をかけ、矢をはめて、氏人の悪魔を祓うと唱われます。
願成就の重い神楽で、調子の高い歯切れのある神楽歌がうたわれます。 -
神楽公演 12番「弓正護(ゆみしょうご)」
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神楽公演 12番「弓正護(ゆみしょうご)」
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神楽公演 12番「弓正護(ゆみしょうご)」
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神楽公演 12番「弓正護(ゆみしょうご)」
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神楽公演 12番「弓正護(ゆみしょうご)」
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野方野神楽のポスター
15:20休憩をはさみ神楽公演(後半)へ -
神楽公演 24番「伊勢」 15:35~
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
岩戸開きの神事舞として、天児屋根命が岩屋戸の前を祓います。
伊勢は岩戸5番では唯一素面(面を付けず)で舞われます。
天岩戸神話を述べる伊勢唱教が入ります。 -
神楽公演 24番「伊勢」
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神楽公演 24番「伊勢」
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神楽公演 24番「伊勢」
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神楽公演 24番「伊勢」
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神楽公演 24番「伊勢」
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神楽公演 24番「伊勢」
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神楽公演 25番「手力(たぢから)」
天手力男神(あめのたぢからおのかみ)
手力男神が岩戸幣と鈴を持ち、天岩屋戸の何処かに大神がお隠れになっているかを探る舞です。
手力男神は静かに腰を落とし、鈴で聞き耳を立て、次に岩戸幣、再び鈴を耳の側に差し出します。
この時、「あらましますや大神殿、何とて出でさせ給はんや、出でさせ給はんことなれば、天が下はしんの闇となる、この時、戸隠しの明神まします」と唱われます。 -
神楽公演 25番「手力(たぢから)」
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神楽公演 25番「手力(たぢから)」
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神楽公演 25番「手力(たぢから)」
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神楽公演 25番「手力(たぢから)」
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神楽公演 25番「手力(たぢから)」
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神楽公演 25番「手力(たぢから)」
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神楽公演 26番「鈿女(うずめ)」
天鈿女命(あめのうずめのみこと)
記紀神話では、天鈿女命は八百万神々の笑いを誘うため、桶の上で、衣もかなぐり捨て、調子面白く踊られたと記されています。
高千穂の夜神楽では、鈿女の舞は静かに気品高く、優雅に舞われます。 -
神楽公演 26番「鈿女(うずめ)」
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神楽公演 26番「鈿女(うずめ)」
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神楽公演 26番「鈿女(うずめ)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
天手力男神
外の余りの賑わいに天照大神は岩屋の戸を少し開き、様子を伺います。
この時、身を潜めていた手力男神が力の限り岩戸を取り払います。
「戸隠の御神は世にすぐれし御神なれば、一千人の力を出し、天の岩戸の御戸を取り投げさせ給へば、日向の国小戸のあわきヶ原にぞ着き給ふ、又立帰りて一方の戸を取投げさせ給へば、信濃国戸隠岳にぞ着き給ふ」と唱います。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
紫の襷を早業で結びます。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
ひと回りする間に・・・。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
襷を結び、見事成功です。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
結んだ襷を掛けて。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
いよいよ天岩戸を取り払います。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
怪力で取り上げた天岩戸を -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
放り投げます。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
放り投げた岩戸は、日向の国、小戸のあわきヶ原に着きます。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
もう一つの岩戸を取り -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
放り投げると、 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
信濃国戸隠岳まで着いたそうです。 -
神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 27番「戸取(ととり)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
思兼神(おもいかねのかみ)
岩戸5番のフィナーレで、思兼神が大神の手をとり、再びこの世にお迎えになる喜びの舞です。
神職が日月を象徴する御鏡を渡し舞上げます。
「月と日をもろ手に持ちて舞遊ぶ、面白かれし末はめでたし」と歌われる舞開きは、これから冬を経て、日の光の惠みの中で、春を迎える予祝の舞です。 -
神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
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神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
舞を終え、面とカツラを外し、神職に渡します。 -
神楽公演 28番「舞開(まいびらき)」
神職は、神面を神座に納めて、神楽が終わりました。 -
神楽公演を無事終えて挨拶される皆さん
33番の中から7番の神楽を2時間半ほど催行されました。
夜神楽の本番では、朝まで長時間にわたり催行されます。 -
この日、設営されていた神庭は解体され、飾り物は抽選で観客にプレゼントされました。
私の番号は188番、残念ながら1番違いで外れてしまいました。
宮崎まで行かずに、夜神楽を楽しませてもらいましたが、
益々、本場で見てみたい気持ちが強くなりました。
いつか、行ってみたいです!
(ただし、高千穂の夜神楽をすべて見るのには、10年~20年計画でゆっくりと見て下さいとのこと)
(おしまい)
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この旅行記へのコメント (2)
-
- ElliEさん 2018/11/23 14:25:08
- 素晴らしい企画ですね
- ご無沙汰しています。
ElliEです。
素晴らしい企画ですね。
私も東京にいたら是非拝見したかったです。
本場で見るとなると、場所取りなどが大変でしょうが、こうやってシアターでじっくり見れたらうれしいですよね。
私なんて背が低いからどこへ行ってもよく見えない。
座ってじっくり見れるというのはしあわせです。
御神楽はなかなか迫力がありそうですね。
神庭の切り絵もかなり細かい細工のようで、じっくり見たいと思いました。
滅多に見れないものを旅行記にしてくださってありがとうございました~。
- morino296さん からの返信 2018/11/23 16:12:33
- RE: 素晴らしい企画ですね
- ElliEさん
こんにちは。お変わりありませんか?
投票&書き込みいただき有難うございます。
本当に嬉しいシンポジウムでした。
新聞の全紙広告でしたので、希望者も多いだろうと思い、
即、ネットで申し込みました。
大学の講堂なので、椅子席ではありますが、
狭いのと椅子の座り心地が今ひとつで結構疲れました。
高千穂の現地では、座敷に座ることになると思いますので、
朝までぶっ通しで見るのは、相当きついでしょうね。
でも、やはり、一度は現地で見てみたいものです。
神庭の様子は、3年半前に高千穂へ行った時の旅行記に
紹介してありますので、宜しければご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11017835
morino296
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