2018/04/18 - 2018/04/18
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じゃりんこさん
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イスラエル・パレスチナへの旅行を計画した当初、ヘブロンへ行くつもりはありませんでした。外務省の危険情報ではレベル3で、渡航中止勧告が出ている地域だったからです。でも、現地に行った人から、「ヘブロンはユダヤ人入植地がパレスチナ人居住区の中にあり、占領の実態がよくわかる場所」だから、と行くことを強く勧められ、パレスチナ人のガイドさんを紹介していただきました。そのガイドさんとメールでやりとりをし、安全への不安について聞いたところ、ガイドとして客の安全をまず第一に考える、と言われ、何度かのやりとりを重ねる中で信頼できる方だと思い、案内していただくことにしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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パレスチナ人のガイドさんはベツレヘム在住。私達はエルサレムからバスでベツレヘムへ行き、ガイドさんと待ち合わせ。そこからセルビスに乗り換えてヘブロンへ。ガイドさんは当初、自分の車で案内するつもりだったようですが、できるだけ低予算で、とお願いしたので公共交通機関を使って行くことになりました。
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まず訪れたのがカフィーヤ工場。カフィーヤというのは、この写真のアラファトさんが頭に巻いている布です。白黒が基本ですが、この写真の左端に見られるようなカラフルなカフィーヤも生産されています。
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生産に使われているのは日本製の織機です。パレスチナで現在カフィーヤの製造を行っているのはヘブロンのこの工場だけだそうです。
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次に小さな靴工場へ。靴はヘブロンの重要な産業でしたが、最近は安い中国製品などに押されてふるわなくなってきているようです。
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町歩きの途中で見た「オープンシュハダストリート」というサイン。シュハダストリートというのはヘブロンのメインストリートで活発な商業活動が行われていた所ですが、1994年、アメリカ生まれのユダヤ人がイブラヒムモスクで虐殺事件を起こした後、閉鎖されてしまいました。虐殺を起こしたのはユダヤ人なのに閉鎖されてしまったのはパレスチナ人の商業地区…ってどういうことでしょう?
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旧市街の市場(スーク)へ向かいます。
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喉が渇いていたのでまずは大好きなにんじんジュースを^^。イランで飲んで感激しましたが、パレスチナでもよく見かけました。
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結構お店は出ているのですが、パレスチナ人のお客さんは少ない。そのせいもあってか、大変歓迎されました。
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頭上には金網が張られています。二階に住むユダヤ人入植者がゴミなどを投げるのを防ぐためです。
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大きな石を投げられることもあり、そのせいで下を歩いていた人がけがをしたこともあるとか。
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店のドアがイスラエル軍によって溶接され、開けることができません。こんなふうに突然、店を閉められ、追い出された人達がたくさんいます。
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旧市街を歩いているとカフェがありました。ウードの演奏をする人、談笑する人達。
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このあたりにはたくさんの養鶏・養鴨場があったそうですが、今は一軒だけになってしまったとか。でもそこから出てきて歩き回る鴨達が可愛くて^^。
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案内してくれたパレスチナ人のガイドさんはキリスト教徒。ヘブロンにあるChristian Peacemaker Team(CPT)のオフィスを訪れて少し話を聞きました。ヘブロンはパレスチナに自治権のあるH1地区とイスラエル支配下にあるH2地区に分けられていますが、CPTはH2地区でパレスチナ人の人権が守られているか監視活動を行っています。同様の団体にヘブロン暫定国際監視団(TIPH)があり、この方達にも後でお話を聞きました。
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オフィスは建物の3階(だったかな(^^;))にあって見晴らしがよく、ヘブロンの街並みを眺めることができます。
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イスラエルの監視塔がすぐそこに見えていたりしますが。
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建物を降りてくる途中で見かけたこの絵。保育士をしている私としては気になるところ。聞いてみると幼稚園(プリスクール)で、中に入れてもらって園長先生のお話を聞きました。園長先生を見てびっくり。土井敏邦氏のドキュメンタリー映画「沈黙を破る」に出ていた方だったからです。映画でと同様、パレスチナ人がここでどんな窮屈な暮らしを強いられているかを話してくださいました。さらに、お互い幼児教育に携わる者として、子ども達への思いを話し合いました^^。
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中に入ると、ちょうどお母さんたちが集会を開いているところでした(写真は撮りませんでした)。そこが子ども達の遊戯室のようでしたが、集会のため、すべり台やブランコは別の部屋に片付けられていました。こちらの部屋には机と椅子がありました。
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パレスチナの子ども達は早くからアラビア語、英語を学びます。
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「ヘブロンで一番有名な人に会うか?」と言われて会ったのがこの方。イスラエルの嫌がらせを受けて多くの人が店をたたむ中、ヘブロンで商売を続けています。手に持っておられるのはパレスチナ人の花嫁衣裳などの刺繍部分を切ってパッチワークにしたもの。これをアートとして作っていると話しておられました。素敵だな、と思ったので私も一つ購入しました。
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次に訪れたのがガラス工場。ヘブロンはガラス工芸品で有名です。
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イブラヒムモスク(マカペラの洞穴)へ向かいます。検問所を通ります。
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マクペラの洞穴はユダヤ人の祖とされるアブラハムとその妻サラ、彼らの息子イサクとその妻リベカ、更に彼らの息子ヤコブとその妻レアが埋葬されているとされています。というわけで当然ユダヤ教の聖地ですが、アラブ人の祖とされるイシュマイルもアブラハムの子どもなのでイスラム教徒にとっても聖地となります。
現在、洞穴の上に建つ建物はモスクパートとシナゴーグパートにわかれています。こちらはモスクパートへの入口。 -
イランやUAEなどで見たモスクに比べると豪華さはありませんが、きれいなモスクです。奥に、ミフラーブ(メッカの方角を示すギブラ壁に設けられたくぼみ)とお祈りの時刻を示す電光掲示板が見えています。
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アブラハムなどが埋葬されているという洞穴への入口。鍵がかけられています。
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美しいステンドグラスもあります。
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続いてシナゴーグパートへ。
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訪れたのがイスラエル建国記念日の前日だったためか、イスラエル国旗がたくさんはためいています。入口に警備の人がいて「武器を持っていないか」と訊かれ、「え?」と訊き返すと、「ナイフとか」と言われたので「もちろん持っていません」と答えると通してもらえました。
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内部はモスクパートに比べると質素な印象でした。ヘブライ語の布が掛けられていますが、壁にはアラビア語の文字。
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パレスチナ人のガイドさんはシナゴーグパートに入ることはできません。説明にほとんど英語がなくヘブライ語のみなので何が書かれているのかわからず(^^;)。
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ヘブロンでは陶芸も盛んです。
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このあと、パレスチナ人の通行が禁じられているシュハダストリートを歩きました。かつて活発な商業活動が行われていたこの地域ですが、今はすっかりさびれています。
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途中の空き地で見つけたグラフィティ。バンクシーがガザで書いた絵に似ています。あの作品では壁の割れ目から見えているのはビーチでしたが、これはたぶんイブラヒムモスクかな。誰が描いたのでしょう。
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ところどころにきれいなモザイク画がありました。ヘブライ語でなんと書かれているのかわからないのが残念。
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ヘブロンの歴史が続けて描かれている建物がありました。
「ユダヤ人のルーツ:聖書の時代:ヘブロンは、ユダヤ人の先祖の地でありユダヤの首都であり、ダビデ王が統治を始めた所でした」 -
「宗教的コミュニティ:10世紀から19世紀:ヘブロンはイスラエルの4つの聖地のうちの一つでした。トーラーと慈善と思いやりのコミュニティでした」
アラブ人もたくさん住んでいたので、アラブ人もユダヤ人も仲良く暮らしていたのでしょうか。 -
「破壊:1929年の暴動:アラブのならず者達がユダヤ人を虐殺しました。コミュニティは根こそぎ破壊されました」
1929年のヘブロン虐殺については私も知りませんでした。パレスチナ人のガイドさんからはその話は聞きませんでした。帰ってから調べたら、1929年、「ユダヤ人がエルサレムの神殿の丘を支配下に置こうとしている」という噂に怒ったアラブ人が、60人以上のユダヤ人を殺すという事件があったようです。ただし、ユダヤ人を匿ったアラブ人もいたそうなので、やはりユダヤ人とアラブ人の対立はそれまではそれほど激しくなかったのでは、とも思えます。 -
「解放、回復、再建:1967年、ヘブロンは解放され、ユダヤ人コミュニティは再建されました。"子ども達は自分達の国に戻った”(エレミヤ書 31:17)」
1967年は第三次中東戦争でヘブロンが占領された年…とパレスチナ側では言うわけだけど、ユダヤ側には解放になるわけですね… -
シュハダストリートで見かけたグラフィティ。「アラブ人は表面上は笑顔を見せながら実はナイフを隠し持っている。信用するな」…ということでしょうか。なんとも、つらくなる絵です。
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