2018/07/17 - 2018/07/17
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ペコちゃんさん
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日本一の富士山は、遠くからその優美な山姿を見るもの、あるいは苦労しながら登頂するものと思っていましたが、実は五合目にある御中道(おちゅうどう)はハクサンシャクナゲの一大群生地で、また大沢崩れなどスリリングな山歩きが楽しめます。
標高2,300m~2,800m付近の山腹を通る御中道は、昔から富士講信者が修行のために利用した富士山を一周する登山道でしたが、現在は、河口湖五合目~御庭~大沢崩れまでの部分が歩けます。
見頃を迎えたハクサンシャクナゲの美しい花と、南アルプスの素晴らしい眺望を求めて、久し振りに富士山に向かいました。
写真は、奥庭に咲くシャクナゲと富士山の勇姿。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回の参加者は5名で、地元を6時に出発。
大月に差しかかると富士山が見えてきました。 -
谷村PAで小休止。
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7時半前に中央道・富士吉田線の河口湖ICへ。
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7/10~9/10の間はマイカー規制のため、富士北麓駐車場に停めてシャトルバスに乗り換え、五合目に向かいます。
シャトルバスの運行時間は、上りが4時30分~19時(30分毎、所要時間:約45分)で、料金は往復2,000円。 -
7時半過ぎですが、広い駐車場には多くの車が停まっています。
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駐車場の奥にバスが待機しています。
ここからの富士山は雄大! -
8時発のシャトルバスに乗り、終点1つ手前の「御庭(奥庭)」で下車。
ここは駐車場とトイレが完備。 -
今日のコースは、奥庭を散策してから御中道(御庭 ⇒ 大沢崩れ ⇒ 五合目)を歩く行程。
この地図を見ると、御中道の位置が分かります。
標高2,300mから2,800m付近の山腹にある御中道の総距離は約25km、かつて富士講が盛んだったころには神と人間の境とされた聖域でした。
崩壊や落石の危険があることから、現在は「大沢崩れ」を通ることが出来ませんが、「大沢」までの往復約8kmが歩けます。 -
御庭の駐車場から緩やかな道を下り、奥庭に向かいます。
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少し歩くと、お目当てのシャクナゲがアチコチに・・・
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5分ほどで「奥庭荘」へ到着・・・この山小屋は、おみやげ品や食事の他、90名まで宿泊出来ます。
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奥庭荘には貴重な水場があり、ルリビタキ・ウソ・ホシガラスなど富士山に生息する小鳥たちが水浴びにやってきます。
この鳥はウソ・・・メスは早目に飛び立ちましたが、オスは「そんなに念入りに...」というほど丁寧に水浴びをし、ビショビショに濡れた感じ・・・多くのカメラマンが写真を撮っても気にしません。 -
奥庭荘の周辺もシャクナゲに包まれています。
管理人の話では、去年の方が花付きが良かったとのこと。 -
フナシクルマユリ・・・クルマユリは花弁の内側に赤褐色の斑点がありますが、富士山では斑点のないものが多く、フナシクルマユリと呼ばれます。
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奥庭荘のそばにある鳥居と天狗岩・・・奥庭は、あまりに景色が良いので、天狗が遊んだ庭という伝説があります。
天狗岩は天狗が富士山頂から小脇に抱えて持って来た石で、天狗が天に登る時、この石を踏み台にしたとか。
この岩を信仰すると男女の仲が開け、夫婦円満になると伝えられています。 -
シャクナゲが咲く奥庭からの富士山の眺め。
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300m先の展望地まで奥庭遊歩道を進みます。
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遊歩道にもシャクナゲがイッパイ。
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道端のイタドリとコケモモ。
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10分ほどで奥庭展望所へ。
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雲海の先に毛無山と南アルプス・・・荒川三山の悪沢岳(3,141m)、荒川中岳(3,083m)、荒川前岳(3,068m)。
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右から甲斐駒ヶ岳(2,967m)、その奥には鳳凰三山の観音岳(2,840m)と薬師岳(2,780m)、中央から左には仙丈ヶ岳(3,033m)、北岳(3,193m)、間ノ岳(3,190m)。
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富士山も迫ってきます。
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御庭に引き返す途中、東屋がありました。
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富士山の厳しい風雪で作られた盆栽、といった感じのカラマツの古木。
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昨年の富士山登山者数は284,862人、多い日には約8,000人が登ります。(外国人は約2割)・・・4つのルート(吉田・須走・御殿場・富士宮)の中で、6割が吉田ルート。
遠くからだけでなく、近くで見ても人々を魅了する富士山。 -
御庭に戻って、ここから富士山西側の御中道を南に向かい、沢と呼ばれる幾つかのガレ場を超え、富士山の南西にある大沢崩れを目指します。
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樹林帯に入ると、シャクナゲに囲まれた緩やかなアップダウンの道が続きます。
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展望が開けた所から望む南アルプス・・・これは、赤石岳(3,120m)。
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右から甲斐駒ヶ岳、奥には鳳凰三山の観音岳と薬師岳、中央から左には仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳。
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八ヶ岳は、いつものように赤岳の山頂周辺に雲がかかっています。
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眼下には、先ほど通った奥庭の東屋が・・・
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富士山の森林限界付近に多く分布するミヤマハナゴケ。
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可愛いカラマツの松ぼっくり。
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べニイタドリ(メイゲツソウ)。
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イワオウギ。
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ここは本当に富士山なの(?)と思わせる、ダケカンバが続く道。
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シラビソの大木。
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御中道は「シャクナゲ街道」と言ってもよいほどのシャクナゲに囲まれています。
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御庭から歩き始めて1時間半、突然、目の前が開け、川のように頂上から下まで瓦礫が連なった場所に出ました。
これが「沢」と呼ばれる富士山の特徴で、最初に現れる沢が「滑沢(なめさわ)」。
足元は、富士山らしい溶岩石の道です。 -
パクッと口を開いたように崩壊している場所。
2016年より滑沢は大きく崩れ、以前あった石柱も残っていません。 -
何とか滑沢をクリア。
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滑沢から約10分、「仏石流し」に到着。
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滑沢より小さな規模ですが、いつ落石があるか分からないので、油断は禁物!
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「仏石流し」から約15分、「一番沢」に到着。
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崖のように切り込まれた谷状の沢で、一部に鎖があり、沢の一番低い所に下ります。
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タカネバラ。
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トリアシショウマ。
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二番沢。
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ヤマホタルブクロ。
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前沢。
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シロバナノヘビイチゴ。
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ヤマオダマキ。
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グンナイフウロ。
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御庭から2時間余り、12時に大沢崩れの手前にある大沢休泊所に到着。
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休泊所前に建つ、御中道と大沢崩れの案内板。
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1997年に建立された大沢崩れの案内石碑・・・「左手坂を下ると大沢崩れ」。
石碑の下の部分には、作家・幸田文が72歳の時に大沢崩れを訪れた時の随筆「崩落」の一文が刻まれています。
” 眼の底にはもっと強く残っている、大沢谷の姿がある。谷とはなんだろう、とそればかり思う。両側から窪められたところ、刳れたところ、はざま、ものの落ち込むところ、そして何よりも、岩石を運ぶ道筋だと思った。 ” -
展望台から見た大沢崩れ・・・大沢崩れがいつ頃形成されたかはハッキリしていませんが、約1,000年前に大規模な土砂移動があったと推定されています。
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今も崩落を続ける大沢崩れは、まさに圧巻・・・そして、これより先には行けません。
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富士山の西側から撮った写真を見ると、頂上の火口直下から標高2,200m付近まで達している大沢崩れがハッキリと分かります。
富士山には800以上もの放射谷・侵食谷があると言われていますが、その中で大沢崩れが特に崩壊規模が大きいのは、大沢崩れのある西面が最も傾斜が急なためです。 -
大沢休泊所で昼食。
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休泊所の隣に建つ三柱神社。
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大沢から滑沢まで戻ってきました。
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これも富士山!? 小高い丘のように見えます。
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大沢崩れの入口に戻り、ここから五合目まで御中道を約1時間歩きます。
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シャクナゲと富士山。
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窪みにあるのは富士山の寄生火山・・・寄生火山は、火山の中腹や裾野に噴火して出来た小さな火山で、富士山には宝永山や大室山など大小100個以上の寄生火山があります。
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フジイタドリ(オノエイタドリ)。
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砦のような砂防堤。
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シャクナゲに彩られた御中道が続きます。
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モータープールのバスが見えてきました。
五合目はもうすぐ。 -
昭和32年7月10日、昭和天皇・皇后が山梨県への行幸で富士山五合目を訪れ、雨の中、両陛下は御中道を歩いて楽しまれたそうです。
翌年、両陛下の当地への行啓を記念し、この『天皇皇后両陛下・五合目御登山記念』碑が建立されました。 -
スバルライン五合目に到着。
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ハイシーズンを迎え、観光客で賑わっています。
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「五合園レストハウス」と、その前に建つ銅像。
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今日も下界は猛暑日のようですが、2,300mは別世界。
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シャクナゲに包まれた御中道と大沢崩れ・・・富士山の別の顔を見ることが出来た一日でした。
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