2017/08/30 - 2017/09/02
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Hiro Kayさん
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ミネソタ州の州都セントポールは、東南アジアからやってきた刺繍でよく知られているモン族の最大のコミュニティがあります。それとともに、モン族のための巨大なモールが2つもあり、なかなか体験する機会のないモン族衣装のお店やモン族の料理を楽しむことが出来ます。この旅では、アメリカ中西部の様々な移民コミュニティを巡りました。
ちなみに、そのモールの一つは、こちらの映像にまとめています。もうちょっとしたら、もう一つのモールも映像をアップする予定です。
https://www.youtube.com/watch?v=ITyHPrmCahw&t=97s
また、クリント・イーストウッドの映画「グラン・トリノ」を見るとモン族の様子が描かれています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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セントポールは、ミネアポリスの隣町で、2つの街を合わせてツインシティと呼ばれています。そして、どちらもすごくリベラルな街として知られ、多くの移民を受け入れています。
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また、ミネソタ州の州都でもあります。トラムでミネアポリスと行き来できます。
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州議事堂は、補修が終わったばかりだったみたいで、ものすごく立派でした。
ミネソタ州議事堂 現代・近代建築
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さて、私たちの目的は、移民街。と言っても、ニューヨークや新大久保みたいに商店街に何かあるというわけではなく、このモン族たちは、自分たちのモールを作ってしまったのです。
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こんな感じの立て看板。倉庫や工場のような場所の居抜きだと思います。
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入り口もそっけない。
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中に入るとこの通り!
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なんと300軒のモン族関係のお店が並ぶというすごいモールなのです。
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DVD屋さんは、結構ある。
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DVD屋は、色々なものがごちゃまぜで売ってる場合が多いです。
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男女のモン族がたんたんと音楽とともに語り会うDVD。これ多かった。
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新譜発売!
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気持ち的には、やはりふるさとはラオスのようです。
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こちらは、インドア市場。
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ラオスなどで見かける野生のナスの種類をよく見かけます。全部ミネソタ州でモン族が作っているとのこと。
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チリやバナナもよくみました。次に紹介するモールでもうちょっと紹介します。
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さて、ここの市場の魅力は、壁一面の壁画です。故郷の思い出が全面に!
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奥には、今は亡きモン族の英雄ヴァン・パオ将軍の肖像画が飾られています。このモールが完成した時、祝賀に訪れたそうです。
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こちらも今はなきCIAと一緒にモン族が築いたロンチェンの街。空には、英雄リー・リューの飛行機が飛んでいます。
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もともと、ベトナム戦争時、米軍が条約のため戦うことが禁じられていたので、現地のモン族をCIAが訓練していたという背景があります。
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その指揮をとったのが、ヴァン・パオ将軍だったのです。
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しかし、ご承知の通りベトナム戦争で米軍は、負けます。後ろ盾を失ったモン族は、故郷を捨て、アメリカに逃げるしかなくなりました。だから、アメリカには、こうした巨大なモン族コミュニティがあるのです。
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その歴史を紐解くと、知られざる移民の歴史が見えてきます。私たちも現地に行って初めて知ることがたくさんあって驚きました。
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このモールを歩いていて、よく目にするのが民族衣装のお店。
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普通の服なども売っていますが、
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その大半は、こうした様々な服。モン族は、色々な部族がいるので、そのデザインの種類もものすごい豊富。
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正直、どこまでが伝統的で、そうでないかは、よくわかりません。
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リボンや生地なども売っているので、その場で仕立ててくれる店も数多くありました。
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主に冠婚葬祭やパーティーなどで使用するそうなので、必要なのだとか。値段は、そんなに高くないです。それについては後ほど。
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エプロンは、ちょっと変わってて面白かった。
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これなんか、色使いなんかも含めてちょっとチマチョゴリっぽい。
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男性用も。インドっぽい。というか、マネキンが完全に欧米使用なのがまた違和感!
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こういう色使いがなんとも良いですね。
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モン族でよくみかけるプリーツのスカート。
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よく見ると刺繍柄のプリントなんです。なので、一着20$という激安価格。
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一応、部族別の色々な柄があるそうです。
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で、こちらはほんまもんの刺繍のスカート。年に2着くらいしか編めないそうです。めっちゃ細かい!
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アメリカに難民・移民としてやってきても、伝統は受け継がれているんです。
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もちろん、食は大事!見よ、このフードコートの広さを!
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ここには、20軒ほどのモン族のお店が。
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モン族の料理とはいえ、だいたいベトナムやタイなどで見かける料理が多いです。
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欧米系のアメリカ人も結構訪れるみたいです。
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モン族に人気なのは、BBQ系の料理だそうです。このセクション。
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なかでも、どの店にもあったのがソーセージ。ラオ、タイ、モン、それぞれのソーセージを売っています。でも、基本、ハーブの使い方が違うだけでした。レモングラスとチリの有る無し程度の違いです。
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その場切って、
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こんな感じでサーブしてくれます。
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こちらは、豚のリブの揚げたやつ。
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その定食10$。黒いご飯が大量に盛られます。
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これ、相当にお腹いっぱいになります。完全アメリカンサイズ。本当にラオスでもこんなに食べてたのか?
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こちら手作りっぽい豆腐です。そのまま味もつけずに食べてねと言われる。味ついてるのかな?と思いきや、
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純粋に醤油も出汁もない豆腐でした!でも手作りで、大豆の旨味がしっかり!美味い!
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デザートのお店も。
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ただ揚げただけのほんのり甘いお菓子。これはなんか高かった。
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さて、実はもう一つダウンタウン近くにもモン族のモールがあります。こっちの方が先に出来たので、看板も年季が入っています。2002年に出来たモールです。
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先ほどの巨大モールと違って、数十軒入る2つのインドアモールとアウトドアモールに分かれます。でも、州議会堂の近所なので、トラムの駅から徒歩圏内なのでこちらの方が気軽にいけるので、おすすめです。
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売っているものは、さっきのモールとそんなに大差はありません。雑貨が多いかも。服は、こっちの方が少ないです。
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こっちの方がゴチャゴチャしていて、より東南アジアっぽさがあるかも。
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こちらがアウトドアのモール。
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オーガニックの野菜市場です!ここは必見!
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とにかく野菜が豊富で、多くのモン族の方々が集まっていました。
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野菜の色がとにかくカラフル!色もすごく新鮮!これは初めて見る色のチリです。紫はあまり辛くないと言われ、食べてみたらめちゃ辛かった。。。
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全部ナス!とにかくナスが豊富です。味は、苦いです。モン族の料理では、苦味を楽しむ料理があるとのこと。あとで、このモールで食べてるとこが出てきます。
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ザルで5$とか平気である。とにかくなんでも安くて新鮮。
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ここは、本当に楽しかったです。売り場の方々も親切で、英語できる方は、なんでも色々答えてくれて、すぐサンプルで一個食べさせてくれたりしました。夏は絶対行って欲しい!冬は寒いのでアウトドアは当然やってないです。今回、行った時にインドアを作ってました。
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このモールの必見スポット!HMONG ABC。
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ここは、モン族初の本屋という触れ込み。モン族のクックブックもゲット!
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ただ、本屋だけでなく、モン族の文化的なものを販売しようという気概のあるお店。
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なので、モン族のしっかりした刺繍を手に入れるなら、ここは必見です。このお店のか方は、モン族の中でも知るひとぞ知るという感じの方のようで、色々なことを教えてくれました。
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これらは、新しい刺繍。
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こっちは、アンティークの刺繍を使ったリサイクルバッグ。
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すっごく綺麗な柄のものがたくさん!
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これは、50$でした。多分、日本で買ったらめちゃたかそう。
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花柄もあります。
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こちらは、ストーリーズというモン族のディアスポラの苦難の歴史などを刺繍で表したもの。タイやラオスでも売っているみたいです。まったく同じタッチのもの。
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映画「グラン・トリノ」でも家の壁に大きなのが飾ってありました。
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こういうのどかな生活を描いたものもあれば、
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戦争の悲惨な歴史を描いたものまであります。お店には、それ以外にも絵葉書や置物など、モン族の様々なお土産品があるので、ちゃんとしたモン族伝統のものを買うならここがベストだと思います。
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さて、こちらにもフードコートがあります。10軒くらいだったかな。
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向こうのフードコートにもあったんでしょうけど、ここで伝統的なモン族料理をいただきました。
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これは、たけのこと鳥のつみれのスープ。
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これは、タケノコのものすごく苦い出汁がスープに出ていて、その苦さを楽しむような料理。鳥のつみれが緩和してくれますが、苦いです。苦い料理好きには、たまらないですが、苦いの苦手にはちょっと食べられないくらいかもです。モン族も苦いものは、若いひとは食べないと言ってました。
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こっちは、鳥団子のでっかいの。チリソースにつけて。
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こっちは優しい感じの野菜スープ。正直、どれも本当に美味しいです。東南アジア料理と言っても、タイほどスパイスが強烈ではない優しい味が多かった気がします。あと、1つの料理の量が半端なく大きいです。特に定食やフォーなどの麺類は多いので、注文する時要注意です。
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今回は、初めて作るユーチューブ用の映像取材のためということで、あらかじめこちらのマーケットは取材許可をいただきました。一番右がオーナーです。子供の頃ジャングルを逃げて、アメリカに来たそうで、このマーケットを立ち上げました。まだ、そのインタビュー映像は、編集していませんが、来月くらいにはアップします。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Antonioさん 2018/06/26 22:19:01
- モン族
- こんにちわ。モン族に関する旅行記、非常に興味深かったです。
もう20年ほど前になりますが、カリフォルニアのフレズノにあるモン族が多く住む街を訪問したことがあります。大学の時の友人がモン族の人だったので、彼に連れられていったのですが、ちょうどお祭りをやっていて、若い人は皆綺麗に米国の英語を話す人ばかりなのですが、慣習を維持するために、いろいろとイベントをやったり、民族衣装を着ていたので、いろいろな意味で刺激を受けたのを覚えています。気にいった女性がいたら、その子とポール遊びをして、仲良くなるのようなことを教えられ、昔の日本の農家にあった習慣に通じるものがありました。ラオスも旅行で行ってみたいですね。
- Hiro Kayさん からの返信 2018/06/27 04:34:27
- Re: モン族
- 書き込みありがとうございます!
私は、ニューヨークに住んでいたんですが、モン族のことは全然知りませんでした。最近、冒頭にも書いたように移民街の映像を撮ることを決め、調べていたらモン族の大きなコミュニティを知ったという次第です。私もモン族の友人とかいたら、もっと興味深いイベントや施設などを訪れることが出来たんでしょうが、この旅のメインはどちらかというとソマリ人に重きを置いていたので、深く掘り下げることが出来ず残念に思っています。でも、この旅をきっかけにものすごくモン族やソマリ人に親近感を覚えました。そのうちフレスノ(ヴァン・パオ将軍が住んでいた場所ですからね!)も行きたいですし、ラオスも行きたいです。近いうちに、モン族の料理イベントをやると思いますので、興味ありましたら是非!e-food.jpで企画する予定です。
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