2017モロッコ～西サハラ～モーリタニア国境越え

2017/12/15 - 2017/12/25

年明けから転職することになり、有給消化で一足早い年末休みでモロッコ、西サハラ、モーリタニアに行く計画を立てました。
西サハラ～モーリタニアは陸路での国境越えを計画していた。
国境情勢は流動的と聞いていたため、モロッコ、モーリタニア両大使館に電話確認をしたら旅行者は通れないと聞いたので諦めて空路で行こうと航空券を取得する直前に、普通に陸路で問題なく行けるという情報を得ることができたので航空券はモーリタニア～カサブランカ間の片道のみ取得しました。
1か月程前に楽天トラベルで東京～モロッコの往復航空券を検索したら航空会社、出発時刻全て直前まで未定の神レベルに安い航空券38000円が出てきたので迷いながらも購入してしまいました。
出発直前まで未定と書いてあったのに数日後にはエミレーツ航空に確定しEチケットが送られてきました。
モーリタニアは日本～モーリタニア往復で航空券を取得すると20万円くらいになるので、モーリタニアに行く場合は日本～モロッコ往復で取得して、モロッコ～モーリタニアは別に取得すれば半額の10万円くらいで済みます。

日程
2017年
12/15(金)22:00成田発 エミレーツ航空
16(土)成田～ドバイ～カサブランカ～ダフラ
17(日)ダフラ～ヌアクショット
18(月)ヌアクショット～シンゲッティ
19(火)シンゲッティ～ヌアクショット
20(水)ヌアクショット
21(木)ヌアクショット～マラケシュ
22(金)マラケシュ～カサブランカ
23(土)カサブランカ～ドバイ
24(日)ドバイ～成田

航空券
日本～カサブランカ エミレーツ航空
往復38000円
カサブランカ～ダフラ ロイヤルエアモロッコ
片道15000円
ヌアクショット～カサブランカ モーリタニア航空 片道26000円
合計79000円

15(金)
19:30に成田空港到着。搭乗手続きを済ませチェックインカウンターへ、定刻通り出発。

エリア 西サハラ

16(土)
フライト約12時間、予定より10分遅れで現地時間5:05にドバイ空港到着。空腹で何か食べたかったけど、物価が恐ろしく高いので泣く泣く我慢。

7:25 カサブランカ行き
定刻通り出発、窓側席で外も明るかったのでずっと外を見ていた。

サウジアラビア上空はひたすら砂漠ばっかり。

エジプト上空、シナイ半島付近は岩山ばかり、

カイロ寄りに行くと、スエズ運河が見えた。

カイロ上空

アルジェ付近上空

約9時間のフライト後、定刻通り現地時間12:20カサブランカムハンマド5世空港に到着。
とりあえず150ユーロをモロッコディラハムに両替し1580ディラハムゲット。

夜のダフラ行きのフライトまで相当な時間があるため。列車でカサブランカ中心地のカサポール駅へ、片道43ディラハム約516円、タクシーだと片道250～300ディラハム約3000円～3600円と約5倍するらしい。
地球の歩き方には列車で約30分と記載されていたが実際は1時間近く掛った。空港～市街地は距離も長いのでタクシーも高いのは分かる気がする。
モロッコの国鉄ONCFは近代的な車両で、アルジェリアの列車みたいに車内にゴミも落ちていない。

到着したカサポール駅もショッピングモールみたいになっており、非常に近代的になっている。
アルジェリア、チュニジアよりも先進国感がある。

お腹が空いていたので駅内のファーストフード店で食事。チーズチキンバーガーにポテト、ファンタ付きで24ディラハム約288円
なかなか美味い

駅から外に出ると近代的なビルが立ち並ぶ。
モロッコ最大の都市だけあって渋滞も酷い。

路地に入ると店が軒を連ねており、自称ガイドという人たちがハエのごとく寄ってくる。
チュニジアも呼び込み、ぼったくりがなかなか酷かったが、インド、モロッコ、エジプトと世界3大ウザい国民と言われているだけにチュニジアと比にならないくらいしつこいので全て無視した。

仮装した人たちが写真撮ってくれと声をかけてきた。後から金を要求されるパターンだということは分かってはいたが一緒に写真を撮った。
案の定1人100ディラハム約1200円を要求してきたが1人30ディラハム約360円まで値切った。
1時間程度街を歩いた後、再び列車に乗って空港へ逆戻り。

カサブランカ空港国内線ターミナル、モスク内部の様になっている。

ロイヤルエアモロッコ20:30発ダフラ行きが遅延。丸一日以上まともに寝ていないので立っていても眠気が襲ってくる。

早く来てくれと願いながら、30分遅れの21:00過ぎに機体が到着。
結局出発は1時間近く遅れた。席に座った瞬間寝てしまった

機内食はチョコチップケーキ、ハムチーズサンド、ヨーグルトがでた。空腹だったがあまりにも眠かったためヨーグルトと紅茶だけ飲んでサンドイッチとケーキは翌日の朝食用に持っていった。

約40分遅れで23:30西サハラダフラ空港に到着。

タクシーでとりあえずモーリタニア行きのタクシーが出ているホテルSaharaまで30ディラハム約360円。
5分程でホテルSaharaに到着して降りると直ぐにホテルの前にいるおじさんにモーリタニア行くのか？と声を掛けられた。タクシーを手配してくれるというので、ホテルSaharaの人かと思って言われるがままについていくと、隣のホテルの人だった。

今夜の宿泊場所
Hotel Ahram 50ディラハム約600円

モロッコ人のおじさん2人と相部屋で、シャワー、トイレ共同。シャワー、トイレはえらい汚い。
ホテルSaharaは90ディラハム約1080円で1人部屋、ユニットバス、朝食付きで、綺麗らしいので値段は高いけど、こちらのほうが良さそうです。
毎日朝7時にモーリタニア行きのタクシーがでており、言われるがままに翌日7時の便を予約してしまった。
ダフラ～ヌアクショットまで500ディラハム約6000円。ネット情報だとタクシーは西サハラ側の国境手前までしか行かない。モーリタニア側で新しいタクシーを捕まえなければいけないと書いてあったが普通にヌアクショットまでの直通便のようだ。当初ダフラを1日観光する予定だったが直ぐにモーリタニアに向かう流れになってしまいました。

17（日）
昨日は結局2時過ぎに就寝。疲れも殆ど取れないまま6時に目が覚めてしまった

昨日の機内食のサンドイッチとケーキを食べて、7時にチェックアウトし外に出るとタクシーが到着し、準備を始めていた。

待っている間、タクシーの準備待ちのおじさん達とホテルの1階のカフェでコーヒーを飲み、周辺の写真を撮りまくる。

荷物を車の屋根に括り付けている光景を見るといよいよこれから西アフリカの旅が始まるんだなという実感が湧いてきた。

西サハラを殆ど見てないことが非常に心残りですが明るくなってきた7時20分ダフラを出発。
機会があれば次は首都ラユーンを含めて再訪したいと思います。
国境まで約450km所用約4時間半の予定。
自分の車にはドライバーと3人のセネガル人が一緒に乗っていた。

5分程走ったら給油、ガソリンは1ℓ4ディラハム約48円で満タンにいれても1200円程度で日本よりも断然安い。

海沿いの道を少し走ると直ぐに荒涼とした砂漠というか土漠の風景になった。

土漠からのサンライズ。

眩しくて車の運転に支障がでる。

30分程走ると道が狭くなりさらにガスってきて前がよく見えなくなる。

1時間程度走ると。小さな村があった

時々ラクダが横断してくる。

村を過ぎるとまたひたすら同じ光景が続き、数10kmおきに軍の検問がある。
西サハラはモロッコが不法占拠をしている状態だが、80ヶ国ほどから承認されているが、日本は承認していない。なぜこんな何もない土地をモロッコは欲しがるのか正直分からない。西サハラの亡命政府はアルジェリアのティンドゥーフにあるらしい。

国境の少し手前の比較的大きな町を通過、町の入り口に国王？の写真があった。

30分程走るといよいよ国境検問所が見えてきた。

時間通り11時40分国境検問所到着。
西サハラ（モロッコ）側では軍人や警察に5回ずつくらいパスポートを見せて、そのたび軽く質問されて、30分くらい掛った。
出国審査を終えると、いよいよ地雷が埋まっている緩衝地帯へと入る。

緩衝地帯は約3km程あり、最初の500mくらいは舗装道になっているが、直ぐに未舗装の悪路になる。

途中には爆発した車の残骸が多数あり、戦争の後のような異質な雰囲気を放っている。
少しドキドキしながら早く通り過ぎてくれと思っていました。

10分くらい掛かり無事に緩衝地帯を通過し、12時30分モーリタニア側に到着した。