食いしん坊オヤジの、韓国冬の味覚食べ歩きと城郭の水原　

2017/11/27 - 2017/11/29

１２月の予定が二転三転。今回はオヤジ２人での韓国出発となりました。
北朝鮮のミサイル発射の最中、ソウルの街はまったくいつも通り。
今回は観光で水原へ行ったので、食い気が少し減ったかも？
いつもと違って観光の情報も少々入れてみました。
グローバルwifiさんの新型翻訳機ili(イリー）が無料でお試しできるということで、その能力も検証してみます。

エリア ソウル(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: イースター航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

最近はやけにウォン高。というよりアジア通貨高なんだけど、１－１０を割るのは困るよなぁ。

ミサイル発射があっても明洞の街はいつもと変わらない。目抜き通りのクリスマス・イルミネーションはまだこれからみたい。

新世界百貨店はこの通り。ロッテも綺麗でした。

今回のグルメの本命、「カメギ」を求めて事前に調べておいたヨンイル食堂へ。仁寺洞の袋小路で迷ってしまった。
iliを使って何人かに尋ねたけれど、誰もヨンイル食堂を知らないみたい。５人目くらいに尋ねた２０歳くらいのカップルの方が、自分のスマホで調べてくれて、いっしょに連れて行ってくれました。車の入れない路地を抜けるとありました。韓国の人は皆親切です。

iliを使って色々と注文しようとしたのですが、事前調査した焼きエビや巻貝は無いと言われました。売り切れなのか元々無いのかは不明。メニューはすべて?のポーズ。食べ物の翻訳はバッチリ。
いきなり本命のカメギです。

魚はサンマ。ワカメや海苔に巻いて食べます。初めて食べると言ったら丁寧に教えてくれました。
カメギとは、魚を寒風で凍らせて干すを繰り返して作る、地方の漁村の食べ物だそうです。

白菜やワカメといろいろ試してみましたが、味はあまり変わらず。そのまま食べた方がカメギの本質が分かります。クサヤのようなものを想像していたのですが、もっと生臭い感じ。焼いていないのだから当たり前か。サンマの脂が凝縮し、ゼラチン質のように浮き出ているのに驚き。美味しいとか不味いとか、そういう評価をする食べ物ではないような気が…。でももう１回はいいかな。ビール２本飲んで４万Ｗ。高級品です。

もっとガッツリするものを食べたいのでチキン屋さんへ。店先で揚げている油の匂いに誘われてしまいました。
１羽揚げの店のようです。

メニューはこの１品。ソースはヨンニャム、マスタード、バーベキューの３種類。このボリュームで４千Ｗは安い。

２０分ほどで完食。もちろん１人１皿です。マスタードソースは思いのほか甘いので、なにも付けない方が食べやすい。２人前とビール４本で２万４千Ｗ。ソウルはチキン屋さんが多いけど、店によって特色があるので楽しい。

翌朝はホテルの近くにあるチゲ屋さん。宿泊は東廟のベニキアプレミアホテル東大門です。
パンチャつまみにＣＡＳＳで乾杯。

今回のパンチャで一番おいしかったのが、この店の干しエビと青唐辛子の炒り物。香ばしくて青唐辛子も全然辛くない。

納豆好きの私には堪らないチャングッチョン。グツグツ泡を吹いたまま出てくるのがよろしい。

鍋底の豆をすくって口に入れると、粘り気の無くなったツルツルした納豆が。もちろん匂いもあります。

友人のテンジャンチゲも一口いただきました。テンジャンチゲにしては珍しく辛い。店によって違うものですね。

ソウル駅から１号線で水原へ移動。普通電車なら１時間ほど。
小腹がすいたので駅ビルのパン屋さんへ。韓国のパンは日本と比べるとあまり美味しくないのですが、自分のところで焼いているパン屋さんは美味しいものもあります。ターミナル駅のパン屋さんは東京より高いかも。

「東京ハヤシライス倶楽部」というカレー（ハヤシ）パン。可も無し不可も無し。１個２千４百Ｗ。こらは高いなぁ。

駅近くにある観光案内所でパンフもらって乗合バスに乗り、５つ目の停留所で降りて川沿いを散策。ビール買ってくればよかった。

華虹門と呼ばれる北水門。水原華城を代表する勇壮で多様な機能を備える施設とのことです。（パンフから引用）

歩いてお腹が空いたので、華虹門の隣にあるヨンボカルビで昼食。
結構大きなお店です。

左ページ右上にある２万Ｗの定食を注文。お昼過ぎの時間帯でしたが、お客さんがひっきりなしに出たり入ったり。店員のおばさんたちのテキパキした働きっぷりには感心します。

早速骨付きカルビをどど～んと。明洞ならこれだけで２万５千Ｗ～３万Ｗだと思います。私は韓国であまり牛肉を食べませんが、これは美味しかった。

パンチャもすごい豪華版。まずはケジャン。これ、全然辛くありません。

どんぐり豆腐もモチモチでした。

どん兵衛の天ぷらのようなチジミ。これは今ひとつだけど、タダですからね。うれし。。

テンジャンチゲや水キムチ、フルーツサラダ等々こんなでした。キムチは壺から取り放題ですが、テーブルに乗り切りません。
ビール４本飲んで６万Ｗ。焼肉店としては文句なしのＡランクでしょう。夜は分かりませんが。

煉瓦の城壁を渡ってしばらく散策。壁石の組み合わせ方などに、敵を迎え撃つ工夫が施されています。

長安門へ向かう壁道は眼下に幹線道路があり、ちょっとした空中散歩の気分。ロータリーの中心にそびえる長安門は、下から見上げると迫力があります。ほんの１部しか見ていないのですが、時間の関係で切り上げ。再び駅へ戻り、民俗村へ行くことにしました。

水原駅から無料の直行バスで３０分。立派なバスなので苦になりません。民俗村へ行く方は是非この無料バスへ乗車されることをオススメします。
入場料は１人１万８千Ｗ。かなり広い施設です。

昔の暮らしを再現しています。かやぶきならぬ、わらぶきの家。

昔は煮炊きは共同で外でしていたのですね。

牛の鳴き声が聞こえたので言ってみると、本物の牛が繋がれていました。施設の中にお寺もあり、こちらも広くて回り切れませんでした。帰りのバスの時間もあり、１時間半ほどで切り上げました。

夕食はソウルに戻り、昨夜食べられなかったセウグイ（焼きエビ）を求めて韓国居酒屋へ。下調べしておいたロッテデパート近くのユッミへ。ビルの地下１階にあります。

サービスのおでんとキムチで飲みながらセウグイを待ちます。

砂肝、イカ串（１本２千Ｗ）

セウグイの盛り合わせ（２万Ｗ）１尾だと２千Ｗが１１尾。しっかり数えました。

鼻先をつまんでひっくり返すと味噌がびっしり。殻ごと食べても良し、剥いて食べても良し。脱皮して直ぐのような柔らかい殻。大きな甘エビを殻ごと焼いた感じ。

iliを使ってメニューにないオススメを聞いてみた。店内は騒々しいのでなかなか伝わらない部分もあったが、結局はカタコトで何とかなる。店内のポスターにあった赤貝の蒸し物。赤貝のチョゲチムだ。大皿に小ぶりの赤貝が５０個ほど持ってある。さすがにこれは数えられない（笑）
開かない貝もあるので、多めに入れているのかもしれません。

刺身以外の赤貝は初めて食べます。貝を開けると貝汁とプックリした身が。意外に柔らかくてシコシコしています。貝好きには堪えられない味覚でしょう。

大きな冷蔵庫はコンビニのよう。ＣＡＳＳ４本とチャミスル２本いただきました。気がついてみると出来上がっていました。お酒弱いのね～でもまた食べに来たい！

最後の朝もホテル近くのチゲ屋さんへ。メニューはカタカナ表記もあります。安いし美味しくてお酒もある。夜は早く閉まってしまうようです。

昨日の朝も来たせいか、好きなだけ食べろとパンチャは器ごと持って来てくれた。チョンガキムチやトッポッキが山盛り。

ビール飲みながら朝からプテチゲ（１万３千Ｗ）鍋を火にかけてつきながら２人で食べます。鍋はこうして火にかけながら食べるからウマいんです。

煮えてきたので食べていると何かもの足りない。味は文句ないのだけれど。そうだ、ラーメンが入ってない。サリ麺を追加で入れました。ラーメンが入っていないプテチゲってあるんですね。

プテチゲはやはりこれでないと。美味しかったぁ。

白いごはんにプテチゲスープをかけて、パンチャの目玉焼きとチョンガキムチを乗せて。ハイ、食いしん坊です。

満腹の腹を抱えて中部市場へ。ここのチャンジャは安くて美味しい。ここ数年は毎回立ち寄る。

仁川空港のフードコートで最後の食事。メチャメチャ混んでて席待ちの人もいたけど、なんとか座れました。日本ではお馴染みのユッケジャン（８千５百Ｗ）も、街中ではあまり見かけない。すごい辛かった～大汗かいて完食。

友人が注文した豆腐チゲ（８万５千Ｗ）こちらも結構辛い。チゲによって辛さに変化をつけてほしいな、などと生意気を言ってみる。空港だから仕方がないね。

今回初体験したili。特徴は一方通行とワンフレーズ。食事や買い物には威力を発揮します。ＮＥＴ接続不用もありがたい。使う方が慣れてくると、iliも反応してくれます。翻訳点滅の確認とスピーカーの位置を意識すると相手に伝わりやすい。軽いし嵩張らないし、外出中は電源を入れっぱなしにしておく方が使い勝手が良かったです。まるまる１日は持ちませんが。難点は音量調節が出来ないこと。音楽が響くような飲食店では厳しかったです。とはいえワンフレーズならほとんどの言葉が変換できるようで、頼もしい旅の相棒となりました。これからどんどん進化していくでしょうし、相互翻訳が出来るようになることを期待します。