老人一人旅：グアテマラ弾丸ツアー 4日目 アンティグア

2017/11/10 - 2017/11/10

4日目はアンティグア滞在

　アンティグアは、La Antigua Guatemala（古いグアテマラ）で La Nueva Guatemala（新しいグアテマラ）＝グアテマラ市と対になる言葉です；東京を新京、京都を古都と呼ぶのと同じことです。
　アンティグアは、1773年まで200年以上の間、スペイン植民地グアテマラ総督府がおかれていました；グアテマラ総督府は、中米の大半とメキシコの南部を統治していました；メキシコ市に匹敵する統治の中心地だったので、スペインの建てた巨大な教会や修道院が集まっていました；それらは、1773年の地震で壊滅的に破壊されました；その後、総督府が移されたのでスペインが再建することなく、聖域を破壊して他の建物を建てることもできず、破壊されたまま放置されています；宗教施設以外は、崩れた跡地は整理されて新しい建物が立ったので、人々が生活する街の中に、教会廃墟が散在する、特殊な形状の街になっています。

エリア アンティグア(グアテマラ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7:58 パサーダの屋上からフエゴ火山；10分程度の間隔で、小規模な噴火を繰り返していました；半年後に、中噴火し、大きな火砕流が山麓の家を飲み込みます。

7:42　久しぶりの朝食：卵料理は作ってくれます、しかし。

8:24　パサーダ・エルマノ・ペドロ 。

8:27 5a Avenida Norteを北に；前方はサンタ・カタリナ・アーチ；右手前の人は、朝から街のスケッチを描いて売っています。　

8:29　サンタ・カタリナ・アーチは修理中；アンティグア市内の道は、すべて小さい火山岩を敷き詰めた石畳です；自動車で走るのは結構厳しい。

8:32　メルセー教会:ファザードは、バロック形式で漆喰作りの細かい装飾で飾られています。

8:39　教会の北側に、廃墟となっているキオストロに、巨大な噴水があります。

回廊の屋上から見下ろした噴水（跡）。

西には、フエゴとアカテナンゴ火山が見えます。

北には、山の中腹の十字架の丘が望めます。

9:08　1a Calle Poniente：レコレクシオン修道院を目指し、西に向かいます；

9:12　レコレクシオン修道院（廃墟公園）；ここは、1773年の地震で崩れたまま、崩れ落ちた塊も放置されているようです。

聖堂跡（遠景）；

聖堂跡（近景）；

聖堂内部：地震で壊滅的に崩れたようです。

南側の回廊部：

9:54　1a Calle Oriente=サンタ・ロサ並木道:1a Calle Ponienteを東に進み、さらに、並木道を東へ向かいます。　

9:54　1a Avenida Norte：左に曲がると、先の山の中腹に、十字架が見えます。

10:06　1a Avenida Norteの終わりで、道路が右に曲がる所に、左に登る歩道があります。

10:08 十字架の丘への歩道。

10:16　十字架の丘；左下は、先住民の手芸品の露店です。

3a Avenidaが街を貫いています；左の雲がかかるのが、アクア火山；右遠方がフエゴ火山です。

少し待てば、フエゴ火山は、小規模噴火を繰り返します。

中央の緑がPlaza Major（中央広場）、旗を掲げているのが市庁舎；広場の左隣が、カテドラル（現）のファザードとカテドラル（旧）の廃墟です。

昼食休憩中の露店の家族と山積みのカラフルな民芸品；兄はどう見ても就学年齢だと思います；妹は、多分就学年齢と思いますが、民族衣装を着て販売要員です；弟は遊んでいるだけの年齢です。

10:35　食事中休憩中の家族の後ろには警官；この丘には、警官が3人配置されています；彼らが配備される前は、この丘に来る観光客を狙う強盗団が出没していたそうです。

10:43　1a Avenida Norte：

10:59　一瞬、一部姿を現したアグア火山山頂；標高3760mある成層火山で、富士山に似ているらしいですが、この日一度も、この写真以上の姿を現すことがありませんでした。

11:05　カプチナス修道院:1773年の地震後、廃墟となりました。

キオストロの周りは、事務所や展示スペースになっています。

2階から中庭。

通路の向こうはキオストロ：こちら側、北側は、修道女の居住部分が廃墟として残っています。

北側の修道院居住区の円形の廃墟。

中は、周りに修道女の居室が並んでいます。

再現した修道女居室。

11:59　サンタ・クララ修道院前の公共洗濯場。

12:05　サンフランシスコ教会：前庭が広い駐車場になり、参拝の車が次々訪れています。

サンフランシスコ教会正面：メルセー教会と同じで、漆喰作りのバロック形式です；左側にエルマノ・ペドロの墓、右側に廃墟とエルマノ・ペドロの博物館があります；多くの人々が参拝に訪れているのは、グアテマラの守護聖人、病をいやすエルマノ・ペドロが祭られているからでしょう。

エルマノ・ペドロの墓：

廃墟とエルマノ・ペドロの博物館の入口：

エルマノ・ペドロの博物館：エルマノ・ペドロの業績や、祈ったので治った人々の杖や装具が多数展示されています；グアテマラの人々の彼への信仰の厚さが判ります。

サンフランシスコ教会の廃墟（１）；

サンフランシスコ教会の廃墟（２）：ひどい破壊状況ですが、エルマノ・ペドロへの信仰が厚いので、アンティグアが衰退した後にも、立派な教会が再建されています。

12:39　廃墟の上から、アカテナンゴ火山（3976m）とフエゴ火山（3763m）。

12:50　昼食はカレー；

13:24　Toko Baru：インド・ネパール料理店です；近くのスペイン語学校の学生で賑わっています；この町も、スペイン語学校は重要な産業です。

13:30　プラザ・マヨール；特に危険がなさそうな雰囲気ですが、銀行の前には、ショットガンを持ったガードマンが座っています。

プラザ・マヨールと市役所：

大聖堂の正面：建物はプラザ・マヨールに面した広い幅をとっていますが、その中央部だけのシンプルなファザードです；中に入ると,身廊が延びているはずの正面に壁があります。

大聖堂内部：右方向を映した写真で、右の扉は入口の向かって右側の扉です；身廊は横に延びて、祭壇は、右奥にあります；地震で旧大聖堂が崩壊した後、残った手前のドーム２つ分を使って再建したようで、縦ではなく横に身廊が延びています；旧聖堂の4分の１以下の大きさに変わったわけですが、総督府が移動した後のアンティグアには十分な規模の大聖堂だったのでしょう。

大聖堂の入口からプラザ・マヨール；建物を左に回って、旧大聖堂の廃墟の入口に向かいます。

13:49　旧大聖堂（廃墟）の入口：大聖堂の南側の道、5a Calle Oriente、を東に行くとあります。

最後尾から祭壇方向；旧大聖堂は、ビザンティン式のドーム（4本の柱上のアーチに乗ったドーム）9X５で構成される巨大な教会でした。

崩れず残ったドーム：中央の略章は、長くスペイン王国で使われた城とライオンの組み合わせです。

大聖堂最祭壇前から後方：奥の壁の向こうは大聖堂で、ファザードの頂部が少し見えています；教会の跡地を破壊すること出来ないし、この規模の教会を再建する財力はないし、街の中央にこの巨大な廃墟は残り続けるのでしょう。

14:12　プラザ・マヨールの南面は旧総督府。

総督府であった記録：231年間、セントロアメリカの首都でした；今では、歴史博物館、Museo Santiago de los Caballeros、となっています。

屋根の上にはカルロ3世の紋章：1773年の地震はカルロス3世の治世中でした；総督は地震後に再建したのでしょうか？

聖オーガスティン教会：これも廃墟です；町中、教会の廃墟だらけです。

16:11　スーパーマーケット、ラ・ボデゴーナ:夕食と朝食を買い求めました。

16:37　パサーダの中庭：織物の実演販売をしています；中庭の周りに部屋が並ぶ、昔ながらの宿屋です。

16:51　パサーダの屋上から、アカテナンゴ火山に沈む夕日とフエゴ火山の噴煙。

18:16　夜のプラザ・マヨール：多くの観光客や家族連れが散歩し、土産物の売り子や物乞いが回廊に店を開き、暴力的な事件の危険は感じられません。

照明が点いた大聖堂；次の日は3:30出発です。

3:20　レセプションも眠っています。

3:27　出迎えのタクシーで出発；朝早いにもかかわらず、すべての出迎えに時間より早く来ていました。

4:06　空港出発入口：身分証明書を見せないと入場できません；出発便が朝に集中しているので、すでに多くの人が空港に集まっています。

4:07　すでに長い列があります；チェックインに40分かかりました；6:00のマナグア行きに乗って、弾丸ツアーは無事おしまい。