東海一の紅葉名所「香嵐渓」と「小原の四季桜」

2017/11/24 - 2017/11/24

今年は急な寒さ到来で、紅葉も鮮やかで見頃も例年より早そうなので、かねてから行きたいと思っていた愛知県豊田市の「香嵐渓」（こうらんけい）と、桜と紅葉の共存で有名な「小原の四季桜」（おばら）に行ってきました。「香嵐渓」の紅葉は流石に東海一と言われているだけあって豪華絢爛で、歴史もあってお寺と山と川がある里山という絶好のロケーションの中での紅葉が素晴らしい。さらに今回の目的である「小原の四季桜」と紅葉のコラボは桜の多い日本でもそうそうないので、この地域でこの時期しか撮れないシャッターチャンスに期待が膨らみます。
ちなみに桜の花ことばは「優美」ですが、四季桜は小粒で「純潔」、十月桜は謎の「神秘」、冬桜はひっそりと「冷静」、寒桜は早咲きで「気まぐれ」などと言われており、春の華やかさに比べて、冬の寒さの中でひっそりと静かに咲く桜も神秘的で、さりげない落ち着いた美しさがあって、秋の花見もなかなか甲乙つけがたい「乙」で「粋」なものです。
（工程）京都8:00スタート～190km豊田市・小原11:00（1時間滞在）～30km足助・香嵐渓13:00（2時間滞在）～170km京都18:00

エリア 香嵐渓・白鷺温泉・笹戸温泉(愛知)

「小原の四季桜」は、江戸時代に地元の医者が植えたものが繁殖し、今ではこの「地域の木」に制定して町全体で力をいれ、いたるところに1万本の四季桜があり、中でも岐阜県境にも近い川見（せんみ）地区には1,200本の四季桜がかたまって、山全体の紅葉と四季桜の見ごろが重なる11月には見事なコントラストの絶景が広がります。

秋から冬に咲く桜は、種類や地域によって呼び方が異なるものがたくさんありますが、時期の早いもの順に、秋から咲く「十月桜」、「四季桜」、「不断桜」又は「里桜」、冬に咲く「冬桜」又は「小葉桜」（こば）、年が明けてから咲く所謂早咲き桜は1～2月頃に咲く静岡県河津町で生まれた「河津桜」、沖縄でメジャーな「寒緋桜」、熱海に多い「あたみ桜」又は「寒桜」、2～3月の「おかめ桜」、3月の「大寒桜」、彼岸の頃に咲く「彼岸桜」など結構多いものです。

春の桜は寒い酷寒に耐えてつぼみが一気に爆発する感じだが、秋から冬の桜は寒さの中で咲いてくるので花期が長い。

マメザクラとエドヒガシの交配種である「四季桜」は一重の小粒で可憐。

銀杏とのコラボも素晴らしい。

「香嵐渓の紅葉」は、東海屈指の有名スポットで、お寺の山門から山に向かって川沿いに続く参道という絶好のロケーションに、4000本のもみじが立ち並び川面を染め上げます。

「香嵐渓の紅葉」は、江戸時代に「飯盛山」254m麓にある「香積寺」（こうじゃくじ）の和尚が般若心経を1巻読み上げるごとに「巴川」沿いの参道から香積寺にかけて楓、杉などを1本ずつ植えたのに始まったという。

出店が多く、食べ歩きも楽しい。
駐車場は１台1,000円になっており、平日でも相当な車が来ているので、この地区の相当な収入源になっていると思われる。

住民の手でイロハモミジ、オオモミジなど11種類が植えられたという。

巴川の青い水の流れと、飯盛山沿いの紅葉のコントラストが絶景。

紅葉の隙間から見える土産物店の茅葺屋根や、対岸のやや上流にある茅葺長屋作りの温泉宿（17年に閉店）もいい

飯盛山から出てきたわけでもないだろうが。

ライトアップは4:30から。