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 2017年3月にウクライナの首都・キエフで1カ月間ロシア語の短期留学をしました。研修先は、タラス・シェフチェンコ記念キエフ国立大学です。<br /><br /> 学費は1ヶ月で2500グリブニャ、日本円で10000円するかしないかくらいの安さでしたが、授業はかなり高レベルなロシア語範囲を扱っており、自分としてはとても満足できる学習環境でした。<br /><br /><br />■授業料は安いが授業内容は高レベル<br /><br /> クラスは、最初にどのレベルの授業を受けたいかを聞かれ、実際にクラスの授業に参加してみて決めることができます。テストや面接は全然ありませんでした。授業の時間は13:00?17:20と午後に設定されており、各国から来た外国人学生と一緒に授業を受けます。自分のクラスにはチェコ人、スペイン人、トルコ人、イタリア人がおり、日本人は自分を含めて2人しかいませんでした。<br /><br /> 授業内容は、文法、ウクライナの歴史を題材にした文章の読解、早口言葉を用いた発音矯正など、中上級者向けの内容でした。とりわけ文法の授業は高度な文法事項を扱っており、ロシア語力をさらに伸ばしたい人にお勧めです。もちろん初心者クラスもありますが、ある程度のロシア語力がないと授業を受けさせてもらえないこともあるようです。<br /><br /> キエフ言語大学にも問い合わせたのですが、学期ごとに学費を納めるシステムで、1カ月間の留学でも減額されないため、キエフ国立大学を選びました。しかし、キエフ言語大学の学費も半期で500ドルと日本では考えられないくらい安く、授業は国立大学とは逆に会話中心の内容だったので、ニーズに合わせてどちらの大学にするか決めるといいと思います。

キエフのロシア語留学事情

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2017/03/01 - 2017/03/31

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

 2017年3月にウクライナの首都・キエフで1カ月間ロシア語の短期留学をしました。研修先は、タラス・シェフチェンコ記念キエフ国立大学です。

 学費は1ヶ月で2500グリブニャ、日本円で10000円するかしないかくらいの安さでしたが、授業はかなり高レベルなロシア語範囲を扱っており、自分としてはとても満足できる学習環境でした。


■授業料は安いが授業内容は高レベル

 クラスは、最初にどのレベルの授業を受けたいかを聞かれ、実際にクラスの授業に参加してみて決めることができます。テストや面接は全然ありませんでした。授業の時間は13:00?17:20と午後に設定されており、各国から来た外国人学生と一緒に授業を受けます。自分のクラスにはチェコ人、スペイン人、トルコ人、イタリア人がおり、日本人は自分を含めて2人しかいませんでした。

 授業内容は、文法、ウクライナの歴史を題材にした文章の読解、早口言葉を用いた発音矯正など、中上級者向けの内容でした。とりわけ文法の授業は高度な文法事項を扱っており、ロシア語力をさらに伸ばしたい人にお勧めです。もちろん初心者クラスもありますが、ある程度のロシア語力がないと授業を受けさせてもらえないこともあるようです。

 キエフ言語大学にも問い合わせたのですが、学期ごとに学費を納めるシステムで、1カ月間の留学でも減額されないため、キエフ国立大学を選びました。しかし、キエフ言語大学の学費も半期で500ドルと日本では考えられないくらい安く、授業は国立大学とは逆に会話中心の内容だったので、ニーズに合わせてどちらの大学にするか決めるといいと思います。

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  • ■キエフの街を歩く<br /><br /> キエフ国立大学の本校舎は写真の通り真っ赤で、夜に見ると迫力があって見応え充分です。また町の中心部に位置しているので、授業のあとは徒歩で気軽にキエフのきれいな街並みを堪能することができます。大学の目の前にタラス・シェフチェンコ記念碑公園があり、多くの学生や市民たちの憩いの場となっています。<br /><br />公園と大学の横を走るタラス・シェフチェンコ通りには、昼と夜で違う印象を見せる聖ヴォロディーミルスキー聖堂や国立シェフチェンコ記念博物館、今年日本ウクライナ国交樹立25周年を記念して日本からのサクラが植えられた自然公園などがあります。そして通りはキエフのメインストリートであるフレッシャーティク大通りにぶつかります。フレッシャーティク大通りを北に1kmほど行ったところがユーロマイダン革命の中心となった独立広場です。<br /><br /><br />■簡単に借りられる賃貸アパート<br /><br /> 住居ですが、1カ月間の短期滞在だったので、自分はアパートの部屋を借りて暮らしてみました。<br /><br /> アパートの借り方は、現地の不動産屋のホームページにアクセスして条件の合いそうな部屋を見つけ、部屋のホストに電話して見学させてもらう、実際に部屋を見て気に入ったらその場でお金を払うといった感じでした。日本のようにいろいろと書類を書く必要はありません。部屋の家賃は1日20ドルでしたが、都心に位置していて、とてもきれいで快適な部屋でした。アパート探しでは他の部屋もいくつか見てみましたが、短期だと1日平均25ドル程度で都心にきれいな部屋を借りることができるようです。

    ■キエフの街を歩く

     キエフ国立大学の本校舎は写真の通り真っ赤で、夜に見ると迫力があって見応え充分です。また町の中心部に位置しているので、授業のあとは徒歩で気軽にキエフのきれいな街並みを堪能することができます。大学の目の前にタラス・シェフチェンコ記念碑公園があり、多くの学生や市民たちの憩いの場となっています。

    公園と大学の横を走るタラス・シェフチェンコ通りには、昼と夜で違う印象を見せる聖ヴォロディーミルスキー聖堂や国立シェフチェンコ記念博物館、今年日本ウクライナ国交樹立25周年を記念して日本からのサクラが植えられた自然公園などがあります。そして通りはキエフのメインストリートであるフレッシャーティク大通りにぶつかります。フレッシャーティク大通りを北に1kmほど行ったところがユーロマイダン革命の中心となった独立広場です。


    ■簡単に借りられる賃貸アパート

     住居ですが、1カ月間の短期滞在だったので、自分はアパートの部屋を借りて暮らしてみました。

     アパートの借り方は、現地の不動産屋のホームページにアクセスして条件の合いそうな部屋を見つけ、部屋のホストに電話して見学させてもらう、実際に部屋を見て気に入ったらその場でお金を払うといった感じでした。日本のようにいろいろと書類を書く必要はありません。部屋の家賃は1日20ドルでしたが、都心に位置していて、とてもきれいで快適な部屋でした。アパート探しでは他の部屋もいくつか見てみましたが、短期だと1日平均25ドル程度で都心にきれいな部屋を借りることができるようです。

  • ■西部の町・リヴィウを訪ねる<br /><br /> 友人に誘われてウクライナ西部の町にも行ってみました。キエフから電車で5時間ほど西に行くとリヴィウに着きます。リヴィウは歴史上ポーランドやオーストリア、ロシアなど様々な国に支配された町なので、一見ヨーロッパ風の街並みですがいたるところに様々な文化の混ざりあいを感じることができます。たとえばそれは、アルメニアにあるはずのアルメニア教会だったり、カトリックと東方正教会の伝統が混ざり合った変容教会(ユニエイト教会)であったり、オーストリアの占領時代にフランス人とポーランド人の建築家が建設した宮殿だったりとあげればキリがありません。<br /><br /> リヴィウの旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されているので、そういったヨーロッパ文化の混在を感じながら街を歩くとそれだけで楽しいです。<br /><br /> エンターテイメント性に富んだ場所も数多くあります。<br /><br /> 1つ目はクリィイフカです。ここは第二次大戦中に存在したレジスタンスのアジトを利用したカフェレストランで、実際にアジトっぽく傍目ではどこにあるか分かりません。仮に見つけたとしても合言葉を言わないと入れてもらえません。合言葉を言ったらショットグラスでお酒をあいさつ代わりに飲みます。そしてようやく店の中に入れます。<br /><br />店内に入ると、細い通路を抜けられるようになっていて、その先に食事ができるカフェレストランがあります。店内では基本的にロシア語は禁止です。話すと秘密警察のような人に捕らえられて牢屋に連行されてしまいます。また店内には大戦中に実際に使用されたスパイ兵器が展示されているエリアがあり、大戦中の雰囲気を味わうことができます。<br /><br /> 2つ目はマゾカフェです。行ってみるとその名の通りの場所で“誰がこんな場所に行くのだろう?”と思ってしまったのですが、実はこのカフェは現地の人だけでなく外国人観光客にも人気なんだとか。気になる方は自分の目で確かめてみてください。<br /><br /> 最後のおすすめはリヴィウのチョコレートです。<br /> <br /> ウクライナではльв&#1110;вська майстерня шоколаду (ルヴィブスカ・マィステルニャ・ショコラ―ドゥ)というチョコの店がチェーン展開しているのですが、その本店がこのリヴィウにあり、高品質でおいしいチョコを手頃な値段で購入することができます。店内にはチョコ・カフェもあり、チョコ・フォンデュなどが食べられます。

    ■西部の町・リヴィウを訪ねる

     友人に誘われてウクライナ西部の町にも行ってみました。キエフから電車で5時間ほど西に行くとリヴィウに着きます。リヴィウは歴史上ポーランドやオーストリア、ロシアなど様々な国に支配された町なので、一見ヨーロッパ風の街並みですがいたるところに様々な文化の混ざりあいを感じることができます。たとえばそれは、アルメニアにあるはずのアルメニア教会だったり、カトリックと東方正教会の伝統が混ざり合った変容教会(ユニエイト教会)であったり、オーストリアの占領時代にフランス人とポーランド人の建築家が建設した宮殿だったりとあげればキリがありません。

     リヴィウの旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されているので、そういったヨーロッパ文化の混在を感じながら街を歩くとそれだけで楽しいです。

     エンターテイメント性に富んだ場所も数多くあります。

     1つ目はクリィイフカです。ここは第二次大戦中に存在したレジスタンスのアジトを利用したカフェレストランで、実際にアジトっぽく傍目ではどこにあるか分かりません。仮に見つけたとしても合言葉を言わないと入れてもらえません。合言葉を言ったらショットグラスでお酒をあいさつ代わりに飲みます。そしてようやく店の中に入れます。

    店内に入ると、細い通路を抜けられるようになっていて、その先に食事ができるカフェレストランがあります。店内では基本的にロシア語は禁止です。話すと秘密警察のような人に捕らえられて牢屋に連行されてしまいます。また店内には大戦中に実際に使用されたスパイ兵器が展示されているエリアがあり、大戦中の雰囲気を味わうことができます。

     2つ目はマゾカフェです。行ってみるとその名の通りの場所で“誰がこんな場所に行くのだろう?”と思ってしまったのですが、実はこのカフェは現地の人だけでなく外国人観光客にも人気なんだとか。気になる方は自分の目で確かめてみてください。

     最後のおすすめはリヴィウのチョコレートです。
     
     ウクライナではльвівська майстерня шоколаду (ルヴィブスカ・マィステルニャ・ショコラ―ドゥ)というチョコの店がチェーン展開しているのですが、その本店がこのリヴィウにあり、高品質でおいしいチョコを手頃な値段で購入することができます。店内にはチョコ・カフェもあり、チョコ・フォンデュなどが食べられます。

  • ■素晴らしいカメネツ・パドールスキーの景観<br /><br /> リヴィウからさらに東南へバスで5時間ほど行くとカメネツ・パドールスキーという町に着きます。<br /><br /> 友人曰く、「キエフ、リヴィウまでなら日本人も知っているけど、カメネツは知らないだろう」。<br /><br /> そのとおりで日本人どころかアジア人の顔も見ませんでした。しかし、それはもったいないと言えるほどの景観がカメネツにはあります。カメネツ・パドールスキー要塞とそこから眺める自然の絶景です。この要塞は中世に建てられ、長い間この地が近隣諸国に支配された歴史を見ることができます。要塞の近くには小さな旧市街がありバーやレストランでウクライナ料理を楽しむことができます。<br /><br /> このようにウクライナには首都キエフだけでなく様々な場所に素敵な街並みが点在しています。

    ■素晴らしいカメネツ・パドールスキーの景観

     リヴィウからさらに東南へバスで5時間ほど行くとカメネツ・パドールスキーという町に着きます。

     友人曰く、「キエフ、リヴィウまでなら日本人も知っているけど、カメネツは知らないだろう」。

     そのとおりで日本人どころかアジア人の顔も見ませんでした。しかし、それはもったいないと言えるほどの景観がカメネツにはあります。カメネツ・パドールスキー要塞とそこから眺める自然の絶景です。この要塞は中世に建てられ、長い間この地が近隣諸国に支配された歴史を見ることができます。要塞の近くには小さな旧市街がありバーやレストランでウクライナ料理を楽しむことができます。

     このようにウクライナには首都キエフだけでなく様々な場所に素敵な街並みが点在しています。

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