香港乗り継ぎアメリカ旅行

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知人のアメリカ人夫妻を訪ねるたびに息子と共に出かけた。贅沢旅行はできないが夏休みのトップシーズンなので、香港乗り継ぎ便を選択してストップオーバーを利用、香港観光もしてみようという個人手配の冒険旅行。
案の定番狂わせが生じたのは香港を襲った台風のためで、予定のNY行き飛行機が飛ばなくなってしまった。翌日を待つほかなく、急遽安宿に延泊させてもらえないか、英語でネットのメッセンジャーを使って交渉、同時にできるだけ早いアメリカ行きの飛行機を抑えるべく航空会社と交渉。現地の旅行代理店にアドバイスを求めるも、繋がるまで電話をかけ続けて交渉せよということで、現地で使える電話を用意していなかったことが痛手となった。結局留守宅の家族に支援を求め、日本からの電話交渉で翌日の便が取れた。台風が収まった束の間の香港観光をそこそこ楽しめた。宿が九龍側の中心地だったのが幸いだった。
安いチケットだけれど航空会社からダイレクトに正規チケットを買っていたのが幸いした。とはいえNY直行はできず、LAまで同社のプレミアムエコノミー席で、LAからNYは提携会社の便に乗り継ぎとなる。長い長い旅となった。
NYには夜到着、安宿一泊で翌朝知人宅まで中距離バスで移動。今やこうしたバスも日本からネット予約できて安心。満員だったのでふらりと行ったら乗れないところだった。マサチューセッツ西の小さな街の、知人宅に滞在して、タングルウッドの音楽祭やストックブリッジの町歩き～ノーマンロックウェル美術館で絵画鑑賞なども楽しむことができた。が、旅の中心は高齢となった知人夫妻との歓談。ニューイングランドの田舎暮らしを満喫しファーマーズマーケットなどにも行ってみた。
帰路がまた遠かった。 バスでNYへ移動、ホステルで一泊して再び香港乗り継ぎで成田へ戻る。今度はフライトのキャンセルはなかった者の、合計２０時間の飛行機移動を1日に経験するのは初めて。もう機内のめぼしい映画も見尽くしてしまい苦笑した。

最後のNYのホステルは男女共用の４人部屋だった。宿側の配慮？か、うちのふたりと日本人兄弟ふたり。少しだけ情報交換してみたら、なんと兄弟のお兄ちゃんはその日の美術館巡りで財布とパスポートを落としてしまったという。お気の毒だが夜遅くできることはない。翌日美術館を再訪すること、 NY総領事館に相談すること、それくらいしかアドバイスできなかった。自分たちも気をつけたいものだ。

飛行機、バス、安宿それぞれの手配は全てインターネットで日本側から済ませていたが、全て何も問題なかった。往路のバスが、飛行機のために１日ずれたが事前の申し込み時に書いてあった通りキャンセルできず香港で改めて予約購入した。NYに少し滞在して観光しようかと思っていたが今回は断念した。
今後に向け大切なことは（１）台風シーズンに注意する、（２）万一のフライトキャンセルなどを考えると、格安チケットなどを代理店から購入するより航空会社から直に手配するようが安心、という２点だ。とはいえ成田に戻ってみると息子は「さて次はどこへ行こうか」と言っていた。節約旅行もそれなりに楽しめたのだな、とほっとした。