
2017/08/26 - 2017/08/27
3位(同エリア7件中)
mishmishさん
- mishmishさんTOP
- 旅行記55冊
- クチコミ52件
- Q&A回答0件
- 133,072アクセス
- フォロワー87人
トルコ北西部の街エスキシェヒルに遊びに行ってきました!
イスタンブールとアンカラを結ぶ高速鉄道(YHT)のおよそ中間に位置し、アンカラからYHTを利用して1時間半という好立地。トルコ人も小旅行に訪れる人気の街です。エスキシェヒルは「古い街」の意で、歴史的にも紀元前1,000年のフリギア人にまで遡りますが、現在の街はトルコ革命(1919~1922年)の後に再建された新しい街で、トルコ有数の産業都市です。
街全体を走るトラム、ポルスック川周辺の繁華街や市場、家族連れが喜ぶ公園、オスマン町時代の建物を残した街並みなど、エスキシェヒルでは機能的かつ美しい街づくりが行われています。小さな街ですが、海のリゾートに来たような開放感(実際は川ですが笑)に浸れます。トルコを個人旅行される方に、オススメです(温泉もあるらしい)!
2019年には、日本の建築家・隈研吾先生設計の現代美術館がこの街にできるそうで、今から楽しみです。
http://kkaa.co.jp/works/architecture/the-odunpazari-modern-art-museum/
さて、今回の旅のラインアップは以下のとおり。
*安い!速い!高速鉄道に乗る
*オドゥンパザルの歴史的街並みで食べる、学ぶ、買う
*シンデレラ城のある公園でまったり
*美味しいメキシカンとの出会い
*ここはベネチア!?ポルスック川沿いを歩く
*(おまけ)高速鉄道の切符の買い方@アンカラ
以上
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
こちらが、今回の旅の出発地点となるトルコ国鉄アンカラ駅。
メトロのウルス駅から歩いて15分程のところにあります。手前が古い駅舎で、奥が新しい駅舎になります。 -
高速列車YHTに乗って、首都アンカラからエスキシェヒルまで1時間半の旅です。料金はエコノミーで片道24リラ(約760円)!全席指定。エコノミーでも、十分に綺麗で快適な空間となっています。
-
途中、小さな村やヒマワリ畑もあり、車窓からの景色を楽しめました。最高速度は250キロ/時、トルコ国鉄なかなかやりますね。
-
ずっと気になっていた小島剛一先生の『トルコのもう一つの顔』を旅の直前にkindleに落とし、しばし読書。ただ美しいだけではない、この国の見方が変わります。やはり名著です。
-
車内販売もあります!
-
エスキシェヒル駅に到着!
この人は、エスキシェヒルのゆるキャラ、ナルレッティンホジャくん。有名な小説の主人公で、一休さんのようにとんちを言うそうです(屁理屈らしい…)。 -
鉄道駅を出てそのまま左に10分弱歩いて行くと、つきあたりの広場にEsparkという大きなモールがあります。ここからEstramというトラムに乗ってオドゥンパザルに行くのが分かりやすいです。
-
おじちゃん、肉ちょうだい
-
トラム駅の周辺を見渡すと、Eskartの看板を掲げるキオスクがあります。そこで、トラムのチケットを買うことができます。
-
実は、Eskartというチャージ式のICカードを購入しようと思ったのですが、お店の人がくれたのはEsbiletという1回券。でも、今回の旅でトラムに乗ったのは4回のみでしたので、結果的には回数券で正解!キオスクで回数券を複数枚まとめ買いしておくと便利です。
Esibiletの場合、1回券が2.70リラ(約84円)。Eskartの場合はカードが6リラで、1回2リラで乗車できる仕組みのようです。 -
-
トラムの路線図
-
トラムのアタテュルク・リセシ駅で下車すると、オスマン町時代の建物が残るオドゥンパザルという地区に着きます。綺麗に修復されてしまっていますが、色とりどりの可愛い街並みを楽しむことができます。
オドゥンパザリは、ウッドマーケットの意。昔は、木材の市場だったそうです。 -
オドゥンパザルに入ってすぐのところで、地元の女性による手工芸品のマーケットをやっていました。おばあちゃん達の優しい笑顔に癒されます。
-
トルコの伝統的な編み物「オヤ」
ここでお金を落とさずして、いつ落とす! -
色とりどりの毛糸を使った編み物。ここではストールを購入。
-
窓やベランダで、唐辛子などを干す風景。
-
テュルク系民族の言語による「ようこそ」。表記は違いますが、どれも似ています。トルコ語はホシュ・ゲルディニズ!
-
クルシュンル・ジャーミーの方に向かって南に歩いて行くと、タタールの旗が現れます。エスキシェヒルには、多くのクリミア・タタール人が住んでいるそうです。
-
もう14時になってしまいましたが、ここで昼食タイム!
Kirim Tatar Kultur Ciborek Eviという有名店で、クリミア・タタール人の郷土料理チ・ボレイをいただきました。 -
お通しは唐辛子のオイル漬け。口に入れた瞬間は甘いのですが、その後はかなり辛いです!
-
これが、チ・ボレイ。薄い生地に牛ひき肉と玉ねぎのみじん切りを入れて揚げたもの。揚げたてで、肉汁がじゅわっと出てきて美味しかったです。
一人前で5枚のチ・ボレイがついて、確か10リラ(約310円)。中身の具はそこまで多くないので、ぺろりと食べれてしまいます。 -
これは何語?
お店の人に聞いたら、オスマン帝国時代の公用語「オスマン語」とのこと。 -
お店の上の階は、クリミア・タタール人の博物館になっていました(無料)。
この方は、ムスタファ・ジェミレフ氏。クリミア・タタール人の民族運動体メジュリスの前議長だそうです。
クリミア・タタール人は、18世紀の露土戦争でトルコが負けた後、その多くがクリミア半島からトルコに亡命し、アンカラやエスキシェヒルに移り住んだそうです。第二次世界大戦中には、クリミア半島に残っていたタタール人がロシア政府によって中央アジアに強制移住させられ、多くの命が失われるという悲劇もありました。 -
マネキンを使った展示があります。これは、結婚初夜…?
-
鉄道に乗るクリミア・タタール人。亡命の様子でしょうか?
-
続いて、オドゥンパザルのシンボル、クルシュンル・ジャーミィにやってきました!この街唯一の歴史ある建物と言ってもいいかもしれません。オスマン朝時代、1525年に建てられたモスクです。モスクの入り口に置いてあるスカーフを借りて中を見学することが可能です。
-
-
-
-
-
女性は2階で礼拝をします。
2階に上がっていったら、女性達に「ホシュ・ゲルディニズ(ようこそ)!」と歓迎してもらえて、嬉しかったです。 -
モスクの敷地内には伝統工芸品を扱うマーケットがあります。
-
また、モスクの敷地内には、海泡石博物館もあります。エスキシェヒル特産の海泡石を使ったメシャム・パイプが有名です。
-
-
モスクを後にして、オドゥンパザルを歩いていると、木のぬくもり溢れる美術館が。2015年にエスキシェヒルが第3回World Wood Day Festivalを主催したことを記念して、世界各国のアーティストが制作した木材のアートが展示されています。
このタコは、トルコ人が制作したもの。もちろん木でできています。 -
日本人の作品もありました。
-
オドゥンパザルの散策に戻ると、今度は可愛いお店を発見!
Vildan Gunsoyさんという女性アーティストのアトリエで、中に入ると彼女の作品が展示されています。特に伝統的な細密画が素晴らしいのですが、観光客が気軽に買える陶製の飾りも可愛いです。ご本人が直接接客をしてくださいました。
Vildanさんについて http://vildangunsoy.com.tr/ -
ナザールボンジュ(青色の目玉のお守り)をモチーフにした飾りをずっと前から探していたので、ここで何点か購入!一つ10リラ(約310円)とお手頃です。
(右のネックレスは別のお店で購入) -
Vildanさんの作品
-
歩いていると、ここにもナルレッティンホジャ。
-
-
トルコの偉大な詩人、ユヌス・エムレもエスキシェヒルの出身です。
-
続いて、たくさんの地元民で賑わうSazova 公園にやってきました。私達はトラムでオスマンガジ大学駅まで来て、そこからタクシーに乗って行ったのですが(片道約15リラ)、後々ホテルの人に聞いたところ、エスキシェヒル駅から19番、23番のバスで公園まで行くルートもあるようです。
公園に入る前に、堅あげポテチをゲット(5リラ)。 -
この公園の見どころは、大きな海賊船と、、、
-
シンデレラ城!?
記念写真を撮りにに来ている花嫁・花婿さんもちらほら。 -
-
-
Sazova公園には、科学館、動物園、水族館と様々な施設があるのですが、閉館時間間際だったので、こちらのアナトリア大学の施設だけ入りました。テュルク系国家の旗が掲げられています。
-
中では、トルコやイスラーム世界の偉人を紹介する展示を行っていました。各部屋に偉人のマネキンと説明が展示されており、地元民はお気に入りの偉人と記念撮影をしていました笑。
この人は、世界史の教科書にも登場するオマル・ハイヤーム。 -
観光を終えて、夕方に街の中心部に戻ってきました。イスメット・イノニュ駅の近くを歩いていると、なんとタコス屋さんを発見!!メキシカン、大好物なんです~
-
辛さを調整できて、かなり本格的なお味!スパイシー!美味しい!感激!
注:これはおやつです… -
調子に乗ってピスタチオアイスも食べます。
注:これもおやつです… -
いい感じに日が暮れて、地元の人たちが街に繰り出しています。なんだか海の見えるリゾート地に来たような開放感です。
-
海じゃなくて、川なんですけどね。
街の中心を流れるポルスック川沿いを歩きます。若者たちが河川敷で青春していますね。 -
川沿いには、雰囲気の良いカフェやレストランが軒を連ねています。
-
夕食をどこで食べようかと彷徨った結果、地元民で賑わうピデ(トルコピザ屋さん)に入り、ケバブを食べました。
これは、エスキシェヒル名物のバラバンケバブ。パンの上にキョフテ(ミートボール)とケバブ、トマトソースがのっています。 -
もう一品は夫の好物であるサチ・タワ。サイコロ状の羊肉の鉄板料理です。
-
肉は夫に任せて、私はデザートのフルン・スュトラッチ(オーブンで焼いたライスプディング)を注文。スープやサラダも入れて、全部で55リラ(約1,700円)!
-
食事中、大きな歓声が聞こえてくるなぁと思っていたら、スポーツバーやカフェでサッカー観戦をしている人多数。
-
ちなみに、トラムの路線があるイスメット・イノニュ通りと並行に走るVural Sk.はトルコとは思えないくらい、完全な飲み屋街でした。
酔っ払いのおじさんやイケイケ男女で賑わっています。さすがbeachリゾート、もといriverリゾート。
1日目はこれでおしまい。 -
さて、2日目。まずはポルスック川沿いのカフェDanteでブランチ。
見てください、トルコの朝ご飯!カフヴァルトゥです。 -
出来立てのスィガラボレイ(白チーズの春巻き)!
チャイ(紅茶)飲み放題で、二人で28リラ(約870円)、安いです! -
可愛い猫が虎視眈々と私達の朝食を狙っていました。
-
ポルスック川を水上バスが通ります。カフェから見えるこの景色、優雅ですね。
-
ゴンドラに乗る観光客。ここはトルコのベネチアです!
-
列車の出発時刻まで2時間程しかなかったので、繁華街のチャルシュ駅に向かってぶらぶら散歩しました。すると、モスクの近くに庶民的な市場がありました。
-
-
ナッツ屋さんのおじさんがバンザイ!
-
ご当地ジュース?by ダイドー(DYDO)
-
Esparkというモールに寄った後、最後にまたTaco Ricoのタコスを食べて(笑)、駅に向かいます。
-
エスキシェヒル駅の外観
エスキシェヒル、実はまだまだたくさん見どころがあるんです。トルコで初めて造った車が展示されている博物館や、人工砂浜とプールがあるKent公園(ホテルの人はfake beachと言ってました笑)、街が一望できるSelale公園、トルコの有名人に会える蝋人形博物館などなど。エスキシェヒル、奥が深いです。 -
*(おまけ情報)高速鉄道YHTの切符の買い方@アンカラ*
アンカラ駅には古い駅舎と新しい駅舎がありますが、奥の新しい駅舎に切符売り場やプラットホームがあります。 -
新しい駅舎の切符売り場。
私はトルコ語ができないので、区間、日にち、大体の出発時間、クラス(エコノミーかビジネスか)、人数、名前、電話番号を書いた紙を窓口のお姉さんに見せたところ、スムーズに購入できました。アンカラ~エスキシェヒル間は、エコノミーで片道24リラでした。購入時と乗車時にパスポートを提示する必要があるので、忘れずに。
列車の時刻等は以下のサイトで調べることができます。おそらくネットで購入もできるようですが、試していないので分かりません。
https://ebilet.tcddtasimacilik.gov.tr/view/eybis/tnmGenel/tcddWebContent.jsf -
こちらが切符です。バスや飛行機での移動がメジャーなトルコですが、鉄道もたまには良いですよね。プチリゾート気分が味わえるエスキシェヒル、アンカラからでしたら日帰りでも十分に楽しめるので、オススメです!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- salsaladyさん 2017/09/19 18:00:09
- トルコのシンデレラ城!さすがターキッシュ風屋根の反り具合〜
- ☆同じ国に行っても、こんなに素敵な想い出もあるんですね!よくぞ見っけたこと!
☆団体ツアーでは、バスが何十台も(各国主に中国、韓国から?)連ねられて、いつも駆け足で一番を狙って。。。何だかゲームの陣取りみたいに忙しい旅でしたが。。。
☆ちょっと時期をずらして、ゆっくり行くものですね。トルコにも現代化が押し寄せているような新しい感覚〜モスクばかりじゃ無く、今風な市場もあるんだね!
☆今の所、トルコに良い想い出は無いけれど、そのうち又行ってみたくなるかも?〜謝謝〜
- mishmishさん からの返信 2017/09/21 04:27:17
- RE: トルコのシンデレラ城!さすがターキッシュ風屋根の反り具合〜
- salsaladyさま
こんにちは!エスキシェヒルの旅行記も読んでくださったんですね!かなりマイナーな場所の紹介になってしまいましたが、楽しんでいただけたようで嬉しいです!
トルコは広いので、団体ツアーとなると、メジャーな都市を点々と長距離バスで巡ることになり慌ただしいですよね〜。観光地だと客引きとかも疲れますしね。
そういう意味では、今回のエスキシェヒルも、私が住んでいるアンカラも、普通の街なので、刺激は少ないですが、人々の暮らしに溶け込みながらのんびり観光ができてオススメです!評判の良いケバブ屋さんで食事したり、夕暮れ時にカフェで涼んだり、安くて美味しい季節のフルーツを食べたりしていると、「あ、トルコって結構いいな」って思えます笑。私もまだ来て2カ月ですが。地元の人も、(イスタンブールの都会っ子と比べて笑)素朴で優しいですよ〜
salsaladyさんもまたいつかトルコを旅する機会があればご連絡くださいね♪シンデレラ城のあるエスキシェヒル、マニアックですがオススメです笑。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
75