2016/11/10 - 2016/11/12
16位(同エリア115件中)
のまどさん
アウランガバードに来て外せないのはエローラ・アジャンタ石窟寺院。
最初は40キロ離れたエローラ。3つの宗教の石窟が共存する遺跡は広範に渡るのですべて周るのに時間が掛かります。昼間は暑いので園内のバスを利用するのも一つの手段です。
100キロ離れたアジャンタは19世紀まで忘れられていた遺跡。山の麓に馬蹄形に石窟が連なり、壁画が美しいです。周りやすいので家族連れや高齢者も見学しやすくなっています。私はどちらかと言えば人のいないエローラの方が居心地いいと思います。
依然として500ルピー問題に悩まされましたが、州立の公共施設では使えました。
<引用サイト>
http://etours.jp/india/features/ellora
https://allabout.co.jp/gm/gc/24990/
http://www.intweb.co.jp/india/india03.htm
ウィキペディア
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ホテルの朝食。ビュッフェでインド料理をひたすら盛る。どれもおいしい。香辛料が利いていないものもたくさん。
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オムレツもでき立て。インドはカレーだけではないのだ。
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ホテル前に停まっていたリクシャにバスターミナルまでいくらか尋ねたところ、100ルピーと。昨日の半額なので交渉せずに乗車して数分後、「エローラまで400でどうだ?」と。バカみたいに素直に同意する。
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また聖山が見えてきました。Deogiri Daulatabad Fortかな?
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入場料500ルピー。廃止が決まったお札2枚出すと難なく受け付けてくれた。
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すぐに迎えるは第16窟カイラサ寺院。聖山カイラスに住むシヴァ神を祀っている。朝早いうちに見学しておこう。
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イチオシ
朝の柔らかな光が当たる彫刻はすべて150年という月日をかけて僧侶や石工の手で掘られた。しかもすべて1枚の岩からできていて積み上げられたり継ぎ足されていない。なんて神秘的。
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像の彫刻。牙が削げてしまっているけど、古くから神聖な動物であったのだろう。
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お、上の方で取っ組み合いしているぞ。
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とのコメントはさておき、このような細かい所まで手彫りだったとはさぞ骨が折れる仕事だったでしょう。こちらは叙事詩マハーバーラタを描いているようです。
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第13窟辺りの僧院。エローラ石窟群は中央がヒンドゥー教、南側が仏教、北側がジャイナ教。3つの宗教が共存している世界唯一の石窟。
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5世紀頃から掘られ始めた。こんな大広間に僧侶たちが寝食を共にしていたのだろうか。
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ギリシア神殿を思わせる柱の装飾。アーリア文化の影響かしら。
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これから向かう石窟。人が信仰心を以って自然に挑んだ結晶であることが見て取れる。
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イチオシ
仏教窟がヴィハーラ形式と呼ばれる僧院である一方、大工の石窟とも呼ばれる有名な第10窟はチャティーヤ窟と呼ばれる唯一の寺院形式。一歩足を踏み入れると心を奪われる。この天井のアーチはキリスト教を彷彿とさせる。
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こちらはかなり精巧な造り。そんなに古いようには見えないが、新しいもので10世紀とのこと。仏像の動きが妖艶なのはヒンドゥー教の影響。両者が共存できたのは仏教がヒンドゥー教に吸収されたため。
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とにかく暑いのでお昼を敷地内のレストランで。キングフィッシャーで喉を癒す。
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で、カレー。500ルピーはお釣りを出さないが受け取ると。食事よりもビールが料金の大半を占める。
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午後、歩くのが億劫なのでインド人観光客とともにバスに乗ります。確か20ルピー。
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午後はジャイナ教の石窟から始めます。ジャイナ教は仏教と同じ頃にバラモン教を批判したことで始まる徹底した不殺生・無所有を唱える宗教。ウィキを調べると二派に分かれ、裸行派なるものが今でも存在するらしい。裸行って・・・
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ジャイナ教のエリアは比較的新しく芸術的な要素が強い。
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獅子の上に乗る女神像ヤクシニーの反対側には象に乗る男神像ヤクシャ(夜叉)がいる。日本の神社に見られる阿吽の像の原型かもしれない。
それにしても石を掘ったことを忘れさせる柔らかな花びらを擁したマンゴーの木の下で瞑想する豊満な女神は何とも艶めかしい。 -
おっ、アシュラ男爵(Halonさんの名句を盗用)。
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そして、ガネーシャ。ジャイナ教、仏教、ヒンドゥー教のいずれも源はバラモン教にあり。ということを学んだ。
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帰り道。Dwind_999さんによるとこの辺で待っているとバスが来るはずだが
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しびれを切らしたウワバミが違法タクシーと1人50ルピーで合意し、私は有無を言わさず押し込まれる。本来なら5人乗りくらいの車なのに振り返ると乗客数は合計14人。理解できない私の頭はこんな映像に逃避して、もう笑うしかない。
https://www.youtube.com/watch?v=TcXrkBLUOco
一世を風靡したムトゥ・踊るマハラジャ。告白すると、この映画最後まで見るのを諦めた。 -
これがその車。500ルピー札を渡そうとしたが、ウワバミに止められる。
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500ルピー札を替えてくれる銀行を探す。国内銀行は預金ならば受け付けるとのことでどの銀行も長蛇の列。我々は何件かたらい回しにされ、挙句の果てに薬局にまで行かされても収穫なし。
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で、500ルピー札(←しつこい)受付を条件に料金300ルピーで載せてくれるリクシャを見つけてホテルまで帰る。本当にトホホだ。
この夜はふて腐れて何も食べる気になれなかった。 -
翌朝。ホテルを出ると昨日と同じリクシャの運転手。我々を目にした途端、よだれ垂らしていた。分かりやすいわ。100ルピーでバスターミナルまで。
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窓口でアジャンタ行きのバスを教えてもらい、発車直前で乗り込む。席は確保できたし、500ルピー札でお釣りが来た。後で乗り込んだインド人女性が1000ルピー札で支払いをしようとして揉めていた。結局どうなったのかは分からない。
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発車間近に飛び乗ったエアコンバスは6ルピーぼったくり。些細な金額だけど、州運営のバスが非正規の料金を請求したことに憤る。
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興味のない商店街を通るための10ルピー。一体何が快適さ(Amenity)をもたらすのだろうか。
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とは言え、19世紀に発見されたアジャンタ石窟を目の当たりして一入の感動。ここは仏教単独の遺跡。
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アジャンタの魅力は壁画にある。エローラは近くに村落があって人の出入りが頻繁であったため、壁画は残っていない。
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オレンジの袈裟を着た僧侶がお祈りしていると崇高さが増す。
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見事としか言いようのない品格。
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第5窟辺りの仏像。中央に仏像が置かれるようになったのは後期から。
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野生のサルも神秘的に見える。
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さきほどのお坊さん再び。この後、外に佇むのまどを見つけて片手を差し出した。3ルピーあげると慇懃にお辞儀をしていたが、なんだかな。
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アジャンタ石窟の発見者はイギリス人ジョン・スミス。このいかにも英語の教科書に載っていそうな名前の人物は第10窟を気に入って自分の名前を彫ったとか。ってことは法隆寺に落書きするアジア某国人と同じレベル。
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紀元前1世紀に開窟が始まったが、7世紀になると石工は一斉に引き上げてエローラなどに移っていく。その理由は知られていない。その後、スミスに発見されるまで人の手が付かなかった。
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イチオシ
第17窟。恍惚とさせる。壁画が黄金にも見えるこの照明技術は日本との共同プロジェクトによるものらしい。
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第19窟。レリーフが細かい。
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第26窟。エローラ第10窟に似ています。天井が肋骨に見えて人の体内にいるような感覚を抱きます。
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寝仏の全身が映るように撮るのが大変だった。
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見学を終えたので橋を渡って対岸の丘に上ってみます。滝が見えました。
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イチオシ
アジャンタは虎狩をしていたスミスがこの場所に立って偶然発見したと言われていまが、この話あまりにもドラマチックなので私にはどうも信じがたい。とは言え、ここから眺める馬蹄形の石窟群は見事。
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お昼は敷地内のレストランで定食。いまいちだった。野菜は切ってから時間が経った様子だったので手を付けなかった。
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帰りは2キロ先まで歩いてバスを拾います。徒歩でここに来る観光客は果たしてどれくらいいるのだろうか。
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満員なので立つ。バスは揺れるが車掌はものともせずに乗客から料金を徴収する。マハラシュトラバスの車掌は特別なヨガ訓練を受けているに違いない。空いた席を教えてくれたり、降りる時に目的地に近いか確認してくれたり気が利く人だった。
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途中から乗ってきて2人掛けの席に無理やり座ったおばちゃん。降りる際に新たに乗ってきた別のおばちゃんにウワバミの隣に座ることを勧めていた。外国人だから痴漢の心配がないということなのだろう。
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ホテルのガードマンを撮影。
使える貨幣が手に入らないのでホテルで夕食。冷たいビールを渇望したが、この日はドライデーと称する日でアルコールは出さないとのこと。ウワバミ、キレる。
テレビでは貨幣騒動について延々と報道されている。政治家が高額紙幣を廃止したことでクリーンな取引が実現でき、この国の経済は発展するなどと賜っているが、だったら先に全国民に行き渡るように合法紙幣を十分用意してから断行すべきだ。
なにがDon't worry, be happyだ!
詳細記事↓
https://forbesjapan.com/articles/detail/17536
最終章に続く。
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