2016/05/04 - 2016/05/07
6位(同エリア56件中)
のまどさん
ポーランド旅行に先駆けてフランス中部のノアンに行きました。ショパンに関する本やサンドの小説を読み耽った10代からここは私にとって憧れの地でした。ショパンはサンドの実家で一家と生活しながら数多くの作品を完成させました。ノアンの館はガイドツアーで見学できます。
サンドが生涯パリとの間を100往復したと言われるノアン周辺はロワールに近く、聖堂で有名なブールジュを拠点にしたので短期間でもかなり充実した旅行になりました。
BGMは風光明媚な初夏のノアンを描いたようなプレリュード。演奏はショパンコンクール優勝の経歴を持つマウリツィオ・ポリーニ。正確な技術について機械的で人間らしくないなどと評価されますが、私は芸術は技術ありきだと思っているので、アラウ、ピレスと並んで好きなピアニストです。
https://www.youtube.com/watch?v=xZ_sCsF2n9Q
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ショパンが最も多くの作品を書き上げたのはジョルジュ・サンドと交際していた時で、7度の夏を過ごしたノアンは私の憧れの地だった。
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ノアン村に着いて彼女の作品に出てくる自然の描写はここから生まれたのだと実感した。
いよいよ門をくぐります。 -
サンドは貴族の父親と庶民の母親の婚前に生まれた。今で言う授かり婚。ただ両親の身分が違ったため、母親の元を引き離されてこの館で祖母の手で育てられました。
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ツアーの開始時間まで庭園内を歩きます。所要時間1時間。英語のツアーは団体のみで要予約。
http://www.maison-george-sand.fr/en/Prepare-for-your-visit/Offers-and-facilities -
サンドの墓も敷地内にあるらしいですが、つゆ知らず。いつものごとく調査不足です。
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こちらがサンドの肖像画。19世紀のパリ社交界でスラックスを履き、煙草をくゆらせ、男性名をペンネームにした作家。黒髪に大きな瞳、気骨のある女性だったことが伺えます。
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まずはサロンです。ここでは貴族、芸術家、作家、政治家と様々な来客がありました。サンド自身が自慢の手料理を振舞うこともあり、得意料理は確かブイヤベース。
館内撮影禁止なので、ネットから写真を拝借。
https://www.francetoday.com/travel/travel-features/nohant_visit_the_country_home_of_author_george_sand/ -
共通の友人ドラクロワが描いたサンドとショパンの肖像。二人の個性を独自の画法で描く天賦の才能。彼もサロンの常連でした。
ショパンとサンドの関係を中心に華麗なパリ社交界の人間模様を丹念に描いた平野啓一郎の『葬送』。単行本で上下合わせて1000ページ超える大作ですが、墓場まで持って行きたいと思うほど大好きな作品です。 -
初対面ではサンドを拒絶していたショパン。次第にその感性と母性に惹かれて交際を初め、パリの喧騒を離れて結核の療養のためにもノアンで過ごすようになる。
写真はショパンが描いたノアンの森。 -
ピンぼけしてしまいましたが、サンドが描いたショパンの横顔。
サンドにも画才があり、マルチな才能に惹かれ合い二人は関係を深めていく。 -
ノアンの館の寝室。
サンドは驚異的な速さで小説を書き上げていき、ショパンはそれに触発されるように生涯の3分の2をも占める作曲をノアンで行う。
Source:
http://www.berryprovince.com/patrimoine-culturel/maison-de-george-sand-et-parc-nohant-vic/ -
ショパンは風光明媚なノアンを気に入り、持病の結核も小康を保つ。
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しかし、セレブのカップルは関係がうまく行っている時は活動に良好な影響を及ぼすが、一度こじれると壮絶なドラマが待ち受ける。
サンドの描いたショパンの漫画。 -
サンドは18歳の時に出産し、2児を設けた。館の裏手には二人が生まれた記念に植えられた杉の木が今もすっくと立っている。実物を見て私は彼女の母性愛の大きさに感動した。だが、写真は撮り損ねて入館チケットの写真を掲載という始末・・・。
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ノアンの館には人形劇場があり、第一子モーリスが好きだったため家族の手で上演された。サンド手作りの人形や舞台装置が今も残っている。
『葬送』をはじめ多くの文献でサンドがモーリスを寵愛し、彫刻家と結婚(やはり授かり婚のもよう)した第二子ソランジュをショパンが擁護したことで二人に亀裂生まれた破局したとしている。
Source:
http://www.berryprovince.com/patrimoine-culturel/maison-de-george-sand-et-parc-nohant-vic/ -
私が最も好きな舟歌もノアンで作曲されました。
9歳も年上のサンドにとってショパンは3番目の子どもに過ぎなかった。それによって男としての沽券を傷つけられ、また気が強いフランス人女性との間で文化摩擦があったことが破局の原因だと思われる。
ショパンは父親がフランス人でありながらも、フランス語での表現が得意ではなく、ポーランド訛りが強かったから意思疎通が難しかったのだろう。
サンドはショパンの葬儀に出席しなかった。 -
さて、ここからはノアン以外の訪問地をダイジェストでまとめたいと思います。
おなじみバッファローグリルで私が頼んだいつものステーキ。 -
こちらはウワバミが頼んだハンバーガー。
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珍しく二人でデザートもいただく。
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拠点にしたブールジュで有名なのはこちらの大聖堂。
この辺でBGM2曲目を紹介。プレリュードはどれも短いので。
https://www.youtube.com/watch?v=y1xsyu__Re8 -
この回廊の荘厳さ。
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ステンドグラスもこの通り。
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ベルギーからフランスに下ってくる度に嬉しいのが食事の安さ。コース料理が3分の2の値段。ホテル近くの大衆レストラン。
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前菜はサバのリエット。
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酒飲みの私は内臓が好きなので、子牛の脳みそをメインに頼みました。これは赤ワインを飲まない訳にはいかないわね~
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デザート付きのコースではだいたいチーズ盛り合わせかフルーツを頼みます。
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数多のロワール古城の中で訪問先に選んだのはヴァランセ城。着工は15世紀で完成したのは18世紀。そのため比較的新しいという印象を受けました。
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ルイ16世の時代からナポレオン帝政後まで活躍した外交官を輩出したタレーラン家所有。タレーランは多くの私生児を儲け、『葬送』で画家のドラクロワがその一人だと言われますが、これについては懐疑的な見方をする歴史家が多いようです(←何を根拠に?)。
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タレーラン夫人の寝室。
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スペイン王の寝室。城の中で一番大きな寝室でオレンジ色の寝具と青い天蓋のコントラストが印象深いです。
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城内最後の見学場所はタレーランの料理人カレームが12年間腕を振るった厨房。来客に振舞われたコースメニュー。食欲をそそられます。
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あらー、我が家で常備しているチェコビールではないか!こんな時代にも重宝されていたなんて、あー感動(←酒呑み)!
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庭園はこんな感じです。
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翌日。どこをどう迷ったのかいまだに不思議だが、誤ってフォンテーヌブロー宮殿に到着。でも、一度は行くべきところです。
歴代のフランス王家が居住していた宮殿。ナポレオンの部屋もあります。 -
イチオシ
80メートルの長さを誇るディアーヌの回廊は圧巻。アンリ4世が后のために作りました。
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こちらはマリー・アントワネットのために作られたアラベスク調の寝室。王家のために作られたこの宮殿はどこもやはり凝っています。
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フォンテーヌブローの街。パリはすぐそこなんですな。
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喧騒をよそに花が可憐に咲いています。
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ブリュッセルに帰る前にシャルトル近くのラループ(La Loupe)にもう一泊。ホテルのレストランで夕食です。
ミゾンブーシュ(お通し)はアボカドのムースとムール貝のグリル。この後の料理に期待が持てます。 -
我々が好きなエスカルゴ。身が新鮮でした。
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ウワバミのメインは白身魚のグリル。ソースの添え方からプロの技が伺えます。
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私はタルタルステーキとフリッツ。シェフの腕が光る店で大満足。
ちなみにワイン1リットル頼み、飲み干しました。飲みやすかったので。
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この旅行記へのコメント (2)
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- salsaladyさん 2017/07/03 15:11:15
- Maurizio Polliniのマズルカ?
- ☆良く聴く導入部ですが。。。マリアジュアンの音がすき〜
クラシックは構えずにいつの間にか聞き惚れる。。。所が良いわね。これを聴け!よりは!
コンサートには良い時期が近づいた感じですが、ポーランドはあまり縁起が良くないので定番のチェコやオーストリーにリクエストを掛けています。(言っちゃうと駄目になるのが怖いからまだ秘密)音楽家達の育った空気を吸うだけで満足だから〜see yyou〜
- のまどさん からの返信 2017/07/06 06:19:07
- RE: Maurizio Polliniのマズルカ?
- salesladyさん、こんにちは。
毎度コメントありがとうございます。
> ☆良く聴く導入部ですが。。。マリアジュアンの音がすき〜
おお、ピレスがお好きですか。インタビューを聞くと丁寧に答えていて穏やかな感じがいいです。
今回はポリーニのプレリュードを紹介しましたが、彼のショパンはマズルカが一番かな。
> クラシックは構えずにいつの間にか聞き惚れる。。。所が良いわね。これを聴け!よりは!
疲れた時はクラシック。癒されます。
> コンサートには良い時期が近づいた感じですが、ポーランドはあまり縁起が良くないので定番のチェコやオーストリーにリクエストを掛けています。
ポーランドは夢のままがいいかもしれませんね。歌曲を歌われるなら是非オーストリア!
ではでは。
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