2017/01/25 - 2017/01/25
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bunbunさん
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真夏のニュージーランドに行って来ました。今回はテカポ湖((http://4travel.jp/travelogue/11216783 )の続きで、プカキ湖、オマラマ、かつての金鉱の街:アロータウンをご報告いたします。プカキ湖は今回の旅行で3回通り、そのうち2回はすでにご報告しましたが、今回のご報告は別の位置からの景観です。オマラマは羊毛刈りショーと牧羊犬のショーです。
付録に1.空が青い理由、2.海や湖や氷河の氷が青く見える理由(私たちの体が赤外線で暖まり、紫外線で日焼けすることと関係があります。)、3.氷河湖がミルキーブルーに見える理由、4.アロータウンの金の起源について説明を加えましたので、興味とお時間がある方はご覧ください。
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テカポ(Tekapo)を出て国道8号線テカポ=ツイゼル・ロード(Tekapo-Twizel Road)をバスでプカキ湖 (Lake Pukaki)に向かいます。後方に見えるジョン山 (Mt. John、左、標高1031 m)
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロード、テカポ―プカキ湖間。車窓から見えるサザンアルプス。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロード、テカポ―プカキ湖間。車窓から草原とサザンアルプス。右側はいつものことで雲を被ってますねえ。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロード、テカポ―プカキ湖間。車窓から草原とサザンアルプス。
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プカキ湖が見えてきた。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。雲がなければ中央の谷間にアオラキ/マウント・クックが見えます。
http://4travel.jp/travelogue/11220419 -
国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。。砂浜もあるんですねえ。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。
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国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを走るバスの車窓から見るプカキ湖。左側の車が止まっている所が展望台ですね。
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展望台の駐車場でバスを降りて湖岸にやって来ました。湖岸から見たプカキ湖。
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方向を少し変えて、湖岸から見たプカキ湖。
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ヒマラヤン・タール*)の像.
以下説明板の意訳です。
「ニュージーランドにおけるタールの歴史
1900年代初頭、トーマス・ドンネ(Thomas Donne)の管理下にあったニュージーランド観光局は、過去50年の間に確立されていた鹿の狩猟を補うために、世界の主要な狩猟用動物の何種類かを持ち込む計画を開始しました。ドンネの意図は世界の旅行者にニュージーランドを旅行先として含めてもらうことであり、私たちの隣人であるオーストラリアの人々に、ニュージーランドの自然の驚異と素晴らしい気候を楽しむために、タスマン海を越えて来てもらうことでした。
1904年、ベッドフォード(Bedford)**)の侯爵は、イギリス、ベッドフォードシャー州(Bedfordshire)のワーバン・パーク(Woburm Park)で彼が所有する群れの中から、ニュージーランド政府にそれぞれ3頭のメスとオスのヒマラヤン・タールを寄贈しました。このうち1頭は航海中に死に、残り5頭は、彼らが新しい環境に慣れるであろう、旧ハーメテージの近くに放たれました。1909年、侯爵は新たに6頭のオスとメスを送り、彼らは同じ場所に放たれました。この2回の放ちと、サザンアルプスに捕食・競合動物がいなかったことによって、タールの数はコンスタントに増加しました。
1970年までに、その数は4万頭にまで増加したと推定され、科学的な解析は、この数は草の食べ過ぎによってアルプスの草原地帯に被害を与えることを示しました。このため、ヘリコプターを使ったタールの間引きが始まりました。間引かれたタールは、海外における狩猟動物の肉の市場を回復させました。その後タールの数は急激に減少し、1984年にその数は千~2千頭と推定されるまで落ち込んだため、商業的な狩猟は休止されました。
1993には、狩猟と保護を考慮した法的管理計画が保護局によって実施されました。この計画は、タールの環境への影響の科学的モニタリングに基づいており、サザンアルプスの5万平行キロメートルにおけるタールの数を最大1万頭に制限しています。
ヒマラヤン・タールは国際自然保護連合によって絶滅危急種***)に指定されています。ニュージーランドは、ヒマラヤン・タールの元々の生息地であるインドやネパール以外にあって唯一十分なヒマラヤン・タールを有する国で、唯一自然環境の中で狩猟ができる国です。毎年国内外から来る数千人のハンターは、これらの動物の管理、個体数の維持、環境に配慮した娯楽・経済的重要性に貢献しています。」
著者注
*) インド北部、中国南西部、ネパールのヒマラヤに起源をもつウシ科ヤギ亜科の動物。
**) ロンドンの北約80 km にあるベッドフォードシャー州の町。(日本語のウィキは間違っているので注意)
***) 絶滅危惧種の中では一番レベルが低い、絶滅の危険性が高いとされる種です。ちなみに一番高いレベルは絶滅寸前の種です。
以下もう一つの説明板の意訳です。
「この像は、ヒマラヤン・タールの国際的保護に貢献したベッドフォードの侯爵とラッセル(Russell)・ファミリーの功績を称え、2014年3月15日、ベッドフォードの侯爵夫人:ヘンリエッタ(Henrietta)によって献納されたものです。
この像はニュージーランド狩猟・森林財団によって委託されました。」
かなり意訳してます。(著者) -
プカキ湖を過ぎ、国道8号線テカポ=ツイゼル・ロードを南下してオマラマ(Omarama)に向かいます。途中のトワイゼル(Twizel)から道路名が国道8号線ツイゼル=オマラマ・ロード(Twizel-Omarama Road)に代わります。ツイゼル=オマラマ・ロードを走るバスの車窓から見るルアタニファ湖 (Lake Ruataniwha)。ルアタニファ湖はプカキ湖の南約 10 kmに位置し、プカキ運河(Pukaki Canal)を通してプカキ湖の水が流れ込んでいます。ルアタニファ湖の水の色がミルキーブルーでなく青緑色なのは、プカキ湖の水がプカキ運河を流れる過程で、縣濁岩石微粒子のうちサイズの大きなものが、沈殿したためと考えられます。(付録3.参照)
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国道8号線ツイゼル=オマラマ・ロードを走るバスの車窓から見るルアタニファ湖。
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国道8号線ツイゼル=オマラマ・ロードを走るバスの車窓から見る牧草地。この辺は降水量が少なく、牧草地とするには散水が必要です。水平方向に走る太いパイプはスプリンクラーです。
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国道8号線ツイゼル=オマラマ・ロードを走るバスの車窓から見る牧草地とスプリンクラー。このスプリンクラーには一定間隔で車輪がついており、水の供給元を支店とし回転して、牧草地全体に散水することができます。
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国道8号線ツイゼル=オマラマ・ロードを走るバスの車窓から見る牧草地とスプリンクラー。4トラさんの写真サイズでスプリンクラーがわかりますかねえ。スプリンクラーの長さは数百メートルあり、道路から山の麓まで延びています。
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別のスプリンクラーの写真をもう一枚。これだと分かり易いですかねえ。パイプが車輪部を支点にアーチ状になっていますが、これは、橋や建物と同様強度を上げるためです。
この地になぜこれほどのスプリンクラーが必要かは降水量が少ないからですが、その理由はhttp://4travel.jp/travelogue/11220419 の付録で説明しましたので、ご興味とお時間がある方はご覧ください。 -
ワオー!たくさんの牛さんだ。
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国道8号線ツイゼル=オマラマ・ロードの橋から見たアフリリ川 (Ahuriri River)。マス釣りには絶好の川だそうです。
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オマラマ (Omarama) のザ・リンクリー・ラムズ(The Wrinkly Rams、「皺が寄った羊達」の意)にやって来ました。シルバー・ファーンの葉をデザインしたオールブラックスのエンブレムが見えますねえ。ここは羊毛刈ショーや牧羊犬の羊集めのショーが見られる他、レストランや売店もあります。
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ここが入口だ。上の看板に「ザ・リンクリー・ラムズ、羊毛刈り・カフェ・ワインバー・ギフト&アート」と書かれてます。
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羊毛刈ショーの会場にやって来ました。羊が1頭舞台に連れて来られ、頭を上、左側面を客席に向けて座らされました。毛刈りショーの始まりです。
このショーはビデオ撮影しましたので、以下スクリーンキャプチャーの像を示します。 -
電動バリカンでまずは左前脚を刈ります。
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次に左後脚を刈ります。
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左後脚を刈り終えました。
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次に頭に移動して、
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頭を刈ります。
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次にお腹に移動して、
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お腹ら背中へと刈っていきます。
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床に倒し、お尻の部分を刈ります。
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今度は右側面を客席に向け、背中からお腹へと刈ります。
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下に移動して背中からお腹へと刈ります。
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これでほぼ刈り終えました。羊毛は全てつながっています。
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次に、電動バリカンをハサミに代え、
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最後の部分を体から切り離します。
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このハサミはバリカンで刈り残した細かい部分を刈り取るのにも使われます。
刈っている間、羊は全くおとなしくて、鳴くこともことも抵抗することも一切せず、なされるがままにしています。 -
羊毛刈が終わり、羊は退散。この間約4分です。
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1枚につながった、刈り取られた羊毛。
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内側はもちろん真っ白です。
羊の歯は下顎にのみにあり、4歳までは毎年2本ずつはえて計8本になります。その後は歳とともに抜けて食べることが難しくなるため、羊毛を刈り取ることができるのは7歳くらいまでだそうです。 -
牧羊犬のショーが見るために外に出ました。かわいい子羊だ。
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哺乳瓶を見せるとトコトコやって来ます。
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おいしそうに飲みますね。
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牧羊犬ショーとなる会場。
このショーもビデオ撮影しましたので、以下スクリーンキャプチャーの像を示します。 -
ショーの開始です。羊を集めるためのボーダー・コリー(Border Collie)種*)の牧羊犬が牧童の指示を待ちます。
*)牧羊犬として世界で最も使われているイギリス原産の犬種で、全犬種で最も知能が高いそうです。 -
牧童の口笛による合図で2匹の牧羊犬が羊の群れに向かって猛ダッシュしていきます。
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牧童側に羊達を追い込みます。
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脇に逃さないようにします。
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1頭たりとも逃しません。
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牧童の所に羊が集められました。羊はこのように牧羊犬ににらまれるだけで、身動きできなくなるそうです。
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ショーが終わりました。
おっと、綺麗なナナカマドだ。 -
ナナカマドの赤い実。
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駐車場にやって来た。バラもあるぞ。黄色が青空に映えるねえ。
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接写しとこう。バラ。
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オマラマのザ・リンクリー・ラムズを出て、国道8号線オマラマ=リンディス・パス・ロード(Lindis Pass-Taras Road、ここから名称が変わります)をクイーンズベリー (Queensberry) に向かいます。
車窓の風景。相変わらず広いねえ。 -
国道8号線オマラマ=リンディス・パス・ロードを走るバスの車窓の風景。
私が好きな絶壁が見えてきた。 -
知る人ぞ知る絶景ポイント:クレイ・クリフス(Clay Cliffs)だ。オマラマではザ・リンクリー・ラムズよりこの方が有名らしい。
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クレイ・クリフス。「添乗員さん、気を利かせてちょっと寄ってもらえませんか」、なんて言えないですね。後の予定がびっしり詰まってますから。
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クレイ・クリフス。バスからは 2 km 程離れてます。
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クレイ・クリフス。
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クレイ・クリフス。
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クレイ・クリフス。
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リンディス・パス(Lindis Pass、”Pass”は「峠」の意、標高 971 m)に近づいてきましたかねえ。この辺はまだルピナスがいっぱい咲いている。バスが動いてるから流れちゃってるねえ。
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前に車が詰まって停止したので、パチリ。ルピナス。
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ルピナス、ズームイン。
ニュージーランドのルピナスの起源にはいろいろな説があって、どれが正しいのか私には特定できませんが、共通していることは、農家の奥さんが、南島中央部のくすんだ茶色の風景もっと色鮮やかにしようと、他の人達には内緒でルピナスの種を道路脇や河原に蒔いたことによる、とのことです。
このルピナスも道路脇にありますが、人家からあまりに離れているため、直接種が蒔かれたのではなく、他から拡散してきたものでしょう。 -
リンディス・パス付近。
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リンディス・パス付近。ニュージーランド固有種タソックが山の上までいっぱいだ。
この峠から道路名が国道8号線リンディス・パス=タラス・ロード(Lindis Pass-Tarras Road)に代わります。 -
リンディス・パスを越えました。車窓の風景。
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リンディス・バレー(Lindis Valley)降りてきました。スプリンクラーで散水された緑の牧草地が綺麗です。
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また峠越えです。
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峠を越えました。また広い牧草地だ。
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牧草地。羊さんがいっぱいだ。
このあたりからタラスがある盆地ですね。 -
牧草地。今度は牛さんがいっぱいだ。
ニュージーランドは貿易立国であり、輸出品の約8割が牧畜品というのは、こういう光景を見ると納得できますねえ。 -
これは畑か。
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これは牧草地だ。スプリンクラーで散水されていて緑が綺麗だ。
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昼食のため、国道8線から国道6号線ラゲート=クロムウェル・ロード(Luggate-Cromwell Road)に入り、レイジー・ドッグ・レストラン・アンド・セラー・ドア(Lazy Dog Restaurant and Cellar Door) にやってきました。駐車場からレストランに向かいます。
手前はラベンダー。石が綺麗ですねえ。日本庭園を真似したかな。 -
レストランへの小道を進みます。看板に「犬はこれ以上はいれません。駐車場先の犬エリアに繋いでください。」と書かれている。
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はーん、あそこで食事か。
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食事後庭と花が綺麗だったんで何枚か写真撮影。
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緑の庭と花々。
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これはヒメリンゴですかねえ。
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綺麗に色づいている。ズームインしとこ。
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これはユリだ。
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これも綺麗だから接写。
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庭の花壇。
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これはデイジーの一種ですかねえ。
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庭の芝生から見る、レストランと裏山。
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庭の芝生から見る、レストランの裏山。
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庭の芝生から見る、レストランと裏山。
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レイジー・ドッグ・レストラン・アンド・セラー・ドアを出て次の目的地に向かいます。国道6号線ラゲート=クロムウェル・ロードからの風景。ここも牛さんがいっぱいだ。
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ラゲート(Luggate)を過ぎて道路名は国道6号線ワナカ=ラゲート・ハイウェイ(Wanaka-Luggate Highway)に変わります。車窓の風景。ワナカ空港(Wanaka Airport)です。
この先国道6号線から外れてガードローナ・バレー・ロード(Gardrona Valley Road)に入りますが、幅が狭いため、大型観光バス1台からマイクロバス2台に分乗します。私の乗ったマイクロバスの運転手さんは日本語での説明も兼任です。「どうしてそんなに日本語が上手なのか?」と聞いたら、東京の会社に5年程務めていたんだそうで、大都会がいやになってここに戻って来たんだそうです。 -
美しい庭園があるというカードローナ・ホテル (Cardrona Hotel) の庭園見学にやって来ました。国道6号線からカードローナ・バレー・ロード (Cardrona Valley Road) に入って、にやって来ました。
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カードローナ・ホテルの庭園。バラが咲いてますね。
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カードローナ・ホテル庭園のバラ。
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カードローナ・ホテルの裏山左側。
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私の好きな絶壁がある。ズームインしとこ。
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カードローナ・ホテルの裏山右側。
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カードローナ・ホテルの裏庭。右手前にある植物は固有種のニュージーランド・フラックス (New Zealand Flax、リュウゼツラン科)です。
どこでも歩き回るな、このbunbunは。
このあと南下してアローズ・タウン(Arrows Towan)に向いますが、この先 1 km くらいで道路名は風光明媚なドライブルートとして知られるクラウン・レンジ・ロード(Crown Range Road)に変わります。 -
クラウン・レンジ・ロード脇の小高い丘にある展望台にやって来ました。北東側の風景。以下カメラを右(南)に振っていきます。
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クラウン・レンジ・ロード脇の展望台からの風景。上の写真の右側(東側)。右上上部の遠くに小さく見える湖はヘイズ湖 (Lake Hayes) です。
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クラウン・レンジ・ロード脇の展望台からの風景。上の写真の右側(南側)。写真中央やや左遠くに小さく見える湖はヘイズ湖です。アローズ・タウンはこの写真の左外側にあります。
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クラウン・レンジ・ロード脇の展望台からの見た北側の風景。右下は駐車場で私たちが分乗してきたマイクロバス2台が見えます。
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クラウン・レンジ・ロード脇の展望台からの風景。私たちが通って来たクラウン・レンジ・ロード です。
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クラウン・レンジ・ロードを大分下りてきました。車窓の風景。
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クラウン・レンジ・ロードを走るバスの車窓の風景。
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クラウン・レンジ・ロードから、国道6号線ギブストン・ハイウェイ(Gibbston Highway)、マクドネル・ロード(MacDonnell Road)、センテニアル・アベニュー(Centennial Avenue)、をとおって、アロータウン (Arrowtown) にやって来ました。小さな街です。メインストリートであるバッキンガム・ストリート(Buckingum Street)。前方が西です。
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バッキンガム・ストリートの上の写真と反対側。
アロータウンでは1862年に金が発見され、1963年1月までに340 kg(現在のレートで17億円) が取れました。このゴールドラッシュによって町は急激に発展し、最盛期の人口は7000人を越えました。しかし、金が取れなくなってから人口は減り続け、1960年代には200人以下となりました。その後アロータウンは別荘地、観光地として復活し、現在の人口は2000人以上になっています。
現在のアロータウンにはゴールドラッシュ時代の建物が約70保存されています。
アロータウンの金の起源については、付録4.に簡単な説明を加えましたので、お時間と興味のある方はご覧ください。 -
北側裏通りのラムショウ・レーン(Ramshaw Lane)。静かな通りだ。
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アロー・リバー (Arrow River) 150周年記念遊歩道の案内板。
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この階段をおりるのか。行ってみますか。
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アロー川の川らに下りて来ました。本流は前方の砂州の向こうです。
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アロータウンからクイーンズタウンに至る地域のトレイルコースの案内版。
日本語はもちろん本著者が付け加えたものです。 -
小さな流れを越えて砂州へ。近くに橋が無いので靴はずぶ濡れだ。
アロー川の本流。ルピナスが1株咲いていたから、これを入れて写真を撮っておこう。下流側。
この上流 2 km くらいのところで砂金が取れたそうな。
いまでも砂金採りセット(金属性の皿と手持ちの小さなスコップ)を借りて、街中のカフェ(これは釣り堀にたいなもんですね)やアロー川で砂金採りができるそうです。前者は当然取れますが、後者でも運が良ければまれに取れるそうです。
私もこの砂州を一生懸命探しましたが、太陽があたるとキラキラ輝く石が見つかった程度でした。 -
アロー川の上流側。
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アロー・タウンのラムショウ・レーンに戻って来ました。
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ラムショウ・レーンの東側。
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アロータウンを出てマランズ・ロード (Malaghans Road) をクイーンズタウン (Queenstown) に向かいます。車窓の風景。
この旅行はhttp://4travel.jp/travelogue/11214886 に続きます。
付録
1.空が青い理由
これは空気分子による太陽光のレイリー(Rayleigh)散乱によります。レイリー散乱は光がその波長(波の山から山もしくは谷から谷までの距離)より十分小さい微粒子(空気の場合は酸素や窒素分子)によって散乱されるとき、その強度が波長の4乗に反比例して変化する現象です。可視光の波長は0.4μm~0.7μm(1μm = 0.001 mm)*)で、その色は波長の短い方から青、緑、黄、赤となります。これにレイリー散乱を適用すると、青い光の散乱強度は赤い光の約10倍になります。私たちが見る太陽光は白色ですが、この光は波長0.4μm~0.7μmの光が混じり合っています。したがって、太陽光が微粒子で散乱される場合、波長の短い青い光が強く散乱されるため、空青く見えます。
それでは、なぜ波長が短い光の方が散乱されやすいか、ということですが、これを理解するにはどうしても電磁気学の知識が必要になります。電磁学といっても難しい学問ですので、以下電磁気学の初歩の概念を用い、分かり易さを優先させ、正確さを多少犠牲にして定性的な説明をします。微粒子による光の散乱は、光の電場によって、微粒子の持つ電気双極子が光と同じ振動数で振動し、これによって光が発っせられる、という過程を取ります。微粒子の持つ電気双極子に固有振動数の光を当てると共鳴が起こって、非常に大きな光の散乱が起こりますが、可視光の振動数は固有振動数よりずっと小さいため、散乱は小さくなります。このとき、散乱強度は固有振動数に近い振動数の青い光の方が大きく、赤い光は小さくなります。これを数学的にきちんと解いていけば、上記「強度が波長の4乗に反比例して増加」といった結果が得られます。
ただし、レイリー散乱起こるためには、散乱した光が干渉によって消されない必要があって、微粒子間の距離が波長程度と、微粒子密度が非常に希薄でなければなりません。1気圧の大気や純粋な液体・個体はこの条件を満たしておらず、レイリー散乱はおこりません。空が青く見えるのは、分子密度が上記条件を満たす上空100 km 程度以上の大気によるレイリー散乱によります。
*) なぜ「可視光の波長は0.4μm~0.7μm」かは、太陽の温度とダーウィンの進化論で説明できます。機会があったら詳しく説明したいと思います。
2.海や湖や氷河の氷が青く見える理由
ここでも分かり易さを優先させ、正確さを多少犠牲にして定性的な説明をします。
この理由は水分子が、波長が長い光をよりたくさん吸収するからです。可視光は波長が長い順に赤、黄、緑となりますから、この順番でたくさんの光が吸収されて、青が残るということになります。水は無色透明と小・中学校では教えていますが、厳密に言えば青色と言うことになります。
次に、水はなぜ波長の長い光をたくさん吸収するか、について説明します。光は波長に反比例するエネルギーをもっています。光を吸収するということは、このエネルギーを吸収することになり、これによって水の熱エネルーが増加します。つまり温度が高くなります。熱エネルギーの元は何かというと、水分子H-O-Hを構成するH-O間の様々な振動です。この振動エネルギーが波長の長い光のエネルギーと等しくなります。したがって、分子振動を起こすために高いエネルギー、すなわち波長の短い光を吸収することはできません。エネルギーの低い赤外線は体を温めますが、エネルギーの高い紫外線は日焼けするだけです。同様に水も0.2μm以下の光を吸収しますが、これは熱エネルギーではなく、別のエネルギーになります。詳細を説明するには量子力学が必要になりますので、これ以上深入りはしません。
海や湖や氷河の氷が青く見える理由としては、晴れた日の青空が水面で反射することも挙げられます。http://4travel.jp/travelogue/11218477
3.氷河湖がミルキーブルーに見える理由
この説明には水、水に縣濁している岩石微粒子の光学的性質(散乱、吸収)が関係してきますので、厄介です。まず水による光の散乱ですが、レイリー散乱同様波長が長くなるほど散乱強度は急激に減少します。水による光の吸収は上記2.の通り、波長が長くなるほど大きくなります。次に岩石微粒子ですが、氷河湖に縣濁している岩石微粒子のサイズは2μm~100μm程度です。このうち20μm程度以上の岩石微粒子の光学的性質に波長依存性はありませんので、とりあえずここでは無視します。2μm程度の岩石微粒子について見ますと、散乱強度は光の波長が長くなるにしたがってゆっくり減少します。吸収は波長が長くなるにしたがって、最初は水による光の散乱とほぼ同じ割合で急激に減少しますが、その減少割合は徐々に小さくなり、波長約0.55μm以上でほぼ一定となります。
このような懸濁液に太陽光が入射した場合を考えます。波長が短い光は水や岩石微粒子で散乱されますが、その一部は岩石微粒子に吸収されます。波長が長くなると、散乱強度は減少しますが、それ以上に吸収が大きくなるため、相対的に散乱強度が大きくなります。さらに波長が長くなると吸収が大きくなるため、相対的に散乱強度は小さくなります。このように吸収に対する相対的散乱強度は可視光の短波長である0.4μm(青)と長波長である0.7μm(赤)の間に最大値をもち、これが氷河湖の基本色になります。この色は岩石微粒子密度によりますが、通常は青緑色(ターコイズブルー)、密度が高くなると緑色になります。さてこれまでの説明で無視してきた20μm程度以上の岩石微粒子ですが、上記したように波長依存性なく光を散乱しますので、元々の岩石の色が白い場合(http://4travel.jp/travelogue/11220419 )は白の光をそのまま散乱し、上記青緑色と混じってミルキーブルー(厳密にはミルキーターコイズブルー、ミルキーグリーン)になります。
このような現象は氷河湖に限らず、同じような微粒子分布をもった懸濁液に見られます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%87%B8%E6%BF%81%E6%B6%B2 に小麦粉を混ぜた水の例がありますので、興味のある方はご覧ください。
4.アロータウンの金の起源
2億年前、シスト(片岩)と呼ばれる変成岩が高い熱と圧力で作られました。この時、火成岩と石英岩には金、タングステン、鉛、銅、鉄、硫黄が裂け目や断層部に融け込みました。その後、定常的な侵食が岩の表面を剥ぎ取り、金鉱を含む石英岩が川に流れ込みました。そして金は砂州や川底に沈殿しました。この侵食で主要な役割を演じたのは百万年前~1万年前の氷河です。この氷河は今日私たちが見る、特にアロー盆地の景観を作りました。氷河がアロー渓谷を前進する際、大量の石英岩を運搬・破砕しました。この金鉱を含む石英岩の破砕によって、金が広く分散しました。
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