ベネズエラの世界遺産　カラカスの大学都市周辺めぐり

2016/02/25 - 2016/02/25

カラカスにすむ友人に会うために、約2年ぶりにカラカスへやってきました。
友人、知人がいないとカラカスやベネズエラの個人旅行はなかなか治安的に
大変厳しくなっている状況です。

しかし、このような状況でもベネズエラには手つかずであまり観光地化されて
いない素晴らしいところ、自然の美しいところがたくさんの魅力溢れる国です。
現地をよく知る方に案内してもらうか、信頼できる旅行代理店に頼むかです。
安全をお金で買うとは、まさに中南米のベネズエラでは特にいえることだと
思います。

日本ではまだなじみの薄いベネズエラの魅力を伝えられたらと思います。

今回はベネズエラにある３つの世界遺産の１つ、文化的価値の高い大学都市ベネズエラ中央大学にいってきました。

エリア カラカス(ベネズエラ)

世界遺産保存専用事務所にやってきました。
ここでは、この大学構内にある世界遺産として認定された建物80個、美術作品107個の管理を行う所です。

タイルで全ての作品が作られています。

今は世界遺産保存関係の事務所となっている部屋は昔は大学教授専用レストランだったそうです。
その頃の部屋の設計図。

テラスから見たベネズエラ中央大学の様子。奥にはアビラ山と市街地が見えます。
2000年11月にユネスコ世界遺産に登録されたカラカスの大学都市。
1940年から1960年までの２０年間に渡り、建築家のカルロス・ラウル・ビジャヌエバら、当時の前衛的な芸術家によって建築されたそうです。

この大学には約１１の研究部、学部があります。その中で世界遺産に登録された建物は８０個、芸術作品は107個にも上ります。参加した作家はフランス、アメリカ、キューバ、スペイン、ロシア、そして最も多いベネズエラ出身で約25名だそうです。

これは大学病院。

これは建築関係の部署。大学の校内も広く、迷子になりそう。

遠くにはセントロ地区にある有名なデビットタワーがみえました。現在は居住者もおらず、立ち入り禁止だとか。でもここを中国のある企業が購入したいといっている話しもあるらしいです

図書館にやってきました。

図書館のテラスから中庭を見渡します。とてもピースフルな場所です。

モニュメントあります。親子でしょうか。

図書館の２階からフランスのフェルナン・レジェのステンドグラスの作品を鑑賞。タイトルは特にないそうで、見る方の感性によるそうです。海の中という人もいればある細胞だという方も。おもしろいです。
これが日本では太平洋戦争中、後に作られたということで当時の文化レベルの高さを感じます。

２階へ上がった階段の横にあるモニュメント。この方の腰は大変そうですね笑

大学の講堂へやってきました。ベネズエラ国旗のほか、大学の各部門の旗、全１１個があります。真ん中は学長が座る座席。

この講堂の中にもステキなステンドガラスが!!　光が差し込むととてもきれいです。

モザイクタイルを使った作品。色の濃淡をうまく生かした作品。

この大学のシンボルなる時計です!!

時計をしたから見上げてみました。なかなかおもしろい構図ですね。

建築とアートの調和を目指して1940年から始まったプロジェクト。
その頃の作品とはょ思えない洗練さがあります。
風が心地よく吹き抜ける素晴らしい空間です。

チケットカウンターのようなブース。おしゃれです！

ここも有名。卒業式にはこの周辺でよく写真をとるそうです。
現在学生は5万人程度ですが、大学のストライキがしばしば起こるためか、
授業がなかなか始まらず、他の大学へ移る生徒も多いそうです。

有名な彫刻家アレキサンダー・カルダーの作品、「雲」のある講堂、アウラ・マグナの前。コンクリートの建築物は直線的、平面的、無機質というイメージを覆す曲線豊かな温かみのあるデザインにしたそうです。

反対側。二階にはスロープ、階段で上がれます。

南米の気候、動物をイメージして作られた作品。左が鳥、右はワニにも龍にも見えます。

フランスのヘンリ・ローレンスの作品

世界遺産に認定された時のもの。

カラカスは芸術の街。町中至ることでアート作品が見られます。
これは高速道路近くのオブジェ

自然博物館から徒歩で5分ほどにある噴水で有名な公園です。

黄金の象です。水と金がお互い反射しあって、木陰でもキラキラと輝いていました。見せ方が上手です。

珍しい花もありました。自然の色だというからびっくりです。

女王の靴という名前のお花だそうです。

ベネズエラ料理のレストランへ。豆を煮たもの、牛肉煮物、ご飯、スライスしたバナナを焼いたものです。パペジョンクリオージョと言うそうです。お肉が美味しかったです。