2017/02/17 - 2017/02/17
864位(同エリア4345件中)
愛吉さん
一葉の足跡を訪ね歩いています。
前半の本郷に続き、今回は名作「たけくらべ」の舞台となった下谷竜泉を歩きます。
一葉は明治26年7月ここ下谷竜泉に引越し、駄菓子小間物店を開業します、22才の時です。
しかし結局上手くいかず、翌27年5月に店を閉め本郷丸山に移転、作家として身をたてる決意をします。
竜泉での生活は、わずか10ヶ月という短いものでしたが、ここでの見聞が作家としての成長に役立っていることは言を待ちません。
社会の片隅に生きる人間の姿に接し、又店に来る子供達を鋭く観察した事で人間洞察、社会認識を深めて行ったのです。
それでは一葉文学の原点竜泉の街、「たけくらべ」の舞台を歩いて見ましょう。
表紙の絵は鏑木清方画 「たけくらべ みどりの肖像画」
昭和23年に雑誌苦楽の表紙絵として描きました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 私鉄
-
先ず位置関係から。
地図の中央一葉記念館の星型の下に小さな星型、一葉旧居跡碑と在ります。
ここが明治26年7月~27年5月迄の10ヶ月間、一葉が生活した場所です、まだ22才でした。
吉原遊郭おはぐろ溝迄7~80米余り、茶屋町通りといい、根岸や下谷方面からの廓通いの道です、又近所の住人は何らかの形で廓に関係する人たちで、裕福とはいえない地区でした。
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先ずスタートは一葉記念館から。
この記念館は昭和36年5月オープン、平成18年11月新記念館完成。
一葉直筆の原稿、書簡や文机等が展示される充実した展示内容です。
旧館時代には、展示物の撮影可でしたが、新館は不可となりました。
旧館時代に撮影した写真を持参しますが、今回は遠慮します。 -
外観。
女性作家の単独文学館としては立派です。 -
1階ロビー
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正面に飾られる樋口一葉の写真。
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当時の住居復元図。
2軒長屋、隣は人力車屋。
写真撮影はロビー迄、2、3階の展示室は不可です。 -
建物の向かいは「一葉記念公園」。
正面にあるこの文学碑は、昭和11年に菊池寛が一葉を称えて書いたのですが、戦災で失われた為、改めて小島政治郎が撰しました。 -
公園の奥には、もう一つの記念碑が。
佐々木信綱の一葉女史たけくらべ記念碑です。
書かれた内容は次の案内板をご覧下さい。 -
読み難くてごめんなさい。
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一葉旧居は、記念館より一本南の通りに在ります。
茶屋町通りと云い、根岸、下谷方面からの廓かよいの道でした。
当時の状況は「たけくらべ」の書き出しに書かれています。
尚現在は普通の住宅街。
一葉はこの場所で約10か月間、駄菓子小間物屋を営みました -
近くには一葉煎餅を売る店が。
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道を戻り「千束稲荷神社」に来ました。
「たけくらべ」物語の始まりは、ここ千束稲荷神社の例大祭8月20日に、茶屋町通りに店を構える表組と、路地裏の横丁組の子供達が派手な喧嘩をする処から始まります。 -
境内には一葉の胸像が置かれています。
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正面から写してみましょう。
像の下には一葉日記が記されます。 -
正面碑文
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社殿、紅梅が咲きます。
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額を写します。
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たけくらべに登場する大音寺に来ました。
大音寺前として地元の代名詞に使われた寺です。 -
境内に入ると、本堂の扉は閉じられ、庭も荒れた感じ。
檀家の少ない寺なのでしょうか。 -
境内の一画に第二十四世住職の墓が在り、ここだけ何時も花が絶えないそうです。
何故ならば、この人が「たけくらべ」一方の主役、真如のモデルと云われるからです。
小説では竜華寺の真如ですが、竜華寺は竜泉寺からの借用、実際は地元密着のこの寺の跡取り息子がモデルというのです。 -
鷲神社に到着、一葉が大鳥神社と書いた社です。
一葉旧居から僅か7~8分の距離にあります。 -
酉の市の熊手が有名で、その下拵えをしていたのが、大音寺前の住民達でした。
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境内を覗くとこんな感じ。正面が社殿。
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境内には句碑や文学碑が4ッ並びます、この内2ッが一葉のもの。
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その一
樋口一葉玉梓乃碑。
半井桃水への未発表の手紙。 -
上記碑の解説碑。
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その二
樋口一葉文学碑。
たけくらべの文章を刻しました。
酉の市、美登利と正太は一緒に行く約束でしたが、結局行きませんでした。 -
子規の句碑。
雑踏や熊手おしあう酉の市 -
其角の句碑
春をまつ 事の初めや 酉の市 -
なでおかめ、本堂に在ります。
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鷲神社「なでおかめ」の云われ
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こんな物もあります。
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次はたけくらべに書かれた気になる場所を回ります。
見返り柳
廻れば大門の見返り柳いとながけれど・・・
有名な「たけくらべ」書き出しの文章です。 -
三嶋神社。
「たけくらべ」舞台の状況説明に、ここを回れば10軒長屋、20軒長屋が続く街と書かれた目印的神社。 -
飛不動尊。
一葉旧居から50米も離れていない飛不動。
創建は古く1530年、一葉は取り上げて居ませんが、一番近い寺として見聞きした事と思われます。 -
ご本尊の不動明王。
これで一葉が暮らし、「たけくらべ」の舞台となった下谷竜泉歩きは終了します。
お読み頂き有難うございます。
終
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