2016/04/30 - 2016/04/30
65位(同エリア109件中)
fuchiさん
- fuchiさんTOP
- 旅行記139冊
- クチコミ2件
- Q&A回答0件
- 78,723アクセス
- フォロワー7人
開けて4/30。午前中はデュッセルドルフでちょっとビールとは関係ないイベントに参加した後、ふたたび電車に乗り込み、ハノーファー経由でゴスラーを訪れる。
ゴスラーはハルツ地方のブロッケン山の麓に位置する街の一つで、この時期は各町で4/30から5/1の夜に、魔女や悪魔の恰好をして篝火を囲む、”ヴァルプルギスナハト(ワルプルギスの夜)”というイベントが開かれる。”ワルプルギスの夜”自体は、ターレやヴェルニデローゲのほうが有名なのだが、ビアライゼ的には塩とスパイスと乳酸発酵を使ったドイツでは珍しい副原料入りの地元伝統ビールのゴーゼが飲めるゴスラーのほうが好ましい。
イベントを楽しみつつ、各店をハシゴしてゴーゼを何種類も味わった。
写真は、ヴァルプルギスナハト真っ最中のマルクト広場の360度写真。ライティングでかがり火が焚かれたように真っ赤に染まる建物とぎっしり詰めかけた人。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 徒歩
PR
-
AMはデュッセルドルフのコングレスセンターに。ここで開催されているイベントは、ドイツでも大きめのアニメ・コスプレイベントの”DOKOMI(ドコミ)”である。4/30~5/1の開催で、企業や一般の物販、コスプレステージ、メイド喫茶や執事喫茶、夜にはディナーショーや舞踏会まで開催されている。
有名イベントらしく、入場待ちの行列で隣になった人たちは、ベルリンやイタリアから来たとのこと。抹茶チョコをあげると引くほど大喜びされた。
イベントのメインはコスプレだが、バラェティに富んでいるいる総合イベント。食や着物など日本の様々の文化を紹介したり、日本人クリエイターを招待したり、という企画もたくさんあった。
ステージ入場もメイド喫茶も物販も混雑してたが、ドイツ人は行列がヘタ!
まっすぐ並ばないし横入りは多いし、列さばきも遅い。 -
1時にイベントを切り上げ、バスで中央駅に移動。会場外でバスの中でもコスプレしたままなのは日本と異なる風景である。中央駅でもカラフルな髪の毛をけっこう見かけた。
ハノーファー行のICEに乗り込む。 -
ICEは3時間ほど乗るので、ビールを一本開けることにした。
ライカイム シュタインビア。焼けた石を麦汁につっこみカラメル風味を味付けする伝統手法のビールである。
ぬるめで飲んだのだが、じんわり味が広がる感じ。すこしひなびたような、フルーティではない甘い香りがする。カラメル風の自然な甘みと苦みが出ていて、ちょうどミルクチョコのようなフレーバー。
度数は5.8度で若干高めのボディだけど、それを感じないくらい口当たりがやわらかく、スムーズな飲みやすさがある。
ふと思いついて、クスクスについてきたレモンのしぼり汁を入れてみた。フレッシュさとシュタインの重厚さがいい感じにマッチしてなかなかいいカクテルに。 -
デュッセルドルフ駅ナカのスタンドで確保していた、昼食代わりの食べ物。
ノルドゼーではクスクスのカップ、中華料理スタンドwでなぜか売られていたサーモン握りずし、パン屋で買ったピザプレッツェル。
ピザプレッツェルはネタで購入。大きめのプレッツェルの隙間にみっちりチーズを詰め込んで具を乗せて焼くという恐るべきカロリー食だ。意外とうまい。
ノルドゼーのスタンドではタイガー海老入りクスクスのカップ購入。これがたいへん美味しかった。レモンの酸味、魚醤風味付け、さわやかだけど味が深くていくらでも食べれそう。
クスクスとエビにさらに九州甘露醤油をかけるととても良い。さっぱり気味の酸味と、クスクスやトマトの旨みと醤油のグルタミン酸の旨みが、相乗効果でとても良くなる。
中華スタンド買ったものだけど、寿司は普通においしい。サーモンは脂のってて、米はすこしべたついているが許容範囲。これも九州甘露醤油をかけて美味しくいただく。これ万能調味料だな。
この寿司、カラメル風味のシュタインビールにもばっちり合う。 -
ICEはハノーファーに6分遅れで到着したが乗り換え時間は余裕があった。電車の行先をしっかり確認し、予約席を避けて着席。
17時40分 にゴスラー到着。2012年から5年ぶりのゴスラーだ。
駅にすでに魔女帽子かぶった人がいた。 -
ホテル デア アハターマンにチェックイン。昔の塔を中心に増改築しているホテルだ。意外と宿泊費が安い。
ホテル デア アハターマン ホテル
-
ホテルの3階の部屋からゴスラーを見渡す。イベントがあるマルクト広場の教会も見えるが、案外近く感じる。
-
ゴスラーのきれいな街並みはとても好ましい。
-
”ワルプルギスの夜”のイベントを示す横断幕がかかっている。
-
マルクト広場と教会が見えてきた。
-
マルクト広場の入口。屋台と人が大勢見える。
-
人形などの魔女グッズの屋台。
-
ワルプルギスの夜らしく、魔女コスプレの集団。
今日はデッュセルドルフからこっち、コスプレデーだ。 -
フェイスペイントで気合の入った悪魔の扮装を撮影させてもらった。
コスプレはほぼ悪魔か魔女で、ハロウィンのようなバリエーションはあまりない。
仮装のため般若のような角つきのお面でも持っていけばよかった。 -
魔女人形が飾られている建物
-
ブロイハウス・ゴスラーに到着。
-
名物料理の紹介・・の看板。
一番下にヘルツリッヒ ウィルカメン(ようこそ!)と一緒に、
”ゴーゼアナ” という、この地方特有の挨拶が記されている。 -
!?
-
ブロイハウス ゴスラーは、店員が気合入った悪魔の顔でお出迎え!。
カメラ向けるとノリノリである。 -
女性店員は付け鼻もつけて魔女に! いやほんと気合入り過ぎでしょう。
-
店内の様子。もちろんゴーゼを注文する。この店のゴーゼは2種類ある。
-
ゴスラー ドゥンケルゴーゼ
軽い酸味で後味に塩がじわじわきいてくる。梅干でも漬物でもない、自然なモルトの酸味。塩は感じるか感じないかの弱めな味付けである。
味と後のコクが何かに似ていると感じたが、ザワーブロートかな?黒パンを飲んでるような印象がある。 -
ここでゴーゼではなく、季節限定のランメルスベルガー メイボック。
ポップコーンみたいな香り、ホップ苦味は控えめ、ボディの強いちょっと粘りのある甘い味が口に広がり、のどを通るときにフルーティーに変化し、後味にメロンみたいなフルーティさと醤油風の煮詰めた味。濃い味のメロン+ホップといった印象、酸味は弱い -
たぶんスライスしたアップルを揚げてバニラアイスをてんこ盛りで乗せるスイーツ。
すごくカロリー高そう・・・ -
ブロイハウスゴスラーを出て、ちょっとゴスラーを観光。
魔女人形が飾られてる広場がある。 -
ちょっと高い丘の上に作られている、皇帝別荘。
-
ゴスラー博物館
-
ゴーゼ川で回転している、古い水車。
-
如何にも中世といった感じのデザインの建物が街の雰囲気に合っている。
-
マルクト広場に戻り、屋台をいろいろと見て回る。
ザワークラウトがたっぷり入ったシュバイネブラーテンのサンドイッチ。
ボリュームがあり、甘辛目のタレとジューシーな豚肉がとても美味しい。 -
人形が壁に飾られている煉瓦の建物がお洒落である。
-
魔女帽子や被り物でワルプルギスを楽しむ人たち。
-
老舗レストランのDie Butterhanneに入ることにする。
-
メニューの表紙にはオリジナルのビアスペシャリテとして、ゴーゼ・ゴールドの文字が。
-
Die Butterhanneの中。ブロイハウスゴスラーと違って、店内に醸造設備は見当たらない。 とすると、ここのゴーゼはどこで作っているのだろう?
-
Butterhanne Gose Gold
オリジナルのゴーゼ。ヘレスとデュンケルがあるがへレスを注文。
ヴァイツェンのバナナっぽい香りがして、塩味はかすか、コリアンダーもあまり感じない味。乳酸菌カルピス系の風味がちょっとあり、結構後を引いて舌に残る味。
さっき飲んだゴスラーゴーゼとはかなり味の方向性が違う。きわめてヴァイツェンもしくはベルリナーヴァイセ寄り。 -
観光案内所のスタッフもこんな感じ。魔女帽+フェイスペイントがすごい
-
ベビーカステみたいなお菓子、へクセンクーヘン(魔女のケーキ)。
魔女の絵が可愛い。 -
21:30 ディナー予約をしていたWorthmuhleに到着。水車の絵の看板が目印。山小屋風の内装で、イノシシやシカなどのジビエ料理が名物。
-
席は狭めの中二階に案内された 太い柱や斜めの梁が合って小屋の屋根裏感満載である。さて、この店をディナーに選んだのは、ここでもゴーゼを出しているからである。ので、早速注文。
-
Worthmuhle bio Gose
こちらもButterhanneと同様、ヴァイツェン寄りっぽい印象。香りはミルキーかつモルティでよいが、フルーツ系のアロマは感じない。
ガスは普通の強さだけど、やわらかい口当たりがして、若干ヨーグルトっぽい酸味あり。甘みがあり、まったり気味な味。ぬるくなると、よりヨーグルトっぽい。
塩味は温くなってると目立ってくるので、最終的には塩を入れたヨーグルトみたいな印象になった。 -
ゴーゼをのんで一息ついたら、ディナーのメニュー選び。
猪とか鹿の盛り合わせプレート+キノコとベリーとジュニパーを使ったソース、という料理がすごく気になった。
しかし、今回は”ブロッケンゲロール”を注文。
要は鹿肉の赤ワイン煮込みとシュペッツェレである。ジャムを詰めた桃も添えられている。鹿肉はとろとろに煮込まれて柔らかく、癖がない。塩味強めだが、添えられているブルーベリージャムをつけて食うと意外なおいしさ。一緒に食べると真価がわかる。桃とベリージャムの甘さ、水分が、すこしパサつき気味の鹿肉によく合っている。
ジビエにはジャム、というセオリーが向こうにはあるらしい。
しかしタップリの肉に対してジャムが圧倒的に足りないのは残念。 -
22:30 レストランを出て狭い路地を通って中央広場に移動する。
ブロイハウス ゴスラーに、再度入店。
入口に金色の魔女帽をかぶったマダムがいる。 -
ゴスラー ヘレゴーゼ
レモンの香り、酸味はヨーグルトっぽい? 苦味と軽い塩味で引き締め、スポーツドリンクのようなフレーバー、白ワインのような渋み。甘みがあまりなくかなりドライ。ヴァイツェンぽくはないのでやはり他の所のゴーゼとは違うようだ。
ぬるくなった終わりごろにフルーティなニュアンスや塩気が出てきた。
シトラス風の苦味、酸味に加え塩味がうまみを引き出していて、かつ爽やか。
眠くてうとうとしながら飲む。 -
マルクト広場ではロックバンドが盛り上がっていた。ハンブルクから出張して来たらしい。ライティングが派手。
せっかくなので用意していたコンサート用のサイリウムを振っていると、子供に興味深そうに見られていたのに気付いた。興味しんしんだったのでサイリウムをあげるとかなり喜んでくれた。後で見るとお父さんが子供の前でライト棒を振ってであやしていてほっこり。
本来のヴァルプルギスナハトは、大きなかがり火を焚いてその周りで楽しむものなのだが、安全上の問題なのか火の気はなく、代わりに広場を囲む建物を、赤く、炎に見えるようなライティングで照らしている。全体的に赤くなっているマルクト広場の木には、よく見ると魔女の影が・・・ -
北ドイツは無愛想な人が多いのかなーとなんとなく先入観を持っていたけど、以外とフレンドリーな人が多かった。写真も快く撮らせてくれるし、陽気で仮装も子供から老人まで楽しんでる。
付け鼻を付けた魔女の格好で、スマホで写真を取り合う女の子がいたり、フェイスペイントで顔を真っ赤に塗った5~6歳児がいたり・・。
写真のサングラスと長い角を付けた老人がかっこいいんですけど。 -
気合の入った仮装する人々。ゴスラーの古い町並みと仮装の組み合わせ良いね。
-
ライティングが赤から緑に変化。ゴスラーのシンボル、中央広場の噴水の鳥も、スモークを炊かれて荒ぶっておられる。
24:00 バンドステージが終了。と同時に花を配りはじめるバンドメンバー。帰り始める人々。クレープ屋も店じまいを始めた。ビールを出してるスタンドやつまみ系の屋台はまだ開けてるみたいで、新しい豚肉を焼き始めてる。
さすがに疲れて眠いので切り上げ、ホテルに戻りシャワーを浴びて眠りについた。少し布団が薄くて寒い。この旅も終わりに近づいてきた。
ビール累計 68種/24.5l
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
ホテル デア アハターマン
3.24
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
48