2016/09/09 - 2016/09/13
137位(同エリア1068件中)
youさん
大自然の神秘、この時期だけ一面に紅く染まる紅海灘風景を見よう・・・とのツアータイトルに引きつけられ、クラブ○Tの5日間ツアーにて、兄弟で中国・東北地方を訪れました。中国はこれまで、西安からカシュガルまで巡ったシルクロードやタクラマカン砂漠横断、主要な都市など、何度も訪れていますが、東北地方は初めて。かっての満洲国時代の面影を見ることも目的の一つです。
日程は下記。
9月9日 成田→瀋陽(旧奉天)。 瀋陽泊
9月10日 瀋陽市内観光 瀋陽→盤錦 泊。
9月11日 盤錦 紅海灘 観光 夕方→大連 泊
■9月12日 大連→旅順 旅順観光→大連 泊
■9月13日 午前中 大連観光 午後大連→成田
この旅行記は、旅順観光と大連観光を掲載します。
表紙の写真は、白玉山塔から旅順港を望む風景。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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9月11日 夕刻に盤錦から大連に到着。夕食の後、このMercure Teda Hotel Dalian にチェックイン。このホテルに2泊します。
外観は立派ですが、部屋は古い感じ。市街から少し離れています。 -
部屋からの眺め。
地元民の多くが住んでいるアパートが手前に並び、奥の山裾には高層住宅が見えています。
大連市は、中国東北遼東半島の最南端にあり、総人口は約600万人を超え、瀋陽市に次ぐ大都会です。 -
9月12日
8時 旅順に向けてホテルを出ます。約1時間で旅順郊外の東鶏冠山に来ました。
ここには、北堡塁と呼ばれる帝政ロシアが造った要塞があります。
要塞入口にある解説版。
帝政ロシアは、旅順・大連を強引に租借した後、旅順を長期的に占領するために、1900年より中国労働者を集めて強固な要塞を構築。
1904年、日露戦争が始まった後、ここが激しい戦場となりました。8月21日、日本軍第11師団は攻撃を開始しましたがなかなか奪い取れません。12月15日、日本軍の重砲で、ロシア陸軍防衛指令コンドラチェンコ少将が堡塁内の司令部で戦死。12月18日、日本軍は堡塁の正面に2.3tのダイナマイトを仕掛けて爆破して北堡塁を占領した・・とのこと。 -
東鶏冠山の登山道、途中にある石碑。
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東鶏冠山北堡塁に来ました。日露戦争で激しい戦場となった場所です。
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帝政ロシアによって、1900年に建設された堅固な堡塁。分厚いコンクリートや煉瓦等で要塞化されています。
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生々しい弾痕の残る外壁。
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要塞の内部。
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日本軍がダイナマイトを仕掛けて開けた穴。ここから要塞内部に侵入した・・・とのこと。
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戦場に建てられた慰霊碑。
碑に「大正5年満州戦跡保存会」とあります。この保存会はまだ存続しているのかしら?? -
地下要塞。元は2階建てで、2階の床は抜け落ちています。
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地下要塞には、司令部、電話室、兵舎、弾薬庫、治療室、台所といった施設が設置されていたようです。ここは電話室。
どの部屋にも銃痕が無数に残っています。 -
堅牢な要塞も100年も経つと、次第に木々に覆われて消えて行きそうです。
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11時
白玉山に到着。
入口に設置してあった解説図。
白玉山は海抜が130メートル、山頂に白玉塔が建っています。 -
山頂から軍事要塞としての旅順港が見えています。両側から突き出た半島に囲まれ、狭い海峡により外海とつながる天然の良港だということが良く分かります。
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右側の方向。
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左側方向に旅順市街が見えています。
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山頂に立つ高さ66.8mの塔。
日露戦争終結後、東郷と乃木が日本兵慰霊のために建てたものです。 -
塔のテラスから旅順港を望みます。
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白玉山のふもとに来ました。奥の山上に先に訪れた白玉塔が見えています。
手前は旅順駅。
ロシア時代に建てられたヨーロッパ式駅舎で、100年前の姿をそのまま残しています。 -
13時
乃木希典とステッセル中将が停戦条約を結んだ場所とされる水師営会見所に来ました。隣のレストランにてランチをとった後、現地女性の日本語ガイドの説明を聞きながら会見所の見学をします。 -
会見所の壁に掲げられている資料の一部。
左上は、乃木希典とステッセル中将が一緒に並んだ写真。
戦争などしないで、はじめから両者で話し合いをして、何とか解決出来なかったものかと・・・。 -
会見所の見学の後、バスに揺られること約10分、日露戦争の激戦地の一つだった203高地に来ました。
麓から見上げる203高地は、一面緑の木々に覆われた丘陵地です。 -
駐車場に設置されている解説版。
日露両軍は、この高地を争奮するため激しい争いをし、結果、ロシア軍側は死傷者は5000人余り、日本軍側は死傷者は10000人余りに達した。・・・戦後、乃木は爾霊山(にれいさん)とする慰霊塔を建てた。・・・今はこの塔は、日本軍国主義による対外侵略の罪の証拠と恥の柱となった。 -
駐車場から山頂へ続くこの道を上ります。
この周囲一帯は、敵味方の砲弾が炸裂して山の斜面は無惨な姿になっていたのでしょう。 -
山頂へ続く道。
周囲一帯に敵味方の戦死者が何重にも重なっている光景を想像しながら、この坂道を上って行くと、背筋に冷たいものが走り何ともむなしい気持ちに陥ってしまいます。
ちょうど、坂の上に雲が見え隠れしてはいましたが・・・・坂の上の雲を求めて進み始めたのが、間違いの始まりだったのです・・・・。 -
山頂に建つ弾丸型の慰霊塔。
う~ん・・・・これが侵略した罪と恥の柱かぁ・・・確かに・・・・ -
203高地山頂にある紹介図。
203高地は旅順港に対して、地図の左上の丘陵地にあります。
陸地側には旅順港を囲むように幾つもの山が連なっており、風光明媚な平和な土地であったはずですが・・・・。 -
203高地から見る旅順港。
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203高地を占領した後、日本軍はここに砲撃の観測所を設け、旅順港内のロシア戦艦に対して28センチ砲の砲撃を開始したのでした。
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日本式28センチ砲の説明版。
203高地争奪戦で、日本軍は口径の異なる大砲を60台余り使用して、高地に対して狂気じみた無差別攻撃を加え、全部で1万1千発以上の砲弾を撃ったが、そのうち280ミリメートル榴弾砲が2254発あった。 -
旅順市内の建物めぐりをします。
ここは、川島 芳子が生活していた邸宅。
川島 芳子は、清朝の王女として生まれながら、日本と中国を舞台に関東軍の女諜報員として活動した女性。 -
1903年に建てられた旧関東関東軍司令部。
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中蘇友誼記念塔(中国とソ連)。後方は旅順博物館。
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旧旅順ヤマトホテル。
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旅順大和ホテルは、1908年にオープンした当時の高級ホテルですが、現在は廃墟同然の姿になっています。
1927年、川島芳子の結婚式がここで行われたとか。 -
旧大和ホテル前の清潔なストリート。
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旧旅順師範学堂。こちらは美しい姿をとどめています。
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地元の人が道路脇で集う姿が見られます。平和に暮らしているみたいでした。
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旅順近郊の分譲マンションです。
吊り下がっている広告によれば、140平米の広さで、75万元(約1200万円)で只今売り出し中。日本の物件に比べればお安いのですが、買う気など全くありませんけど。 -
海上に造られた高速道路を通過して大連の中心地に移動しています。
対岸は、大連の高層ビル街。 -
旧日本人町の住宅街に来ました。
それらしき家屋が幾つか残っています。 -
旧日本人街の家屋。
地元の人達が暮らしているようですが、相当古い建物なので、いずれ取り壊されてしまうのでしょう。 -
隣接する住宅街は、現在はほとんどが建て替えられ高級住宅街になっています。
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立派な店構えの日本料理店も見かけられれます。
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1987年施工の北大橋。
大連と北九州との姉妹都市締結5周年を記念して架けられた全長230メートルのつり橋です。 -
橋の上から海を望む風景。
断崖絶壁等の岩場も見え景勝地のようです。 -
橋を渡って橋のたもとにある老虎灘広場に来ました。
ここには、35mの巨大な6頭のトラのモニュメントがあります。 -
大連市の中山広場に来ました。
広場には10本の放射線道路が中心から伸びており、周囲には当時の行政機関や銀行等の建物が並んでいます。
こちらは、広場に面して建つ旧大連大和ホテル。 -
旧大和ホテルの中を見学させてもらいます。
当時、満鉄の迎賓館としても機能していただけあって豪華で格式のある建物です。
この部屋は日中国交を締結した部屋。 -
旧大和ホテルの2階のカフェから見た中山広場です。
正面の立派な建て物は、旧横浜正金銀行ビル。 -
左側方向の眺め。
レンガ色の建て物は、旧大連民政署。 -
旧大和ホテル2階のカフェルーム。
どなたでも入場して、コヒーなど頂けます。 -
旧満鉄本社本館。
現在は、大連鉄路の事務所として使用されています。 -
旧満鉄本社本館。
満鉄旧跡陳列館(満鉄博物館)になっているようですが、外に看板が出ていないし、入口は鍵がかかっていて普通には入れてもらえないみたいです。 -
大連港。
終戦後、この大連港から多くの日本人が引き揚げてきたのです。 -
港の広場には大きなモールが、過去にここで何事もなかったかのように建っています。
戦後、日本への引揚者の皆さんが、この場所で無事日本に戻れる日を待ち続けていたのでしょう。満洲国・・・・その面影がやがてこの地から消滅してしまうのでしょうが、その歴史的背景とその過ちは、日本人として忘れてはならない事実だと痛切に感じた中国東北部への旅でした。
最後までご覧いただき有難うございました。
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