2016/09/29 - 2016/10/13
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takuyaさん
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Day2 成都⇒康定
第2日目はいよいよ成都からバスで東チベットの入り口、康定の町を目指す。
※1元=16円で計算
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
5時50分起床。
昨日購入した紅景天(高山病に効くとされる薬)と酔い止めを服用。
今日は康定(標高約2,500m)まで約8時間のバス旅となるためだ。
そしてI君は、得体の知れないものを体に入れたくないという理由で紅景天の服用を何故か拒否。
普段は毒味役で、その辺を流れる川の水を平気で飲んでしまう等、非デリケートな胃袋と精神をもつI君。
I君らしくない発言である。
チェックアウトを済ませ、朝食、昼飯を買うため近くの便利店(コンビニ)へ。
朝食のパンと、高山病対策として飲料水を購入。
レジで支払いをしていると、突然Gパンに上半身裸の若いヤンキーが店に乱入してくる。
朝からやたらとテンションが高い。
今日の朝ではなく、まだ昨日の夜の続きを生きているようだ。
何かをやらかしそうな雰囲気しかしない。
彼は酒(瓶ボトル)を大量に携え支払い中の私の前に割り込み(支払っている最中に割り込むという離れ業である)、その酒をレジのバーコード読み取り後の商品を置くエリアに乱暴に置き、店員と何やら話している。
そして次の瞬間、
「ばっっっこぉーーーーーん」
何かの拍子にバランスを崩した瓶ボトルがレジ台から落下し、凄まじい音を立てて瓶ボトルが私の足元で爆発する。
店員は驚愕の顔。
ヤンキーも驚愕の顔からのショックな表情を一瞬見せるも、すぐさま無表情に戻り、誰のせいにしようかと考えているように見える。
数秒後には「お前のせいだ!」と言われる展開になると咄嗟に判断し、駆け足で店を脱出する。
やらかしそうな雰囲気で、本当にやらかしてくれる、期待を裏切らない奴だ。 -
7時20分 康定行きバス出発(新南門バスターミナル)。
私たちの座席は前方の景色が楽しめる最前列。
成都から雅安までは高速道路のため、快適なドライブである。
ただ、運ちゃんのクラクション濫用に悩まされる。
息を吸うようにクラクションを鳴らす。酷いときだと瞬きと同じくらいの頻度か。
途中、睡魔に襲われ寝ようとするのだが、クラクションが鳴るたびに其の音に驚き危険を察知するため、全く寝れない。
「糞野郎!!」と運ちゃんに言ってやる代わりにこの糞運転を動画に収める。
確認のためその動画を再生していると、運ちゃんが動画のクラクション音(自分でならしたクラクション)に反応し、ドアミラーを見ると共にクラクションの鳴らし主(自分)に舌打ちしている。
もう自分をも敵にしてしまうほどの必死な姿。
糞野郎だけど憎めない野郎である。
雅安をすぎると町中や山間部の走行が増えてくる。
この辺りからクラクションの濫用に拍車がかかる。
前の車のスピードが自分より少しでも遅いと、運ちゃんが仕掛け始める。
この辺りまで来ると片側1車線の道路が多いのだが、まずクラクションを鳴らし、追い抜きのため車線変更する。
車線変更したときにもちろん前の車を抜くために加速するのだが、そのときに対向車が来た場合には、さらに加速して追い抜き対象者の前に滑り込むか、減速して追い抜き対象者の後ろに戻るかの対応をとる。
そして、特に前者、加速パターン時のスリルが半端ない。
対向車との正面衝突をぎりぎりのところで回避し、元の車線に戻っていく。
運転座席の運ちゃんが痰を吐くために空いた窓からの、対向車とすれ違う際に風を切る音が魂をさらっていく勢いである。
まるで特攻隊のような追い抜き。
しかし、絶対に衝突しないようになっている。
運ちゃんの加速と、対向車&追い抜き対象者の減速の塩梅が絶妙で、3者(車?)による華麗な連携プレーである。
こんなことを事務作業のように淡々とこなしていく運ちゃん、もはやアーティストである。
本当に特攻隊気取って対向車に正面衝突を試みたとしても、
対向車、追い抜き対象者の巧みな技で、うまくかわされるだろう。
本当にここには接触しない物理法則がある。
ちなみに、自車が追い抜く時のスリリング感とは対照的に別の車が特攻隊と化した姿を見るのは楽しい。
そしてその姿はこの上なく勇ましい。
これ絶対衝突するだろ!!!っていう状況でも何とか正面衝突を回避する姿を幾度となく見た。
芸術作品を鑑賞するような気持で。
こんなせっかちな運ちゃんであるが、トイレ休憩はこまめに取ってくれる。(食事休憩を含めて3回はあった。)
トイレは有料(1元)
と言うか、トイレの前に胡散臭い民族衣装のおばさんが立って、料金徴収しているのだが、
「こいつ本当にトイレの管理してんのか?」
トイレ管理でなく、トイレの前に立つことが仕事になっているようにしか思えない。
違ったらごめんね。だけど。
だってトイレはもうオシッコが洗浄を兼ねているんじゃないかっていう位手つかずの状態だったから。(勿論水を流す等という仕掛けはトイレにはない。)
最後は昼飯休憩。
ここの飯は美味しくないとT田さんや過去の旅人が(ブログで)言っていた。
朝のコンビニで昼食(どら焼き)を買ったのもそのため。 -
バイキング形式。視覚、臭覚で先人(T田さんや過去の旅人)の評判に納得し即回避。
すると、一眼レフをぶら下げた私に興味を示してくる、というか勝手にポーズを決めてくる人が。
撮影してほしいんだよね。という勝手な判断で撮影。 -
好奇心旺盛で陽気な笑顔が素敵な叔父さんだった。
素敵な写真になった。ありがとう。
バイキング屋台の奥に飯屋を発見。
メニュー表を見ると美味しそうなので入店する(というか知っているメニューがいくつかあるというだけ)。 -
厨房の様子。
メニュー表で一番すぐ読めて、馴染みのある、回鍋肉をI君が注文。 -
私は朝買ったどら焼きがあるので料理の注文はせず、I君より回鍋肉を少しご恵与いただく。
日本だと回鍋肉のタレが市販でも売っていて、料理の出来はこのタレ次第、っていう位タレへの依存度が高い(そしてタレでべたべたしているものさえある)。
しかし、ここの回鍋肉は肉の脂っこさはあるが、味付けは意外なまでにあっさりしている。
そしてその中に程よい辛さがアクセントになって、凄く締まった味だった。
この回鍋肉は日本の回鍋肉よりも好きだったな。 -
康定まであともう少し。
-
成都とここの標高差はこのくらい。
因みに康定の標高は約2,500mである。
そして約8時間のドライブの末、
3時頃康定到着。 -
康定は谷を流れる川に沿ってできた大きな街だ。
街中にはデパートまであり、観光地化が進んでいる印象が強い。
でも、青い空、近い雲、町の周りに聳える山々、昨日までと全く違う景色に、東チベットエリアに入ったという実感と異様な興奮を覚える。
そして何より、前日の宿でみた康定の天気予報は雨だったが晴天である。
今回の15日間の旅を通しての傾向だが、東チベットは基本的に晴天が多い。
本来は雨季は6-9月頃までで10月-5月は乾季であるが、今年は雨季が長引いているという。
実際、天気予報では東チベット各エリアはほとんど毎日雨の予報だった。
しかし、東チベットは総じて標高が高いため天気の移り変わりが早く、たとえ天気予報が雨でも1日のほとんどの時間晴れていることも多い。
特に夜は大概曇り(時には雨)だったが、13時~14時と徐々に気温が上がるにつれて晴れて行く。
だから私のように旅行の2週間前から天気予報を毎日チェックする必要はない。
そして直ぐ翌日の甘孜行きのバスのチケットを購入し、懸念していた宿探しへ。 -
参考地図。
余談だが、中国の宿はランクによって呼び方が異なる。
(青年)旅舎、(住)宿、招待所、(大)飯店、(大)酒店、賓館
一概には言えないが、左3つは日本で言うホステル、右3つはホテルといった感じだ。
青年と名前に付くと多人房間(ドミトリー)で安く泊まれる印象が強い。
バス停近くの宿は大酒店と称するものが多く、バックパッカーにとっては高い。
西(町の中心)に向かって10分弱歩くと、左脇の小道に入ったところに幾つか宿がある。
とりあえず1件当たってみる。
1人75元(1,125円)で空きがあると言う。
先ずは空室があったことに少し驚き、そしてその料金に再度驚く。
国慶節前夜ということもあり、100元は覚悟していたからだ。
そして、部屋を確認し、再再度驚く。 -
バックパッカーにとっては贅沢過ぎるほど綺麗な部屋である。
トイレ、シャワーも付いている。
東チベットの初日からシャワーを浴びれるとは思ってもみなかった。
三度の驚きの勢いで、宿は即決してしまった。 -
宿の名前は情城客?。(地図のホテル多いと記載したエリアに立地。)
旅の際には是非ご参考に。
その後の散策で気付いたことは、康定は宿が本当に多いということ。
もっとバスターミナルから離れたところにも数多くの宿があったので、国慶節でも宿探しには困らないだろう。
金額も、探せば50元以下のものは必ずったはずだ(ろう)。
日が暮れる前に康定の景色を堪能せねばとガイドマップに記載ある丘の上の展望台(オレンジマーカー)を目指す。
環山東路を南西に向かって登っていく。 -
その道中にて。
こうして腹出してる人が何と多いこと。
こんなので女性の注意を引き付けられるとでも思っているのだろうか。笑
道路の左側は丘になっているのだが、丘への入り口(階段)を見つけ、ひたすら登っていく。
5分ほど登ったところに康定観音閣がある。
小さなチベット仏教の寺院で、地元民が数人いた程度だった。
初めて目にするマニ車に敬意を払いながら回してみる。 -
ここから先は基本的に階段はない。
というかタルチョと叢をかぎ分けて、時には匍匐前進の体勢で前へ進む。
時折タルチョ越しにのぞく町を見下ろす景色はまさに絶景である。 -
カラフルなタルチョは、景色を引き立てるスパイスとなっている。
ただ、少し登るだけでもかなり息が上がる。
なんせ、2500mの初日なのだから。無理は禁物だ。
途中何度も写真を撮っているうちに徐々に日が傾き、暗くなっていく。
かなりの距離登った実感があるので、日没前に下り切れるか不安が募る。
登り始めて1時間くらい経過していただろうか。
跑馬山公園(おそらく)の入り口に到着。
入り口の門は時間が遅いせいか締まっていた。
これ以上には行けなさそうなので来た道を戻ることに。
ふと、展望台とは何だったのかとの疑問がよぎる。
ただ、展望台っぽいところはなかったが、この来た道、下を望めばそこが立派な展望台になる。
急いで山を降りる。登りはあれだけ大変だったのに、下りはいとも簡単にゴールに到着する。登りで苦しんだ自分を嘲笑うかのようだ。
この道中、観光客は誰もいなかった、現地の人も。でも、かなりのお勧めだ。
康定を一望できる一番のスポットなのではないか。
山を下った後は、数珠店を探す。。 -
下山地点から環山東路を跨ぎ、更に町の中止を流れる川の方に向かう。
幸運にも直ぐ数珠を扱う店を発見。 -
早速中に入り、一番安い数珠を買う。(25元/400円)
その後は夕飯のレストラン探し。
どんどん町の中心地(と思われる)に進んでいくと、人民広場にでる。 -
19時頃だったが、大勢の人民がそこに集まり、愉快に踊っている。(太極拳?)
もの凄い熱気だ。
人民広場を超えたところにこじんまりと営業してる飯屋が多々あり、人の入りが多い店を選び、入店する。 -
雨城面館というお店。
-
注文したのは青椒肉絲どん。(15元/240円)
驚く程の見た目通りの味。(なので写真で味わって下さい)
無難で食べやすい味だった。
食事中、物乞いが来る。何も考えずに、反射的に直ぐに1元やる。
あとから、何か渡さないといけないという感覚が追いついてくる。
すると先程の物乞い情報を聞きつけてか、次々と物乞いが来る。。
この時初めて最初の物乞いにお金を渡したことを後悔した。面倒なことに巻き込まれた、というよりも色々な人に期待させてごめんなさい。という気持ちの方が強かった。
その後一旦宿へ戻る。
ひとまず、シャワーをあびる。
シャワーのヘッドを手にしようとした瞬間、手から滑り落ち、着地点は運悪く便器の中。
水周りと一括りにされる中で清潔面で両極端に位置する2者の願っても無い共演にテンション激下げである。
丁度この時、猛烈にお洒落なカフェのカフェラテが飲みたい衝動にかられる。
その理由を説明すると、、
海外の食事は日本の食事と比べると、根本的に味が違う。
だから、それを食べるときには多少のストレスが伴う。
例え、思わず美味しいと言ってしまうような料理でさえ、無意識にストレスを感じているのだと思う。(海外の日本料理店でも然り)
特に海外に来て序盤はその傾向が顕著で、ストレスフリーな食事への欲求が高まる。
その欲求に対して、これまでストレス(食事のストレスの他、シャワー事件のストレス。これが意外に大きい。)に耐えた自分へのご褒美という名目で、カフェラテに白羽の矢が立ったわけ。(カフェラテの味は、調味料を沢山使用する食事と比較すると比較的安定してる、と思う)
というわけで、お洒落なカフェと、翌朝のご飯を求め、外を再度ぶらつく。 -
途中見かけたケーキ屋にあったケーキ用の下着。
-
結局たどり着いたのはまた人民広場。(写真は人民広場から見た百貨店)
その側にあるお洒落カフェに入り、カフェラテを注文。
だがしかし、カフェラテは品切れだと言う。
カフェラテがないカフェってもう門を閉じろよって突っ込みたくなる。
で結局頼んだのはパイナップルシェーク。
もう当初の目的からもずれてて、「俺何やってんだろう。」って思ったけど、このカフェ見つけた時点でカフェ探しのスイッチ切ってたんで、30元だったけど(この日夕飯は15元)注文(テイクアウト)。
味は美味しかったけどやたら甘くて、喉が乾くので近くのコンビニで水を購入。
と、パイナップルシェークに散々振り回された後で、スーパーで翌日の朝食用にフルーツゼリーを購入。(パンが売り切れていたので致し方なく。パイナップルは入ってない)
てなで、外出の目的を果たし(?)宿へ帰還。
紅景天を服用し、23時頃就寝。
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