2016/10/23 - 2016/10/23
123位(同エリア406件中)
ころたさん
10月23日に開催された町田時代まつりを見てきた。今年で第7回と出来立ての祭りだが、地元は多摩地区を代表する祭りに育てたいと力がこもる。午前中は町田駅からメイン会場の芹が谷公園まで、装束に身を固めた出演者のパレードがあり、午後は芹が谷公園で数々の演武がお披露目される。10月の第4日曜日の今日はカラッと秋晴れとはいかなかったが、雨の心配はなさそうだ。ではいつものように自転車で出かけるとするか。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
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町田時代まつりのメイン会場は、町田駅から徒歩20分ほどの芹が谷公園。ただし深い谷の底にあり、お年寄りにはきつい道かも。俺はいつもの通り愛車ミレニアムファルコン号(ママチャリっす)で颯爽と駆け付けた。
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会場は町田市立版画美術館の奥、春には桜に囲まれる広場だ。モニュメントもある水場の周りは屋台が並ぶ。
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地元の店が多く出店していたみたい。今はちょうど昼時なのだが、まだ腹も空いていないので後にした。
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なになに、11~12時が時代行列で、13時くらいから砲術披露なの。あれっパレードは終わっちゃったんだ。ちょっとしまった!
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気を取り直して会場へ。今は開会式の真っ最中で、お偉いさんがご挨拶。
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見物客もまだ満員には程遠い。
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ご挨拶も甲冑姿。
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おっ、コスプレ軍団もいるぞ。こっちはほぼ「時代まつり」という名を意識していない感じ。
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開会式も終わり、いよいよ砲術披露の時間。まずは指導者らしき人が日本砲術について説明。
「種子島に渡った鉄砲製造の技術は国内で広まり、日本独特の砲術として・・・」 -
前置きはいいから早く打って見せて。と言っている間に一人の男性が火薬を込めた。
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そして「ズッドン!」
大きな音なんだ、これが。もちろん空砲だけど。 -
続いて鉄砲隊が、
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「ズッドン!!」
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左手の鉄砲隊も火薬を詰めて、
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「ズットン!!!」
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もくもくもく・・・
あっ、左手の打ち手は女の子達だぞぅ。 -
その後もいろいろな打ち方で砲術が披露された。
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とにかく音が大きいのにびっくりした。
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さて観客はというと、まだまだ満員には程遠い。
ちょっと他を見てこようかな。 -
こういうお祭りって裏側が面白いんだよね。まだ砲術披露が続いているが、その裏側ではメインの流鏑馬に使う弓が並んでいる。
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そして次の演目の出場者達が出待ち。居合抜きとかをやってくれるはず。
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そのもっと裏手には、いつもの芹が谷公園ではメイン会場になっている冒険遊び場がある。
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ここでは係りの人が子供たちに自然を生かした遊び方を教えてくれる。
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さてぼちぼち腹も空いてきた。屋台街に戻ってランチにしよう。
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と、そこにかのコスプレ軍団が。
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よく見ると、まあまあ微妙に「時代」を意識しているようだ。
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パレードに参加したの?もう出番はないの?
「うん、あとは適当にその辺うろうろしててだって。」 -
せっかくの出演者に対して若干失礼な物言いだとは思うが、彼ら的にはそれでいいのであろう。
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外人観光客と一緒に写メに収まったりして、すこぶる上機嫌である。
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おっ、もうやすくなってるよ。じゃぁ焼きそば一つね。
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これからはこの居合抜きの時間なのだが、ちょっとお疲れ気味なのでブレイクがてらに美術館へ。
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芹が谷公園の入り口にある版画美術館は、日本でも珍しい版画に特化した美術館。
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こじんまりとしているが版画という、比較的安価にコレクションできる題材と、市立美術館という特性を生かし、版画のセミナーをやったり、市民にギャラシーを開放したりしている。常設展は無料なこともあり。何度も訪れている。
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今はデヴィッド・ホックニー展を開催中。特設展は入場料800円。
ホックニーはアメリカのモダンアート作家。ポップな色使いが印象的だが、まとまった作品展としてじっくりと見たことはなかった。 -
今回の展覧会、一人の作家の回顧展ではたいていそうだが、作風の変遷を追っていく楽しさが味わえた。単純な線と色による表現はそのままだが、初期のか弱いタッチから、ピカソに傾注してキュビズムに走った時代、同じ題材(プールが有名)を繰り返し描いていた時代を経て、あの華やかな色彩に辿り着く。80歳にして未だ現役!
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さて祭りに戻ろう。そろそろメインエベントの流鏑馬の時間だ。
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おっ、出場者の入場。祭りは一応、競技会の形で行われる。
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全8名の出場者が、1回に2つの的を射抜く試技を2回繰り返す。
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皆、重い甲冑に身を固めた上で弓を弾く。もちろん馬を全速で走らせながら。
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的は四角い板。50cm角くらいだろうか。
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これが笑っちゃうことに、出場者が射た的を切って、お守りとして売っている。公園近くのなんとか神社で祈祷をした、ありがたい物だって。
でも今、競技しているのに何でお守り札に加工したものが並んでいるの?? -
などと雑念に取りつかれている間に競技が始まった。
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中央には審判長らしき人も。
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第1走者(?)が準備完了。
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そして走り出した。早い!
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お~、見事第1の的を射抜いた。
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続いて第2走者。あ~外れた。
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次々と競技者が試技をしていく。
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スピード感が伝わるだろうか。
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え~、ただ今の試技について審判員協議中。
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射ている矢はこんな感じで、先は矢尻ではなく鏑矢になっている。
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引き上げてくる競技者達。あっ第4走者は女性だったんだ。かっこいい!
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1回目の試技から上位5名が決勝戦を行う。
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決勝の結果、確か1つだけミスをして他は全て射抜いた選手が優勝。しかしこの人達、普段はどこでどんな練習をしているのだろう?
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走り終わったお馬さんは裏でのんびり。スタッフのジャケットを見ると、千葉県からきているようだ。
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ひとっ走り後のカイバはうまいんだな、格別に。と言っている。
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敗者の後ろ姿にはなんとも言えぬ哀愁が漂う。
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祭りもメインエベントを終えて解散を待つばかり。
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どの祭りも「祭りの後」感がいいのよね。
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夕刻迫る緑の公園から、時代装束の人々が散り散りに帰っていった。
町田時代まつり、来年はみんな見に来てね!
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