パレスチナ・イスラエル　映画撮影協力旅行記５～パレスチナ西岸カルキリヤ～

2008/05/10 - 2008/05/11

２００８年に友人の映画制作に参加。メイキング班ということで、かなり自由に長期間パレスチナとイスラエルを動き周りました。映画の名前は「ピンクスバル」。
http://www.pinksubaru.jp/
４月１９日から６月の頭まで滞在していました。

メインのロケ地は、イスラエル側にあるタイべという町。（ビールで有名な西岸の町とは違います）アラブ人の多いトライアングルというエリアです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Triangle_(Israel)

今回は、一度だけ訪れたカルキリヤという街を紹介します。タイべの近所、隣町くらいの感覚の街なのですが、グーグルアースで見ていただくと分かりますが、この街、例の壁に囲まれている街なのです。なので、あまり観光で行く人は少ないと思います。しかし、パレスチナならではの温かい雰囲気のある街で、大通りに家具の専門店街のようなものがあります。映画で使う家具を見に行ってきました。2ヶ月半の間に数時間しか滞在しなかったカルキリヤですが、とても印象に残った街でした。

エリア その他の都市(イスラエル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 3.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 2.5

• 同行者: その他
• 交通手段: レンタカー タクシー

イスラエル側のタイベ６号の高速（ラビンハイウェイ）をちょっと南下すると、その東側には壁が見えてきます。高速がやや西の方へ曲がります。というのも、そこにカルキリヤの町が微妙に突き出ているからです。その曲がる手前の出口を降りて、西岸に入るチェックポイントへ向かいます。

タイべからの距離は、7,8kmくらい。渋谷から東京駅くらいの距離ですね。なので、イスラエルが独立する前は、本当に隣町だったわけです。

でも、ここには、レンタカーで入ることが許されないようで、チェックポイントの駐車場に止めて、パレスチナの黄色いタクシーで町の中心へと向かいます。次回、同じ西岸のトルカレムについて書きますが、そちらは、レンタカーも入ることができました。このルールの違いがいまいちわからないのですが、この町が閉鎖された町だということは、誰でも理解できます。

UNの車が走っていました。ちなみに、カルキリヤは、当時ファタハが選挙で負けて、ハマスが勝った町だと言っていました。そういうのも関係してそうです。

チェックポイントは、日本人やタイベのアラブ人には、なんの問題もなく通り抜けることができます。でも、混んでます。

チェックポイント周辺から少し行くと、東西に抜ける大通り。町の中心のちょっと手前が家具屋街となります。

ポスターがちょっと物騒な感じです。ハマスの町だからだったのかな。英語版のウィキを見ると２０１５年もこの町でハマスのメンバーが捕まったとありました。

でも、人々はすこぶる陽気です。日本人は、珍しいのでみんな声をかけてきます。

せっかくなので、記念写真を撮ってもらう。（黄色のTシャツが私です）

なんか、みんなのどかな雰囲気なんですよ。これは、家具屋さんだったかな。商売が終わったので、みんな笑顔。家具の写真は、撮ってないですが、かなり立派でちょっとごてごてした感じでした。

目当ての家具を手にいれたので、お昼を食べようと。またタクシーに乗り込みます。

町の中心は、この家具の大通りと南北に走る大通りが交差したあたり。看板がゴテゴテしてて楽しい。

監督の小川も来たことがあり、ここに来たら、絶対に羊のキンタマ食べた方がいいよとなんども聞かされていたので、それを食べにやってきました。

西岸ならではの眺め。肉がどーんとある雰囲気は、タイべにはないんですよね。西岸に入るとあちこちで羊がこんな感じに吊るしてのをよく見ました。あと、タイべの女性は、イスラム教徒ですが、ほとんどヒジャーブをつけていない。でも、こっちに来るとほぼ全員つけてます。６０年前は、まったく同じ慣習があったのでしょうが、その月日は、距離とは関係なく同じ民族、同じ宗教でも人を変えていくんですね。

お約束のフムスなどのお惣菜。

お目当ての羊のブツです。さんざん美味しいと聞いていたので、どれほど美味しいのかと思いましたが、まあまあという感想でした。あんまり覚えてないです。脳みそほどクリーミーではなかった気がします。

残念ながら、数時間の滞在だったので、写真もこの程度です。次回、パレスチナに行ったら、自分の足でこの町をぶらぶらしてみたいなと思うのでした。