おばちゃん古代ギリシャ入門② イラクリオン42時間で何ができるか編

2016/08/18 - 2016/08/26

アテネ空港で５時間以上乗り継ぎ待ちをして、やっとやっとクレタ島に到着です。
２泊しますが初日は午後３時過ぎの到着、３日目は朝９時のフェリーでサントリーニ島に向かうので、実質滞在時間は42時間。
夜は寝たいし昼寝もしなくちゃならんし、おばちゃんは忙しいよ！

8月18日（木）夜成田空港出発、イスタンブール経由
19日（金）午前8:25アテネ空港着、午後14:00アテネ発イラクリオンへ
　　　　　イラクリオン泊
20日（土）イラクリオンとクノッソス宮殿 イラクリオン泊
21日（日）午前9:00の船でサントリーニ島へ
　　　　　アクロティリ見学 フィラ泊
22日（月）ネア・カメニ（火山島） フィラ泊
23日（火）午前11:40飛行機でアテネへ アテネ泊
24日（水）アテネ観光 アテネ泊
25日（木）アテネ観光 夜22:25アテネ発
26日（金）イスタンブール経由19:10成田空港着

エリア イラクリオン(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: エーゲ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

クレタ島・イラクリオン空港に到着したのが15:00頃。タクシー（11ユーロ）で２泊するホテル「メガロン」にまず向かいました。10分ほどで到着。
成田からここまで遠かった。ヘロヘロ〜〜。空港と街の中心部が近いのは本当にありがたいよ。
（この写真はその夜に撮ったもの）

ホテル・メガロン・・・２泊320ユーロ

今回このホテルを選んだのは、クノッソス行きのバスターミナルもサントリーニ島へ行くフェリーの港もホテルから楽に歩ける立地であること。
空港からのバスが止まったかは不明のまま・・
おばちゃん一人旅の時よりお宿のグレードがかなり上がってます。
ダンナさんは糟糠之妻と狭い部屋にいると気が滅入るんだってさ。

ホテル・メガロン　狭いけどバルコニー付き。

こちらの朝食はビュッフェ式、品数もなかなか豊富、朝から並ぶホールのケーキたちに眩暈が〜〜。ギリシャのヨーグルトは水切りしてあるので濃厚うまうま。このホテルには脂肪分10%と2%とあったが、おばちゃんは迷うことなく10%。
脂肪は旨さだよっ！

ホテル・メガロン

セキュリティの都合で夜12:00過ぎるとドアを閉めてしまう（らしい）。客室フロアに入るにもキーカードが必要と、なかなか安心な感じ。

部屋からヴェネツィア時代の要塞が見える。
（翌日出かけたのだが、遅かったせいか修復中のためか、入り口らしいところもよくわからなかった）

逆方向を見る。おやぁ？ちょっと不景気な感じだよ。
実際はそちら方面には歩いてないので実態はわからない。

しばし休憩の後、夕暮れの街に出てみる。
（この時期の日没は夜８時前）

海岸沿いの道路に古い建物の名残

昔（大雑把だな）はこの辺りまでずっと海で、上の写真は船のドックだったようだ。
ここで「Dock of the Bayだね」と出てくるところが中年夫婦だ・・

緩やかな坂道の先に海が見える

海岸沿いの遊歩道にたくさんのタベルナが並んでいる

その中の一軒で夕食。トリップアドバイザーで上位のお店だけあって繁盛してました。並びのお店とは客の入りが全く違っていた。
案外隣の店だって同じように美味しいのかもしれないけれど、初めての土地では旅行者としては安全策で評判を得ている方へ入ってしまうよね。

片口鰯のマリネ
メニューには見当たらなかった（気がする）が、グーグル先生の画像を見せながら「イパルヒ；」と聞くと頷いてくれた。酸味がやわらかくて美味しい。
「イパルヒ〜」はギリシャ語で「〜はありますか？」らしい。

魚介のフリット盛り合わせ
片口鰯、イカ、白身の魚、エビを揚げたもの、蒸したムール貝、フライドポテト。
美味しかった、特にイワシ♪

これにオリーブ、パン、ビール、お水（小）で30.5ユーロ。

お会計をお願いした頃に、二人に一皿のデザートとリキュールが到着。
おぉぉっ・・・噂に聞いていたこれが「おまけ」なのね。
（ギリシャではデザートやリキュールをおまけでサービスしてくれる風習があったりするーー必ずではない）
すばらしく美味しいわけではないけれど、リキュールは飲まないけど、おまけだと思えばねぇ、うれしいなぁ満足だなぁいいお店だなぁとなるのは人情だ。

イラクリオン2日目
実質行動できるのは本日のみ。頑張っていきましょう。
まずはクノッソスに出かけるために、ホテルのほぼ隣のバスターミナルへ。（8:18出発）
写真は部屋から撮ったバスターミナルです。
この写真の中段木立の辺りに小さなブースがありクノッソス行きの切符を購入（片道一人1.7ユーロ）。往復分を買っておく。

バスの車内
切符を購入してさてバスは？と聞くと「あれだ、２分で出発するよ」と。
上の写真中ほどのバスの一台の表示にクノッソスとあり、運転手に確認して乗り込む。
（後ほど確認、２番と20番のバスがクノッソス行き）
と、本当にすぐ出発。お客はおばちゃん夫婦だけである。
ん？クノッソスって人気観光地じゃなかったっけ？
私たちだけのために？悪いわぁ〜〜〜。

・・・ということはなく、次の停留所エレフテリアス広場から大勢の人が乗車。
この広場の停留所は確か空港からのバスが停車するところ。この辺りのホテルも便利だろうな。さらに小さいバス停に止まりながらクノッソスへ。
8:45到着、バスターミナルから30分といったところか。
運転手さんが「クノッソス！！」と叫んでくれた。
帰りのバス停も降りたところにあるので心配ない。お土産屋さんやカフェが少し並んでいる。

クノッソス宮殿の入り口に向かう途中の駐車場。
大きな観光バスがずらり。

クノッソス宮殿跡　入り口
ここでチケット購入。イラクリオン考古学博物館と共通で16ユーロ。

まずはアーサー・エヴァンズ卿の銅像に敬礼！！

イギリス人考古学者の卿（1851〜1941年）は、この広大な土地を自分の家のお金で、買い取って（！）発掘作業をして（！！）復元作業（！！！）をしたという。
どれだけ金持ちの家に生まれたんだ！？
このクレタ島独自の文明を「ミノア」と名付けのも彼、線文字Aや線文字Bを発掘し名付けたのも卿である。
この素晴らしい遺跡を楽しめるのはひとえに卿のおかげ、ありがとうっ！！

美しいです。ドキドキします。赤い柱の後ろにはシンボルの大きな牛が描かれてます

エヴァンズ卿はこの遺跡を復元するために、費用や期間の問題もあって、コンクリートをガンガン使っちゃったりして、世間の批判を浴びたりもしたらしい。
でもおかげでなんとなく立体的に具体的に往時に思いを馳せることができるんだから、いいではないかと思う。
おばちゃんの知力学力では、礎石しか残ってないような遺跡はただ呆然と眺めるのみ・・・

巻き毛の鳥面ライオン
（勝手な命名です、ググったりなさいませんよう）

女王の間　イルカの壁画
このクノッソス宮殿跡で見ることができる壁画は全てレプリカ。本物はイラクリオン・考古学博物館で見ることができるし、そんなことは気になりませんでした。
ただこの胸躍る空間に入ることはできず、小さな窓から覗き込むだけなのが残念。

シンボルの牛の角をかたどった・・・なんだろう？

この宮殿はギリシャ神話に出てくるクノッソスの迷宮と言われている。アテネのテセウスとアリアドネの話。この迷宮を作ったダイダロスとその息子イカロスの話。
クレタ島はゼウスが生まれた島とされているし、そのゼウスが牛に姿を変えてエウロぺを連れてきた話、神話の世界を現実に見ている不思議な気持ちが味わえます。
・・しかしテセウスというのはイヤな男だよ。

出入り口の近くにカフェとミュージアムショップがある。
トイレは標識に沿って少し離れたところに。
おばちゃんはこのショップに「女王の間のイルカのフレスコ画のポスター」や「百合の王子のマグネット」といった、安価で楽しい気持ちになれるようなグッズを期待していたのだが、残念だった・・

エレフテリアス広場
クノッソス宮殿跡から2または20番のバスに乗ってイラクリオンに戻る。観光シーズンのためかバスは20〜30分ごとに運行していた。
考古学博物館見学のためこのエレフテリアス広場のバス停で下車です。
（運転手さんにムゼオ？と確認しました）

まずは昼食。この広場近くにはたくさんの飲食店がありました。
後ほどこのあたりからヴェネツィアの要塞がある海までぶらぶらと歩きましたが、賑やかで楽しかったよ。

トルコでおなじみドネルケバブ・・実はギリシャでもポピュラーなようだ。このお店は鶏・牛・そして豚。イスラム教国ではないから豚肉のケバブもある♪

店員さんのお勧めに従ってミックスグリルを二人で一皿。
串焼き２種類、ハンバーグのようなキョフテ（はトルコ語か）、それにソーセージ、山盛りのポテトの陰でよく見えないけれどギロ（上の写真の肉を削いだもの）がたっぷり。
それにトマトと玉ねぎとヨーグルトがたっぷり。
パンとビールとお水と合わせて15ユーロ、お腹いっぱい。

・・と思ったのだが、サービスしてもらった西瓜とメロンはしっかり食べる。
食後酒のリキュールも振舞ってもらった。
西瓜が甘くて美味しかった〜。

イラクリオン考古学博物館
バスを降りたエレフテリアス広場のすぐ。
クノッソス宮殿跡の発掘品や壁画の本物などはこちらに展示されてます。あの目つきの怪しいイルカの本物を見ることができる！
入場はクノッソスとの共通券で。

クノッソス宮殿跡でも印象的な赤い柱が取り入れられたエントランス

クノッソス宮殿の復元予想の模型
やっぱりすごい。一部は4階建てだったのね、女王の間はどのあたりだろう。
あの遺跡からここまでの模型を作り上げるなんてすごい。

タコが描かれたアンフォラ（つぼ）、これはまさしく蛸壺！？
このタコをモチーフにしたもっと大きなアンフォラが上野の国立博物館で開催中（９月18日まで）の古代ギリシャ展で展示されていたよ。タコの足がなんとも上手い♪

ぷぷっ・・（笑）
ところで、この博物館は一応撮影禁止なのだが、展示室によって対応が実に異なる。
部屋によっては誰もがバシバシ写真取り放題で係員も何も注意しない。
そんな展示室ではおばちゃんも写真を撮らせていただきました。すみません、ありがとうございます。

あらら・・これはまた可愛い！
レプリカがあったら欲しいくらいだが、おばちゃんがそう思うものに限って、レプリカも（絵葉書すら）なかったりするんだな。

これはクノッソス宮殿にあった壁画で「パリジェンヌ」と呼ばれている貴重品。
紀元前16世紀、今から3600年前の美女は今見ても美女である。
小さな断片なのだが、ちゃんと顔がそのまま復元できた珍しいもの。

同じくクノッソス宮殿にあった「青の貴婦人たち」と呼ばれるもの。
これが・・唸ってしまう。発掘した当時の壁画の部分は彼女らの胴体の一部など、古く薄汚れた部分だけ。
この顔も髪型も想像図というか予想図というか・・

女王の間のイルカも同様で、大部分は想像図。
でもおばちゃんお気に入りの怪しい眼は本物であった、安心した。

博物館からは散歩がてらホテルまで歩いて戻り休憩。42時間しかなくても休憩や昼寝はするおばちゃんだよ。
日没の頃に、ヴェネツィアの要塞まで行ってみる。入り口がどこかはっきりしなかったので外観だけ。もう夜８時近かったせいかな。

賑やかな通りを中心部に向かって歩いてます。

一本脇道に入ると、ひっそりとして人気がなくなったりする。
すかさず賑やかな通りに戻ります。
なんたって小柄でおとなしそうな日本人中年夫婦、狩られちゃったりしたくない。

Central Park というギリシャらしさのかけらもない名のお店で夕食。
スモークサーモンとズッキーニのフェットチーネ。
ギリシャのパスタはふにゃふにゃと聞いていたけれど、これはアルデンテにギリセーフといった感じで、美味しかった。

突き出しのようなもの？カナッペと生野菜がまず運ばれてきた。
レシートの明細に記載はなかったので、まぁおまけというか他の料理代金に乗せられているというか・・？このカナッペが妙にうまし。
歴史ある生産地だけあってオリーブオイルがとてもおいしい。

イラクリオンのオールドハーバーに沿ってのんびり歩きながらホテルへ。
短い時間だったけれど、いいものをたくさん見て、ご飯も美味しくて、ホテル代も適正で（この後のサントリーニ島は悶絶もの、アテネも強気だった）、なんだかまた行きたくなる所でした。
今度は違う町に行ってみたい。ゼウスが生まれたと云う洞窟なんかもいいかもしれない。

明日からサントリーニ島、この美しすぎる島でおばちゃんは散々な目にあったのである。

この旅行記へのコメント （2）

• てつやんさん 2017/02/15 23:26:12

  この置物良いですね♪♪

  cokemomoさん
  
  
  初めましてm(_ _)m
  てつやんと申します。
  最近、ギリシャに興味があってクレタ島のイラクリオンの旅行記にお邪魔しました。
  とっても良さそうな島ですね。
  食事も美味しそうですし、それに表紙のクノッソスの置物がとっても欲しいです。
  実は旅行先の置物を集めるのが好きなもので、一目見て惹かれました♪♪
  
  いくつか島に行かれたようですが、どこの島が良かったですか？
  
  てつやんでした
  

  cokemomoさん からの返信 2017/02/16 11:41:07

  RE: この置物良いですね♪♪

  てつやんさん、初めまして、こんにちは。
  
  旅行記をご覧下さってありがとうございます。
  てつやんさんは旅行先の置物を集めてらっしゃるんですね！
  うちのダンナさんと同じです〜〜。
  あの置物を気に入ってくださってダンナさんは大喜びで「やっぱりな」と言いそう。
  私自身はあまり置物類は買わないんです・・だって掃除が面倒になるから！
  買うのは食べ物ばかりです(^^;)>
  
  昨年の８月に行った旅行でしたが、島はクレタとサントリーにしか行ってないんです・・
  もっと他の島も行きたかったけれど、島移動はやはり時間がかかるのでなかなか。
  サントリーニも良かったんですが、私はもう一度行くならクレタ島だなと思ってます。
  遺跡や博物館は面白かったし、イラクリオンは適度な大きさの街で便利でした。
  （次があるならもっと小さい街に行ってみたい）
  サントリーニほど「トップシーズンなんだから稼がなきゃ損損」という感じが薄くて
  その分物価も控えめでしたし、のんびりした雰囲気でした。
  
  あ、件の置物は港近くのお土産屋さんで買いました。高くないです。
  割とどこのお店にもあったような気がします。逆に、クノッソス宮殿や博物館の
  ショップではこの手のものはありませんでした。
  
  てつやんさんはたくさんの国を旅行されてるんですね（＠＠）
  ぜひギリシャにもお出かけになってくださいませ〜。
  楽しいご旅行を。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　cokemomo
  
  
  
  > cokemomoさん
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  > 初めましてm(_ _)m
  > てつやんと申します。
  > 最近、ギリシャに興味があってクレタ島のイラクリオンの旅行記にお邪魔しました。
  > とっても良さそうな島ですね。
  > 食事も美味しそうですし、それに表紙のクノッソスの置物がとっても欲しいです。
  > 実は旅行先の置物を集めるのが好きなもので、一目見て惹かれました♪♪
  >
  > いくつか島に行かれたようですが、どこの島が良かったですか？
  >
  > てつやんでした
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