2008/04/19 - 2008/04/26
39位(同エリア93件中)
Hiro Kayさん
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2008年に友人の映画制作に参加。メイキング班ということで、かなり自由に長期間パレスチナとイスラエルを動き周りました。映画の名前は「ピンクスバル」。
http://www.pinksubaru.jp/
4月19日から6月の頭まで滞在していました。
メインのロケ地は、イスラエル側にあるタイべという町。(ビールで有名な西岸の町とは違います)アラブ人の多いトライアングルというエリアです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Triangle_(Israel)
普通、観光客は入ることのないイスラエルアラブの不思議な町での体験は、生涯の中で、何者にも変えられない体験でした。食べ物の話しなども絡めて、色々懐かしみながら書いていきたいと思います。まずは、初めの一週間。まだ撮影作業などが、あまり進んでいない時。なので、私もそんなに撮影することなく、ブラブラしているときが多かった時期です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
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途中、ローマ経由。夜中の3時過ぎにベングリオン空港へ。ローマの空港がへぼいのとは対照的な、超近代的なテルアヴィフの空港にびっくり。嘆きの壁もどきが国粋主義バリバリでいい感じである。なんともイスラエルバンザイな空港。日本も戦争に勝ってたら、鳥居もどきに、前方後円墳とかのデザインとか入っていたのかしらとか思いながら歩く。
1ヶ月以上いるし、アラブ人の町(イスラエル領内だけど)で泊まるので、普通スルーで入れる入国チェックがそこそこの質問攻め&バックの再チェック。帰りの出国が思いやられる。夜中のテルアヴィフのホテルについたのは、もう4時半くらい。飛行機でガンガン寝たので、ちょっと寝ただけで復活。ベン・グリオン国際空港 (TLV) 空港
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朝7時半くらいに起きて、朝飯。凄まじい量のビュッフェに満足。
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野菜がうまい。チーズもなかなか。
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その後、10時に迎えが来るので、それまで近所を探索。金曜だし、明日(今日?)からパスオーバーなので、町はなんだか静か。
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でも、なんとなく雰囲気を堪能。
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ホテルがどこだったか忘れたけど、海に近いとこだった。海岸沿いから一歩入ると住宅街っぽいところへ。ついにイスラエルに来たのだなあと実感!
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日本食が多い。
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でも日本の旗ちょっとインチキくさい。これは、海沿いのシェラトンとかの入り口。
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街中は、落書きとかもあって、フリーチベットもあって。いやいや、そっちじゃなくてパレスチナフリーにしなよ。まず!
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歩いて思ったことは、結構町が汚いこと。NYCが中東に着たようなそんな感じの印象だった。ま、同じユダヤ人の町だものね。ニューヨーク住んでいたものにとっては、落ち着く雰囲気ではある。
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10時に助監督が迎えに着てくれる。30分もたたずに、これからお世話になるタイベという町に到着。
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この町には、車泥棒がたくさんいるという話。詳しくは、映画「ピンクスバル」を見てください。
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小川和也監督と主演・脚本のアクラム・テラウィと近所のカフェで朝食。この店は、撮影も含めて、何十回と訪れた。タイベで一番うまい朝食を出す店です。シャクシューカがおすすめ!
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俺は食べてしまったので、パス。残念!
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このときは、つまむ程度。かなりうまいフムスです。この横のハルミチーズの大きいこと!
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はじめのうちは、1日1箇所新しいところへ案内されるとか、そんな感じだった。1番初めに案内されたのは、こちらの新しいモスク。
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この日は、金曜日。アクラムと一緒にモスクへ入ります。
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みなさん礼拝していました。ここは、パレスチナ自治区ではなく、イスラエルだとわかってはいても、今までイスラエルのムスリムのことを考えたこともなかったので、ものすごく初めのうちは、不思議な感じでした。
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その後、アクラムの家族と昼食。言葉も分からずもなんとなく楽しいみたいな、そんな感じだった。家族が多いから、叔父だの叔母だの従兄弟だのがオンパレードでやってくる。
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モロヘイヤのスープ(煮物)とダジャージ(チキン)のライス詰めなんぞを頂いて、かなり満足。
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初日にも関わらず、ものすごい数のパレスチナ人の人に会う。なんかあると、すぐ家庭のサークルでカフワ(カルダモン入りアラブコーヒー、家によってはタルキッシュコーヒースタイルで出てきて感動!)を馳走になる。みんなイスラエルは嫌いだが、その国の中でそれなりに裕福に生きている。そんな印象。
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夜のタイベ。アザーンが聞こえ、いかにもイスラムの国という感じ。とてもここがイスラエルだとは思えない。
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この町は、とにかく車社会。歩いて5分のとこでも車で行く。車が大好きらしい。さらに、イスラエルによって心理的に閉鎖されているもんだから、町から外に出ていこうとかをあまりしない。結果、メタボ気味の人がたくさんいた。
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夜にいつも行っていたのが、こちらのバー・レストラン。一説には、マフィア絡みの店だとか。でも、そのおかげか、お酒も料理も一級品です。この町の人たちは、99%ムスリムだけど、男たちはお酒を平気で飲みます。バーは、ここともう一箇所あります。
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夜中にバーへ。酒は、イスラエルの定番ヤルデンのワイン。これは、かなり甘い。
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あんま寝てないので、この小瓶をあけたら寝てしまう。
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さらに夜中だというのに、料理が大量。
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ここのフムスは、本当に最高です。写真からもそのクリーミーさが見てとれます。
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めちゃくちゃうまいシシケバブ(こっちでは単に羊肉程度でしか呼んでなかった)を食べる。脂の部分がかなりやばかった。他にもコフタとレバーを食す。
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朝。といってももう昼頃だったかな。ちなみに、この町に多分宿はないです。私たちスタッフは、アクラムとその友人たちや親類縁者の家などを借りて泊まっています。
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昼頃起きてくるとご馳走がいっぱい!これ、ビーフシチューみたいなやつ。ものすごく美味い!やっぱりパレスチナ人(この人たちはイスラエルの国籍ですが、基本自分たちのことはパレスチナ人といいます)の家庭料理は最高です!ちなみに、ちょっと日本のカレーっぽい味がします。なんかカレー味が結構好きみたいです。ケバブ屋にもカレーソースがあるくらい。この町独特の味付け?他では、あまり出会ったことがない。
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これは、よくある葡萄の葉っぱをまいたダワリという料理ですが、これは、羊の脂で煮込んだのかな。
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土曜の昼は、だいたいご馳走でした。すべてがやばい!
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寝泊まりしていた家の前。
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こんな感じの街です。たしか、街の入口付近です。
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これは、タイべの環状道路。金曜になると路駐がひどく屋台とかもでて、このへんは賑やかになります。たぶん、この車はスバルです。このタイプのスバルが街には、たくさんあります。盗みやすいからだとか。理由は、映画を見てください。
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幹線道路からパレスチナ西岸に近づいて行くにつれ、軽い坂になっています。
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街の悪ガキども。日本人がこの町に入ることはほとんどないので、すぐ絡まれます。うちらは、主演のアクラムの友人なので、何もされませんが、見知らぬ人がこの町に入ることはおすすめしません。ユダヤ人でさえも危ないから入るなといわれている街だそうです。車泥棒が大勢いる街で、そういうことを仕切るマフィアがいるとか。ま、詳しくは映画で。
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子供は、無邪気です。どこの中東の国ともあまり変わりません。
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撮って撮っては、いつものこと。
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たまに街中に馬とかロバがほっとかれています。羊は当然のこと。
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大きなパン屋が2軒くらいあったかな。街の入口付近にあるので、シャバットでユダヤ人が休みだと、こういうアラブの街に買いにくるんだそうです。それに、ユダヤの街のパンより、アラブの街のパンの方が断然うまいです。街には、スーパーもあるけど、やっぱり中東は、パン屋で買うパンが最高です。色々な種類のものがあります。
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少し慣れて来て、街を1人でぶらつく。家の近くの墓場の壁がこんな感じ。
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生活に密着したものから。
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政治的な苦難の絵?
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これは、たばこ良くない?
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なんとも平和そうな町だなあと。ほのぼの。
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で、ある時、この町には警察がいないことに気づく。聞いてみるとやっぱりいないとのこと。ユダヤ人の警察がこの町に居ても本当に意味がないからだ。だから車泥棒もはびこる。一度、市長のオフィスに行ったことがある。市長は、ユダヤ人でその護衛が数人いた。それが唯一見た警察かな。あとは、もうほとんど自治区のような街です。
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それでも、この治安の良さってのが、なんとも不思議。
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夜遅くまで、お店はやっていて、子供たちもみんなうろうろしてる。ご近所さんのつながりと、国に対する反骨精神が、うまく循環している模様。
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夜9時くらいになって、色々世話してくれてるアミールが水パイプに連れていってくれる。今まで、シリアとかトルコで行ったところは、どこもおいちゃん達が集うのんびりしたカフェみたいなとこだったので、そんなとこを想像してた。そしたら、見た目アメリカの若者が集うバーやダイナーみたいな感じ。
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実際、騒がしいアラブ音楽をかけながら、車で乗り付けて、仲間とつるんでいる若者が集う場所のようだ。まったりよりは、イケイケな感じ。
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アルギ―ラ(水パイプ)の扱い方は丁寧。味の選択はなかったけど。
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5分おきに、チャコールを変えてくれる。始めは大きなチャコールで燃やして、後はゆっくりと小さなチャコールで燃やす。
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若者のノリや雰囲気を体験出来て、非常におもしろかった。
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もちろんシャーイと一緒に。
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外は、若者の集いといった感じだったけど、店を仕切っているのは、いかついおいちゃんだった。
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中は、おいちゃんたちが集まり、まったりな感じでした。
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いつだか忘れたけど、また違う日のダワリ。家庭料理の定番なんですね。ズッキーニの詰めものもあるヴァージョン。
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米を詰めたチキンだったかな。
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イスラエル料理のシュニッツェル。これは、パレスチナ人もよく食べる。
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コフタ。こうやって団子にすると本当に普通のハンバーグになってしまう。これは、確かみんなで作ったものじゃなかったかな。
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スイーツ色々。これは作ってないです。さすがに。アラブの街には、必ずスイーツ屋があります。
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色々なワインを買って試すが、あんまり好みの味はなかった。アクラムが、俺がビールじゃなくていつもワインなので、これ以上お金を無駄にしちゃいけないと冗談まじりに言う。ようは、イスラエルのワインなんてまずいだけだよと。というのも、彼が住むのはトスカーナ。ワインに関してはイタリア人なので。イスラエルのワインは、相当の種類を飲みましたが、確かにトスカーナに比べるとものすごくコスパの悪い味だと思いました。なので今でもあまり好んでイスラエルワイン飲みません。
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これはノンアルコールのマンゴ味ビールかな?
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みんな大好きシャクシューカ!卵のトマトソース煮みたいな感じです。
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ハルミチーズ焼き!
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フムスフール!フムスは、このように中に別の具材を入れて、パンですくえば充分すぎるほどお腹いっぱいになります。フールは、豆煮込み。
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基本フムスは、こんな感じに「牛肉とフムス」とか「チキンとフムス」とかでヴァリエーションが組める。ようは、ネギラーメンとかチャーシューメンとかそのノリなんだなと。 これは、羊だったかと思います。最近、家で豚フムスとかベーコンフムスを作るけど、何気に豚と相性よいです。中東じゃ絶対ないと思いますが。
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とまあ、毎日見るもの食べるもの楽しい日々。とても仕事をしているような感じでは、なかったのがこの始めの一週間です。でも、何気に、仕事だから町からどこかに行くことも出来ず。タイべの街でくすぶるのでした。この日は、車でタイべ周辺の街のロケハンに行ったんじゃなかったかな。幹線道路から見た道路沿いのモスク。ここは、入らなかったな。
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ちょっと離れたところからタイべの景色。
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もうちょっと離れたとこから。道路の看板には、トルカレムへの標識が。直接、車ではいけないけど、行けるかのように書いてあります。トルカレムについては、また今度。
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タイべの街のよこは、小高い丘があって、その道が西岸の入植地へと続いています。入植地は、柵があって入れませんでした。とにかく、こういうアラブの街の周辺には、ユダヤ人の新しい街(や入植地)がどんどん開発されて、分断されていっている感じです。
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夜のタイべ。
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また、いつもの店に飲みにいきます。
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こんな感じでアメリカっぽい雰囲気です。
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これは、ヤルデンよりは、美味しかった。でも、深みがどれもない。こうやって、この店くるたびに色々なワインを試すのでした。大体1本10ドルくらい。
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これは、レバーフムスです。これが、結構会う!レバーのネットり感とフムスが絶妙です。
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お約束のメゼ(前菜の野菜とかピクルスとか)。
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この一週間で、着々とスタッフが増えていき、だんだんと映画の撮影っぽくなってくるのでした。
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