2015/10/11 - 2015/10/11
240位(同エリア843件中)
みーみさん
阪急電車・宝塚線の岡町駅と曽根駅付近は、古くから開けた所のようで、多
くの古墳や、創建が4.5世紀に遡る神社が今でも残り、他にも、中世の城
跡、江戸時代の街道、阪急電車開通後の郊外住宅地の町並みなど、ひとつの
地域で、日本の古代から現代までを感じることのできるおもしろい場所です。
- 旅行の満足度
- 5.0
-
まずは古代から。
桜塚古墳という名の古墳(現在は消失)にちなんで、この付近の古墳群を桜塚古
墳群と呼んでいいます。
今に残る大石塚古墳・小石塚古墳も桜塚古墳群の中のひとつです。 -
横から見ると、ただの丘にしか見えませんが、前方後円墳です。
桜塚古墳群は調査によって44基あったとされていますが、現存するのは
五基のみです。 -
左の図のように、大石塚古墳と小石塚古墳は南北に揃えて、縦に並んでいます。
-
大石塚は全長80メートル、小石塚は49メートル。
埴輪が出土していますが、被葬者がどんな勢力の人だったのか詳しいことは
わかっていないようです。 -
イチオシ
こちらも大変古く、創建が4世紀から5世紀とされる原田神社。
天武天皇が鏡などを奉納したことから、皇族や武家からも篤く信仰され、
室町時代には歴代足利将軍から崇敬されました。 -
本殿は戦国時代に戦火で焼失。
江戸時代になって再建され、現在、国の重要文化財に指定されています。 -
こちらは中世の遺構。
近辺の村を灌漑するために造られた用水路で、今もその一部が残っています。
原田井と呼ばれています。 -
立て札によると、
1461年に、この水路をめぐる水争いがあったと、記録に残っているため、少な
くとも、それ以前にできた水路であることがわかります。 -
今は水はありません。いつまでこの水路が使われたのかはわかりませんが、
中世以来、ずっと田畑を潤す大切な水路として使われてきたのでしょう。 -
原田城跡。こちらも中世の遺構で、豊中市指定史跡となっています。
原田城の城主であった原田氏はこの地の土豪でした。 -
原田城の跡には羽室家という昭和12年建築の住宅が建っています。
その住宅も国登録有形文化財に指定されています。 -
旧羽室家の庭には原田城の土塁が現存しています。
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羽室家の人はこの土塁を築山に見立てて、野点などを楽しんだといいます。
結果、中世の遺構がそのままの形で残ることとなりました。 -
土塁跡
-
旧羽室家の玄関。
階段を上がっていくと家屋にたどり着く。
原田城が小高い丘の上に建てられていたことがよくわかります。
また、羽室家の住宅もその小高い地形をそのまま利用して建てたものです。 -
その階段を庭より見た所。
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集落内の道も昔のまま残っているところがあります。
あて曲げの道といって、道路がT字形に交わっています。 -
道がまっすぐに交差しないで、若干ずれて交わっているところもありました。
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原田井(灌漑水路)の脇に集められた室町時代から江戸時代の石塔や石仏。
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将軍地蔵と伝わる騎馬人物像を祀る愛宕堂。
今も町内の講が輪番でお祭りをしているということです。 -
道のあちこちには昔の農村生活を思い起こさせる臼などが残っています。
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この石は何でしょう?
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このような石碑も。
「二本松」と書かれていますが、何のことかは不明。 -
ここからは江戸時代。
能勢街道は現在の大阪市中津から、岡町、池田を通り、妙見山の能勢妙見堂に至る
街道で、物資の運搬や参拝道路としてにぎわった道で、岡町を南北に通っていま
す。この建物はずいぶん古そうですね。 -
旧能勢街道沿いに古い風情のある家がところどころ残っています。
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能勢街道は岡町駅付近では一部商店街になっています。
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江戸時代から明治時代に建てられた家屋が残っている登録有形文化財の家もありま
す。個人宅のため、見学はできませんが、コンサートなどの催しが行われている
ようです。 -
明治43年に、箕面有馬電気軌道(今の阪急電車)が開業し、岡町も住宅地として
開発されていきます。
今も、静かな住宅街で、雰囲気のあるお屋敷が点在しています。 -
左手奥の塀のあるお家は、住宅地としてこの地が開発された時に建てられたお屋敷
で、登録有形文化財に指定されています。
大正から昭和にかけての和館と洋館の住宅がよく残っているそうです。
(個人宅) -
洋風のこんなとんがり屋根の家も。
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この赤い洋風の屋根の家は、「男はつらいよ」シリーズなどで有名な山田洋次監督の生家だとか。
(個人宅) -
イチオシ
こちらは、大阪府立桜塚高校の敷地を三方から囲うように残っている塀。
一部修復されていますが、1938年もの。 -
桜塚高校は元は豊中高等女学校でした。
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レンガの間のコンクリートパネルには花の形をあしらった意匠が。女学校であった
歴史を伝えています。 -
旧羽室家住宅。
昭和12年、当時住友化学工業役員であった羽室廣一氏が建てた和洋折衷の住宅で
昭和初期のモダンの雰囲気を今に伝えています。 -
イチオシ
羽室氏からこの住宅を購入した方は、別棟を建て主にそこで生活をし、もともとあ
った住宅はそのオリジナルを尊重し、ほとんど手を加えなかったそうです。それ故
に昭和初期の住宅様式が現在までほとんど変わることなく伝わることとなりまし
た。 -
イチオシ
アールデコ調のストーブ暖炉
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純和室
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和モダンな感じ
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家人に写真が好きな方がいたそうで、暗室まであります。
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食堂には造りつけの食器棚があります。
-
台所にもモダンなストーブ暖炉がありました。
-
羽室氏が中世の土塁をそのまま庭の一部としたことにより、中世の遺構が壊れるこ
となく現代に伝わり、また、羽室氏の次の住宅所有者が大切に使ったことから、設
備も含めて、昭和初期の住宅が良好な状態で今に伝わるという歴史にちょっと感動
しました。
この付近は決して観光地ではありませんが、街歩き好きにとっては、とても楽しい
町でした。
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