中国(4)煙台へワイン求めに来たはずが

2015/07/18 - 2015/07/21

中国にワインの世界的な産地があるらしい。対不起…中国ワインってピンと来ず。でも知ってしまったからには確かめに行かねば、という事で他に何があるのかろくすっぽ調べもせずに飛んでみました、煙台へ。

ワイン目当てだったはずなのに何故か屋台で昼も夜もビールビールビール！以前プーケットで意気投合した中国人の友達が隣町の青島から来てくれて、その友達が煙台自慢のビーチ十選（多すぎ）ドライブに連れてってくれて、更にその友達が合流して、まぁ飲むわ飲むわ。

何かのドッキリかと思うほど歓待されて、結果ワインの印象も今一つながら、「青島ビールの方が絶対うまいんだよなぁ」と文句いいつつ煙台ビールをおかわりしまくるみんなと再会したいとしみじみ。

エリア 煙台(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

初・中国東方航空（※ＪＡＬにマイル積算可）

いつも関空の隅っこに佇んでいます

２時間強でピッカピカの煙台空港へ

不安になるほど無駄に広くてそこら中にムカデ人間なみに繋げすぎのカート

空港から街中まではリムジンバスで３０分程度

晴天なのにスモークガラスで車内は薄暗くムーディな照明つき

バスターミナルで降りると白タクの運ちゃんたちに包囲される

さほど法外な言い値でもなかったので少々ねぎってホテルまで

昔ながらのアパートっぽい建物のすぐ裏手に高層ビル群がニョキニョキ

AgodaやらExpediaやら大手の予約サイトでは宿の選択肢がなく青島在住の友達に予約してもらいました

お値段は中の上ぐらいの煙台維汀花園酒店

フロントで英語が通じる確率は３５パーセント

隣町の青島から電車で来てくれた勇剛さんが夕飯に連れてってくれる事に

タクシー車内の運転席との隔絶っぷり…圧迫されますがグラグラで見かけ倒し感も

突如あらわれる巨大な煙台駅

勇剛さんの友達二人が既にテーブル上に乗りきらないほど大量のビールのピッチャーを空けてた状態で「歓迎光臨！」

確かエビとか海鮮を始め焼き物メインの露店だった気がしますが皆のペースに合わせてビールお代わりしまくってたから記憶がいまいち

全員でプール一杯分はビール飲んだような気も…朝まで飲むという３人と別れてタクシーに乗り込むと「この人、俺たちの友達だからぼったくったら許さねぇからな！！」と一番屈強な姜さんが運転手に凄んでたのは覚えてる

翌朝ホテルの窓から

ライトな二日酔いに日射しが眩しいというか痛い

でも二日目は予定通り「ワインの日」

迎えに来てくれた勇剛さんと張裕酒文化博物館へ

煙台発祥の張裕ワインは中国最大級のワインメーカーです

試飲つきの入館料５０元は展示内容とワインの質からすると…？

入ってすぐのフロアはワイン醸造の歴史等々の展示コーナー

中国では紀元前からワインが作られてたとか

けっこう涼しい館内でもお馴染みのヘソ出しルックはあちこちに

葡萄つながりで勿論ブランデーも

ちびっこにも大人気！硬貨を投入すると醸造の過程が模型で順に示され、

模型の最終地点からブランデーと思しき超ストロングな酒が注がれ飲める仕組み

油断してさっと飲み干したらあまりの強さにゲホゲホゲホ

地下には果てしなく続く樽ゾーン

アジア最大とされる巨大樽３兄弟は通称「桶王」らしい

待望の試飲コーナー！

しかしどうも一番リーズナブルな赤白ワインがすでにグラスに注がれた状態で並べてあって肝心のお味も「…んんん」

勇剛さんによると「好景気に合わせてワインに興味を示す人が増えてきたけどまだ味が分かる人は多くない」

最上階の売店スペースでは高価なラインナップも飛ぶように売れていました

自分もやや背伸びして貴腐ワインを購入

それにしてもこのデザイン…どんな香りのワインも磯臭くなりそうな

期待し過ぎたせいかやや空振り感の否めない博物館見学から気を取り直してドライブに

車を出してくれたのは新婚さんなのに奥さんを顧みず、昨夜であったばかりの日本人のために仕事を抜け出してくれた姜さん

海辺の街にはたくさんのビーチがあります

よく見かけたキッズ向けの遊具（ショベルカーで砂浜をほじくり返す）

ちなみにショッピングセンターにはゴムボールをほじくり返すパターンも

その隣の金魚すくい

少年よ　捕まえ過ぎだ

グラグラ揺れる台に乗るだけで痩せる！的マシーンがようやく上陸したらしい

ワインでずっこけた自分を励まそうと二人が厳選したのは地元の人に大人気の餃子やさん

山盛りの肉肉しい餃子に当然の如く昼ビールつき

テーマパークの如く整備された一角へ

でも建物の二階以上は空っぽだったっぽい

オシャレなウッドデッキの下は海藻めあての皆様で大賑わい

オシャレなような気がしなくもないアートの類が点在

そんなアートも概ね地元の人からぞんざいな扱いを受ける

きっと竜宮城にはつれてってもらえない

やっぱり姜さんもすぐヘソ出しルック

姜さんに孫さんも加わり前夜の４人組でビーチドライブ

みんなの薦める合計１０か所の浜辺を訪ねるも別に泳ぐでもなくただただ巡る巡る

この国にはプライバシーがないからねぇ、と自嘲する皆が指さす先に多すぎるカメラ群

もうどれがどのビーチか分からなくなりました

当然この夜も煙台ビール祭り！

帰国の朝は自力で空港に向かおうと思ったら外回り中の姜さんが「送ってくよ！」

バースターミナルで切符を買うところまで付き合ってくれて職場にとんぼ返りの姜さん

謝謝！

ずいぶん早くに着いてしまいぼんやりバスが来るのを待ってたら「ちゃんとバスに乗れるか心配でまた戻ってきたよ」って姜さん

どんだけ親切なんですか

あんまり予習せずに来てしまった煙台で出逢いに恵まれ満ち足りた所に空っぽの煙台蓬莱国際空港

どうも落ち着かない

プライオリティパスで使えるファーストクラスラウンジを訪ねると広大なスペースに自分ひとり

受付女子に「何しにきたの？！」みたく怪訝な顔された理由が判明

３〜４種類のスナック菓子があるだけ…落ち着かずする事もないので３分で撤収

ソウル経由で帰る予定でしたが折しもMERSで盛り上がっていた頃のこと

煙台〜仁川便が旅立つ直前に欠航となったり振り回されました

マイルで帰国するつもりが結局自腹で買い直してソウル到着

終息宣言が出るちょい前でした

街中ではマスク姿も少なくて拍子抜け

いつも通りアカスリしていつもの友達といつものサムギョプサルとビールでしめて（結局どこでもビール）弾丸煙台旅行は大満足で終了