水路と茅葺屋根の街を訪ねる　ヒートホールン Giethoorn

2016/05/05 - 2016/05/06

５月の連休中に２日間のショートトリップ。
オランダのヒートホールンへ車で行ってきました。

知る人ぞ知る美しい街、としてずっと耳にはしていたので、ぜひ行ってみたいと思っていました。
水路が張り巡らされた小さな街に、茅葺屋根の小さな家々。
そして、その街への車の進入は禁止されている。
聞いただけでもわくわくです。

ちなみに、このヒートホールン。綴りはGiethoorn。オランダ語で最も難しい発音の一つ"G"が頭文字に来ています。"Giet"は敢えて日本語で表記するなら、"ヒート"。ですが、オランダ人にヒートホールン、と言っても、全然わかってもらえません。。ほんと、Gはいや。

エリア ヒートホールン(オランダ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 旅行の手配内容: 個別手配

車を走らせること2時間半。ヒートホールンに到着。
カーナビはVVV(観光案内所）にセットしました。
http://www.giethoorn.com/informatie/v-v-v-kantoor/
VVVの周囲に広い無料駐車場があったので、そこに停めて、そのまま散策に出かけることにします。

まずはレストランで昼食。

オランダで魚といえば、鱈が多いですね。
身がほろほろと柔らかく、おいしい。

オランダ料理、アウツマイターUitsmijter。
トーストに色々載せる、いわゆるオープンサンドですが、目玉焼きで全部隠れている笑。卵が半熟でおいしい。

一旦、スーパーで買い出しをしてから宿へ。
今回は運よくヒートホールン内に宿をとれました。
DE SLOOTHAAK

さて、ここで本格的にヒートホールンに足を踏み入れて気がついたのですが、今日は祝日ということもあり、めちゃくちゃな混雑。
ボートを借りて水路を行くこともできるのですが、そのボートが渋滞しているというとんでも事態になっていました。

人ごみをかきわけ、重い荷物を駐車場から運びます（車の乗り入れは禁止なので、駐車場から宿まで数十メートルはある）。

さて、一旦宿の敷地に入ってしまえば、めちゃ静か。

この宿はキャンピングサイトなのですね。
テントを張っている人や、備え付けのキャンピングカーに滞在している人など、いろんなスタイルの滞在が可能なようです。

今回借りたのは一棟借りの別荘タイプ！
お値段も手ごろでした。
しかし敷地がひろーい！

宿のところにも水路が引かれてきています。

別荘の前には水路に面してテーブルも用意されていました。
私有地なので、観光客で込み入った外の喧騒が嘘のように静かです。

ビールを一杯。
いやーこれは最高。

外で夕食を食べていたら、カルガモがこんにちは。
きっと宿泊客がいつも何かくれるんだね。
人懐っこい。

でも、あげないよ笑。

さて、観光客が大方帰った夕方。
散歩に出かけます。
日が長いから、多少遅くなっても大丈夫。

何隻かボートが行きかっています。
昼間はボートの大渋滞でひどかったけれど、静かになると、風情ある景色。
明日は自分たちもボートに乗ってみよう。

一夜明けて。
キャンピングサイトに朝が来る。

早朝の散歩開始。

朝は本当に人が少なくて、ゆっくりと散策できます。
時々、ジョギングをしている人とすれ違うくらい。
すがすがしい朝です。

昨日予約しておいた通り、宿のおじさんがボートを用意してくれていました。
モーターボートなのですが、講習らしい講習など一切なし。
アクセルはここ。舵はこれ。こっちに回せば、船首はこっち向くよ、
さあ、行っといで！てなもんです。

そして、案の定、ボカボカと岸にぶつかる。
昨日の混雑時に乗らなくて、ほんとに良かった。
妻と娘と息子に応援されながら、超微速前進。

宿のおじさんによると、水路は一方通行。水路をまっすぐ行って、風車のところを右に折れて、１番水路から一旦湖に出る。湖を南下して、５番水路から戻ってくる。それで大体1時間とのこと。1時間15EUROくらい。

お？ちょっと慣れてきたかな。

水路は時々広くなったり、時々曲がりくねったり。
景色も飽きないし、ついでに適度なスリルも笑。

風車だと聞いていたけれど、肝心の羽根がないよ。
でもここに違いない。右折だ。

なんだか河口を海へ進む感じ。
急に水路幅が広くなり、操縦は楽になったけれど、スリルは倍増。

そして湖へ！
え？こんな大きい湖なの？！
気持ちいい！けど、ライフジャケットとか着てないんですけど。いや、そんな野暮なことはこの際言っちゃだめだ！
波に負けないように、すでにアクセルはフルスロットル。

とはいえ、できるだけ岸に近いところを進む。

有名らしい湖上に突き出したカフェ。
ボートで立ち寄ったりもできるのだろうか？

なんだか、カナダとかに来た気分。
素晴らしい景色です。

見えた！あの5番水路から、中へ戻ります。

出発から1時間。なぜか操縦技術は上がってます笑。

すっかりヒートホールンが気に入ってしまいました。

もう一周行ってみる？という気持ちを抑え、着岸。
しようと思ったけどできない。そういえば着岸の仕方なんて聞いてなかった！
後ろに渋滞を起こしつつ、何回かトライして、やっと着岸。
いやー、楽しかった。

ヒートホールンは素敵なところでした。
のーんびりと散歩して、風情を味わってほしい場所。
そして、できるなら、ぜひボートを。

またいつか来れるかな。