こんな珍しい景色見たことない。

2016/05/13 - 2016/05/14

一つは旧国鉄倉吉線廃線跡。もう一つは大山東側に位置する船上山の屏風岩。どちらも似たところがあるのは確かだが、今回はそれぞれ特徴があって、たいへんおもしろかった。
参加したのは「JRで行く！びっくり鳥取」という個人ツアー。格安ながらツアーのしばりはほとんどない。JR特急も宿もコースも自分で思いのまま組み立てられる。JRでまず倉吉へ。レンタカーで「旧国鉄倉吉線廃線跡」に向かう。全国に廃線跡はたくさんあって歩けるところも多いが、ここはなんとレールや駅跡が残っているのが珍しい。
昭和６０年に廃線になったということで、レールなどを撤去する費用までおっつかなかったのだろう。すべてのレールがのこっているわけではないが、途切れながらもかなりの距離を歩くことができる。途中に竹林あり、レンゲ畑ありと、優雅なたたずまいの中を歩く。枕木の幅がちょうど歩幅と同じくらいで歩きやすい。駅跡に駅舎はさすがないものの、駅名を書いた看板はきちんと残っておりホームもある。ただトンネルは閉鎖されていて、トンネルにくるとやむを得ず引き返さなければならない。
（団体ツアーだとトンネルは開けてもらえるらしい。）

あとおなじみの倉吉白壁土蔵群を散策して、打吹公園に登ってから三朝温泉に泊まる。ふつうなら三徳山が定番のコースだろうが、今回は断念。三朝の湯はいつもやさしくていい。ラドン温泉だそうだ。

あくる日は大山の一画である船上山へ。この屏風岩がすごかった。高さは１００mを超すという。幅は定かでないが、１?近くになんなんとするのではないか。東坂登山口から屏風岩を横に眺めて、山上をめざす。屏風岩の上に出るというコースだ。これがかなりの急峻な上り。子どもなら１時間もかからないというが高齢者は汗をかきかき。大山特有のブナ林があったり、開けた山道があったり、登山道は変化に富んでいる。途中マムシがとぐろを巻いてしっぽを振って威嚇しているのに出くわしたのには驚いた。山上に着くと、千条のぞきという見晴らし台？があって、屏風岩を見下ろすようにできている。奈良の大峰山の修験場と同じしかけだが、とてもや装備無しでは巨岩の先まで近づけない。おそるおそる這いながら５mほど手前まで近寄るのが精一杯。久しぶりのトレッキングだったが、雄大な景色に出会えて達成感もじわじわとわきあがる。

あとは一転琴浦町の海へでる。鳴り石の浜も日韓友好公園も、あまり知られていないが、やはり珍しくてきれいなところだった。山陰はどうしても時間がかかるが、それにも増して、いい経験ができた旅になった。

エリア 倉吉(鳥取)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: レンタカー JR特急 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: JTB

なおレールが残る旧国鉄倉吉線廃線跡。竹林の中にタケノコがいっぱい。

駅跡（泰久寺駅）も残っている。

奥に見えるトンネルで突き当りになる。

おなじみ倉吉の白壁土蔵群。倉敷ほどの賑わいがないのがさびしい。

醤油の醸造元。

打吹山から倉吉の街並みが広がる。

三朝温泉・宿の前の三徳川。

高さ１００mを超す船上山の屏風岩。圧巻だ。

あくまでも長く高く。

千条のぞき。先までは行けなかった。この下が屏風岩。

急な斜面も広がっている。

琴浦町の鳴り石の浜。丸い石が歩くたびにギュッギュッと鳴るからだろうか。

日韓友好交流公園。韓国船の遭難のとき、村民が救助した名残だそうだ。

さわやか。

帰りのスーパーはくと運転席。ただ大阪ー倉吉はいまだに３時間１０分かかる。山陰の開発が望まれる。