2015/12/12 - 2015/12/12
214位(同エリア1771件中)
尚美さん
綿業会館は、1931年大阪市中央区に日本綿業倶楽部の施設として、渡辺節の設計で建築されました。
建物は三休橋筋に面して建ち、大阪中央公会堂まではガス燈が並んでおり、綿業会館前のガス燈は24時間灯されています。
2003年に国の重要文化財に、2007年には近代化産業遺産に認定されています。
月1回開催されている内部見学会に、いそいそと出かけました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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綿業会館外観。
綿業会館 名所・史跡
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綿業会館正面玄関。
街路のガス燈も雰囲気があります。 -
正面玄関。
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正面玄関の扉。
素敵です。
開閉時に押したら重かったです。 -
正面玄関屋根の装飾。
月1回の館内見学会は、昼食付きの1部と見学のみの2部があり、私は2部(500円、ポストカード4枚いただきました)に申し込みました。
開始の午後2時30分より早く着いたので、受付を先に済ませてから一人で見学します。 -
外観。
南西角の装飾。 -
外観南側。
1階は石張り、2階以上は薄茶色のタイル張りのさりげない外観ですが、内部がすごいのです。 -
建物南側の上部をズーム。
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正面玄関入るといきなり大きなシャンデリアが。
1階ホールとの間の内扉も素敵。 -
内扉!
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内扉の引き手と横の装飾。
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今度は、玄関扉から外を見ます。
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玄関扉から外を見ます。
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玄関扉から外を見ます。
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内扉を開けると1階ホールです。
3階までの吹き抜けの堂々たる空間。
正面の銅像は、東洋紡績専務取締役・岡常夫。
岡常夫さんの遺族から贈られた100万円と関係業界からの50万円とで、建物が建築されたそうです。
現在の75億円に相当する額だそうです。
両側から上る階段の踊り場奥は新館に通じる2階通路で、この本館には2階がなく、1階と3〜7階および地下1階の造りです。 -
1階ホールを側面アーチ部から見ます。
豪華なシャンデリア、大理石の質感、両側面に連なるアーチも素敵な、イタリアンルネッサンスの間です。
綿業会館は、近代の日本を代表する施設として国際会議の場として数多く使用されていました。
リットン卿らの率いる国際連盟満州事変調査団、ヘレンケラー、犬養毅、吉田茂等も利用していたそうです。 -
1階ホール。
階段にも赤絨毯が敷かれています。 -
1階。
アーチが重なって見えて、いい眺め。 -
1階ホール。
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吹き抜け3階から1階ホールを見たところ。
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吹き抜け3階から見たところ。
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吹き抜け3階から見たところ。
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吹き抜け3階から見たところ。
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吹き抜け3階から見たところ。
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1階に戻り、会員食堂をホール側から撮りました。
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会員食堂の透かし彫りのガラス。
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館内見学は、担当の方が丁寧な説明をして案内してくれます。
ただ、じっくり見たかった会員食堂内部が音楽会で使用中なので、外側からの見学です。
写真は会員食堂天井。 -
会員食堂天井。
ミューラル・デコレーションという装飾だそうです。
模様も色合いも綺麗です。 -
会員食堂。
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1階エレベーター扉の美しい装飾。
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最も素晴らしい部屋と言われている3階の談話室。
吹き抜け天井、イタリアンルネッサンス初期のジャコビアン・スタイルの部屋だそうです。
空中に浮いたような室内階段がすごく気になる! -
談話室の室内階段。
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談話室の室内階段。
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談話室の室内階段。
私が大興奮する装飾です。 -
談話室の室内階段。
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談話室の室内階段。
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一番豪華な談話室で、奥の壁一面にそびえているタイルタペストリー。
京都泉涌寺の釜場で製陶されたタイルが使用されており、タイルならではの鮮やかながらも微妙で複雑な色合い、重厚な質感に圧倒されます。 -
談話室のタイルタペストリー。
綿業会館らしく、綿花も飾られています。 -
談話室の窓。
この建物の各部屋の窓は、鋼鉄ワイヤー入り耐火ガラスなので、戦火を免れました。
上下窓の間の壁や窓の形も素敵。 -
談話室の高い壁にかかった時計。
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談話室。
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3階の、貴賓室と呼ばれている特別室。
直線的な窓・壁と、天井・家具の曲線を組み合わせたクイーン・アン・スタイル。
18世紀のアン王女時代にイギリスで生まれた様式を起源とするスタイルだそうです。 -
特別室の天井の装飾、きれいです。
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特別室の家具の足、猫足です。
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3階、「鏡の間」と呼ばれる会議室。
天井・壁・開口部の装飾を抑えたアンピール・スタイル。
壁に沿った天井部分の卍飾りは、渋い。 -
会議室の扉周りは、木のように見えますが、木目調の大理石!
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会議室の別の扉。
こちらの周りも、木目調大理石! -
会議室。
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会議室の床石にはアンモナイトの化石が入った天然石が使用されています。
わかりにくいですが、写真中央白い石、右部の楕円状のところ。 -
地下にあるグリル内部のモザイク。
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グリルの奥の壁。
四角いシールを張ったようにも見えますが、象嵌細工です。
凝っています。
7階のアダム・スタイルの大会場は、尺八の会開催中で見学できませんでした。
でも、普段は見ることができない綿業会館の内部が見られて、大満足でした。 -
綿業会館見学会の後は、北浜のレトロビル巡りをします♪
まず、武田道修町(どしょうまち)ビル、旧武田長兵衛商店本店。
1928年、松室重光設計です。 -
ビルではありませんが、少彦名(すくなひこ)神社の入り口。
道修町にある医薬・健康の神様。 -
三井住友銀行大阪中央支店、旧三井銀行大阪支店。
1936年、曾禰中條建築事務所設計。
重厚感ある、本格的な古典主義建築。
かっこいい柱も気になるので、ここは後日再訪してじっくり見ることにします。 -
高麗橋野村ビルディング。
1927年、安井武雄設計。
大きなビルです。
丸みのあるコーナー、1階のレンガ壁、2階より上の積み重ねたようなデザイン、窓の形、特徴あります。
1階南側にはサンマルクカフェの店舗があります。
来月、同じ安井武雄の建築「大阪倶楽部」の見学会にも行く予定なので、楽しみです。 -
高麗橋野村ビルディング。
開口部両側には孟宗竹と三日月型照明の装飾があります。
壁面のレンガは、形・大きさ・色、そして並び方にも変化をつけてあり、すごくおもしろいです。 -
今回一番気に入った生駒ビルヂング。
生駒時計店の本社ビルです。
1930年、宗平蔵設計で、登録有形文化財に指定されているアール・デコの建物です。 -
生駒ビルヂング。
外壁東北面の3階〜屋上に縦長の装飾があります。 -
生駒ビルヂング。
御影石の鷲、かっこいいです。 -
生駒ビルヂング。
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生駒ビルヂング。
鷲に見下ろされている。 -
生駒ビルヂング。
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生駒ビルヂング。
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生駒ビルヂング。
1階はカフェになっているので、再訪して利用したいです! -
今日はここ、「五感」北浜本館サロンでお茶するつもりです。
もとは報徳銀行大阪支店として、1922年に河合浩蔵設計で建てられた新井ビル。
ここも登録有形文化財に指定されています。
ファサード1階の列柱が素敵! -
新井ビル。
五感の入り口です。 -
新井ビル。
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五感に入りましたが、カフェは満員で、待っている人々が20人以上も。
土曜の午後に人気店にすぐに入店できる訳なかった、甘かったです。 -
カフェでケーキを食べるのはあきらめて、「大美五豆(おみごと)」という名前の付いた豆乳プリンを買って帰りました。
なめらかなのにまったりとした、おいしい豆乳プリンでした。
小豆餡と黒蜜、きな粉のトッピングはどれをかけても美味しかったです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- Weiwojingさん 2015/12/15 17:22:18
- 綿業会館は素晴らしいですね。
- 尚美様
近代建築の傑作「綿業会館」を拝見しました。私も数年前この建物を見学に出かけましたが、談話室とごく一部を見ただけで、その他はあまり見ることができませんでした。月1回見学会があるのですか。来年には再度このような機会に見てみたいですね。この見学会はどのようにすれば確認できますか。
談話室の階段とその手すりが素晴らしいですね。またこの部屋の造作にも感心しました。
北浜界隈にも近代建築がたくさんありますね。私も綿業会館とともにこの周辺を歩いてみました。いくつかの素晴らしい建物が残されているのには感心しました。その時の旅行記があります。よろしければ覗いてみてください。
では、これで失礼します。
Tamegai
- 尚美さん からの返信 2015/12/15 22:19:31
- RE: 綿業会館は素晴らしいですね。
- Tamegai様
コメントいただきありがとうございます!
Tamegaiさんも綿業会館とその周辺を歩かれたというのを知らなかったので、先ほど拝読しました。
見学会に行く前にTamegaiさんの旅行記で予習すればよかったです。
ただ、その界隈には予想以上に興味深い建物が多く、1度ではすべて見て周れませんでしたので、何度か通おうと思っています。
次回は、Tamegaiさんの旅行記で知った旧川崎貯蓄銀行大阪支店も見てみたいです。
> 近代建築の傑作「綿業会館」を拝見しました。私も数年前この建物を見学に出かけましたが、談話室とごく一部を見ただけで、その他はあまり見ることができませんでした。月1回見学会があるのですか。来年には再度このような機会に見てみたいですね。この見学会はどのようにすれば確認できますか。
綿業会館の見学会は、毎月第4土曜日に行われているそうです(12月のみ第2土曜日開催)。
日本綿業倶楽部HPのアクセスページに、有料館内見学会の詳細が記されていますが、事務局に電話・FAXでの申し込みになります。
私の時はたまたま空いていたのか希望の日に申し込めましたが、6カ月待ちという事もあるようです。
> 談話室の階段とその手すりが素晴らしいですね。またこの部屋の造作にも感心しました。
> 北浜界隈にも近代建築がたくさんありますね。私も綿業会館とともにこの周辺を歩いてみました。いくつかの素晴らしい建物が残されているのには感心しました。その時の旅行記があります。よろしければ覗いてみてください。
遅ればせながら拝読しました。
神戸のユニオンチャーチ(フロインドリーフ)にも行かれているのですね。
私は最近何度か前を通っていますし、中で食事もしたことがあるのですが、次回訪れた時には写真を撮り旅行記作成もしたいです。
では、今後もTamegaiさんの旅行記を参考にさせて下さい。
尚美より
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- まほうのべるさん 2015/12/15 08:49:30
- 国内の素晴しい建物たち
- おはようございます、尚美さん。
国内には細やかなところまで気を使った建物たちがたくさん存在しているんだなってあらためて思っています。
正面玄関の内扉の細工、3階まで吹き抜けになっているホールのシャンデリア、エレベーターの扉の装飾などどれも素敵ですね。
談話室の階段の手摺の装飾は特に素敵ですね。日本にこんな装飾のある階段があったんですね。
特別室の天井の装飾はとても細やかできれいだし、猫足の家具も可愛いですね。
生駒ビルの御影石の鷲さんは不審者が入らないようにしっかり警備しているようですね。
byまほうのべる
- 尚美さん からの返信 2015/12/15 21:12:36
- RE: 国内の素晴しい建物たち
- べるちゃん、いつもコメントいただき、ありがとう。
> 国内には細やかなところまで気を使った建物たちがたくさん存在しているんだなってあらためて思っています。
歴史的建造物で内部見学会を行っている、というのはうれしい事です。
旅行先で、見たい建物の内部が見学不可だったりして残念な思いをしたことがあります。
今見られる建物は、できるだけ見に行くつもりです。
> 正面玄関の内扉の細工、3階まで吹き抜けになっているホールのシャンデリア、エレベーターの扉の装飾などどれも素敵ですね。
> 談話室の階段の手摺の装飾は特に素敵ですね。日本にこんな装飾のある階段があったんですね。
> 特別室の天井の装飾はとても細やかできれいだし、猫足の家具も可愛いですね。
綿業会館は、期待以上の、豪華で細部にもこだわった美しい建物でした。
> 生駒ビルの御影石の鷲さんは不審者が入らないようにしっかり警備しているようですね。
そうです、「何とか内部に侵入したい」という私の心を見透かされているようでした。
また再訪して、合法的に(?)内部を見させてもらいたいです。
では、またね。
尚美より
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