2014陽澄湖で上海蟹を食べる

2014/11/16 - 2014/12/04

蘇州から本場の上海蟹を食べに陽澄湖へ行ってきました。湖畔で優雅に食べたい。まず第１のハードルは新幹線の切符を買って乗ること。次はタクシーで湖畔の蟹食堂へ行くこと。次はいけすから蟹を出して調理しているところを見ること。前日には、いろいろなことを想像して眠りました。小さなトラブルの連続でした。中国語が全くできないんです。一人なので誰も助けてくれないので頑張りました。冒険をしました。

エリア その他の観光地(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝８時に宿泊しているホテルがある地下鉄２号線の石路駅へから蘇州駅へ移動して新幹線に乗り換えます。上海カードのようなプリペイドカード（蘇州カード）は、旅行者には買えないようです。１回１回のカード式の切符を買います。

改札はタッチ式でした。ゲートの閉まるのが早いので気をつけましょう。

車内はきれいです。朝のラッシュは終わっていたので空いていました。

蘇州駅はとても大きく、南広場の真ん中に范 仲淹の巨大な石像、左右に蘇州ゆかりの有名人の小さな石像があります。

范 仲淹（はん ちゅうえん、蘇州出身、北宋の政治家、文人）の巨大な石像があります。蘇州では有名人なんでしょう。私は聞いたことがありませんでした。

切符売り場に並びます。紙に「１１月２６日　和諧号　蘇州→昆山南　二等　一張」と書いて窓口にパスポートと紙幣を一緒に入れます。職員が打ち込んで画面に列車が出るので時刻等を確認してOK、OKと言っておわり。切符をゲットできます。
９時２４分蘇州駅発の昆山南駅までの和諧号切符が買えた。14.5元（３００円弱）
落ち着いてパスポートをしまって下さい。私は落として中国人に教えられました。

やっと切符を買いました。14.5元３００円くらいです。北一楼A1A2という待合室はどこでしょう。出発１５分前に改札口が開いてホームに並びます。乗って１０分で降ります。黒いところにパスポート番号と氏名が記入されています。

駅の構内に入るにはセキュリティ・チェックがあります。一応やっているポーズだけです。

席を探して座ったらすぐに降りる準備をします。蘇州から昆山南まで１０分くらいです。

陽澄湖の一部が見えます。周りに蟹のレストランがあります。

きれいな駅です。間違えて南口に来てしまいました。タクシーは北口でした。

タクシーに並んでいるとドンという音がして、見るとタクシーが追突しました。何でもない車列なのに追突です。これからタクシーに乗ろうとしているのにいやなもの見たなーという感じです。

タクシーで巴城水上公園（ネットで調べた上海蟹が湖畔で食べられるところ）へ行こうとしたんですが…「巴城水上公園」と書いた紙を見せるが１台断られる。字が違うのかと思った。２台目も何かダメみたい。巴城水上公園を知らないらしい。地図を見せて無理矢理乗り込んで出発した。大丈夫かスタートからハラハラです。

助手席に座りスマホを見ながら道を教える。年を聞いたら５２歳で田舎から出てきたばかりらしい。蟹市場という蟹食堂の並んでいる場所が手前にあった。立派な店がいっぱい並んでいる、客は一人もいない。ここでもいいかと思ったが湖が見えないのでさらに車で走る。

広々とした水上公園に着く。この運転手は善良そうでしたが疲れました。４０分くらい走って６５元もしました、１２００円くらいですが。

駐車場でオレンジ２個買った。後で中華包丁で切ってもらって食べたけどとてもうまかったです。１個７元でした。

スマホを見ながら陽澄湖を探して歩くと小さな橋を渡る。水路沿いに汚い小屋が並んでいる。浮いているように見えるので上海蟹のいけす小屋になっていると思います。突然ここから客引きが出てきてかなり驚いた。この水路の奥が陽澄湖です。

たくさん並ぶ店舗は全部が蟹店舗で奥にいけすがあって売ったり、食べさせたりする。蟹問屋なのかもしれません。今は昼時なのに人がいない。不安な気持ちを抑えてどんどん奥に歩いて突き当たりまで行くと湖畔に出られるようです。

両側に蟹が網に入れてあります。板でできた通路の上を歩くと人がいた。おばさんが洗面器でシャンプーで洗髪していた。ニーハオ、ニーハオと言ってさらに奥まで行く。

シャンプーしています。後でこの人に料理をしてもらいました。

１００ｍくらい歩いて湖の上の屋根付きの小屋まで行く。誰もいない。これが陽澄湖か、広くて明るいけど水は濁っていて汚い、臭いがしなかったのでここで蟹を食べることにします。

いけすから蟹を選んで１尾４０元だと、高いんだか安いんだか、後で考えるとぼったくりでした。ここまで来て蟹を食べないで帰るわけにはいきません。網ですくってひもで縛ってもらいます。

川エビが元気よくはねています。コレも食べたい。

左がオスで右がメス。たぶん

こんな部屋もある。

日本人が珍しいのか女性たちが出てきた。家族でしょう、にぎやかです。蟹の雄と雌について説明してくれますが何を言っているのかわからない。さっき買ったオレンジを渡したら中華包丁できれいに切って並べて持ってきた。

いけすに鮒や雷魚がいたので鮒を指さして料理してもらう。鮒は腹わた、エラ、鱗をとって泥濁りの湖の水で洗う。その後よく火を通しているので気にならない。鮒はどんな味付けにするか聞かれて何を言っているのかわからなかった。キッチンで醤油のビンを指さしたのでようやくわかった。５分くらいかかった。白湯（パイタン）！

広くて明るいきれいなキッチンで手際よく調理をしています。青菜を炒めるとき油をたくさん入れました。油づけでした。魚も野菜も果物も全部大きい中華包丁を使います。

鱗をとってはらわたを出して炒めます。醤油を持って中国語で何か言っているけどわからない。少しして味付けを聞いているとわかる。白湯味にしてもらいました。

蟹が蒸し上がりました。１０分くらいかな。２尾ではさびしいもっといっぱい食べても良かったかな。

湖面を見渡しても誰もいない静かな時間を独占です。上海蟹はオスとメスで旬の時期が少し違います。メスの旬は、お腹にたっぷり卵を抱いた10月頃で、オスの旬はねっとりした白子が美味しい11月頃だそうです。私はねっとりとした白子のオスの方がおいしいと思いました。メスの卵はオレンジ色がきれいでした。
今回の上海、蘇州、無錫、南京とまわった旅行で最高の時間です。

ネットで調べたら「一般的に好まれるのは、ミソが多いメスです。しかし、上海の本当の蟹好きはオスを好むと言われています。それは、オス特有の白子が通好みの深い味わいだからです。オスとメスの捕獲量はほぼ同じですが、同じ値段だとメスの重さは軽い。つまり、メスの方が高価な価格で取り引きされているということです。高い＝美味しいという訳ではないんですが、メスの市場価値が高いのは確かです。」とありました。

ショウガの味付けがとてもいい。

鮒の白湯スープです。とてもおいしかったです。さばいているところは見ない方が良かった。

満腹で眠たくなったとき、２人の日本人女性と中国人通訳兼ドライバーが来ました。
一人で来たんですか？この店は何で知ったんですか？いろいろ聞いてきた。中国語ができないのに新幹線とタクシーでよく来たと驚いていました。

おまけの焼き芋。料理の代金は１８０元（３５００円か）ぼったくりなんだろうなと思いながら払いました。

帰りのタクシーを頼んだらタクシーではないヒュンダイの新車が来た。正規のタクシーを呼んでもらいたいが中国語がわからない。若い女の白タクで１００元だというのを８０元にする。途中でもう一組の客を乗せて降ろして忙しい。

チケットはすぐ買えた。１４時２８分発の新幹線和諧号の車内は混んでいた。南京行き時速２６１キロ出ていた。１４時４０分に蘇州駅に着いた。小さいトラブルはいろいろあったけど楽しかった。