韓国全州は、美味しいビビンバッと緩やかに流れる王朝歴史の宝庫

2011/09/01 - 2011/09/01

　全羅北道(チョンラポッド)全州(チョンジュ)は、ソウル龍山駅からＫＴＸに乗り全州駅（チョンジユヨッ）まで３時間くらいで来ることができます。ソウルを７時くらいに出て１０時頃到着することができました。
　
　全州は、高麗王朝を制覇した朝鮮王朝の太祖、李成桂（イ・ソンゲ）を讃え、１４１０年に慶基殿（キョンギジョン）を創建したと言います。現在の建物は慶長の役で焼失したため、１６１４年に改築して現在に至っているとのことです。

　ソウル市内の古宮とは違い見学者は少なくじっくり見ることができます。全州の街はゆっくり時が流れているように感じました。全州の駅からはタクシーで来るのが分かりやすくて良いでしょう。キョンギジョンエ、カージュセヨでＯＫです。

　訪れた月は８月の終わりでしたが、ピンクや白の百日紅が咲き誇っており、それが土塀の屋根に懸かりとても綺麗でした。　また、建物を取り囲む周辺道路の歩道にも様々な草花が植えられ通る人を癒しています。
　
　全州は、韓国の伝統料理でもある「ビビンバッ」の発祥の地だそうです。レストランでは具に工夫を凝らしていて色々なビビンバッを頼むことができます。
　隣で食べていた方が日本語を話していたのでどこから来たのか尋ねると同じくソウルから来たとのこと。「美味しいビビンバッを食べたくて」ということで、ガイドブックに紹介されたこの店のページを見せてくれました。

　慶基殿の周りには色々な飲食店が多くあります。建物には周囲の環境を損なわないよう、両班スタイルの韓屋を用いて配慮しています。これらの建物が多いため、全州で１件しかないホテルの上から眺めると黒い瓦が林立して見事です。
　少し歩くと韓方文化館がありここでは足湯が体験でき、何となく疲れが取れたような気がしました。
　角にコーヒーショップがあり９月に入ったとはいえ暑いため、大きな「パピンス」を２人で楽しみました。

　全州の時間はゆっくりしているので都会の動きに疲れたら癒しの時間に丁度良いと思います。

エリア 全州(韓国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 航空会社: アシアナ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ソウル龍山駅のホーム。左はＫＴＸ。

全州駅は、古宮のような建物です。

全州の案内標識。見所が記されています。慶基殿は市の中心部。道路住所は朝鮮王朝の太祖である李成桂（イソンゲ）を由来にしてか「全州市完山区太祖路44」

慶基殿は周囲を土塀で囲まれて、もたれかかった百日紅が綺麗だ。

慶基殿の入口

慶基殿の内部。

正殿までの通路

朝鮮王朝の太祖、李成桂（イソンゲ）。かって朝鮮は、高句麗や新羅、百済とそれぞれが独立国であったが、これを統一したのが王氏の高麗王朝。しかし、高麗王朝の政治は民衆に支持されなくなる。李成桂を筆頭に不満分子が蜂起し高麗王朝を制覇した。李成桂は朝鮮王朝の初代王。

通路の屋根組

出口付近には竹林があり、黄色のベストを着た人たちは清掃ボランティア。

周辺は、お店等も両班の建物で環境を壊さないよう配慮している。

新しくできた店。

入口になりますが漢方文化館です。観光案内も兼ねた施設のようです。

暑いので「パピンス」。対象物が無いので分からないと思いますが、２人分はあります。