2003/10/04 - 2003/10/05
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旅遊de美食散歩さん
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長白山天池への旅後半は、氷の地面を滑りながら登る地獄と恐怖のトレッキングとなりました。
奇跡的に一瞬だけ晴れた感動的な天池の景色をみることはできましたが、
よいこの皆さんは、できればオンシーズンに長白山登山を楽しみましょう!
オフシーズンに長白山に登るのは、避けるかフル装備でいかれることをお勧めします!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10月4日
今日は6時に起床、7時に朝食。朝食は夕べと同じビュッフェでした。で、お茶を頼むと10元とられるけどお湯はただ。
本当いたるところで昔の中国を実感できる旅・・・。ここだけ時間がとまっているみたい。笑
コックさんに海苔巻きとキムチのお弁当をつくってもらって出発。雪がちらちらと舞ってとにかく寒い!今日の気温最高 ?1℃、最低 ?7℃・・・。
保温下着上下と、タートルセーター、フリースのジャケット、動きやすいジャージのズボンに、マラソンシューズ帽子というスタイルだったけれど、冷気がびしばし顔に当たって鼻が痛い。スキー場の寒さ・・・かな。
風がけっこうふいててそれにプラスして雪が飛んでくるんだけどその雪が凍っててイタイイタイ。 -
ホテルからまずは長白滝へ。歩いて30分くらいの距離です。なだらかなのぼり坂が続きます。温泉がわきでているので湯煙がたって温泉卵もうってます。
-
長白滝は、天池の水が流れ落ちる滝で凍ることがないそう。堂々と雄大な姿でした。日本のような豪華さや色合いはないけれど、でも気持ちが引き締まるような力強さと人を誰も寄せ付けないような厳しさを感じます。
長白山は朝鮮族の聖地にあたる(あちらでは白頭山)のでシーズン中は韓国からの観光客がそれはそれは多いんだそうです。天池の真ん中で北朝鮮と中国との国境がひかれてるそうで天池から対岸の北朝鮮が望めます。
でもやはり国慶節だからか圧倒的に中国人の観光客が多いですね。内モンゴルや、北京から車できてる人もいました。
滝と天池へのチケットは40元です。(約600円) -
滝を下から眺めたとき、その横の山の崖っぷちにへばりつくようにトンネルみたいな屋根のついたものが延々と上まで続いているのがみえ、ももも、もしや・・とおもったら、それが天池までの登山道ときいて一瞬登るのやめたくなりました(笑)
-
だって本当傾斜40度ちかくありそうなのぼり道がず〜っとひたすらず〜っと続いているんですもん。あれを全部登らないと天池へつかないの?と思うと気が遠くなりました。これが天池への長廊なんだそうです。万里の長城の傾斜の比じゃありません・・・。
その長廊へいくまでに直線コースの階段があるんだけれど、そこは昨日の雪で完全に足元が凍ってます。ところどころ、土がかけられたり、わらが敷かれたりしてるものの、シーズンオフにくるお前らが悪いといわんばかりのなげやりな対応が感じられました(笑)
てすりにつかまりながら、なんとか直線階段を制覇。そして長廊の中へ。ここも傾斜35度はある階段がつづきます。
登ってるとひたすら暑い。雪や雨がはいらないように長廊の中は窓をみんなビニールでおおっているので風がなくてすごく暑いのです。
そうこうするうちに、なんとか長廊をのぼりきり、また屋外の天池までの登山道が続きます。本来であればたいした道じゃないんだろうけど、とにかくこの雪!
下は完全なアイスバーンで、つるっつる、なんてもんじゃありません。
たしかにシーズンは9末までで、それ以降は雪がふって登山はできないとはきいていたけれど、まだ10月のはじめならダイジョウブだろうと思ってました。
おまけにナイキのマラソンシューズでも底は厚いし、滑り止めもあるし平気でしょっと思ってました。完全甘かったです。 -
私たちが勝手に魔のつるつるゾーンとよんだその場所は、登山靴を履いてる人だってすべるくらいの恐ろしい道でした。天池へ登る際(もちろん降りてくるときも)の写真が一切ないのは全くその余裕さえなかったから。目の前の道を歩ききることしか頭になかったのでカメラを撮るという行為は思いつきませんでした・・・。
いっぽいっぽ歩くというより、手すりにつかまりながら、手の力で体を移動させてるってかんじ。そしてまるまる2時間かけて、とうとう天池へ。天池は、長白山の山頂にある火山湖です。天池の最深は313メートルで面積は10平方キロもあるんだそうです。
凍えるような冷たさで魚もエビも微生物も存在しないんだそうですよ。
天気は曇り。 -
曇りか〜と思いましたがでも私は北海道の霧の摩周湖も晴らした女!今回も絶対晴れるはず!と信じてました。
しかし恐ろしいほど寒い!さっきまでの登山でおもいっきりかいた汗は一瞬にして冷気とかわります。余計寒く感じて、もってきたカイロがマジ役にたった!
摩周湖と同じで年中霧に覆われ、晴れてる日が少ないという天池。しかししかし!
太陽が姿を現しました!
一瞬でものすごく太陽の暖かさを感じます。雪に覆われた山々だからこそなんだかとても厳かな感じがします。 -
湖面の水は暗いブルーから太陽が差すとともに、瞬間的にエメラルドのような鮮やかなグリーンにかわっていってそれはそれは美しい風景でした。これは湖水の色がさ〜〜っと音を立てるように暗い青から鮮やかなグリーンに変わっていったときの写真です。
その瞬間は写真ではあらわせませんね〜。この上なく美しかったです。 -
この対岸はもう北朝鮮。この山を越えて逃げてくる人が多いとかで、ホテルにも公安がたくさんいました。私はてっきり国境を表す標識とか石碑とか国境警備隊とかみれると思ってたのですが、そういう場所まで一般人がはいれるようにはしてないみたい。来る途中も天池でもまったくそういうのは眼にしませんでした。
-
だけどとにかく寒くて長くたっていられない。湖水の水もさわろうと思っていたけど
そんな気にさえならなかった。お弁当をひろげるどころじゃありません。
そしてこれが天池にいるといううわさのテッシー・・・。しかしいくら模型だからってもう少しましにつくってあげてもいいんじゃないの?これじゃまったく迫力も何もあったもんじゃない。壊れてるし・・・(笑)
景色を堪能し、写真を撮り終えて、さっそく下山。 -
ところが、長廊へいくまでの魔のつるつるゾーンがあとからきた観光客の人でいっぱいで、にっちもさっちも行かなくなった人々でつまっている!
こっちの人ってそういう情報が少ないせいもあるけれど、山にハイヒールで来る人とかいるんですよ。万里の長城にもいるけど、いくらなんでも登山なんだからってかんじ。スニーカーで人のことエラそうにはいえませんけど。笑 でもヒール靴はひどい。
で、しかたないので、その登山道のすぐ下を流れる川沿いの岩場を通って、長廊までいくことに。いや〜まさにサバイバルゲーム並です。岩場でも雪が積もってるのでばりばりすべります。
いっぽ足をふみはずしたら死ぬってことはないだろうけどまちがいなく一人では簡単に下山できなくなるくらいの怪我は楽勝でできるって感じだったので、かなり怖かったです・・・。
できる限り、手を使って、足をふみはずさないように、転ばないように必死でした。 -
途中一度つるっとすべってお尻と腕をアイスバーンに思いっきりぶつけました。たまたまそこは岩場でもなくてただのアイスバーンだったからすぐ歩き出せたけどあれで岩場だったら・・と思うと恐ろしくなります。
こういうとき、何かに守られてるんだな〜ってすごく実感しますね。
一度転ぶと、次のいっぽがやたらと怖いのです。また転んだらどうしよう・・と思うと足がすくんでしまって・・。
でも動かなかったら帰れない、その心の葛藤はけっこうなものでした。
頭の中はとにかくどうやって無事におりるか、次の足場はどこにしようか、
とにかく前に進む、それだけ。
でもこういうのも貴重な体験でしたね。真剣、必死に下ること以外の一切の事は考えられない。
長廊についたときは本当にほっとしました♪
滝にもどってそこでお弁当をひろげてみんなでお昼。あ〜あの道を登って降りてきたんだな〜と思うと感激もひとしお。大きな仕事をなしとげたようなそんな達成感さえありました。
帰りがけ、温泉卵をかってたべて。温泉卵4個で7元(約105円)。卵が甘く感じておいしかった♪ -
ホテルに戻った後、お昼をたべたはずなのに体がひえきってるのでホテルのレストランでキムチチゲを頼みました。これが本当、体にしみわたる感じでおいしいんです〜!!
これであつい温泉につかれたら極楽だよね・・とはなしていて、
昨日のお風呂は、循環式じゃなかったし新しいお湯をつぎたしてるようではなかったので、これはきっと朝になったらお湯を捨てて、で午後また新しいお湯を入れるに違いない。ってことは、一番入れたてのお湯は一番熱いはず!!
と見当をつけて温泉をのぞきにいったら予感的中!!今まさにお湯をいれてるところで、お湯はアッツ〜イ。
よっしゃーと温泉へGO!
昨日は寒くてはいるどころじゃなかった露天風呂もしっかり楽しめました。目の前は雪景色の長白山、そして雪がちらちらと舞う中での露天風呂は、最高に気持ちいい!なんだかまるで日本にいるみたい。中国の国内旅行でこんなのんびりした気持ちになれたのってはじめてかも?!
1時間半も温泉を堪能して、で夕食までお昼寝。
オンドルのお部屋は暖かいけれど、床にじかにお布団をしいてしかもお布団は一枚だけなので、けっこう背中にひびいて痛いもんなのね・・・。
目覚めたら早速筋肉痛。全身がいたい〜・・・。夜もビュッフェでした。昨夜と全くおなじメニュー。笑 しかし、すべって転んだところがますます痛い。名誉の負傷ってやつですかね?(笑) -
10月5日
夕べから激しくふった雪は今朝になってもまだ降り続いて積雪10センチ以上。これまたびっくり!もし予定が一日ずれてたら完全に登れませんでした。いや〜つくづく私たちって運がいいわ!!
晴れていたら、車で登るルートでみる天池をみたかったけどとても運転できる状態じゃないので断念。 -
キムチとごはんとスープの朝食をすませて、滝のほうまでお散歩。今日も続々と観光客がきていたけれどふっふっふっ、かわいそうに。今日は天池は無理ですよ〜。
こちらの人は雪がふっても車にチェーンというものをつけないのか、チェーンのついてる車を見かけませんでした。滝まではなだらかなのぼり坂なので途中でみ〜んな止まってしまって、とある一台はみんなで後ろから押してあげたほど。 -
すっかり真っ白になった滝の雪景色をみたあと、珈琲と看板のあるお店に、冒険で入ってみようということになり、はいってみたらオンドル式の韓国の人が経営してる食堂みたいなところでした。
-
珈琲も砂糖とミルク入りのインスタントをお湯でとくのではなくて、ちょっとうすかったけどちゃんといれてる珈琲。ホテルでも珈琲が飲めなかったのでひさしぶりにのむまともな珈琲はとってもおいしく感じました。
オンドルの上はとってもあったかくて、うとうとしてしまうほど。 -
早めにお昼を食べて、延吉からくる運転手さんもちゃんと無事に到着したので
予定より早くに出発。
帰り道もまたまた紅葉が本当に美しかった〜 -
下界は雪なんてまったく降ってなくて、お天気も最高によく青空の下、紅葉を楽しめました。
ま、やはり運転手さんは一度もとまってはくれませんでしたけどね・・・。だから紅葉の写真はみんなボケてます。笑
12時にホテルを出て、3時半に延吉へ到着。 -
本屋を物色したりしてまたはやめの夕食。おととい行った量のすこぶる多いレストランに食べ損ねた冷麺をたべに。
でも、普通の冷麺はなくてこちらではポピュラーな豆乳スープの冷麺。
私はあれだけの豆乳をのめる自信がないので海鮮麺にしてみました。辛さを調整してもらったけどそれでも辛かったな〜。ボリュームも相当ありましたね。
早々と空港について、2時間たっぷりかかって北京空港へ。
疲れたけれど、本当に充実した楽しい旅でした!しかし、あれだけ連日キムチやらキムチチゲやら食べてたら体中からキムチの匂いがたちこめてくる感じでやたらと臭い・・・。笑
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