ナフプリオン(NAFPLION),ペロポネソス半島の絵になる町

2015/06/21 - 2015/06/22

ギリシャの観光地はほとんど全てが遺跡です
アテネを一日,二日観光して、アテネ以外のところという訳でペロポネソス半島の遺跡の幾つかへ一泊で行こうとしたのですが
コリントス、ミケーネ、アルゴス、スパルタ、オリンピアなどはやっぱり遺跡

ギリシャ神話から、歴史が始まる西欧の人々はともかく、日本人は卑弥呼や大国主命の日本神話の世界ですから、
これらの郊外遺跡は名前くらいは知っていても我々には馴染みが薄いものです。
アテネで、パルテノン神殿、ゼウス神殿、ソクラテスやプラトンが皆んな悩んで大きくなった古代アゴラなどの、これぞギリシャの遺跡というハイライトを見た日本人にとっては
これらの遺跡は、日本人への観光資源としてはアテネの遺跡の劣化版として見えてもおかしくありません。

そこで、遺跡見学は止めて、アテネから日帰りも可能で、遺跡以外のギリシャの観光地と言うわけで、アテネからバスで２時間半の保養地で絵になる綺麗な町であるナフプリオンで一泊して来ました

エリア ナフプリオン(ギリシャ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ナフプリオンへ行くには、アテネの北西にあるキフィスウ・ターミナルからバスに乗るのですが、地球の歩き方を見るとキフィスウへ行くまでが大変です。
地下鉄の駅から治安が悪いので有名な地域を10ブロックも歩いて、何とか通りと、何とか通りの交差点から051番の路線バスに乗れ、と出発前から非常に敷居が高いです。

実際は、051番のバスは 地下鉄Line2(赤）のMetaxourghio(メタクソウジオ)駅の出口から30mの Apollo Hotel,Athens(ググッてネ)の前の停留所から乗れます

又、ナフプリオンからアテネへの帰りのバスは、終着のキフィスウの前に地下鉄Line3(青）のEleonas駅で止まって、地下鉄へ乗る乗客を降ろしてくれます。

このバスは,キフィスウ-->コリントス運河-->コリントス-->ミケーネ-->アルゴス-->ナフプリオンと通ります
コリントス運河で下車して、観光後次のバスに乗ることも可能です
https://c1.staticflickr.com/9/8361/8439925934_be45bd318d_b.jpg

バスはひたすらギリシャの田舎の麦畑とオリーブ畑の中を走り

2時間半弱でナフプリオンの町に着きます
バスを降りると、素敵な町の雰囲気満載なのです

まず最初は街の後ろに立つパラミディの城址を目指します
行き方は
1) 下から999段の階段を足で登る
2) オープンバスに乗る
3) タクシ-で登る
の3通りあります

オープンバスに乗って行く事にします
http://www.nafpliocitytour.gr/wp-content/uploads/2015/03/map.jpg
このバスは④のお城の入り口で時間調整を行い カタログの12:00のバスはお城発12:30発でした

停留所関係なく、町中で見かけたら、手を上げれば乗せてくれます

バスはお城へ登る車道をゆっくり進みます

城址へ行くと大きなお城でベネチア人が17世紀に作ったとか

駐車場から新市街を見る

平和な時代には刑務所ととして使われたとか
この穴に鉄格子がはまって、囚人を収容した


重大犯を収容する、モンテクリスト伯爵(岩窟王)が収容されたような窓の無い
岩窟の独房も有りました

炎天下の中、町から999段の階段を登って来た、元気の良い学生さんの一行と旧市街の鳥瞰

次はあの、一段と高い砦に登ります

手すりの無い崖沿いの道を進みます

海の青がすごいです

砦の上からの新市街

砦の上は荒れていて、整備されていません

旧市街です
手前の湾は海水浴場になっています

見晴らしがよいので、あっと言う間の一時間、そろそろ、帰りのバスが来ます

帰りのバスは新市街を通ります

バイエルンのライオン
チフスで死亡した兵隊を慰霊するためのものだとか

ホテルにチェックインします
旧市街の、海沿い遊歩道沿いに建つ、ホテル・アガメムノン

60年前に建てられた、とか
近年にリフォーム済み

素敵な、赤大理石の螺旋階段
客室の床も、大理石だったらしいですが、リフォームで木のフローリングに張り替えられたとか

ホテルの部屋から見える、ヨットとブルジ島

バルコニーから

横を見てもなかなかの風景です

町中へ出てきました
確かに、どこを見ても絵になる風景です

お洒落なレストランが立ち並ぶ

シンタグマ広場
シンタグマとは「憲法」の意味で官公庁が立ち並ぶ町の中心の広場だとか

アテネのシンタグマ広場もそうですね

シンタグマ広場は 大理石敷きです
それも、結構立派な本格的な大理石

点字ブロックも色違いの大理石

よく見ると小道を含めて町中が大理石敷きです

旧市街はどこを見ても、こんな感じの町

ブーゲンビリア かな

商店街です

疲れたので、喫茶店へ
バクラバ(左の三角）
ナッツ入りのパイに蜂蜜

キマドビタ(上三角)
ひき肉のパイ

下の四角のパイ
プレーンのパイに砂糖+シナモン+蜂蜜

道路が白い大理石張りなので、原色が映えます

しばらく町の風景写真を何枚かご覧ください

路地にも喫茶店が

ここは、集合住宅

婦人衣料店

土産物屋

集合住宅かな

町中がこんな感じ

早めの夕食です

ムサカ
ナス,ジャガイモ、ミートソース、チーズのラザニア

サガナキ
魚介と揚げチーズのサガナキ

魚のオリーブ焼き、
骨を除く(切り身で出てくる)かどうか聞いてきたので、骨付き姿焼きで
醤油と箸でおいしくいただきました

ビール

絵になりますねーー

日が暮れて、地元の学生さんの、鼓笛隊が町を練り歩きます

クラフトのお土産店

洗練さたデザインです

これが、ギリシャ風の顔かな

夜になると、お城がライトアップされました
遠くの アルゴスのお城のライトアップも遠くにみえました

翌朝、海岸通を散歩

オーストラリアから来た、ヨットも停泊していました

ブルジ島

小規模の漁業も行われており、漁船が停泊しています

名残惜しいですが、帰りのバスセンターへ

裏道を通ります

ナフプリオはペロポネソス半島の遺跡を巡る際に一泊する起点となる町ですが
今回は、遺跡には行かず、この町の街歩きだけにしました。

街歩きをするのに十分価値のある、素敵な町でした