日光杉並木街道を歩く、ついでに鬼怒川温泉

2015/06/27 - 2015/06/28

会社関係のお泊り会合が鬼怒川温泉であり、この会合は夜の宴会がメインだったので翌日はちょっと重い身体に鞭打って日光の手前今市にある日光杉並木街道の一部をお散歩してきました。日光への途中で杉並木街道は目にしますが歩いてみて清々しい感じがしていいお散歩コースだと思いました。
梅雨の最中の旅行で、宴会と温泉だけかと覚悟しておりましたが何とかお天気ももって杉並木に行くことができました。

エリア 今市(栃木)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

お昼すぎのスペーシアで浅草から鬼怒川温泉へと。随分と久しぶりのスペーシア。いつもは区間快速でチンタラなんですが、今回はおっさんばかりのツアー、幹事なのでツアコン役、でも車内では昼間から呑んだくれてました。しかしスペーシアは楽ちんです。

浅草は雨だったのですが、鬼怒川温泉ではどんより曇空。でも今日はお天気関係なし、だって飲んで騒いで寝るだけですから。

今回の会合では年金暮らしのＯＢの方も来られるので、予算に配慮して伊藤園ホテルニューさくらというお安い宿にしました。一泊二食で夕食時飲み放題でも８千円台、経営的に行き詰まったホテル・旅館を買い取ってお安い宿にリニューアルしているチェーン店ホテルです。お安いながらも昔はいいホテルだったのかお部屋は広いです。お風呂も露天があったりとまずまずでは、と思いました。

お部屋は鬼怒川に面した上層階（というか、ロビーが最上階）で、川の音が聞こえるいいお部屋でした。

３時のチェックイン開始時に行きましたのでロビーでは並んでのチェックイン。夕食は宴会場でバイキング、生ビールはサーバーがあって飲み放題。食事の質は確かに値段なり、美味しいと思えるものはなし。でも飲んで騒いで、まぁ満足です。お風呂はなぜか空いていて（何百人が泊まってるはずなのに）露天は適温で気に入りました。でも直前に北海道の名湯に浸かっているだけにそれなり、でしょうか。

翌朝は自由解散、皆さん早々に東京に帰ってしまうということで幹事の御役目は無事終了。飲み過ぎた反動で少々重い体を引きずって鬼怒川温泉のお散歩です。実は鬼怒川温泉は初めて来ましたが大きいホテル・旅館が並んでいるのにビックリ。さすが熱海か鬼怒川かと言われるだけあります。これらのホテル・旅館はバブルの頃に建てられたものが多いんでしょうか。お部屋から見えていた橋に向かいました。

立派な人専用の橋です。

橋へと降りる階段を下から見上げると鬼さんが出てきます。

鬼怒川上流方面、大きい建物が並んでいる、その向こうに奥鬼怒の山々が見えます。本当は奥鬼怒温泉郷あたりまでバスで行って温泉に入って帰りたかったのですが。

下流方面、こちらも大きいホテルが立ち並んでいます。川にはラフティング用のゴムボートが並べられていました。

泊まったニューさくらの前にある源泉。

鬼怒川温泉駅前では湯西川温泉行きのバスもありましたが、今回は今市に行って杉並木街道を歩こうと決め駅のホームに行くと、停まっていたのは会津鉄道のディーゼル車。これに乗って会津まで行くのもいいのですが。

会津鉄道のディーゼル車は日光行きでした。最後尾に乗ると景色がよく見えます。
下今市駅で降りて、今市の街並みを歩くことにしました。

今市追分のお地蔵さん。日光街道と例幣使街道の追分（分岐点）に鎮座されております。このお地蔵さん、日光の憾満ヶ淵から流されてきたという言い伝えがあるのですが。憾満ヶ淵にずらっと並んでいたお地蔵さんはもう少し小さいですね。

例幣使街道は車道ですが両側に杉の巨木が立ち並んでいます。この例幣使街道、高崎まで続きまして、例幣使はさらに中山道を通って京の都から日光に帝のお供え物を運ぶお使いです。さすが帝のお使いは東海道を通らず、すなわち江戸を通らずに来た訳ですか。

今市は水の里でもあって街なかにこんな水飲み場があります。いまいちの水、であっていまいちな水ではないです。

さて、今市市街を抜けると杉並木街道が始まります。ここの杉並木は日光の神橋まで続きます。今市からは三街道が合流した道で本当のメイン道路です。よって立派な杉の大木がずらっと延々続きます。

一応車も通れるようですが、横に国道が走っていますのでここを通る車はまずいないのでのんびりフィトンチッドの香りを楽しみながらのお散歩です。

昔ながらの面影を残すところもあります。４００年の歴史の重みを感じます。

延々と杉並木が続きますので、少々単調なお散歩になりつつありますが。

杉並木の横にはきれいな水路があって、これが今市の水源となっているようです。

杉並木の横は公園となっており、水車が並んでいるところもあったりそば屋さんがあったりと結構整備されています。

途中民家があるところも通ったり、石畳で舗装されているところもあったりと。

日光に近づくにつれて空が明るくなってきました。

砲弾打込杉という幹がえぐれた杉もあります。これは戊辰戦争の折、旧幕府軍と新政府軍がこの地で激戦を繰り広げた由来です。旧幕府軍からすれば聖地である日光東照宮に籠もって最期を遂げたかったのでしょうが、そうなると東照宮は焼け野原になるのは必定、板垣退助が旧幕府軍を説得して東照宮から退去させ、その後交通の要衝である今市（三街道が合流する地ですから）を巡って激戦が繰り広げられたというものです。戊辰戦争というこの地を舞台にした戦争がありながら東照宮が残っているのも奇跡的なことです。

その後もずっと杉並木は日光東照宮を目指して続きますが、かな〜り遠いので離脱し大谷川公園へと横道に逸れます。

日光の奥地から流れ来る大谷川の河川敷が大きい公園になっています。視界が広がるはずの河川敷ですが残念ながら男体山、女峰山は雲の中。

今市方面に戻る途中の東武の踏切でもお山は見えず。

上今市の駅から東武区間快速で浅草までまたもや修行。直角のクロスシートは本当に修行になります。東武で日光に行く際にはやはりスペーシアに限ることに今更ながらに思い知らされました。
ということで、団体旅行の幹事さんを無事任務遂行、寄り道の日光杉並木街道でもいいお散歩ができたのでまず満足な週末旅行でした。