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もう20年にもなるでしょうか、妻が『昔、私が小さかった頃、父が虫カゴに入った螢を買ってきてくれた事が有ったのよ。その時は珍しいだけで終わったのだけれど、今では懐かしいわねぇ。一度でいいから、川に住んでいる蛍を見に行ってみたい。』と、言っていました。<br /><br />その頃、僕の仕事は夕方から夜が御客様の多い時間帯でしたので、その様な事は店休日以外は出来ませんでしたし、店休日は店休日で店内のメンテナンスなどの雑用に追われ、また子育ての時期でもありましたので、時間的に余裕は有りませんでした。<br /><br /> 我が家から車で数十分位、出掛けますと、自然のまま蛍が舞い飛ぶ川岸も有りましたが、その螢の時期は川に沿った道路は蛍を見に来た人達の違法駐車の列が続いており、子供達の安全や教育上からも好もしい環境ではなかったですね。<br /><br />そんなこんなで月日は流れ、息子達は世の中に出て、それぞれに結婚して子供も生まれて、気が付けば、『いつか、その時が来たら必ず蛍を観に行こう。』という妻と僕の約束も延ばし延ばしになってしまっていました。<br /><br /> (親戚や知人の中には、『逆さホタル』の様なヘアースタイルの方達が少なからず居られるのですが、流石に『逆さホタル』では天然自然の螢の代わりにはならない様です。)<br /><br />それが先日、『そのうちに、なんて言っていたら、いつまでも行けないから、もうホテルを予約しました。孫達に分かるかどうかは分からないけれど、皆揃って蛍を見に行きましょう。』と、妻に押し切られて、螢見物へ一泊で出掛ける事となりました。<br /><br /> 当日は朝から生憎の雨でしたが、その日の僕の仕事は前日までに済ませていましたので、妻の実家へ行って妻の母親の様子を確認し、その後は長男宅へ寄って、長男一家を車に乗せて、出発しました。<br /><br /> 二男一家とは、昼食を摂るホテルで合流する手筈です。二男一家とは別ルートで昼食のホテルへ向かいましたが、二男一家は途中の交通事故の影響で予定より少し遅れたものの、無事に合流する事が出来ました。<br /><br /> 昼食は、ホテルのビュッフェ形式で『自然食ランチ・バイキング』でしたが、大人1500円、三歳児以下は無料、という良心的な価格で、満足すべき内容でした。<br /><br />1400頃に昼食を終えて、約15キロ先の宿泊地を目指して出発し、チェックイン時間よりも30分位前にはホテルに到着しました。部屋の準備が出来るまではロビーで珈琲を飲んだり、土産物を見たり、キッズコーナーという子供用の施設で孫と遊んだり絵本を読んだりして過ごしました。<br /><br /> 部屋の用意が出来ました、との事で三家族それぞれの部屋へ移動しましたが、やはり全員がジジババの部屋に集まって、その後は三々五々、温泉へ行ったりして1800の夕食までを過ごしました。<br />ロビーやバーは今風の洒落た造作でしたが、部屋や大浴場は昔ながらの造りで、どうやら昔ながらの温泉ホテルを関東系のホテルチェーンが買収して一部を改装した設備の様でした。<br /><br />1800に一階のロビーを通ってレストランへ行きまして、夕食が始まりました。今回の食事は、元ハウステンボス総料理長が監修された、との事でした。空芯菜のマリネから始まり、前菜はバーニャカウダという生野菜の天こ盛りへチーズをベースとしたソースを付けて食べるもので、僕には初めての経験でした。<br /> 昼食も夕食も野菜中心の食事で、今の流行り風に言えば、『わぁ、体が喜んでいる!』と言いながら食べるべきなのでしょう。<br /><br />その後はパスタ(タリア・テッレ)、桜ポークのローストが出て、デザートには画像に有る様な僕への感謝の言葉が書かれており、嬉しく思いました。<br />1930頃に食事が終わり、幸い雨も止みました。雨ですと、今回のメインイベントである螢見物は中止、との宿泊条件でしたが、催行する、と案内放送が有りました。<br /><br /> 螢見物を予約していた宿泊客がマイクロバスに乗りましたが、案内係りの話が有り、『え〜、何とか雨が止みましたので、今から出発しますが、正直に申し上げまして、今のコンディションは蛍に最悪のコンディションです。すなわち、雨で川の水は濁り気温が低く、螢が出ていない事は充分に予想されます。もし、蛍を観る事が出来なくとも悪しからず御了承下さいます事を前提に出発致します。』との事でした。<br /><br />ホテルからバスで山道を十分ほど走り、小さな渓谷に架けられている橋の上でバスから降りますと、川面に青白い光が瞬いていました。<br /><br /> 『良かったぁ、蛍が観れますね〜!』と、安堵した声を出されたのはホテルの案内係りでした。その後、橋の上まで舞い上がって来てくれた螢をソっと手の上に載せて写真を撮りました。幼い孫達には、どこまで理解できたのかは分かりませんが、妻に引き摺られての螢見物ながらも、何とか妻との約束を果たす事が出来て、僕には一安心の梅雨の夜でした。<br /><br /> 蛍とホテルに感謝感激雨霰、です。

永年の約束を果たせました。

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2015/06/27 - 2015/06/28

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ヤブレイヌ

ヤブレイヌさん

もう20年にもなるでしょうか、妻が『昔、私が小さかった頃、父が虫カゴに入った螢を買ってきてくれた事が有ったのよ。その時は珍しいだけで終わったのだけれど、今では懐かしいわねぇ。一度でいいから、川に住んでいる蛍を見に行ってみたい。』と、言っていました。

その頃、僕の仕事は夕方から夜が御客様の多い時間帯でしたので、その様な事は店休日以外は出来ませんでしたし、店休日は店休日で店内のメンテナンスなどの雑用に追われ、また子育ての時期でもありましたので、時間的に余裕は有りませんでした。

我が家から車で数十分位、出掛けますと、自然のまま蛍が舞い飛ぶ川岸も有りましたが、その螢の時期は川に沿った道路は蛍を見に来た人達の違法駐車の列が続いており、子供達の安全や教育上からも好もしい環境ではなかったですね。

そんなこんなで月日は流れ、息子達は世の中に出て、それぞれに結婚して子供も生まれて、気が付けば、『いつか、その時が来たら必ず蛍を観に行こう。』という妻と僕の約束も延ばし延ばしになってしまっていました。

(親戚や知人の中には、『逆さホタル』の様なヘアースタイルの方達が少なからず居られるのですが、流石に『逆さホタル』では天然自然の螢の代わりにはならない様です。)

それが先日、『そのうちに、なんて言っていたら、いつまでも行けないから、もうホテルを予約しました。孫達に分かるかどうかは分からないけれど、皆揃って蛍を見に行きましょう。』と、妻に押し切られて、螢見物へ一泊で出掛ける事となりました。

当日は朝から生憎の雨でしたが、その日の僕の仕事は前日までに済ませていましたので、妻の実家へ行って妻の母親の様子を確認し、その後は長男宅へ寄って、長男一家を車に乗せて、出発しました。

二男一家とは、昼食を摂るホテルで合流する手筈です。二男一家とは別ルートで昼食のホテルへ向かいましたが、二男一家は途中の交通事故の影響で予定より少し遅れたものの、無事に合流する事が出来ました。

昼食は、ホテルのビュッフェ形式で『自然食ランチ・バイキング』でしたが、大人1500円、三歳児以下は無料、という良心的な価格で、満足すべき内容でした。

1400頃に昼食を終えて、約15キロ先の宿泊地を目指して出発し、チェックイン時間よりも30分位前にはホテルに到着しました。部屋の準備が出来るまではロビーで珈琲を飲んだり、土産物を見たり、キッズコーナーという子供用の施設で孫と遊んだり絵本を読んだりして過ごしました。

部屋の用意が出来ました、との事で三家族それぞれの部屋へ移動しましたが、やはり全員がジジババの部屋に集まって、その後は三々五々、温泉へ行ったりして1800の夕食までを過ごしました。
ロビーやバーは今風の洒落た造作でしたが、部屋や大浴場は昔ながらの造りで、どうやら昔ながらの温泉ホテルを関東系のホテルチェーンが買収して一部を改装した設備の様でした。

1800に一階のロビーを通ってレストランへ行きまして、夕食が始まりました。今回の食事は、元ハウステンボス総料理長が監修された、との事でした。空芯菜のマリネから始まり、前菜はバーニャカウダという生野菜の天こ盛りへチーズをベースとしたソースを付けて食べるもので、僕には初めての経験でした。
昼食も夕食も野菜中心の食事で、今の流行り風に言えば、『わぁ、体が喜んでいる!』と言いながら食べるべきなのでしょう。

その後はパスタ(タリア・テッレ)、桜ポークのローストが出て、デザートには画像に有る様な僕への感謝の言葉が書かれており、嬉しく思いました。
1930頃に食事が終わり、幸い雨も止みました。雨ですと、今回のメインイベントである螢見物は中止、との宿泊条件でしたが、催行する、と案内放送が有りました。

螢見物を予約していた宿泊客がマイクロバスに乗りましたが、案内係りの話が有り、『え〜、何とか雨が止みましたので、今から出発しますが、正直に申し上げまして、今のコンディションは蛍に最悪のコンディションです。すなわち、雨で川の水は濁り気温が低く、螢が出ていない事は充分に予想されます。もし、蛍を観る事が出来なくとも悪しからず御了承下さいます事を前提に出発致します。』との事でした。

ホテルからバスで山道を十分ほど走り、小さな渓谷に架けられている橋の上でバスから降りますと、川面に青白い光が瞬いていました。

『良かったぁ、蛍が観れますね〜!』と、安堵した声を出されたのはホテルの案内係りでした。その後、橋の上まで舞い上がって来てくれた螢をソっと手の上に載せて写真を撮りました。幼い孫達には、どこまで理解できたのかは分かりませんが、妻に引き摺られての螢見物ながらも、何とか妻との約束を果たす事が出来て、僕には一安心の梅雨の夜でした。

蛍とホテルに感謝感激雨霰、です。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.0
グルメ
3.5
交通
5.0
同行者
乳幼児連れ家族旅行
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

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