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毎年6月第2(または第3)日曜日は、ロヴィーニョ市主催、国際帆走レガタの日。<br />今年も北アドリア海全域から、海路で、陸路で、いつもの顔がいつもの舟で、いつものロヴィーニョに集合しました。<br /><br />6月11日(木)朝10時、ヴェネツィアのアルセナレにある私たちヴェラ・アル・テルツォ協会の基地を出港したのは、8隻。<br />この春に進水したばかりのノナ・パタタは、車に牽引され、陸路で。<br />また、スロヴェニアのピラノ港に籍を置くヴェネツィア船も参加する予定でした…が…。<br />去年はボーラ(北東風、いつも凶暴)、今年はガルビン(南西風)が、ヴェネツィア船団の行く手を邪魔します。<br /><br />12日(金)リニャーノからいつも通りチッタヌオヴァ(ノヴィグラッド)へのアドリア海横断は無事終了。<br />13日(土)チッタヌオヴァを朝出港した8隻中7隻が、強い向かい風と逆流(アドリア海の水は、ギリシャからバルカン半島沿岸を伝い北上し、トリエステ湾からイタリア半島沿いに南下する、逆時計回り)に阻まれ、ロヴィーニョ到着を断念、チッタヌオヴァ港へ戻ります。<br />ほぼ同時刻、ピラノを出港したもう1隻のヴェネツィア船も、目の前のポルトロザであえなく引き返すはめに。<br />ピラノ港から逆境をものともせず海を南下していくスロヴェニア船たちを恨めしく見送りながら、ピラノ組ヴェネツィア人クルーは、ヴェネツィアから乗ってきた車に全員戻って陸路、ロヴィーニョへ。<br />チッタヌオヴァに戻って、港近くのレストランで悠然と昼御飯を堪能していたクルー達を、ロヴィーニョ市のレガタ開催委員長が、ミニバンで迎えに来てくれました。<br />18時、ロヴィーニョ港にたどり着いたのは、帆を降ろしモーター航行の、わがカネアただ1隻。6番埠頭に係留。やれやれー。<br />荷物を降ろしていたら、ノナ・パタタと車2台に分乗したクルー&amp;3家族が到着。犬達が狭い車から埠頭へ飛び出します。<br />恒例のレガタ前夜の大夕食会は、快晴、涼風が心地よいモーロ(バタナ博物館前)で。<br />残念ながら今年は大半が陸路で来てしまったヴェネツィア組、自分の舟が目の前に係留されていないと盛り上がれません…。<br /><br />22時、一旦戻ったものの、意地でチッタヌオヴァを再出港したマファルダが、マリナ6番埠頭に到着します。<br />「えぇっ!誰も俺たちのメシ、取っといてくれなかったの?そりゃねーわ…」<br />ピエロ・ファブリス船長以下、夕食は自前ということで… 家族3人、ものすごく疲れてそうだったのに、テンション上げて、レストラン・マエストラルへなだれこんでいきました。<br /><br />14日(日)晴れ時々曇り、にわか雨。11:30 ガルビン・風速15ノット。<br />ピラノの高速帆船スタリ・マチェク(じーさん猫)、ロヴィーニョの誇るレジナ(女王)、フィアメタ(輝炎)などの常連に加え、今年はKrk島からも2隻が参加。小舟が増えた印象があります。<br />私は夫が船長を務めるカネアに乗船、今回はベテランのヴェリスティが3人乗っているので、レガタ中はフォトグラファーに専念できます。<br /><br />このレガタは、なんでもあり。<br />バルカン半島を代表するバタナは、元来1人か2人漕ぎの小さな(6m長程度)漁師舟、海上でバランスをとるため左右2本の櫂がトラストに固定されてます。<br />レガタ中でも、この櫂を外さない舟が結構多くて、いい風がない時、しっかり漕いでる…「それって、アリかよ!」<br />ボアに接触したらボア周囲を360°回る鉄則など、ないない。ボアが邪魔なら、手で押す!「それって、アリかよ!」<br />ボアを回る際に、逆風。だからとモーターをちょっと始動。「それって、アリかよ!」<br />と呆れてる間に、カネア、2周目に入るボア前で突風により、帆の上端がマスト上部に被さってしまいました。<br />早く取らないと、帆が自分の重量で裂けてしまいます…。<br />「ダメだ。取れない。とにかく、ここ(ボア前)はレガタの邪魔だ。どかなきゃ…」<br />船長の苦渋の決断、モーター始動でレガタから離脱、ジャッジ船の前を横切ると…<br />「到着!カネア!」<br />あ…違…う…んですけど…。ま、いっか。<br /><br />レガタは途中棄権しちゃったけど、ヴェネツィア組最大のお楽しみ、水泳大会。<br />水深は(多分)7m以上あるらしい、白いイストリア石の海底が見える、澄み切った蒼。<br />レガタ参加者用に配られたお弁当、朝早く市場で買ってきた果物、手持ちのワイン。遅めの昼ご飯は、海に浮かんで。<br /><br />残念なことに、月曜の仕事の都合から、私は祝勝会の間に車帰宅組です。<br />マエストラルで、カネアのクルーとマルヴァシアで乾杯。<br />ここで名物のバヴェッテを食べずには、イタリアに帰れません。<br />イストリアのレストランの恐ろしさは、良い材料を使い、たっぷりな量で、丁寧に仕上げた料理がイタリアの3割安なこと。<br />食べずに帰る、なんて誰にもできません。<br />バヴェッテ・マエストラルは、良質のオリーブ油で揚げたニンニク、生ハーブのセージ・ミント・プレッツェモロ、生のチェリートマトで和えたバヴェッテに、特産のペコリーノをふんだんにかけたプリモ。50クーネ、7ユーロです。<br />ヴェネツィアで同じものを注文したら、量が半分で価格が倍になるのは確実。<br /><br />16:00 モーロに再び全員集合。祝勝会です。<br />ロヴィーニョの音楽グループ「バタナ」のメンバー、バタナ博物館スタッフ、レストラン・モーロのスタッフ…昨日あまりに疲れていて挨拶できなかったいつもの友達と、今日はゆっくり話して、一緒に飲んで。<br />表彰が始まりました。<br />「…3着、カネア!」<br />2着のノナ・パタタのクルー全員から、1周だけでモーター使って離脱したカネアが3着?「それって、アリかよ!」<br />ありありあり。なんでもあり。<br /><br />本当は、みんなでマルヴァシアを浴びるほど飲んで、一緒に歌って、もっとお喋りしたいけれど、国境検問所の混雑を見込んで、泣く泣く出発です。<br />パレンツォ〜チッタヌオヴァ間で、視界5mもない豪雨をくぐりました。<br />カネアの無事帰港を祈りつつ…チッタヌオヴァに残った舟たちの無事を祈りつつ…車の旅も快適でした。<br /><br />

南西風に負けるな!ロヴィニ国際帆走レガタ

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2015/06/13 - 2015/06/14

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タマ‐ゲラルディ

タマ‐ゲラルディさん

毎年6月第2(または第3)日曜日は、ロヴィーニョ市主催、国際帆走レガタの日。
今年も北アドリア海全域から、海路で、陸路で、いつもの顔がいつもの舟で、いつものロヴィーニョに集合しました。

6月11日(木)朝10時、ヴェネツィアのアルセナレにある私たちヴェラ・アル・テルツォ協会の基地を出港したのは、8隻。
この春に進水したばかりのノナ・パタタは、車に牽引され、陸路で。
また、スロヴェニアのピラノ港に籍を置くヴェネツィア船も参加する予定でした…が…。
去年はボーラ(北東風、いつも凶暴)、今年はガルビン(南西風)が、ヴェネツィア船団の行く手を邪魔します。

12日(金)リニャーノからいつも通りチッタヌオヴァ(ノヴィグラッド)へのアドリア海横断は無事終了。
13日(土)チッタヌオヴァを朝出港した8隻中7隻が、強い向かい風と逆流(アドリア海の水は、ギリシャからバルカン半島沿岸を伝い北上し、トリエステ湾からイタリア半島沿いに南下する、逆時計回り)に阻まれ、ロヴィーニョ到着を断念、チッタヌオヴァ港へ戻ります。
ほぼ同時刻、ピラノを出港したもう1隻のヴェネツィア船も、目の前のポルトロザであえなく引き返すはめに。
ピラノ港から逆境をものともせず海を南下していくスロヴェニア船たちを恨めしく見送りながら、ピラノ組ヴェネツィア人クルーは、ヴェネツィアから乗ってきた車に全員戻って陸路、ロヴィーニョへ。
チッタヌオヴァに戻って、港近くのレストランで悠然と昼御飯を堪能していたクルー達を、ロヴィーニョ市のレガタ開催委員長が、ミニバンで迎えに来てくれました。
18時、ロヴィーニョ港にたどり着いたのは、帆を降ろしモーター航行の、わがカネアただ1隻。6番埠頭に係留。やれやれー。
荷物を降ろしていたら、ノナ・パタタと車2台に分乗したクルー&3家族が到着。犬達が狭い車から埠頭へ飛び出します。
恒例のレガタ前夜の大夕食会は、快晴、涼風が心地よいモーロ(バタナ博物館前)で。
残念ながら今年は大半が陸路で来てしまったヴェネツィア組、自分の舟が目の前に係留されていないと盛り上がれません…。

22時、一旦戻ったものの、意地でチッタヌオヴァを再出港したマファルダが、マリナ6番埠頭に到着します。
「えぇっ!誰も俺たちのメシ、取っといてくれなかったの?そりゃねーわ…」
ピエロ・ファブリス船長以下、夕食は自前ということで… 家族3人、ものすごく疲れてそうだったのに、テンション上げて、レストラン・マエストラルへなだれこんでいきました。

14日(日)晴れ時々曇り、にわか雨。11:30 ガルビン・風速15ノット。
ピラノの高速帆船スタリ・マチェク(じーさん猫)、ロヴィーニョの誇るレジナ(女王)、フィアメタ(輝炎)などの常連に加え、今年はKrk島からも2隻が参加。小舟が増えた印象があります。
私は夫が船長を務めるカネアに乗船、今回はベテランのヴェリスティが3人乗っているので、レガタ中はフォトグラファーに専念できます。

このレガタは、なんでもあり。
バルカン半島を代表するバタナは、元来1人か2人漕ぎの小さな(6m長程度)漁師舟、海上でバランスをとるため左右2本の櫂がトラストに固定されてます。
レガタ中でも、この櫂を外さない舟が結構多くて、いい風がない時、しっかり漕いでる…「それって、アリかよ!」
ボアに接触したらボア周囲を360°回る鉄則など、ないない。ボアが邪魔なら、手で押す!「それって、アリかよ!」
ボアを回る際に、逆風。だからとモーターをちょっと始動。「それって、アリかよ!」
と呆れてる間に、カネア、2周目に入るボア前で突風により、帆の上端がマスト上部に被さってしまいました。
早く取らないと、帆が自分の重量で裂けてしまいます…。
「ダメだ。取れない。とにかく、ここ(ボア前)はレガタの邪魔だ。どかなきゃ…」
船長の苦渋の決断、モーター始動でレガタから離脱、ジャッジ船の前を横切ると…
「到着!カネア!」
あ…違…う…んですけど…。ま、いっか。

レガタは途中棄権しちゃったけど、ヴェネツィア組最大のお楽しみ、水泳大会。
水深は(多分)7m以上あるらしい、白いイストリア石の海底が見える、澄み切った蒼。
レガタ参加者用に配られたお弁当、朝早く市場で買ってきた果物、手持ちのワイン。遅めの昼ご飯は、海に浮かんで。

残念なことに、月曜の仕事の都合から、私は祝勝会の間に車帰宅組です。
マエストラルで、カネアのクルーとマルヴァシアで乾杯。
ここで名物のバヴェッテを食べずには、イタリアに帰れません。
イストリアのレストランの恐ろしさは、良い材料を使い、たっぷりな量で、丁寧に仕上げた料理がイタリアの3割安なこと。
食べずに帰る、なんて誰にもできません。
バヴェッテ・マエストラルは、良質のオリーブ油で揚げたニンニク、生ハーブのセージ・ミント・プレッツェモロ、生のチェリートマトで和えたバヴェッテに、特産のペコリーノをふんだんにかけたプリモ。50クーネ、7ユーロです。
ヴェネツィアで同じものを注文したら、量が半分で価格が倍になるのは確実。

16:00 モーロに再び全員集合。祝勝会です。
ロヴィーニョの音楽グループ「バタナ」のメンバー、バタナ博物館スタッフ、レストラン・モーロのスタッフ…昨日あまりに疲れていて挨拶できなかったいつもの友達と、今日はゆっくり話して、一緒に飲んで。
表彰が始まりました。
「…3着、カネア!」
2着のノナ・パタタのクルー全員から、1周だけでモーター使って離脱したカネアが3着?「それって、アリかよ!」
ありありあり。なんでもあり。

本当は、みんなでマルヴァシアを浴びるほど飲んで、一緒に歌って、もっとお喋りしたいけれど、国境検問所の混雑を見込んで、泣く泣く出発です。
パレンツォ〜チッタヌオヴァ間で、視界5mもない豪雨をくぐりました。
カネアの無事帰港を祈りつつ…チッタヌオヴァに残った舟たちの無事を祈りつつ…車の旅も快適でした。

旅行の満足度
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
同行者
その他
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
その他
  • 準備中のノナ・パタタ

    準備中のノナ・パタタ

  • スタリ・マチェック(じーさん猫)のクルー

    スタリ・マチェック(じーさん猫)のクルー

  • カネアの船首

    カネアの船首

  • カネアのランダ(主帆)マストにひっかかった部分が、取れない〜(泣)

    カネアのランダ(主帆)マストにひっかかった部分が、取れない〜(泣)

  • レジナ

    レジナ

  • 残ったお魚、お魚の頭、捨てるものはありません。私たちがお足元にいることをお忘れなく!

    残ったお魚、お魚の頭、捨てるものはありません。私たちがお足元にいることをお忘れなく!

  • 朝獲れたイワシだけよ、ここで出すのは。

    朝獲れたイワシだけよ、ここで出すのは。

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