2015/05/02 - 2015/05/07
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トラベルキューピーさん
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徳島にも何回もお世話になって参りましたが、
今回の旅でとうとうその徳島ともお別れ、初の高知へ入ります。
徳島の最後の札所から、高知最初の札所まで約80キロ。
2日間かけて歩きます。
ひたすら海っ端の車道を歩くので、山歩きのへんろころがしよりもむしろ色々不安だったかもしれない。
でも実際には抜けるような青い海に青い空を見ながらの歩きは案外あっという間でした。
心が洗われた、徳島から高知への旅路でした。
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アサイチの飛行機で徳島に向かいます。
飛行機から富士山がよく見えた!
この日は前回泊まった遍路宿、鮒の里に宿泊。
宿には昼頃に到着。荷物を宿にデポして、
20番鶴林寺の途中まで、立江寺から10km地点まで歩く。
そして鮒の里のすごいところ。
歩いた地点まで車で迎えに来てくれて、宿に回収してもらえるのです!
そして次の日、歩いた地点までまた車で送ってくれます。 -
翌日。ここからが本番!
宿の車で歩いた地点まで送ってもらいました。
この日は同宿のお遍路さん、女子3人組で第20番鶴林寺を目指します。
この日は約30kmコースなので、朝早いです。
5:30スタート! -
ここから山道。約3kmです。
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しばらく登るとすぐにこんな絶景!
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あとはひたすら登りです。
整備されている道です。 -
ギョリンソウ発見
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6:40第20番鶴林寺!
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本堂前には、鶴の銅像が立っています。
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続きまして第21番太龍寺に向かいます。
20番からは約7kmの道のりです。
ここまで歩いてきた女子3人の内、ひとりは今日は40km地点まで行く
とのことで、抜けて先行して行かれました。
お気をつけて! -
バスクリンを入れたような色の那賀川を渡ります。
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途中、沢の脇を通ったりとっても楽しい道になりました!
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山門が見えてきた!
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9:30第21番太龍寺!
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着いた!と思ったら、境内までまた長い道のり。
ここで、先に行った同宿女子が、お参りが終わって出てきたところで
すれ違いました。 -
フーフー言いながらやることはやります。お参りを済ませて納経してもらいます。
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太龍寺を出て、ロープウェイを通り越して急坂を登ると、切り立った崖の上に弘法大師像があります。崖の上に立つにはミニ鎖場を乗り越える必要がありますが、立ち寄る価値アリ!目の前に絶景が広がります。
もちろん帰りも鎖なのでムリは禁物です。 -
上がると向こうは崖っぷち。
でもよい眺めです! -
小雨降る森の中をずんずん進みます。
降ったり止んだり。 -
途中のヘンロ小屋でお昼休憩です。
靴を脱いでリラーックス。 -
今日のお昼は宿で作ってくれた焼きおにぎりです。
これ、全員にもたせてくれるんです。
ありがたや〜。
囲炉裏で焼いたパリパリおにぎりです。 -
途中、こんなデザインのヘンロ小屋もありました。
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14:20 第22番平等寺に着きました〜。お疲れ様でした。
早朝からずっとご一緒した遍路女子は平等寺のとなりにある山茶花に宿泊のため、ここでお別れ。
関西にお住まいのこの遍路女子とはずっと連絡を取り合っていて、
後日関西に行って遊んだりしました。
こんな出会いもお遍路の醍醐味ですね。
さて、山茶花さんは人気で私は予約が取れなかったので、ここからさらに海へ出て由岐の町まで出ます。
でもいい加減疲れたなぁ、と思ったその瞬間、目の前に軽自動車が止まったではありませんか。
愛媛ご在住でお遍路を回っている方がなんと車に乗せてくださったのです。
車に乗っていたおじさまおばさまはてっきりご夫婦かと思っていたのですが、よくよく話を聞くと、もうひとかたも私と同じく拾って頂いた歩き遍路さんでした。 -
かくしてあっさりと由岐の町に来ました。
今晩は橋下屋旅館さんにお世話になります。
私の全て歩きます!という誓いはここの部分だけ破られたのでした。
やっぱり鶴林寺ふもとから歩いて結構疲れます。
平等寺となりの山茶花さんでお世話になるのが一番無理のない行程かと思います。
ただ、人気のお宿だそうで、早めの予約がオススメです。
でないと、さらに10キロ先の由岐まで歩くことになります。。 -
ちょっと町を散策。酒屋さん発見。
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明日のおやつを調達。
地元産のラスクです。 -
ご飯は部屋食です。ぬくぬくこたつに入って頂きます。
素朴なかんじで美味しかったです。
夜になって素泊まりのお遍路のお客さんも結構いたようです。 -
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2日目、朝ごはん!
朝もしっかり食べますよ! -
7時前に宿を出発。
ここからは海岸に沿って進む道が続きます。
踏切前にカニ注意の標識。 -
あいにくの曇り空と海と線路。
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港町を通り過ぎて
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ここからはひたすら空と海。
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東山魁夷の絵の中に潜り込んだような景色が広がります
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東山魁夷の世界。
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小雨が降ってきました。
こんな素敵な休憩所がありました。
この手作り感が温かさを感じさせてくれます。
かわゆい。 -
徳島最後の札所がある日和佐にやってきました。
ここはウミガメの産卵で有名な浜があり、
マンホールにはカメの絵が描かれています。 -
9時37分。とうとう徳島も最後。
第23番薬王寺に着きました。 -
境内には男厄坂、女厄坂という長い階段があります。
10キロ歩いた後の階段はちょとツライ。。 -
この薬王寺で徳島の札所は終わりです。
この旅行記で区切り打ち5ということは4回徳島に通いました。
明日には高知に入ります! -
薬王寺前にある道の駅で腹ごしらえ。ムン!
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ここから次の札所のある室戸岬までの80キロを3日間で歩きます!
10時40分、いざ出発! -
この先はトンネルも多いです。
ちゃんとした歩道がなく端っこを歩くようなところもあるので要注意です。
事前に調べたところ、反射材のキーホルダー等を持って行った方が良いと書いてあったので
100均でマジックテープ型のものを数個持っていき、
ザックやストックに着けて歩いていました。 -
トンネルの前に反射材つきのタスキ等のボックスが置かれていましたが、
どれも空でした。
各自持って行った方が良いです。 -
途中のオサレカフェにポニーちゃんがいました。
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お昼にコンビニで徳島ラーメンを買って食べました。
お湯をもらって裏の休憩所で休ませてもらいました。 -
ところどころこんな看板が出てきますが、
これには素直に従って渡ります。
そのまま歩き続けると歩道がなくなるし、
車も結構飛ばしまくっているので渡るタイミングが掴めなかったです。
渡れるときに渡っておきましょう。 -
薬王寺から約17キロ地点にあるステキなヘンロ小屋で休憩。
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徳島のローソンではうどんが食べられるのです!
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徳島~高知にかけての太平洋沿いはサーフィンでも有名だそうですね。
たくさんのサーファーが浮かんでいました。 -
今晩は薬王寺から約20キロ地点にある鯖大師の宿坊にお世話になります。
他のお遍路さんから評判を聞いて前から泊まってみたいと思っていたところです。
行程的にはちょっとキツイかなとは思いましたが、無事着きました。
ここはまだ海岸線に沿って電車が走っているので、
一旦電車に乗って鯖大師で1泊、翌日電車で戻って空身で歩き、
鯖大師で荷物をピックアップというやり方もできます。 -
15時50分。ほぼ予定通りに着きました。
歩き遍路のミソはプランニングかと思います。
その日の体調でどこまで行き、どこに泊まるか決める。
適当な場所に宿がなければ、前述のような電車を使う方法もあるし、ちょっと手前までにしておいて休息日にしてもよし。
いずれにしても計画に柔軟性をもたせておくことが重要だと思います。
私は大抵当日の昼くらいに宿の予約をしています。
ここまで行かなきゃ!と焦って歩きたくないし、ひとつひとつの出会いを大切にしたいので、
そんかスタイルになりました。 -
お部屋です。広くてキレイ!
実は初めての宿坊宿泊です。 -
ふとんのたたみ方ガイド
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夕飯です!
同宿の方はほとんどがひとりで歩き遍路の方でした。
明日はどこまで行くかとか、ここの宿が良かったとか、
お遍路話で盛り上がります。
昨晩は部屋食だったので、やっぱりこういう出会いのある賑やかな食事も良いものです。 -
夕飯のあと、護摩堂で護摩祈願があります。
護摩堂に続く地下道です。
四国88箇所、別格20霊場などのお砂踏みが続きます。
この護摩焚きは言葉では言い表せないほどの
不思議体験でした。護摩焚きと共にお経が読まれるのですが、
お坊さんのお経の声が護摩堂に反響して、
この空間はどこか違う世界に通じているんじゃないかと思ってしまうような宇宙体験をしました。
多くの人がこの宿を勧める理由がここにあるんだなと思いました。 -
3日目!
朝のお勤めをして朝ごはん!
朝のお勤めで、どうしてここは鯖大師という変わった名前となったのか、
お大師様のお話を伺いました。
そのお話に出てくる重要な場所が近くにあら、遍路道になっているとのこと。
たしかに昨日歩いてくるときに脇道にそれた荒れた道はあったけど、
ちょっと怖かったのでそのまま国道を歩いてきてしまいました。 -
ならば歩くしかない!
電車で一駅戻ります。
同じことを考えた同宿のお遍路さんと一緒に歩きます。
荷物は宿坊に置かせてもらい、身軽に行ってきまーす。 -
8時10分。教えてもらった旧遍路道を歩き始めます。
入り口はわかりづらかったような気がします。というか、ここ入って大丈夫か?と不安になったので、
事前に道を確認しておくのがよいかと思います。 -
入っていくとちゃんとした道もあってしるしもあるので安心。
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視界が開けると絶景!
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てくてく尾根歩き
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海に出ましたー!
自然とテンションが上がります。
良いお天気です。 -
ここからがクライマックス。
なんと遍路道が海岸と合流するのです -
浜歩き~!ここはれっきとした遍路道です。
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ここも遍路道です
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海岸から離れると遍路道はまたまた高台に登っていきます。
そしてこの絶景 -
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10時。海岸遍路道を堪能して再び鯖大師に戻ってきました。
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大変お世話になりました。
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海岸遍路道、とってもよかったです。
戻ってでも行く価値大です。 -
途中牛乳屋さんで休憩させてもらいました。
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14時20分。鯖大師から約14キロ地点の道の駅宍喰温泉でちょっと遅いお昼ご飯。
今日は豪勢に海鮮ドーン! -
温泉あるなら入らなあかんでしょ、ということで、
ホテルリビエラししくいで日帰り温泉。
既に20キロ近く歩いていたので結構疲れてます。
一瞬疲れは癒えたのですが、また服を着て6-7キロ歩かなければいけないのが辛かった!
ここで1泊できたらと何度思ったことか。
でも次の日のロングコースを考えるとここはすこしでも先に進みたかったのです。 -
そしてとうとう高知県に入りましたー!!
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本日は東洋町の民宿いくみに1泊!
宿の方にサーファーと間違えられてたみたいで、
お遍路さんだったんですねー!と。
素泊まりだったのでお風呂に入って近くの食堂で夕飯を食べました。
もちろんかつおのたたき。
あとから同宿のカナダ人の女の子が来たので一緒にご飯を食べました。
その子はお遍路をちょっと歩いて残りはここでサーフィンしに来たとのこと。
日本のmust visitやらマンガの話やらで盛り上がりました。 -
お部屋は陽当たりの良い2階です
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4日目!この日は最長35キロ歩く予定です。
なので早めに5時40分出発!
暑くなることが予想されたので涼しいうちに距離を稼ぎます。
ふだんはゆったり柔軟プランを心がけるところですが、
今日は違う。なぜならちょうどよいところに宿がないから。
次の日帰ることを考えると、今日最御崎近くまで行くしかない!
電車もないので、自分の足でなんとかするしかありません。 -
とはいえ、急ぐ旅ではないので、
途中のお寺にお参りお参り。 -
境内にある休憩場所にわんちゃんがひとりで座っていました。
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首輪にはお守り。
こうしてお遍路さんを見守っているのかな -
てくてく歩き。
いくつかの集落を通り過ぎます。 -
この辺りの海岸の石は丸くなっていて
波に揺られるたびにコロコロと音を立てて転がっています。
そんな自然の音に耳を傾けながら、ひたすら歩く。
余計な考えがどんどん削げ落ちていき、心がクリアになっていきます。
空海もこんな境地だったのかしら。 -
こんな言葉も心に染み渡ります。
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とうとう室戸市に入りました。
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9時10分。宿から14キロ地点の佛海庵に着きました。
ちょっと休憩。 -
看板コレクション?
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佐喜浜という港町のスーパーでお惣菜を買って
堤防に腰をかけて海を眺めながらお昼にします。
贅沢な時間です。 -
12時10分。宿から22.5キロ地点の夫婦岩に着きました~。
近くのドライブインでトイレを借りる。 -
15時。本日のコース35キロ歩ききりました~。
本日はホテル明星に一泊です。
海辺の35キロはどれだけ辛いんだろうと思っていましたが、
思った以上に楽しく歩きました。
途中の漁村で掘っ建て小屋の隣にたんぽぽのわたげが植わっていて、たまたま目に入った瞬間風に吹かれて一斉にわたげが飛んでいったり。
あまりにも暑いので下を向いて歩いていたところ目の前を影が通り過ぎました。
空を見ると2羽のトンビが飛んでいたのですが、
そのとき太陽の周りを取り囲むように虹がかかっていました。
普段も目にしているのかもしれないですが、そんなことにひとつひとつ感動するほどに
心が大変ピュアになった1日でした。 -
お部屋。オーシャンビューです。
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窓からの眺め
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左を見ると星野リゾートのホテル
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夕飯です。かつおのたたき!
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久々にご飯とビール。
隣の車でお遍路しているというご夫婦と話が盛り上がりました。 -
最終日。今日は帰る日です。
空海が修行したとされる御厨人窟。
中はひんやりしていて、天井から雫がポタポタと落ちる音が
洞窟内に響いていました。 -
さて、高知最初の札所、第24番最御崎寺へ
登っていきます。 -
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最御崎寺に着きました!
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灯台。今回の旅はここで終わりです。
最御崎寺から降りて、バスに乗って駅まで行きます。
最寄り駅まで約1時間。 -
電車に乗って空港へ。
今回は行きは徳島へ、帰りは高知から飛行機に乗ります。 -
次回も高知の海と空を満喫しながら心をクリアにしていく旅です。
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