ギアナ三国を陸路での国境越え（ガイアナ、スリナム、ギアナ）と世界遺産の街パラマリボ滞在編

2015/05/01 - 2015/05/02

少し前まではギアナ３国って危なくて行くことができないものと思っていました。また、飛行機の便も乏しく１回の旅行で３つの国をまとめて訪問するのは無理なのかと思って諦めていたのですが、この３国は陸路で移動して水路を使って国境越えすることが可能なことがわかり外務省の危険情報でもレベルは高くないため行けると判断して行ってみたのが今回の計画の発端です。ジョージタウンからパラマリボへ移動する際のガイアナとスリナムの国境のボート（船）は１１時発のみの１日１便で時々９時に早出することがあるとの情報が大半ですが正式には１日２便の運航があります。私が利用した日は臨時便もあり最低３便は運航されていましたのでその時の積載する車の台数によって出発時間を調整して１便に統合したり臨機応変な運航を行っているように思えました。パラマリボからサンローランドマロニーに移動する際のスリナムとフランス領ギアナの国境のボートは常時運行でイミグレーション間で利用した場合片道５ユーロが相場のようでした。チャーターだと１０ユーロになるようです。車を載せられるフェリーだと４．１ユーロのようです。

パラマリボは小さな街でしたがそれなりに見どころもあり夜の楽しみも充実していました。コロニアル様式の白い建物が並ぶ景観も美しいし全然英語がダメな私でも支障なくコミュニケーションをとることができ、とても居心地のいい街でした。ギアナ三国の中では圧勝で一番いいと思います。

エリア パラマリボ(スリナム)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩

宿に予約してもらったサービスは３：４５に迎えに来る予定がいつになっても来なくて焦り始めた４：２０過ぎにようやく来ました。
運ちゃんの運転が下手くそ過ぎるのに１２０ｋｍ／ｈで走るもんだから生きた心地がしませんでした。運転能力、車のスペック共に限界を越えた走りのためシートベルトをしようとしましたが撤去されていてできず。。。

とにかく飛ばす〜

パトカーだってブチ抜いちゃう♪

すごくマイペースで途中で民家にトイレ休憩で２０分くらい止まったり、朝食を食べに行ってしまったり、闇両替で時間がかかったり、そんなことしてるもんだから船乗り場に到着した時は既に長蛇の車の列。
それでも１１時発と言われている出港時間に対して７時ちょっと過ぎには到着。

バスから降りて船乗り場に向かってみました。

これが船の正式な時刻表。
多くの日程ではこの２便が統合されて１１時発になっているため１１時発というのが一般的になっている模様。
４時にジョージタウンを出発する理由は念のため９時の便に間に合うようにしているためと思われます。

綺麗に並んで秩序が保たれているように見えますが実はこの世界に秩序などというものは存在しなかった。
あとで痛いほど思い知らされることになる。

ほんと何も無いので船乗り場に到着する前に食料を買いだめしておいた方がいいです。

ガイアナ、スリナム、ブラジルの国旗があるのでブラジルへのサービスも行っているようです。
他の方の情報ではここで船に乗りスリナム側でバスに乗り換えているようなのですが乗客が降りないため、この車でパラマリボまで行くのか聞いたところそうだとのことで。この時点ですごく不吉な予感がして、その予感は見事的中でした。

これは長期戦だなと諦めて目を閉じて静かにしていたら、おい！中国人が寝てるぞ！お前眠いのか！？と車内は大爆笑。日本人だ！と伝えたところ同じだろ。何が違うんだと。。。あんたらだって同じだろ！とは言わなかったが言ってやりたい。。。

助手席で寝ている人が落書きでいたずらされていました。それも運転手が乗客に対していたずらです。日本だったら新聞沙汰ですね。これがまた性質の悪い落書きで何のインクだかわからないのですが消えないのです。おちおち寝ることもできません。

左のおばちゃん。いや、クソババアと右の青のシャツの兄ちゃん。いやクソガキは相当の悪でした。ババアは入国審査の書類記載の時に私が貸したボールペンを返さず自分のカバンの奥深くにしまいこんでいるし、出入国審査の時になんの断りも無しに私の前に割り込んでくる。私が接したガイアナ人だけかもしれませんが、ほんと人間性問われる人ばかりです。
そしてまもなくクソガキが事件を起こす。

この時、私は助手席に居ました。突然、車の列が流れ始めたその時、綺麗に並んでいたと思われた車の列がバラバラになり我先にと割り込み合戦が始まったのです。危険極まりない行為でほんとあり得ません。運転手は何処かに行ってしまい居ないため、クソガキが代わりに車を動かしたのはいいものの、前方を歩いている人の集団に猛突進するのです。これは絶対に当たるけど、どうするんだろうと思った瞬間、少なくとも２人をひきました。30km/hくらいの速度は出ていたかと思われます。他にも側面にかすった人が居ると思います。１名は軽く当たったのではなく完全にぶつかっていました。当然、停止すると思いきやそのまま逃走！うぇ〜マジっすか〜。ガイアナ人恐るべし。。。
ただ、逃走したところで行く先は船乗り場なので行き止まり。呼び止められsorryと軽く謝るもののクソガキは車から引きずり降ろされ何処かに連行されたと思いきや、後部座席を見るとクソガキが座っているのです。しかも帽子に「ＢＡＤ」のロゴが付いてるし。ほんと悪です。それっきり警察が来ることもなく、また静けさを取り戻した車内でした。どうやって解決したんだろうか？

前方の柵が閉鎖されました。
そして１１時の便は行ってしまった。。。
今日中にパラマリボに行けるのか聞いたところ大丈夫だというので、今日は移動でおしまいにして観光は諦めようと決意しました。
本当に行けるのか心配でしたが、運転手を含めみんなよく利用しているのだろうから大丈夫で有りましょう。
ボラれていないか心配だったので乗客に運賃はいくらか聞いたらしらないと言うのです。なんていい加減なんだろう。

やっと乗船手続きができました。
チケットは片道だと15US$。G$で3130と手書きの記載がありましたので市場のレートよりいいレートで購入できたということになります。

売店があり食べ物にありつけました。
揚げパンの中に茹で卵が丸ごと入っていて辛いタレがかかっていました。
味はそこそこです。

待合室でガイアナの通貨を使いきるために適当に買ったジュースが美味しかった。

待ちに待った乗船です。
とても小さな船で１隻しか無く乗用車２０台程度しか積載できないため輸送力が低いです。

スリナムとガイアナの国旗
どういうわけか双方が同じ向きに綺麗に靡くことがなく頑張ったけれどうまく撮れず。。。

出港したのは何と16時過ぎ
なんと船待ちで9時間も無駄にしてしまいました。
過去最悪の出入国はニカラグア→コスタリカの所要4時間でしたが、そんなの桁外れです。

この区間を利用する方はバスが車の列に並んでしまった場合、下車してスリナム側で違うバスに乗り換えた方が賢明だと思います。

船内で入国カードを記載しました。
先ほど一番酷くひき逃げされた人からボールペンを貸してくれと言われ一度は貸したのですが隣のお友達がちゃんと持っていたので返してもらいました。大切なボールペンを使いまわしされ行方不明になっては困りますから。

スリナム側に到着です。
入国審査で再びあのクソババアに無断で割り込みされました。
並んでいる最中にパスポートの提示を求められ見せると、おー日本人か。コンニチハと言われ列から外され横で待つように指示されました。最悪だと思っていたら優先的に入れさせてくれてすんなり入国

スリナム側の船乗り場です。
免税店がありました。

日本の自動車教習所の車です。
こちらで待機しているバンはこれ１台のみでした。
日本人っぽい人が乗っているなと思ったら私の存在に気づいたらしく嬉しそうに接近してきました。ニーハオというので私もニーハオ、我是日本人というと、リーベン、、、と少し残念そうな中国人。
パラマリボに２週間滞在しているとか言ってました。治安が悪く拳銃強盗とかあるので気を付けるようにとのアドバイスを頂きました。

ガイアナの空港に行く４２番のバスもスリナム側に来ていました。

途中スーパーに立ち寄りました。
向かいにもスーパーがありましたがいずれも中国人経営

ホテルまで連れてきてもらいチェックイン
シャワーは水ですがシングルルームで街の中心部にあり２１ドルと破格です。
プールもありプールで泳いでいた欧米人の旅行者に挨拶され観光客が居ることに少しなごみました。

出かけるのやめようかと思いましたが夜の様子も見てみたいので出かけました。
広場ではコンサートの様なイベントが開催されていて賑やかでしたがフードの屋台とかは出ていませんでした。

街路樹もライトアップされていたりガイアナに比べるとずいぶん進んでいる感じがしました。

スリナム川の所に行ってみたら屋台街があり賑わっていました。

早速、スリナムビールを頂きました。
すごく美味しい！

そしてエビの串を〜
よく行くスーパーで売られているエビがスリナム産だったので、スリナムのエビが気になっていたのです。なのでこれがスリナム産のエビであってほしいと思いながら食べました。

インドネシア料理や中華料理の揚げもの屋みたいのが数店舗あり、他にも串を食べて夕食を終わらせました。

再度、街を歩いてみました。
レンガ造りの綺麗な建物

ＡＴＭは時間外でキャッシングできなかったのでカジノに行きスリナムドルに両替しました。

街のシンボルの立派な教会です

屋根をぶち抜いたバスの中で踊っている人たち
楽しそうです。

翌朝です。
宿の隣の建物が立派で屋根とかすごく美しい

この一画にある宿に宿泊しました。

バルコニーが綺麗です

昨日撮ったレンガの建物です

昨日の協会も宿の裏で近い

昨日のお祭りは綺麗に片づけられていました。
多くの国の国旗がありましたが日本はありませんでした。

要塞ですがまだ開いていません

スリナム川に架かる橋

手作り感が満載の

I　ｌｏｖｅ　ＳＵ

違った角度からも一枚

行政系の建物っぽいです

神殿のような太い柱が綺麗

黄色っぽい色合いが綺麗

正面から一枚

これも何か特別な建物のような感じがします

早朝なので車も少なく静かです。

町並みが綺麗で気に入りました

立派な大木に覆われた通り

大体見どころを歩いた感じがします。

モスクもありました。
4本の塔が長くてデザインが綺麗

カジノが多い街でした

ホテルに戻りチェックアウト
ホテルの方にアルビナへの行き方とバスの発着場所を確認しました。
とても親切に教えてくれました。

アルビナに行くには乗合タクシーが一番とのことで、スリナム川沿いにあるケンタッキーの向かいの乗り場に向かっていたのですが道端で客引きにつかまり６０ＳＲＤということもあり乗ることにしました。

運転手さんはインドネシア風のおじさん。セダンで３人の乗客を乗せて道草しながら２時間半程度でアルビナに到着。途中、運転しながら寝てるっぽいこともしばしばあり少々怖かった。

スリナムのイミグレーションを通過しました。

対岸がフランス領ギアナです。

来たと実感がわきました。

このボートで対岸に行きます。
小銭が３ユーロあったので３ユーロを渡したところダメだと５ユーロを要求されました。フェリーは4.1だよねと言っても通用せず。

ギアナ散策開始です。
続きは次の旅行記で〜

この旅行記へのコメント （6）

• たぬき２号さん 2015/05/14 18:32:15

  私もその時期パラマリボにいました!

  こんにちは。
  
  5/1深夜から5/3早朝にかけて、私もパラマリボにいました。
  もしかしたら、どこかですれ違っているかもしれませんね。
  いやいや、ちょっと驚きました。
  
  たぬき2号
  

  こぼちゃさん からの返信 2015/05/14 21:22:29

  RE: 私もその時期パラマリボにいました!

  たぬき２号さん
  こんにちは
  
  偶然にも滞在期間とタイミングがドンピシャですね！
  確かに何処かですれ違っていた可能性は有るかもしれませんね。
  ５／３は早朝の空港にてギアナ３国で唯一、日本人らしき方を一人見かけました。
  
  こぼちゃ

  たぬき２号さん からの返信 2015/05/14 21:58:38

  RE: RE: 私もその時期パラマリボにいました!

  > たぬき２号さん
  > こんにちは
  >
  > 偶然にも滞在期間とタイミングがドンピシャですね！
  > 確かに何処かですれ違っていた可能性は有るかもしれませんね。
  > ５／３は早朝の空港にてギアナ３国で唯一、日本人らしき方を一人見かけました。
  >
  > こぼちゃ
  
  
  それ、もしかしたら私では？
  5/3は、7:15発でキュラソーに移動しました。
  そういや日本人らしき方、見かけましたね。
  
  たぬき２号

  こぼちゃさん からの返信 2015/05/14 22:37:43

  RE: RE: RE: 私もその時期パラマリボにいました!

  そうです。キュラソー行きです。
  日本人って何処にでも居るんだな。しかもこんなマイナーな路線にもと思っていましたが。あれは、たぬき２号さんでしたか（笑）
  
  こぼちゃ

  たぬき２号さん からの返信 2015/05/15 05:14:24

  RE: RE: RE: RE: 私もその時期パラマリボにいました!

  確か眼鏡をかけてらして、キュラソーの街中でも
  忙しく撮影に勤しんでいらっしゃいましたね？
  同じようなルートで旅されている日本人がいるもんだなあ
  と私も驚いていました。
  
  私は、ガイアナからスリナムの陸路移動に不安があったので
  (特にフェリー。軟弱ですみません。)、
  空路移動を最初から考えていたんですが、
  直行便はdailyではなく、やむなくキュラソー経由とした次第です。
  5/3は、早朝パラマリボからキュラソーへ、夜の便でジョージタウン
  に移動しました。
  
  たぬき2号

  こぼちゃさん からの返信 2015/05/15 19:21:30

  RE: RE: RE: RE: RE: 私もその時期パラマリボにいました!

  間違いなく我々ですね。
  キュラソーに船式の橋があるなんて知らなかったので動いている橋を発見して慌てて撮影していた時にすれ違ったのもたぬき２号さんです。キュラソーは絵になる綺麗な街並みでしたね。
  私もギアナとスリナムは空路を検討したのですが、船で容易に渡れそうだったので旅の醍醐味である陸路での国境越えを味わいたく陸路にしたのですが船を９時間も待つのは想定外でやられました。
  
  この掲示板へのメッセージありがとうございました。それにしても時々、ブログを拝見させていただいている方とすれ違っていたとは驚きです。
  
  こぼちゃ