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プサンと慶州の旅(1)

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2015/03/12 - 2015/03/15

18930位(同エリア44069件中)

0

5

Masahiro  Tanigawa

Masahiro Tanigawaさん

  

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.5
グルメ
5.0
ショッピング
4.0
交通
4.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 自転車 タクシー
航空会社
エアプサン
旅行の手配内容
個別手配
  • 金海空港で昼食<br /><br />  ヨーロッパの旅から帰ってひと月もたたない3月12日、韓国に旅立った。別に生き急いでいるわけではないが誕生日を韓国で過ごそうと半年も前に予約していた。LCCの料金はふたりで28,600円という安さだった。これは、京都から東京までの新幹線の片道料金で日本と韓国を往復できることを意味する。繁忙期になれば料金はあがるのだろうが時期を選ばなければ手軽に行けるというのはありがたい。いろいろな事情で50過ぎまでパスポートとは無縁だった。それだけに気軽に海外に行けるありがたさをかみしめている。長く閉じていたドアが開いて、自分の人生がずいぶん自由になった。<br />   <br />  12日、午前11時KIX発のプサン・エアーに乗り、12時30分金海(キメ)空港についた。ちょうど昼食時だったので韓国最初の食事をした。金海空港でおすすめしたいのはサムゲタン(参鶏湯)でターミナルビル2階の韓式食堂で食べられる。若鶏がまるまる一羽と朝鮮人参やナツメ、くりなどもしっかり入っている。日本ではなかなかお目にかかれない本物の参鶏湯である。<br />   <br />  

    金海空港で昼食

      ヨーロッパの旅から帰ってひと月もたたない3月12日、韓国に旅立った。別に生き急いでいるわけではないが誕生日を韓国で過ごそうと半年も前に予約していた。LCCの料金はふたりで28,600円という安さだった。これは、京都から東京までの新幹線の片道料金で日本と韓国を往復できることを意味する。繁忙期になれば料金はあがるのだろうが時期を選ばなければ手軽に行けるというのはありがたい。いろいろな事情で50過ぎまでパスポートとは無縁だった。それだけに気軽に海外に行けるありがたさをかみしめている。長く閉じていたドアが開いて、自分の人生がずいぶん自由になった。
      
      12日、午前11時KIX発のプサン・エアーに乗り、12時30分金海(キメ)空港についた。ちょうど昼食時だったので韓国最初の食事をした。金海空港でおすすめしたいのはサムゲタン(参鶏湯)でターミナルビル2階の韓式食堂で食べられる。若鶏がまるまる一羽と朝鮮人参やナツメ、くりなどもしっかり入っている。日本ではなかなかお目にかかれない本物の参鶏湯である。
      
      

  • 金海空港の参鶏湯<br />   <br />  空港からプサン市内へはタクシー、モノレールと地下鉄を乗り継ぐ、リムジンバスを利用するなどの方法があるが、今回はリムジンバスを利用した。リムジンバスはプサン市内の主だったホテルの前で停車する。私たちのホテルは停車リストに載っていなかったが最寄りのホテルで降りようという算段である。リムジンバスの運転手に、念のためホテル名を告げ料金として14,000ウォン支払った。<br />  <br />  バスは走り出したが30分たっても何の合図もない。頭の中の地図では10分もあれば着く距離だった。もし知らない場所で下されたら地下鉄の駅探しから始めなければならない。私の説明がまずくて運転手が誤解している可能性もある。いやきっとそれに違いない、などと焦っていたらそのうちバスが止まった。降りるとそこは私たちが泊まるホテルの玄関前だった。<br />   <br />  ホテルに荷物を置くとすぐ市内に出かけた。おかげさまでという言い方は変だが、おかげさまで韓国も4回目である。前回の一人旅では地下鉄にも乗った。乗る前にコンビニでカードを買い、駅の機械でチャージすればいちいち切符を買う必要がない。つれあいのカードをあらたに買い、私の分は2年前に買ったものがそのまま使えた。行先は西面駅(ソミョン)でガイド本にはプサンでいちばんの繁華街だと書いてあった。<br />   <br />  

    金海空港の参鶏湯
      
      空港からプサン市内へはタクシー、モノレールと地下鉄を乗り継ぐ、リムジンバスを利用するなどの方法があるが、今回はリムジンバスを利用した。リムジンバスはプサン市内の主だったホテルの前で停車する。私たちのホテルは停車リストに載っていなかったが最寄りのホテルで降りようという算段である。リムジンバスの運転手に、念のためホテル名を告げ料金として14,000ウォン支払った。
      
      バスは走り出したが30分たっても何の合図もない。頭の中の地図では10分もあれば着く距離だった。もし知らない場所で下されたら地下鉄の駅探しから始めなければならない。私の説明がまずくて運転手が誤解している可能性もある。いやきっとそれに違いない、などと焦っていたらそのうちバスが止まった。降りるとそこは私たちが泊まるホテルの玄関前だった。
      
      ホテルに荷物を置くとすぐ市内に出かけた。おかげさまでという言い方は変だが、おかげさまで韓国も4回目である。前回の一人旅では地下鉄にも乗った。乗る前にコンビニでカードを買い、駅の機械でチャージすればいちいち切符を買う必要がない。つれあいのカードをあらたに買い、私の分は2年前に買ったものがそのまま使えた。行先は西面駅(ソミョン)でガイド本にはプサンでいちばんの繁華街だと書いてあった。
      
      

  • ロッテデパートの地下街入り口<br /><br />  ソミョンの地下街は衣料品、化粧品などの店が通路の両側に並んでいて、くたびれるほど歩いても店は続いていた。地下街からそのままロッテデパートにも入ってみた。買い物を済ませたあと食事をするために地上に出た。観光客用の高級店は敬遠して地元の庶民が利用する食堂を探した。さいわいソミョン市場の近くにはそんな店が軒を並べる有名な場所がある。看板のハングル文字を読みながら活気にあふれる「ソミョンテジクッパ通り」を歩いた。どの店でも、店先で豚肉をゆでる釜の湯気が立ちのぼっていた。また食材のウナギがガラスケースの中でひしめいている店もあった。見ているだけで楽しくなる猥雑なエネルギーが韓国らしかった。<br />   <br />  店内から光が溢れたくさんのアジュモニが忙しく行きかう店に入った。クッパより焼酎がすすむ日焼けした労働者や、小さい子供を連れたにぎやかな家族連れなど様々な客で店はにぎわっていた。私たちもその中に交じってテーブルに着いた。ビールとクッパを頼み、コップを傾けながら店の雰囲気を楽しんだ。アツアツの豚肉のクッパと香辛料、オキアミの塩辛やキムチ、スライスした生のにんにくなどが運ばれてきた。見栄をはるわけではないが唐辛子の香辛料をたっぷり入れてクッパを食べ始めた。口の中ははじめは火事だがそのうち痛くなってくる。顔は真っ赤で水をかぶったように汗だくになるが、まわりの客はいたって平気な様子である。唐辛子、にんにく好きを自認する私だがネイティヴにはとてもかなわない。そのうち、無理をして心臓がとまったらシャレにもならないなあと弱気になってきた。完食はできず善戦むなしく敗れた敗軍の将の心境だったが思い通りの店で食事ができて十分満足だった。<br /><br />  

    ロッテデパートの地下街入り口

      ソミョンの地下街は衣料品、化粧品などの店が通路の両側に並んでいて、くたびれるほど歩いても店は続いていた。地下街からそのままロッテデパートにも入ってみた。買い物を済ませたあと食事をするために地上に出た。観光客用の高級店は敬遠して地元の庶民が利用する食堂を探した。さいわいソミョン市場の近くにはそんな店が軒を並べる有名な場所がある。看板のハングル文字を読みながら活気にあふれる「ソミョンテジクッパ通り」を歩いた。どの店でも、店先で豚肉をゆでる釜の湯気が立ちのぼっていた。また食材のウナギがガラスケースの中でひしめいている店もあった。見ているだけで楽しくなる猥雑なエネルギーが韓国らしかった。
      
      店内から光が溢れたくさんのアジュモニが忙しく行きかう店に入った。クッパより焼酎がすすむ日焼けした労働者や、小さい子供を連れたにぎやかな家族連れなど様々な客で店はにぎわっていた。私たちもその中に交じってテーブルに着いた。ビールとクッパを頼み、コップを傾けながら店の雰囲気を楽しんだ。アツアツの豚肉のクッパと香辛料、オキアミの塩辛やキムチ、スライスした生のにんにくなどが運ばれてきた。見栄をはるわけではないが唐辛子の香辛料をたっぷり入れてクッパを食べ始めた。口の中ははじめは火事だがそのうち痛くなってくる。顔は真っ赤で水をかぶったように汗だくになるが、まわりの客はいたって平気な様子である。唐辛子、にんにく好きを自認する私だがネイティヴにはとてもかなわない。そのうち、無理をして心臓がとまったらシャレにもならないなあと弱気になってきた。完食はできず善戦むなしく敗れた敗軍の将の心境だったが思い通りの店で食事ができて十分満足だった。

      

  • 海雲台<br /><br />  ホテルは砂浜に面していて海も近かった。せっかくの機会だから朝食前に散歩したが、海岸自体はどこにでもある松と砂浜の景色だった。一方、道路を挟んだ反対側はビルが立ち並んでいて観光地の雰囲気はまったくない。そのアンバランスが珍しいと言えなくもなかった。<br /><br />  朝食は、のんびり海を見ながらバイキングを楽しんだ。ザルツブルグと同じように、プサンでもこのホテルに連泊するのであたふたする必要がない。まる一日あれば多くのことができそうだがこればかりはやってみないとわからない。意外にあたふたしたり、逆に時間をもてあましたりする。やらなければならないことからひとつひとつ消化していくことにした。<br /><br />  もともと今回の旅行に特別な目的地はなかった。きままに歩いて韓国の風を吸えば十分である。そんなときにはシティーツアーバス(市内を回る観光バス)を利用すると便利である。安い料金で多くの観光地を効率的に回ることができる。この方法に気付いたのは去年ひとりで韓国を旅行したときだった。ソウルのまちを朝から歩き疲れて光化門辺りでくたびれていたらバスの案内所が目についた。何の気なしに案内を読んでいると市内をリムジンバスで循環するツアーがあった。バスは主だった観光スポットに停まるので気に入ったスポットで降り、観光が終われば30分ごとに来る後続のバスに乗ることができる。実際に利用すると身体は楽だし、ひとりではとてもたどり着けないような場所にも連れて行ってくれた。<br /><br />  私が乗ったのは都心循環コースで、南大門市場、梨泰院、明洞などのショッピングスポット、昌徳宮、景福宮などの歴史的建造物のほか、(朝鮮)戦争記念館やアメリカ軍の竜山基地も入っていたのが珍しかった。時間さえあれば降りて展示物(戦闘機や戦車など)を見るところだがそこまでの余裕はなかった。選んだのはソウルを見下ろすソウルタワーで、展望台に上り、ソフトクリームをなめ、新緑のソウルの風景を楽しんだ。<br /><br />  それはさておき、プサンでもシティーツアーバスを利用した。コースの種類はいくつもありその中から太宗台コースと海雲台コースを選んだ。プランは、太宗台コースを一周したあとプサン駅で海雲台コースに乗り換えるというもので、そうすればバスがホテルの前まで運んでくれる。さらにお得なことにこの二つのコースに限っては乗り換えても追加料金が必要なかった。このコースは主に自然を巡るコースで必要な時間は半日(コース)、2階建てバスに揺られながらのんびりと市内を見物した。プサンは港町というイメージが強いが、同時に韓国第2の都市であり人口も300万人を超えるーそのことを自分の目で見て実感した。韓国のマンションは日本に比べると階数が多くて、見た感じで40階ほどの高層マンションが市内のあちこちに林立していた。<br /><br />  <br />

    海雲台

      ホテルは砂浜に面していて海も近かった。せっかくの機会だから朝食前に散歩したが、海岸自体はどこにでもある松と砂浜の景色だった。一方、道路を挟んだ反対側はビルが立ち並んでいて観光地の雰囲気はまったくない。そのアンバランスが珍しいと言えなくもなかった。

      朝食は、のんびり海を見ながらバイキングを楽しんだ。ザルツブルグと同じように、プサンでもこのホテルに連泊するのであたふたする必要がない。まる一日あれば多くのことができそうだがこればかりはやってみないとわからない。意外にあたふたしたり、逆に時間をもてあましたりする。やらなければならないことからひとつひとつ消化していくことにした。

      もともと今回の旅行に特別な目的地はなかった。きままに歩いて韓国の風を吸えば十分である。そんなときにはシティーツアーバス(市内を回る観光バス)を利用すると便利である。安い料金で多くの観光地を効率的に回ることができる。この方法に気付いたのは去年ひとりで韓国を旅行したときだった。ソウルのまちを朝から歩き疲れて光化門辺りでくたびれていたらバスの案内所が目についた。何の気なしに案内を読んでいると市内をリムジンバスで循環するツアーがあった。バスは主だった観光スポットに停まるので気に入ったスポットで降り、観光が終われば30分ごとに来る後続のバスに乗ることができる。実際に利用すると身体は楽だし、ひとりではとてもたどり着けないような場所にも連れて行ってくれた。

      私が乗ったのは都心循環コースで、南大門市場、梨泰院、明洞などのショッピングスポット、昌徳宮、景福宮などの歴史的建造物のほか、(朝鮮)戦争記念館やアメリカ軍の竜山基地も入っていたのが珍しかった。時間さえあれば降りて展示物(戦闘機や戦車など)を見るところだがそこまでの余裕はなかった。選んだのはソウルを見下ろすソウルタワーで、展望台に上り、ソフトクリームをなめ、新緑のソウルの風景を楽しんだ。

      それはさておき、プサンでもシティーツアーバスを利用した。コースの種類はいくつもありその中から太宗台コースと海雲台コースを選んだ。プランは、太宗台コースを一周したあとプサン駅で海雲台コースに乗り換えるというもので、そうすればバスがホテルの前まで運んでくれる。さらにお得なことにこの二つのコースに限っては乗り換えても追加料金が必要なかった。このコースは主に自然を巡るコースで必要な時間は半日(コース)、2階建てバスに揺られながらのんびりと市内を見物した。プサンは港町というイメージが強いが、同時に韓国第2の都市であり人口も300万人を超えるーそのことを自分の目で見て実感した。韓国のマンションは日本に比べると階数が多くて、見た感じで40階ほどの高層マンションが市内のあちこちに林立していた。

      

  • 太宗台<br /><br />  太宗台コースにはチャガルチ市場があるので、見物もかねて遅い昼食をとることにした。チャガルチ市場は埠頭に建っているビルで、1階が海産物を販売する店、2階が食堂になっている。たとえば福井県の小浜にあるフィッシャーマンズワーフのようなものだが、規模はそれより大きく、1階で買った魚を2階で調理してくれるというところが違っている。1階の店ではありとあらゆる活魚(蟹、エビ、うなぎ、貝、タコ、イカそのほか地元の魚など)を売っている。そして歩いているとあちらこちらから日本語で声がかかる。たいていはお得意のアルカイックスマイルでやり過ごすが、大きなタラバガニが水槽の中でひしめいている店があった。日本でタラバガニを食べるなど夢のまた夢だが、こちらではどうだろうか。試しに値段を聞いてみると60,000ウォンくらいだった。日本円に直すと7,000円くらいである。この機会を逃したら再びカニと対面できる保証はない。おもいきって清水の舞台からとびおりた。ついでにイカとクロダイも刺身にしてもらった。2階にあがり地元のビールを飲みながら蒸したての大きなカニをほおばった。城崎の敵をプサンで討つとは思わなかった。<br /><br />  刺身にはしょうゆとわさびがついてきたが、ボイルしたカニはそのまま出てきた。カニの身自体はぷりぷりしておいしかったが、何かが欠けている感が最後まで抜けなかった。そのわけはカニ酢がなかったからで、カニのおいしさの何割かは間違いなくカニ酢に負っている。カニ酢の偉大さをプサンで初めて認識した。なお、2階では調理代として1万ウォン(概ね千円)が別途必要だが、それを含めても10万ウォン(概ね1万円)ほどで賄えた。もし機会があれば、日本語は通じるので、恐れずチャレンジするといいだろう。ただし、カニを注文するのならカニ酢を持参したほうがいいというのが私からのアドバイスである。<br /><br />  食事を終えて建物を出たら雨が降っていた。ヨーロッパと韓国を含めて旅行中で出会った初めての雨だった。チャガルチ市場の前には地下鉄の駅があるので、建物の軒先を伝い歩きながら駅に向かった。チャガルチ市場からプサン駅までは地下鉄に乗る選択肢もあったが地下街を歩くことにした。というのはプサン駅まで一駅だと勘違いしていたからで、(実際は三駅)くたびれるほど歩くはめになった。それでもあやうく午後4時発の海雲台コースのバスの最終便に乗ることができた。<br /><br />  私はパチンコには一家言あるがカジノは体験したことがない。カジノと言えばラスベガスだが、ご存知かどうか、韓国にもカジノがある。ところで、私たちが泊まったホテルの隣はパラダイスホテルでそのホテルにはカジノがあった。さらに私たちが利用したエア・プサンの搭乗券はパラダイスカジノで使える1万ウォンの金券になっていた。ここまでお膳立てが揃うのは単なる偶然ではないだろう。カジノを体験せよという運命の導きに違いない。そう確信した私は連れ合いをともなってパラダイスホテルに向かった。<br />  <br />  パラダイスホテルにはカジノと新世界免税店があった。カジノに行く前に免税店を見物したがエスカレーターをあがった瞬間後悔した。目に入ったのは世界に名だたる有名ブランドのアイコンと高級感に溢れた店舗だった。シックな制服を着た販売員がたくさんいたが彼女たちと目を合わす勇気はなかった。つれあいは何か話しかけていたがその間は針のむしろに座っている心境だった。<br /><br />  カジノの入り口ではパスポートを求められた。このカジノは外国人専用なのでネイティブの韓国人は利用できないということらしい。入場を許された後、会員カードを作るかどうか聞かれたがそれは断った。階段を下りてカジノに入るとルーレットのテーブルやブラックジャックのテーブルなどがあった。スロットマシーンもあった。(うわ、映画で見たことはあるが実物は初めてだ。―これは内心のつぶやき。)しかし入ったはいいがカードゲームのルールをまったく知らないことを思い出した。ルーレットは辛うじてなんとかなるだろうが入口に近い(たぶん掛け金のレートが低い)テーブルの席は空いていなかった。客は日本語を話す若者たちだった。<br /><br />  彼らが席を立った後しばらくゲームをしたが、後ろに客が立ちだしたので席を立った。そのあとさらに時間をつぶす気にはなれなかったのでそのまま精算した。結果は見事にイーブンだった。初体験のカジノは、緊張していたせいかもしれないが、そんなに面白いとは思わなかった。またの機会があれば別の感想をもつかもしれないが、とりあえずカジノを体験できたこと自体は良かった。その夜はホテルに戻り、ル・ブションというラウンジでウィスキーを楽しんだ。韓国で初めて迎えた誕生日だから少しくらい贅沢をしてもいいだろう。

    太宗台

      太宗台コースにはチャガルチ市場があるので、見物もかねて遅い昼食をとることにした。チャガルチ市場は埠頭に建っているビルで、1階が海産物を販売する店、2階が食堂になっている。たとえば福井県の小浜にあるフィッシャーマンズワーフのようなものだが、規模はそれより大きく、1階で買った魚を2階で調理してくれるというところが違っている。1階の店ではありとあらゆる活魚(蟹、エビ、うなぎ、貝、タコ、イカそのほか地元の魚など)を売っている。そして歩いているとあちらこちらから日本語で声がかかる。たいていはお得意のアルカイックスマイルでやり過ごすが、大きなタラバガニが水槽の中でひしめいている店があった。日本でタラバガニを食べるなど夢のまた夢だが、こちらではどうだろうか。試しに値段を聞いてみると60,000ウォンくらいだった。日本円に直すと7,000円くらいである。この機会を逃したら再びカニと対面できる保証はない。おもいきって清水の舞台からとびおりた。ついでにイカとクロダイも刺身にしてもらった。2階にあがり地元のビールを飲みながら蒸したての大きなカニをほおばった。城崎の敵をプサンで討つとは思わなかった。

      刺身にはしょうゆとわさびがついてきたが、ボイルしたカニはそのまま出てきた。カニの身自体はぷりぷりしておいしかったが、何かが欠けている感が最後まで抜けなかった。そのわけはカニ酢がなかったからで、カニのおいしさの何割かは間違いなくカニ酢に負っている。カニ酢の偉大さをプサンで初めて認識した。なお、2階では調理代として1万ウォン(概ね千円)が別途必要だが、それを含めても10万ウォン(概ね1万円)ほどで賄えた。もし機会があれば、日本語は通じるので、恐れずチャレンジするといいだろう。ただし、カニを注文するのならカニ酢を持参したほうがいいというのが私からのアドバイスである。

      食事を終えて建物を出たら雨が降っていた。ヨーロッパと韓国を含めて旅行中で出会った初めての雨だった。チャガルチ市場の前には地下鉄の駅があるので、建物の軒先を伝い歩きながら駅に向かった。チャガルチ市場からプサン駅までは地下鉄に乗る選択肢もあったが地下街を歩くことにした。というのはプサン駅まで一駅だと勘違いしていたからで、(実際は三駅)くたびれるほど歩くはめになった。それでもあやうく午後4時発の海雲台コースのバスの最終便に乗ることができた。

      私はパチンコには一家言あるがカジノは体験したことがない。カジノと言えばラスベガスだが、ご存知かどうか、韓国にもカジノがある。ところで、私たちが泊まったホテルの隣はパラダイスホテルでそのホテルにはカジノがあった。さらに私たちが利用したエア・プサンの搭乗券はパラダイスカジノで使える1万ウォンの金券になっていた。ここまでお膳立てが揃うのは単なる偶然ではないだろう。カジノを体験せよという運命の導きに違いない。そう確信した私は連れ合いをともなってパラダイスホテルに向かった。
      
      パラダイスホテルにはカジノと新世界免税店があった。カジノに行く前に免税店を見物したがエスカレーターをあがった瞬間後悔した。目に入ったのは世界に名だたる有名ブランドのアイコンと高級感に溢れた店舗だった。シックな制服を着た販売員がたくさんいたが彼女たちと目を合わす勇気はなかった。つれあいは何か話しかけていたがその間は針のむしろに座っている心境だった。

      カジノの入り口ではパスポートを求められた。このカジノは外国人専用なのでネイティブの韓国人は利用できないということらしい。入場を許された後、会員カードを作るかどうか聞かれたがそれは断った。階段を下りてカジノに入るとルーレットのテーブルやブラックジャックのテーブルなどがあった。スロットマシーンもあった。(うわ、映画で見たことはあるが実物は初めてだ。―これは内心のつぶやき。)しかし入ったはいいがカードゲームのルールをまったく知らないことを思い出した。ルーレットは辛うじてなんとかなるだろうが入口に近い(たぶん掛け金のレートが低い)テーブルの席は空いていなかった。客は日本語を話す若者たちだった。

      彼らが席を立った後しばらくゲームをしたが、後ろに客が立ちだしたので席を立った。そのあとさらに時間をつぶす気にはなれなかったのでそのまま精算した。結果は見事にイーブンだった。初体験のカジノは、緊張していたせいかもしれないが、そんなに面白いとは思わなかった。またの機会があれば別の感想をもつかもしれないが、とりあえずカジノを体験できたこと自体は良かった。その夜はホテルに戻り、ル・ブションというラウンジでウィスキーを楽しんだ。韓国で初めて迎えた誕生日だから少しくらい贅沢をしてもいいだろう。

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